2013年7月31日水曜日

2013年7月28日日曜日

六年

グラネットは、誰もいなくなった真っ暗な家の前で佇んでいた。そして自分が車から降りるとすぐにのどを鳴らしながらすり寄ってきた。待っていてくれてるんだなぁと思うとかなり心が揺らいだ。というのも、グラネットはこのストリートの野良猫だから、少しは迷ったけど新居に一緒に連れて行くということはあんまり考えなかった。もちろん連れて行ければいいけど、たぶんグラネットは生まれ育ったこのストリートで自由気ままに暮らしていくほうが幸せだと思うから。近所のジェネイが今後も面倒をみてくれるだろうし。
そういえば、ちょうど六年前にこの家に引っ越してきた日の夜のことを思い出した。あの時もグラネットはこの家の前にいて、初めて会った自分にのどを鳴らしながらすり寄ってきたのだった。あれから六年。また何もなくなった家に、グラネットと二人で入って少し話をした。

引っ越し

今日、四家族に助けていただいてなんとか引っ越し完了。といってもまだこれから大量の荷物を開梱して整理していかないといけないけど、とりあえずは新居に移動できた。今回は丸六年住んでいたこともあり、途中まで三人だったけど家族四人分の荷物ということで、いやはやすごい量だった。友人達に助けてもらえなかったら絶対に自分達だけでは無理な量だったけど、朝9時からブライアンが乗ってきてくれたトレーラーに6人で次々と運び込むと前半戦は45分ほどで終了。しかしながら、引っ越し先のアパートの玄関前に10メートルほどの上り階段があったので、運び入れ作業はかなりきつかった。それでも12時頃には運び入れも終了していた。新居はなかなかきれいなアパートで二階建て。部屋も今まで住んでいたレンタルハウスより随分広いので快適そう。それにしても疲れたけど、今から今日最後の仕事、フライプッシング。

2013年7月26日金曜日

大詰め

引っ越し準備も申請書書きも大詰め。忙しいけど止められない実験もあるので、今夜ももう少し仕事です。明日いよいよ引っ越し先のアパートの鍵をもらいにいく予定。

2013年7月23日火曜日

引っ越しモード

先週はスクリーニングと執筆活動でえらい忙しくしていたからか、ちょっと疲れが出て週末はだらだらと過ごした。土曜日は、今月この町に引っ越してこられたAさんから引っ越し用の段ボールをいただけることになって、わざわざ持ってきてもらったので夜はそのままウチでAさん一家の臨時歓迎会。日本人家族が少ない町なのでうれしい限りです。
で、プロポーザルのほうは今日で一通り書き終えた。あとは細かい部分を見直していくのみかな。ということで、今週からようやく論文執筆のほうに集中し始める。最近だいぶ執筆モードに入ってきているとはいえ、これはちょっと苦しみそうな予感。あと今週末に引っ越しなので、今週は引っ越しモードにも入らないと。。。

2013年7月19日金曜日

200分の1

Dfスクリーニング、とりあえず1番〜200番までのフェノタイプを一通り見終わった。二種類のラインとかけていて、その二種間でフェノタイプが反対側に振れるものを探しているのだけど、今のところ一つだけそれらしきものがあった。まぁまぁイイ感じなのかも。ラウルが残りの78ラインをかけてくれたので、来週で第二染色体までのラインが終わる予定。そろそろ残りも注文するかな。
申請書のほうは意外に苦しんでいるのだけども、もう少しという感じ。そのかわり論文原稿は全然手を付けることが出来ていない。ちょっとやばくなってきたなぁ、予想通りだけど。

2013年7月16日火曜日

ひょっこり

昨日結局見つからなかったグラネットだが、今朝、なんと家の横の茂みからひょっこり出てきたらしい。意外なことに怪我をしているようには見えないし、いつも通りのグラネットだったそうな。自分はまだ見てないけど。大型犬に襲われて、ジェネィ曰く首と腹のあたりをかまれたという話だったのでほぼ諦めていたのに、奇跡的に怪我一つしていないなんてさすがはグラネット。ともあれほっとした。

さて、いくつかの申請書と論文の提出期限が近づきつつあり、いよいよ落ち着かなくなってきた。さらには今月末に引っ越しすることになっているので、そちらの準備もせにゃいかん。ということで、このところ毎晩オフィスで執筆活動中。今日の昼間はDfスクリーンの1番から100番までをざっと見てみたけど、pupal lethalのラインがいくつかあって厄介な感じ。でも2ラインでレスキューっぽいものがあった。まぁ今週、書き物をしながら少しずつ見ていきましょう。

