2014年1月31日金曜日

Blina

Agostino Pavia e Figli Barbera d'Asti Bricco Blina 2011
近くの酒屋で久しぶりに Blina を見つけたので買ってきた。イタリアはAsti、Agliano TermeというとこのBarbera。
昔からレストランで食事をする時にワインはよく飲んでいたけど、料理に合わせてとりあえずという感じで、特別ワイン自体に興味を持って飲んでいた訳ではなかった。それが、二年半ぐらい前にたまたまこのBlinaを買ってきて家で開けた時に、自分のワインに対する姿勢が変わった。栓を開けた途端に立ち上るなんともいえない甘い香りと、チェリーやブルーベリーのような、そしてダークチョコレートのような、でもそれだけではないなんだかよく分からないけど深い味わいに感心したのだった。で、それ以来、酒屋の棚に並ぶ膨大な数のワインの中から旨いヤツを探すことが楽しくてしょうがないようになってしまった。そうしてその後二年ほどの間に百種類ほどのワインを飲んできたのだけども、昨晩飲んだBlinaはやっぱり旨かったなぁ。

2014年1月30日木曜日

寒波で休校

今日は予報どおり気温が低くて一日中、雨のような、みぞれのような、そしてそれがちらっと雪に変わったような、そんな寒い一日だった。昼間でもつららが融けていなかったことを思うと、日中の最高気温はここ数年で一番低かったんじゃなかろうか。それにしても、これくらいで学校を休みにするとはなぁ。まぁフロリダだから仕方ないか。大学も結局今日は丸一日休みになったようで、キャンパスは閑散としていた。

2014年1月29日水曜日

winter storm

なんかまた気温が下がってきた。明日はフロリダにもwinter stormが来るということで、明日この町のほとんどの学校が休みになるんだとか。大学も明日の午前中はとりあえず休み、というメールがきた。天気予報では明朝の気温は0℃なのでそんなにひどいようには見えないけど、風がすごかったりすんのかな。こんなこと初めてやなぁ。

最後の合同セミナー

今日は朝9時から医学部でトークしてきた。毎年一回順番がまわってくる医学部と生物学部の合同セミナー。分野外の人が多いのでなるべく短めのコンセプチャルなトークをかまそうとか思いつつ、何も準備をせずに先月神戸で使った発表スライドをそのまま持って行ってCCHのトークをした。神戸のワークショップでは日本語がうまく出てこなくてどうしようかとかなり焦ったけど、やっぱり英語だと大して考えなくてもスラスラとしゃべれるようになっているみたいで、朝から気持ちのいいトークができて良かった。Dr. TMはかなり興味を持ってくれたみたいで、トークのあとで少しデスカッション。その結果、午後にいくつかお互いのハエを交換することになった。
さぁ、これで帰国までに残されたトークはあと二回かな。

2014年1月26日日曜日

compete with my idea

この週末はちょっと寒さがましになっているけど、どうやら来週もう一度すごい寒波が来るらしい。フロリダでも雪が降るかも。
さて、ボスがCCHのフォローアップとなるプロジェクトに関するグラントプロポーザルを書いている。さすがに帰国が迫っている今回は執筆を頼まれなかったのだが、基本的にプロポーザルの予備実験とアイデアは全て自分が今までに出してきたものなので、いろいろとデータの提供を頼まれた。
たぶん一発目はちょっと厳しいんやないかとは思うけど、去年論文も出ているしリバイズならいく可能性はあるかもしれない。しかし万が一そうなった場合、ちょっとややこしいことになる可能性はある。まぁもし当たったら、このプロジェクトのためにこのラボで何人かポスドクを雇えることになる訳なので、それはこのプロジェクトにとっては素晴らしいことなんやろうけども、今からここを出て行く自分にとってはちょっと複雑。自分は当然このプロジェクトも持って出て行く訳なので、もしここでグラントが当たったら、うまくやらないとお互いにコンピートする可能性が出てくる。自分が自分のアイデアとコンピートするというのもおっかしな話やねんけど。まぁ今これに関わっているラウルがまだもう少しの間ここに残ることになっているので、コレに関してはとりあえずコラボレートという形を残しておくかなと考えとるんやけど、万が一当たったときのことを考えてもうちょっと今後どうするか話しておかなあかんかな。

