2020年12月31日木曜日

大晦日 2020

大晦日、紅白を横目に見ながら、申請書の図を作りながら、なんとなく今年一年のことを思い返してこれを書いている。うーむ、いやぁ、本当に大変な一年だったなぁと思う。2月にラボと家の引っ越しがあって、3月から京都での新しい生活とか出会いとか交流を楽しみにしていたのに、引っ越しと同時にコロナが始まってラボの外での人との交流ができなくなって、抑圧感の中で長い梅雨と慣れない京都の猛暑にやられて夏が終わる頃には心も体もかなり疲弊していた。そのようなこともあってか、このブログを書く回数も減って、今年は初めて1年のエントリーが200を切った。そんな中で一つ大きな発見があって、そのおかげでなんとかこの大変な時を乗り越えることができたように思う。まぁ、コロナはまだ全然終わっていないけど、その発見は自分にとって大切なものになったし、このところまたやりたい実験がいっぱい出てきているし、ということで来年が本当に楽しみだ。新年は、なんとか早くコロナが収まって少しでも元の生活が戻ることを祈りたいですね。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。また来年!

2020年12月30日水曜日

今年最後

昨日はPloidyミーティングのあと、ようやく今年最後の実験の時間が取れたので、少し解剖してサンプルを採取。最近はegg chamberのborder cell migrationも見ているのだが、やっぱり有名なモデルだけあって、フェノタイプが見やすいね。細胞達の挙動が単純にオモシロイし。ということで、2020年の実験はこれが最後。今、京都から三島へ向かう新幹線の中でこれを書いている。

Ploidy X x2

月曜、火曜と連日オンラインでPloidy研究グループのオンラインミーティングを行った。申請書の締め切りが年明けに迫ってきていることもあり、申請書提出までに全員揃ってミーティングできる機会はたぶんこれが最後になるだろうということで、二日間かなり時間をかけて議論した。将来的な方向性に関して、IH博士の結構クリティカルなコメントによってRU博士の思索が爆発してから壮大なビジョンが開けつつあるのだが、このパターンは約一年前の前回の申請書作成のときと全く同じ。しかし、前回に引き続き今回も相当な時間をかけて議論したこともあり、コンセプトはかなりクリアーになってきた。そんなことで、今はもう申請書はさっさと書き上げて、早くこの共同研究プロジェクトを進めたいという思いが大きくなっている。

2020年12月26日土曜日

Dissection Sat.

そろそろ冬休みかというところだけど、今年は本当にいろんな仕事が年末年始に重なってしまったので、来週も火曜日まで仕事をして30日に帰省する予定。色々と書かなければいけないものがあるのだけど、かなり結果が楽しみな実験も仕掛けてしまっているので、今日は今から解剖。

2020年12月24日木曜日

Happy holidays!

今日はクリスマスイブ。やらなければいけないことに追われている間に、今年も残すところあと一週間になってしまったな。とりあえずクリスマスっぽいmutant egg chamberで、Happy holidays!

2020年12月11日金曜日

Sidereus

Sidereus Toscana Rosso 2016, Provinco I.G.T Toscana
先日、自分の誕生日を祝うためにいつもの酒屋で手に入れてきたトスカーナの赤。「Sidereus」という名前は、ガリレオガリレイの著書のタイトルから取っているんだとか。夜空の天体が描かれたラベルが美しい。サンジョベーゼ50%、メルロー25%、シラー25%。凝縮された果実味にやわらかいタンニンの余韻が心地良い。奥深い味わいでありながら飲みやすいフルボディ。美味い。。。

lined-up eggs

Another mutant ovariole. ここまで綺麗にegg chamberが並んだovarioleはなかなかないので記念撮影。ちなみにこれらのegg chamberは、germline cellsのgrowthが少しだけ抑えられている。

2020年12月9日水曜日

KamoCafe

今日の昼は、飛び石を渡って鴨川の向こう岸にあるカフェでちょっとゆっくり昼御飯。今週はここまで三日間連続でコンフォーカル解析に勤しんで、結構たくさんの写真を撮った。ということで、今週後半は画像解析。