2013年7月15日月曜日

グラネットが

今朝、家のドアが激しくノックされたので出てみたら近所のジェネィが汗だくになって現れた。何事かと思ったら、グラネットがイヌにアタックされて逃げたからバックヤードを探したいんだけど、とのことだったので自分も一緒に探しに出た。よく聞いてみたら、ジェネィの家の前で近所の大型犬にかまれて怪我をしたらしい。ジェネィの焦りかたからしてこれは結構ひどい怪我をしたんだなと悟った。ひどくやられたのかと聞いたら、ジェネィは、ネコはこういうとき隠れてそのまま死んでしまうんだと。それからかれこれ一時間くらいみんなで探しまわったけど見つけることができなかった。諦めたくはないけど、怪我の状態が悪いのならもうダメかも知れない。グラネットをかんだその大型犬はジェネィの家の横に住んでいて、時々逃げているのかなんなのか分からないけど飼い主の姿が見えないのにストリートをふらふら歩いていることがあったので、子供がいる近所の親達は心配したりしていたのだけど、まさかグラネットがやられるとは。グラネットはこのストリートのネコで、六年前にこの家に引っ越してきた時からうちの家の庭に住んでいた。一年ぐらい前からはジェネィの家にいついていたけど、その前はいつもうちの家の庭にいたからうちの子はみんなグラネットをうちのネコだと思っている。見つからなくて娘は泣いていた。明日、いつものようにひょっこりと出てきてくれればいいけど。

2013年7月12日金曜日

FlyORF

A versatile platform for creating a comprehensive UAS-ORFeome library in Drosophila. (2013) Development 140: 2434-2442.
Overexpression screens are used to explore gene functions in Drosophila, but this strategy suffers from the lack of comprehensive and systematic fly strain collections and efficient methods for generating such collections.  Here, we present a strategy that could be used efficiently to generate large numbers of transgenic Drosophila strains, and a collection of 1149 UAS-ORF fly lines that were created with the site-specific ΦC31 integrase method.  For this collection, we used a set of 655 genes that were cloned as two variants, either as an open reading frame (ORF) with a native stop codon or with a C-terminal 3xHA tag.  To streamline the procedure for transgenic fly generation, we demonstrate the utility of injecting pools of plasmids into embryos, each plasmid containing a randomised sequence (barcode) that serves as a unique identifier for plasmids and, subsequently, fly strains.  We also developed a swapping technique that facilitates the rapid exchange of promoters and epitope tags in vivo, expanding the versatility of the ORF collection.  The work described here serves as the basis of a systematic library of Gal4/UAS-regulated transgenes.

ということで、チューリヒのDr. KBらが中心となって立ち上げたUAS-ORF lineのストックセンターがいよいよ近日オープンしまっせというお知らせ。
P-element insertionによるUAS lineはDGSPのGS lineとかがあるけども、PhiC31 integraseを用いたシステマティックなUAS-ORF libraryを作るというのは新しい試みであり、皆が待ち望んでいるものではないかと思う。と言ってもまだ提供可能なのは少し前にDev Cellで報告された655遺伝子(candidate growth-regulating genes)に対するラインだけなので、今後どれくらいのスパンで充実していくのかは分からないけど期待して待ちましょう。
↓ストックセンターのウェブサイトはコチラ

ちなみにここで使われているベクターがなかなかしぶくて、プロモータやエピトープタグを “vivo” で、つまりハエのかけ合わせによって取り替えることが出来るという。例えばプロモータならUAS-hsp70をlexOに、タグは3xHAをeGFPに、FLP-FRTを介してスワップできる。しぶいねぇ。
あと、Geneticsで報告されていたUAS-miRNA linesもそのうちこのストックセンターで提供を始めるみたい。

2013年7月11日木曜日

M帰国

先月末にマスターを取ったモハメドが、今週末にもうトルコに帰ることになったらしい。夏の間はまだここに残ると思う、とか言っていたのに、さっきオフィスに来て、たぶん今週末にもう帰国するから今日で会うのは最後だと思うので “Good Bye” を言いに来たんだと。いやまぁそれはいいんだけども、なんか彼がこのラボに来たのがついこの前のことのように感じて、もう二年も経つんかと時の経つ早さにビックリ。またどこかで会える機会があるだろうか。こないだのFly Meetingのときに、DCでうまいトルコ料理のレストランに連れて行ってもらったのが彼とのいい思い出かな。寂しくなるけど、帰ったらPhDを目指すらしいので頑張って欲しい。