2014年1月23日木曜日

Dr. AN

なんかまた寒波が来ているらしい。これまたフロリダも零下になっていて、今朝もなんじゃこりゃとか思ったけど、ニュースで北の方の猛吹雪の映像とかを見ていると、あーフロリダで良かったなと。前住んでいたニューハンプシャーとかどうなっとるんやろか。
先日、同じ北大5号館出身のAN博士が日本でポジションをゲットしたというメールが来た。AN博士は自分より一年先にPhDを取って、一足先に渡米して以来ずっとアリゾナでポスドクをしていた。AN博士の渡米半年後に自分はダートマスへ、そして同じラボにいたHM博士はミシガンへとやってきたのだった。もう9年前の話になる。学生時代には主にこの三人で実験の合間にいろんな本の輪読会をして、いつもあれやこれやとデスカッションしていた。スコギルの「Developmental Biology」に始まり、ブライアンホールの「Evolutionary Developmental Biology」、キャロルの「From DNA to Diversity」、メイナードスミスの「Evolutionary Genetics」、そしてラフの「The Shape of Life」。そして、三人ともエボデボをやるために右も左も分からないアメリカに渡って来たのだった。まぁ自分はフロリダに南下して、いわゆるエボデボからは少し離れたところまで来たけど。同じアメリカとはいえ随分離れた場所にいたので、結局この9年間で会ったのはラスベガスでの一度だけ。それでもしょっちゅうメールで連絡を取り合っていたAN博士のことがやっぱり気になっていたので、この長かったアメリカでの修行を同時に終えるというこの結果は感慨深い。いやぁお互いほんまにがんばったよなぁ、と。

8個

今日の午後、アンダーグラジュエイトのラウルがようやく一連のデータがまとまったということで報告しにきてくれた。去年からもうだいぶ長いことbiased mini-screeningをやってもらっているのだけども、ある程度機能的に予測されているものを選んできているからか、当たっているかも知れないものが8個もあるんだと。ということで、自分でもちょっと確認してみたら、確かに8個の中の半分くらいは脈がありそうな感じ。これでラウルの実験はようやく次のステップを考え始めることができる。彼はまだ一年ほどはこのラボにいることができるようなので、春以降もこちらでデータを出してもらうことができるかな。

2014年1月21日火曜日

Canopy Road

スパニッシュモスが垂れ下がるキャノピーロード。毎朝通勤時に自転車で走っている道の風景。

電話

今日はMLK day。いつも忘れるんやけど、MLK dayってfederal holidayだっけ?どうやら学校はどこも休みみたいだけど。
さて、四月の着任にあたってなんやかんやと様々な証明書を提出する必要があるらしい。こういうのを見ていると、さすが日本はキッチリしてますなぁと思ってしまう。学位取得証明は学部、修士、博士と三つ全て必要だし、在職証明は今のものはもちろん、今までの職場全てから出してもらう必要があるんだとか。ということで先週、退職以来12年ぶりに昔勤務していた会社の総務部に電話をかけた。電話で丁寧に対応してくれたのは知らないお姉さんだったけど、なんだか懐かしくなって当時の課長のこととか聞いてみたりした。それにしても長いことアメリカに暮らしていると、こういう日本人の親切で丁寧な対応にいちいち感心してしまうのだが、ふと考えてみると、こういうものに感心するということは、自分はこの9年でだいぶアメリカンになってしまったのかなぁとちょっと心配になったりもするね。

Cistum

Rafael Reverte Cistum 2009
スペイン、Navarraのold vine Garnacha。甘酸っぱいプラム、というか、上等のはちみつ梅干しのような旨さ。まろやかなタンニンで余韻は意外とあっさりしていて飲みやすい。久しぶりに二人で思わず飲み干してしまった。近所の酒屋で16ドル。
ちょっと補足説明。
ヨーロッパのワイン用葡萄は19世紀後半にアメリカから持ち込まれた害虫、フィロキセラ(Phylloxera)によって壊滅的な被害を受けました。その時ヨーロッパの葡萄品種の絶滅を防ぐために、フィロキセラに抵抗性のあるアメリカの葡萄品種を台木として接木をする方法が広く用いられたために、現在のヨーロッパの葡萄はほとんどがこの接木によって栽培されたものなんですね。しかしながらこのワイン Cistum は、接木をしてない120歳になる純粋なGarnachaの古木から造られたワインなんだそうな。まぁでも、葡萄の樹がこの接木をしたフィロキセラ以後のものかそれ以前のものかでどれほど味に違いがあるかはよく分からないんだとか。