Hikone

先週末訪れた彦根城。こんな立派な城郭が残っているとは知らなかった。暗くなってからライトアップされたお堀の周りはかなり雰囲気があって、昔行ったカルカッソンヌを思い出した。

2020年12月3日木曜日

12月

もう12月。12月に入るとようやく冬らしくなってくるんやね。先週のはじめに三島に行った時に子供から風邪をもらってきて、今週に入ってそろそろ治ったかなと思っていたけど、また昨日あたりから咳が出始めたりしていまだに本調子ではない。年末に向けてだんだん忙しくなってきているので、早く治してそろそろ集中したいところ。今月から来年2月まで、毎月月末に一つずつ書き物の締め切りが来るので、少しずつやっていかないといかんなぁ。

2020年11月27日金曜日

47th

あれよあれよという間に11月も終盤か。今月は週末に何箇所か紅葉を見に行ったりしたけど、そろそろ紅葉も散り始めていよいよ冬になるのかなという感じ。そういや今日は自分の誕生日だ。ということで、今晩は昨日行きつけの酒屋で手に入れたちょっと良さげな赤ワインを開けようかな。

Nara

ちょうど一週間前の金曜日、娘がこちらに来る用事があったので、その時二人で少し奈良を観光した。なんか最近奈良にくる機会が多いな。鹿が街中で普通にぶらぶらしているこの変な感じが良いよね。二枚目の写真は、東大寺の大仏殿にある有名なホメオティック変異を持った蝶。なぜ脚が8本なのかという話は色々とあるようだけど、ショウジョウバエでも脚が8本になるmutantは見たことがないので、実際にmutationを持った実物をモデルにしたわけではないんだろう。

2020年11月17日火曜日

global proportion

先週、久しぶりに三日続けてコンフォーカルで画像を撮った。ショウジョウバエの卵巣はやっぱり美しい。この写真のovarioleもgermlineに変異が入っていて、発生に少し擾乱が加わっているのだが、各々のegg chamberは見事に形態のグローバルプロポーションを保っている。

2020年11月9日月曜日

aesthetic

先週、ようやく科研費の申請書を無事提出完了。ちょっと競争率が高めの種目へのチャレンジなので、当然難しいだろうということは分かっているのだが、今回書いていてこのテーマの面白さを再認識した。審査員がこれを理解してくれると良いのだが。。。
とまぁそんなことで、この週末は穏やかな気持ちでゆっくりと過ごすことができた。日曜の午後は、先月訪れた大原の古民家ブックカフェを再訪問。畳の間で夕方暗くなるまで、本を読み漁っていた。ここのカフェが出版している小さな文芸誌が結構面白くて、先月号のテーマは澁澤龍彦。窓の外の紅葉も相俟ってか、なんだかちょっと耽美的な雰囲気。

2020年10月30日金曜日

Ploidy X restart

昨日の午後、久しぶりにPloidy研究グループの面々とオンラインミーティングを行った。3月に申請書を提出してからのち、Slack上で時々情報交換をしたりというのはあったけど、オンラインとはいえ5人で顔を合わせて話すのは7ヶ月ぶり。この研究費の選考結果は先日すでに発表されていて、残念ながら我々の申請は通らなかった。採択率は3%以下というものすごい競争率だった訳なのだが、ウチらのものは通らなかった申請課題の中でもかなり上位に入っていたようだ。まぁそんなこともあり、早速次年度の申請のための作戦会議第一弾ということで、今回は審査結果のコメントを一つ一つ見直しながらディスカッション。久しぶりだったけど、このグループのミーティングがいつも本当に楽しいことを実感した。