2013年7月10日水曜日

ずっとウジ虫のままでいて

Drosophilaのウジ虫達は卵からかえると4〜5日くらいでサナギになって変態する。まぁこれは温度や栄養条件によって少し前後するけど。つまり、ウジ虫のimaginal discの細胞達を実験材料に使う場合、基本的に実験は1st instarから3rd instarまでの5日間くらいに限られるということになる。いやまぁもちろん変態期に入っても観察は続けられるし成体でのphenotypeも確認できるんやけども、でももうちょっと長く時間を追っていわゆるディスクとしての上皮組織中でフェノタイプを見ていたいんですけどって思ったことのある人は多いんじゃなかろうか。自分も以前にlarval stageをprolongさせたいなと思って、ecdysonelessのtemperature sensitive allele, ecd[1]を使ってみたことがある。このecd[1]のhomozygoteは3rd instarの途中で29℃に移してやると蛹化できなくなるので、実験系のバックグラウンドにこれをhomozygousで入れておくと通常よりもだいぶ長い間(プラス二週間ぐらい?)“imaginal disc”での細胞達の挙動を追うことが出来る。しかしながら、当然実験系のバックグラウンドにmutant alleleをホモで入れるのは結構大変な場合も多い(ちなみにecdは3L)。そういう意味ではmldDTS3-1なんかはdominantなので、ヘテロで同様な効果が得られるからイイのかも知れない。そういやmahjongもhomozygoteはサナギになるまでえらい時間がかかるけど、これは蛹化が抑制される訳ではなくて発生速度が遅くなるmutantだから意味合いは随分違ってくる。ちなみにMinute heterozygousは2〜3日しか遅れんよね。最近報告されたDILP8を強制発現させたりしても蛹化は少し遅れるんだろうけど、これまたGal4-UASをここに使ってしまいたくないとか。要するになんらかのgenetic manipulationでlarval stageをprolongさせることは可能だけども、そうするとそれだけ本来の実験が制限されてくるし、こういったgenetic backgroundの変化が本来の実験へ与える影響も色々考えないといけないということにもなる。
で、最近知ったのだけど、sterolを作ることができないイーストの変異株があるんだそうな。つまり、いつも使っているイーストの代わりにこのmutant yeastをエサに使えば、ウジ虫君達はエクジステロイドを合成できなくてサナギになれなくなるというオモシロアイデア。詳細は以下の論文に。

Innate immune cells are dispensable for regenerative growth of imaginal discs. (2013) Mech. Dev. 130: 112-121.

イーストの準備がちょっとメンドクサイだろうけどね。。。

ラウルの初コンフォカ

今日は昼から5時までコンフォーカル。スキャンをかけている間にササッと昼御飯を食べにいこうと思っていたのだけど、ちょっといろいろ手間取っている間に今日一緒にコンフォーカルをすることになっていたアンダーグラジュエイトのラウルとホアンが来て昼御飯に行く暇がなくなってしまった。。。まぁしゃーないか、と思いながら三人でワイワイとコンフォーカルを楽しんでいるときに、画面に映し出されたスキャン中のラウルのサンプルに釘付けになった。これはキテル。論文にはこれについて書かなかったけど、これはたぶん今後自分の仮説を検証するための有力な手掛かりになる。コレはリアリィグレイトだぜって叫んだら二人はポカンとしていたので、Come on, you guys should be more excited about this...と。
ちょっとラウルにいろいろやらせ始めるか。

2013年7月9日火曜日

第五回ワイン会とカニ釣り

先週木曜日が独立記念日で休みだったからか、なんとなく連休気分でこの週末遊びすぎてしまった。おけげでなんだか体が疲れ気味。フロリダの夏はついつい遊びすぎてしまいますなぁ。
ということで、金曜日の夜は久しぶりにウォルター家との第五回ワイン会。バーベキューをしながら飲んだのは以下の三本。前に一度飲んだことのあるイタリアのVitiano Rossoはやっぱりバーベキューとナイスな組み合わせ。最後に飲んだアルゼンチンのAmalayaは柑橘系のなんやら魅惑的な香りのする白で結構気に入った。

Falesco Vitiano Rosso 2010

Cantina Zaccagnini Pinot Grigio 2011

Amalaya Torrontés-Riesling 2012


で、ワインを飲みながらカニ釣りの計画を立てて、日曜日は朝からこれまたウォルター家と南へ車を走らせて、Bald Point State Parkのビーチへ。ビーチは別にきれいなビーチではないんだけども、カニがたくさん獲れるんだそうな。Nさんの指導のもと、子供の頃によくやったザリガニ釣りの要領で、釣り糸に結びつけた鶏肉でカニをおびき寄せたところを網で救いとる。4時間ほどで小さいのも含めて収穫は19匹。全部、ワタリガニに似たBlue Crabというやつ。家に帰ってきて湯がいてから、みんなでひたすら身をほじくりだしてカニ飯とカニ汁を美味しくいただきました。疲れたけど、旨いもんをたくさん食べて幸せな週末だったなぁ。

2013年7月3日水曜日

Tarima Hill

Bodegas Volver Tarima Hill Monastrell 2010
スペインのアリカンテ、Monastrell 100%。バラのような香りに濃いチェリーやブラックベリーの味わい。樽の香りも心地よくて、心温まるような旨さ。モナストレルって飲んだことないやん、って思ってたらムールヴェードルのスペイン名なんだそうな。16ドルほどだったかな。

2013年7月2日火曜日

Df screening start

週末もDfスクリーニングのためのバージン集め。で、今晩もラボに出てきてさらに集めているのだけど、今日とりあえず始めの100ラインからクロスをスタート。第二染色体からはアンダーグラジュエイトにやってもらう予定。ということで、来週後半辺りからいよいよ結果が出始めるかな。

Agave flowering

もう二ヶ月くらい前になるか、研究棟の前にある大きな竜舌蘭からニョキニョキとタケノコみたいなものが伸び始めたかと思うとあっという間に三階ぐらいの高さまで達した。なんやら花が咲くんだそうな、ということで興味を持って見ていたら最近たしかに花らしきものが出てきた。一回結実性ということで基本的に開花結実後に植物自体は枯れてしまうんだそうな。それにしてもこの花茎の成長度合いはものすごい。すごい勢いで細胞分裂しとるんかねぇ。