2014年1月18日土曜日

Development

NSFのリポートは、とりあえずのものを昨日ボスに送ったらなんのコメントも返ってこなかったので、オッケーということと捉えておこう。
数日前のサンプルが気になって昨日もう一度じっくり顕微鏡を覗いていたら、なんかきとるなと感じたモノの正体が分かった気がした。以前の色んなデータと自分の仮説を考え合わせても大体つじつまが合う。えらい面白くなってきた。寝ても覚めてもこのことばっかり考えてしまうこの感じはちょっと久しぶりかな。結構たくさんできる実験があるので三月までになるべくできることはやってしまおう。もしかしたら久しぶりに純粋な Development の範疇に入るネタになるのかも知れない。

2014年1月15日水曜日

三年目のリポート

毎年この時期に、NSFグラントのリポートを提出しないといかんのですね。で、いつものごとくボスから、なるべく早く書いてねってフォームを渡された。。。ふむ、まぁ仕方ないか、ということで今晩ちょっと書いてみることにする。この三年前に書いたプロポーザルは、かなりcell competitionにフォーカスしているもので、今読んでみてもこれはこれでなかなかよく書けているのだが、この研究の中でCCHが出てきてしまったものだからプロポーザルにある実験とはだいぶ違うことをやってきたことになる。このグラントで雇ったもう一人のポスドクも、はじめはプロポーザルに沿った実験をしてもらっていたのだが、今はもうだいぶ違う方向へ行ってしまっているし。ということで、なかなかこのリポートは難しいんやけど、まぁ仕方ないわなぁ。

2014年1月14日火曜日

階段

去年の夏にこのアパートに引っ越してきてからまだ半年も経っていないのだけど、随分長いこと住んでいるような気になるのは結構居心地が良いからだろうか。

エンドサイクルの秘密

先週の金曜日から今セメのラボーミティング開始。第一回目はドンちゃんとアンソンによる以下の論文の紹介。

Induction of endocycles represses apoptosis independently of differentiation and predisposes cells to genome instability.  Development 141:112-123.

ドンちゃんは発表を始める前から、「この論文はスケッチーで、文句言いたいところがたくさんあるアルよ。」と鼻息が荒い。前もこういうことがあったけど、あんまりこういう姿勢でもって論文紹介の発表をされるとイラッときますなぁ。じゃあなんでオマエはわざわざそんな論文を選んで発表する訳?もっと自分が納得のいくナイスなヤツを選んでこいよ。と、よっぽどゆうたろうかなと思ったけど、実はこの論文は結構オモロイことについて話しているのを知っていたのでやめといた。
さてこの論文のメインコンセプトを簡単に言うと、irradiationによるDNA damageによって誘導されるapoptosisが、endocycling cellsでは起こりまへんのよ、ということ。確かにirradiation後のfollicle epitheliumにおいて、oogenesis stage 6までのmitotic stageではfollicle cellがモリモリ死んでいくのに、mitotic to endocycle transition後のstage 7以降はapoptosisがぴたっと止まっている。そして、CycA-RNAiやFzr (Cdh1)のoverexpressionによってmitotic stageでprecocious endocycleを強制的に誘導した細胞でも、このirradiation-induced apoptosisは抑制されるのである。ちなみにこのapoptotic competenceの消失に、Notch signalingによるfollicle differentiationは関わっていない。
でも実は同様の発見を彼らは2008年に、以下のGenes & Dev.の論文で発表している。

Endocycling cells do not apoptose in response to DNA rereplication genotoxic stress.  Genes & Dev. 22: 3158-3171.

この2008年の論文では、Dup (Drosophila Cdt1) overexpressionによって誘導されたDNA rereplicationがgenotoxic stressとしてmitotic cellではapoptosisを促すのだが、やはりendocycling cellではapoptosisが誘導されなかったのだ。で、このメカニズムに関しては、どうやらendocycling cellではH99 locusのproapoptotic genes promoterがサイレンスされており、p53によるtranscriptional activationが抑制されていることを示唆している。これはかなり興味深いのだが、どうやってendocycleに入った細胞が急にこのpromoter regionをサイレンスするのかについてはよく分かっていない。
それにしても、なんでendocycling cellはDNA damageによるapoptosisに対して強い抵抗性を持つんだろうか?と、ミーティングの最後に皆に向かって問いかけてみたら、ズーちゃんが「そりゃあ、polyploid cellはよりimportantな細胞だから」って答えたので笑ってしまったけど、言いたいことは分からないではない。でももしかしたら、ただ単にコピー数が増えているからDNA damageに強いとかそういうことなんとちゃうのん、とか言いたくもなるけど、Genes & Dev.のほうの論文では、follicleだけでなく他の組織でもnormalなendocycling cellの核において、γ-H2AVによってラベルされるrepair fociがpericentric heterochromatin region近傍に現れることが示されている。これはおそらく、endocycleのS phaseは通常のmitotic cycleのそれよりも短いために、heterochromatic late-replicating sequencesがreplicateしきれないことによるのではないか、ということだそうな。

The appearance of phosphorylated H2AV in normal endocycling cells indicates that they recognize these sites as genetic lesions and must constantly tolerate genotoxic signaling and suppress apoptosis downstream from ATM.  Thus, it is likely that during evolution the developmental entry into the endocycle has been coupled to the suppression of apoptosis so that cells can reap the biosynthetic benefits of euchromatic polyploidization.