2020年10月28日水曜日

double mutant

夏の間に作っていたrecombined double mutant alleleのモザイククローンのサンプルがようやく出来たので顕微鏡を覗いていたのだが、残念ながらどうも期待していたようなフェノタイプは出ていない。というか、aggressive tumorになると思っていたのにかなりの割合でapoptosisを起こしているから、ある意味予想とは真逆と言えるのかも知れない。ちょっとがっかりして変だなぁと思いながらも、もしかしたら R が見ている現象とリンクしている可能性もあるような気がしてきて思い巡らせている。。。
ところで、同時にやっていたもう一つ別の実験では、予想していたフェノタイプっぽい細胞の挙動が見えていた。こちらは哺乳類培養細胞での観察結果をハエの生体組織で確認する実験で、北大にいた時にテクの T さんが結構やってくれたのだけど、どうもクリアーな結果が出なかったもの。定量化する必要はあるけど、顕微鏡で見る限りは間違いないのではないかという感覚。

2020年10月21日水曜日

N

9月から、医学部の4年生が数人、基礎配属実習をしにうちのラボに来ているのだが、2ヶ月の予定ということで、今週の金曜日にラボミーティングで研究発表をして実習終了となる。うちのフライグループで実習をしていた N 君は、バイトが忙しいとかで、始めの頃あまりラボでの時間が取れない様子だったこともあり少し心配していたけど、最近は R に指導してもらいながらまぁまぁ実験をこなしたようだ。昨日、N が発表のために作っているスライドを見せてもらうと、意外とそれなりの形になっていたし、一つ予想外のデータもあって驚いた。たったの2ヶ月なので、何か新しいデータを出すとかは二の次で、少しだけ基礎研究の実際の雰囲気を嗅いでもらえれば、くらいに思っていた。まぁ、フライキッチンでのハエのエサ作りなんかは、あの独特の匂いとともに強い記憶となって残るのだろうと思う。

Apied

日曜日の午後、大原にあるブックカフェで本を読んだりしながらまったりとした時間を過ごした。札幌でも京都でも結構いろんなカフェに行っているけど、ここは一番好きな場所の一つになるかも知れない。落ち着いた古民家の雰囲気と美しい庭があって、ゆったりと流れている音楽も好みのものが多かったし、ケーキもとても美味しかった。春と秋の季節限定営業なので、秋の間にもう一度来たい。

2020年10月16日金曜日

奥嵯峨

先週末訪れた奥嵯峨の常寂光寺での一枚。山腹にある境内の階段を登っていくと、東に京都の街を一望できる展望台があった。嵐山の渡月橋のあたりはかなり人出が戻ってきているようだったけど、奥嵯峨まで来る観光客はほとんどいないのか、日曜日にも関わらずこのあたりの古寺はどこもひっそりとしていた。

2020年10月6日火曜日

特別休暇

今日の昼は、また飛び石を渡って鴨川の向こう岸にあるカフェでランチ。大学近辺で昼御飯を食べに行く行きつけの店がいくつかあって、その中でも一番落ち着けるのはこのカフェだ。毎回料理が出てくるまでちょっと時間がかかるというのもあるのだろうけど、この独特のゆったりとした雰囲気は物思いにふけるのにちょうど良い。で、今日は夕方にラボから京都駅へ向かい、新幹線に乗って久しぶりに三島に帰ってきた。年内に三日連続の特別休暇とかいうのを取らなければいけないということで、今週後半に取ることにしたのでした。

2020年9月30日水曜日

The end of Sep.

なんと、今日でもう9月終わりなんやね。。。ずっと暑くて夏みたいだったから明日から10月とかいうのはなんかちょっと変な気がする。そういえば去年、札幌にいた時に似たような感覚があったのを思い出した。札幌は春からずっと涼しいし梅雨もないから、夏を感じないままいつの間にか8月とかになってるのよね。最近数年おきに住む場所を変えているから、こういう変な感覚に陥るんやろうなぁ。
ともあれ、今年も残すところあと3ヶ月。R のプロジェクトの一部をまとめた論文を来年の2月末までに投稿することになったし、S はちょっと新しいことをやり始める予定だし、ということで年末にかけてペースを上げていきたいところ。

2020年9月29日火曜日

The end of summer

ここ数日、朝晩は随分と涼しくなってきて自転車通勤が気持ち良い。ようやく夏が終わったなぁ。。。札幌から引っ越してきたから余計にそう感じるのだろうけど、京都の夏は本当にひどい暑さで、コロナによるsocial activity lossも相まって、夏の間になんだか抑うつ的な気分が蓄積してしまったように思う。週末にドライブしていろんな場所へ出かけることでなんとかリフレッシュできていたけど、これほど精神的にしんどいと感じたのは久しぶりな気がする。まぁでも、相変わらず研究は楽しめていて、先週もかなり興奮させられる発見が2つあった。一つはあるsignaling pathwayのendogenous activation pattern。もう一つはある遺伝子のmutant phenotype。どちらも今後の発展を色々と想像させられる感じがある。ということで、夏が終わってほっとしたところだけど、今週からはそろそろ科研費の申請書に集中しなければ。

2020年9月18日金曜日

SH Lab

昨日は、夕方にロンドンのSH博士のラボとのオンラインジョイントラボミーティングが行われた。双方から一演題ずつ。SH博士のとこはフライラボということもあって、ウチは自分がトークをした。今回は R が取り組んでいるtumor cloneのinvasive behaviorについて。つい最近思いついた自分の仮説も交えて話そうと思い立って、急遽それ用のスライドを朝から作ったりしていたので、トーク自体は若干ドタバタ気味で30分ほどしゃべったかな。まぁでも向こうのラボから結構ナイスなコメントを色々ともらえたし、今回トークとしてまとめたことで問題点もだいぶクリアーに見えてきた。
コロナのことがあってやり始めた海外のラボとのオンラインジョイントラボミーティングは、今回で4回目かな。基本的に Y さんが企画してくれているのだけど、なんとこのうち3回がフライラボ。しかも来月に予定されているのはリスボンのあのフライラボなのよね。

2020年9月14日月曜日

Sagawa

週末、琵琶湖畔にある佐川美術館へ。海外へ行ったらたいがいその町の美術館を訪れていたのだけど、今年は全く海外に行っていないので美術館に行くのは久しぶり。静かな空間でぶらぶらと絵を眺める美術館での時間を久しぶりに楽しむことができた。

2020年9月11日金曜日

Flyday meeting

早くも9月第2週ということで、ラボも今週からミーティング関連のルーティン活動が再開した。昨日の朝は Y さんと一緒に久しぶりのプログレスミーティング。久しぶりでデータがたくさんあるはずなのに、なぜか新しいデータを発表しない R。あとで話してみたら、まだ発表する自信がなかったということなので、まぁ慎重なんだろうか。自分はオモシロイデータが出たらすぐに言いたくなるタイプなので、かなり理解に苦しむ。とりあえずプログレスミーティングでは、プレリミナリデータでもネガティブデータでも何でもやったことを全部話しなさいと、実はこれまでにも何度も言っているんやけどなぁ。ということで、各々がやっていることをもっと正確に把握するために、今週からは金曜日の朝にフライグループのウィークリーミーティングを行うことにした。Friday morningということで、Flyday meeting。

2020年9月8日火曜日

ptc-Gal4

隊列を作って走り回るハエ達。なんかこういうmutant phenotypeがあったような気がするけど、なんだっけな。ちなみにこいつらは ptc-Gal4 を持っている。

三尾

先週末は町の西の方、高山寺の辺りをぶらぶらと観光。京都は盆地だから、車で少し走るとすぐに山の中に入っていく。この辺りも結構な山中。川のほとりは少し涼しかったけど、お寺の境内はまだ真夏のように暑い日だった。

2020年9月2日水曜日

40

少し前から準備していたdouble recombinationのためのスクリーニングを開始。載っけようとしているエレメントは、FRT40Aに31Bと21Aにある2種類のmutant alleleの3つ。double recombinationとは言え、うまいこと2番染色体左腕の端っこ2箇所とちょうど真ん中あたりの3つなので、確率としてはそれほど低いわけでもないかな。と思って40匹に賭けてみた。recombinationのbetはいつでもちょっとワクワクするね。