せやけど、こんな場当たり的なシステムが保存されとるというのもなんやらちょっとヘンな気もするけどねぇ。

先週は久しぶりにモリモリとオバリーを解剖した。で、週末に染色したオバリー達を今日観察。あぁもしかしてそうなのかな、という感じのものが一つと、明らかになんかきとるな、というのが一つ。どちらも次に出てくるデータでもうちょっと明らかになってほしいなという感じ。

2014年1月9日木曜日

系譜

久しぶりにFlyTreeを見ていたら、いつの間にか自分の名前が入っていることに気付いた。どうやら前のボス、アルバートが入れてくれたようだ。

2014年1月8日水曜日

champion

昨晩はなんやら隣近所がえらい騒いどんなぁと思っていたら、実は大学アメフトの最終戦が行われていたようだ。で、どうやらウチのFSUが劇的な逆転勝利で優勝してチャンピオンになったとかいうことで、昨晩は町の皆さんが騒いどった訳ですね。まぁウチの学校がチャンピオンになったというのは喜ばしいことです。今シーズン無敗での優勝なんだとか。これだけみんなが熱狂しているところを見るとアメフトも面白いんだろうけど、結局9年間アメリカにいてその面白さを理解しようとしなかったなぁ。
それにしても今日は寒い。今朝の気温は−6℃になっていた。ココに来てから今までで一番寒い日じゃないだろうかな。北部のほうでは−50℃とかになるらしいけど、一体何が起こっとんのやろね。で、今日は一つ抗体染色。明日、新年一発目の実験結果が出る予定。

2014年1月4日土曜日

寒波

ニューヨークの方に来ている寒波の影響か、こちらフロリダも今晩は珍しく氷点下になっている。外から入ってくるすきま風が寒い。
年末に仕込んだハエ達が今日からエエ塩梅に出て来始めていたので、来週あたりいくらか新しいデータが出るかな。

2014年1月3日金曜日

風邪

新年早々風邪。年末、自分以外の家族全員がひどい風邪をひいていたのに、自分だけ何ともないのはヘンだなぁとか思っていたけど、やっぱりちゃんと自分にもうつった。鼻と喉がやられて一日中頭がぼーっとしているのだけど、いよいよ明日辺りからサンプリング開始かな。

2014年1月2日木曜日

謹賀新年2014

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日正月は、毎年恒例になったJさん宅での日本人家族新年会に招いていただき、今回もたくさんの美味しいおせち料理をいただきながらひさしぶりの皆さんと楽しい酒宴。でも、この新年会に参加できるのも今年が最後になってしまう。今年はいよいよこの九年に渡るアメリカ生活を終え、日本へ帰ります。引っ越し予定は三月中旬ごろ。
ということで、今年は新たな出会いがたくさんあるはずなのでとても楽しみではあるのだけども、まずはこの移動に向けて準備することから始めて、なるべく円滑な新しい生活への移行を成功させないといかん。あと、今年こそはSSTを論文に出来るかな、というか、せなあかんなぁ。
それでは2014年、気合い入れて行きましょう。

2014年1月1日水曜日

大晦日 2013

大晦日。今日は日本から遊びにきているNさんのお姉さん家族をラボツアーに招待。小学六年生と四年生のお子さんが科学研究の場を見てみたいとのことだったので、光るハエとか細胞を見せてあげた。本当に素直な驚きの表情を見せてくれる子供達に、サイエンスの面白さを説明するのはなかなか楽しいもんだ。そのあとは、新年明け一発目の実験になるハエ達の世話をして仕事納め。
振り返ってみると、なんか今年は結構実りの多い一年だった。研究に関しては完全にCCHの年やったなぁ。論文発表に加えてフォローアップのレビューも書いたし、これについて学会発表も二回した。他にも二つ新しいプロジェクトを始動させたし、ついに来年から次のステップへ進むための道を選択した。子供達も元気に大きくなっとるし、なかなか充実した一年でした。皆さんはどないでしたか?
それではまた来年、といっても日本はもう新年の朝ですね。こちらフロリダはあと30分ほどで年明けです。