2020年9月1日火曜日

9月

今日からもう9月か。8月は夏休みを取ったりもしたからか、あっという間に過ぎ去ってしまった感じがする。京都は今日もまだかなり暑いのだけど、たしかに少しだけマシになったかな。
9月から2ヶ月間、うちのラボでいわゆる基礎配属実習をすることになっていた医学部4年生の学生が、今日からラボにきた。今日は午前中にラボのオリエンテーションとオスメス見分け方の練習をしたぐらいだけど、明日からまた色々と指導しないといけない。最近は1年生の O もちょくちょく来るようになっているので、この2ヶ月はフライルームのベンチが足りなくなるという事態が起こるのかも。

小浜

日曜日、若狭湾の小浜という町までドライブ。これまた古い旧市街の面影が残されたなかなか興味深い町だった。この辺りの名物、へしこというものを初めて食べたけど、これほど旨いものだとは知らなかった。

2020年8月25日火曜日

social

今日の午後は、うちの研究科の留学生の博士論文審査会に出席してきた。北大でも同様な審査会にはよく出席していたのだが、今回は論文調査委員4人のうちの専門委員とかいうものに指名されていたので、ちょっと緊張しながらの参加。まぁ特別に何かをコメントしなければいけないという訳ではなかったけど、発表会で色々と質問して、終了後に他の調査委員の先生方と議論するという役割だった。考えてみれば最近こういう発表会とかミーティングとかは全部オンラインで行われているから、オンラインではなく誰かのトークを聞きに行くというのは京都に来てから初めてなんじゃないかな。たぶんそうだからだと思うのだが、質問してディスカッションしたりするのがなんだか久しぶりに楽しかった。しかも、スピーカーと調査委員の先生方だけだったけど、初めて会う人と色々話したり。最近ちょっと精神的に疲弊していると思うことが多いのだけど、京都に来てからコロナで学会とか出張とかが全て無くなってしまって、ずっとラボに閉じこもっているのが自分にとってはかなりきついんだということが分かってきた。ソーシャルな活動が必要な訳ですね。

長浜

日曜日、車で琵琶湖の東側にある長浜という町に行ってぶらぶらと観光してきた。この琵琶湖周辺のいわゆる近江国には、歴史ある古い町が多くてなかなか興味深い。

2020年8月17日月曜日

39

週末は、うちでちょっとしたホームパーティを催したり、コロナで縮小型になった五山送り火を一応ラボに来て見物したり。
で、今日の京都はまた一段と暑くなって最高気温39度。昼間、炎天下に出ると本当にちょっと危険なものを感じた。フロリダも暑かったけど、こんなひどい暑さってなかったような気がする。今日は、この一週間ほどで取りためたバージンフライ達のかけ合わせを開始。久しぶりにG418入りのエサを作った。しかし、こうも暑いとなんだかやっぱり体が疲れていてやる気が出にくいねぇ。

2020年8月14日金曜日

38

今日、京都市内の最高気温38度とか。。。朝自転車に乗った時はそれほどでもないかなという感じだったけど、昼御飯食べに外に出た時この暑さはマジでやばいと思った。札幌は涼しくて良かったなぁ。朝の天気予報で札幌の今日の最高気温は24度とかいうのを見てしまった。。。
今日はまた一年生の O君がラボに来ている。すでに今週の火曜日にFly Genetics上級編の授業もやったし、オバリーの解剖なんかも教えてもらっているようなので、そろそろ実験らしいことをやり始めるか。ということで今日は、tumor suppressor genesのfuctionとそのmutant phenotypeなんかに関するイントロダクションを軽く話してから、ovarian follicular epitheliaにmosaic mutant cloneを導入する実験のためのクロスを開始かな。と思いながら午後に授業をしたらちょっと喋りすぎてしまったか、掛け合わせをやる時間があまりなかったみたい。考えてみたらたしかに、一年生の学生にこのあたりのことを基礎からしっかり理解してもらおうと思ったら話すことは多い。

2020年8月13日木曜日

夏休み終了

夏休み終了。一昨日からラボには来ているのだけど、この火曜と水曜は大学の夏季休業日だったこともあり、なんとなく昨日まで夏休み気分。1日から休みを取ったので結構長めのサマーバケーションになった。この間、三島→西伊豆→大阪→京都と場所を移しながらも久しぶりに家族と一緒の時間を楽しむことができた。西伊豆では、Go To トラベルキャンペーンなるものを利用してなかなか良い宿に泊まることができたし、西伊豆の海ではたくさんの綺麗な魚と一緒に泳いだりシェリングしたり、夏らしいリフレッシュができた。
ということで、そろそろまたフライプッシング開始。

2020年8月4日火曜日

Summer Vacation

今週一週間、自分は夏季休暇を取ったので、一昨日から三島に一時帰国中。三島に来てちょっと驚いたのは、京都に比べて暑さがだいぶましに感じること。やっぱり京都のあの蒸し暑さは異常なんやなぁ、と実感。
ということで、上の子と一緒にギターの練習をしたり、下の子のサックスレッスンを見に行ったり、家族でトランプをしたり、御殿場へ鰻を食べに行ったり、なんやかんやと普段とは違う時間を楽しんでいる。で、明日からは伊豆半島を南下して海へ行く予定。

2020年7月30日木曜日

O1日目

昨日の午後、うちのラボでの研究を希望している医学部1年生のO君がラボに来た。ラボ1日目ということで、やはりFly Geneticsの授業から。この際、ラボのハエグループ以外のメンバーも興味がある人には参加してもらったら良いかもな、と思って朝ラボの皆さんにメールでアナウンスしたら、意外と希望者がいてO君含め6〜7人がセミナー室に集まった。内容はもちろんFly Geneticsの基礎編なのだが、何をどこまで話すか何も考えずにチョークトーク。なんやかんやと2時間ほどしゃべって、遺伝学の基礎から一応FLP-FRTによるモザイク解析まで話すことができた。O君はその後、フライルームでオスメスの見分け方とかphenotypic markerとかをSに教えてもらってなかなか楽しそうにしていたようだ。まぁまだ学部1年生だし授業なんかで忙しいだろうからそれほどラボに来ることはできないかもしれないけど、まずは興味を持ってもらうことから。

2020年7月27日月曜日

61

BloomingtonとViennaのストックセンターに注文していたハエ達が、今朝両方同時に届いた。どちらも先週の火曜日に出荷されていたので、アメリカとウィーン、どちらからもちょうど1週間で届いたことになる。箱を開けてみると、結構多くのバイアルでまだアダルトフライが生きているような状態だったし、全61ラインで全滅していたようなものはなかったようなので、運良く結構良い条件に当たったようだ。コロナのせいで通関に時間がかかっているとか、荷物がまっすぐ日本に届かないとかいう話も聞いていたのでちょっと心配していたのだが、無事に到着して良かった。ということで、自分を含めみんな夏の間に新しい実験をたくさんできそうだ。

2020年7月24日金曜日

当たり

2種類のlgl mutant alleleを別の遺伝子のmutant alleleとrecombineするためにやっていたcomplementation testによるスクリーニングの結果、一つ目の組み合わせは当たりが5/20、二つ目の組み合わせは2/20だった。二つ目のやつは片方がtemperature sensitive alleleなこともあって、たぶんescaperと思われるものが少数出てきているものがあったのだが、一応そういうのは除外したから当たりは結構少なくなった。まぁ、でもこんなもんか。今またもう一つ、同じように2種類のmutant alleleを recombineさせようと考えていて、今回は2番染色体の左腕にFRT siteプラス2つのmutant alleleを乗せようとしている。つまりdouble crossoverということになるので、もうちょいと多めにスクリーニングするべきかも知れない。

2020年7月19日日曜日

Kibune

昨日今日と、この週末は太陽が出てきてようやく梅雨明けかというような暑さになった。昨日は午後から時間があったので、ぶらっと貴船まで行ってきたのだが、やはり山深いこの辺りは市街地に比べると随分涼しい。真夏になったらまた来よう。

survivors

数日前にパリから届いたハエ達は全滅かと思っていたけど、顕微鏡で見ていたら数匹まだ小さい幼虫が動いているのを発見した。レスキューできたのは全部で4匹。まぁこれならなんとかなるかも知れない。Dr. RLは、もしダメならもう一度送るよと言ってくれているのだけど、これだけ気温が上がってきたらまた同じことになる可能性も高いのでなんとかリカバーさせたいところ。

2020年7月16日木曜日

dead arrival

ついにセミが鳴き始めた。札幌では街中でセミが鳴いているのを聞くことはなかったから、久しぶりの夏の感じ。週末はまた雨の予報になっているけど、そろそろ梅雨明けかな。
先日のジョイントラボミーティングの時にDr. RLに頼んだハエが昨日こちらに到着したのだが、残念ながら全部死んでしまっていた。幼虫が沢山いたのでリカバーできるかとも思ったけど、今朝もう一度確認したらどうやら全滅のようだ。輸送にそれほど時間がかかった訳ではないはずなので、パリからの道中どこかで高い気温にさらされたのかな。今週、BloomingtonとViennaのストックセンターにも注文を入れたので、ちょっと心配になってきた。

2020年7月13日月曜日

mold

昨日ようやく晴れたと思ったら、今日はまた雨が降ってきた。今週も結構降るのかねぇ。札幌には梅雨がなかったから余計にそう感じるのかもしれないけど、こんなに雨が続くことに結構驚かされている。おかげでフライルームも湿度がすごくて、先日94%まで上がっていた。札幌では大体20%台で、冬なんて加湿器を入れても低すぎて数値が出なかったくらいだったのに。ところで最近、この湿気のせいでインキュベータ内のストックフライのバイアルにカビが繁殖してしまうことに悩まされている。先週末、ストックフライの餌換えフリッピングを行なったのだけど、かなりの割合でカビが生えていて、ほとんどのラインについて新しい方のコピーバイアルから継代せざるを得ないという状況だった。除湿剤をいくつか投入してみたものの、あまり効果が出ているようには見えない。みなさん梅雨時のストックフライのカビ対策ってどういうことをしているんでしょうか。

2020年7月10日金曜日

cnc

DrosophilaのNrf2はcap’n’collar(cnc)。キャップンコラーってなんかかわいらしい名前。どういう由来なんだろうと前から思っていたのだけど、ちょっと調べてみたら、どうやらこのearly embryoでのexpression patternからなのかな。embryoの頭の部分(cap)と首回り(collar)に特異的に発現している。
これが元の論文なんかな。
Segmentally restricted, cephalic expression of a leucine zipper gene during Drosophila embryogenesis.  Mech Dev (1991), 34: 3-9.

Sleep ROS

Sleep loss can cause death through accumulation of reactive oxygen species in the gut. Cell, 181: 1307-1328.
The view that sleep is essential for survival is supported by the ubiquity of this behavior, the apparent existence of sleep-like states in the earliest animals, and the fact that severe sleep loss can be lethal.  The cause of this lethality is unknown.  Here we show, using flies and mice, that sleep deprivation leads to accumulation of reactive oxygen species (ROS) and consequent oxidative stress, specifically in the gut.  ROS are not just correlates of sleep deprivation but drivers of death: their neutralization prevents oxidative stress and allows flies to have a normal lifespan with little to no sleep.  The rescue can be achieved with oral antioxidant compounds or with gut-targeted transgenic expression of antioxidant enzymes.  We conclude that death upon severe sleep restriction can be caused by oxidative stress, that the gut is central in this process, and that survival without sleep is possible when ROS accumulation is prevented.

一昨日、ラボのジャーナルクラブで紹介した論文。話の内容は非常にシンプル。睡眠不足(と言っても結構シビアな睡眠の欠乏)によって様々な症状が現れることは知られているが、睡眠不足による死亡は何が原因なのかは分かっていなかった。この論文が示しているのは、睡眠不足による死亡は腸で急速に蓄積する活性酸素種 ROS が原因であるということ。この腸に蓄積するROSを取り除くと、睡眠不足による死は回避される。このことを、基本的にはショウジョウバエを用いた実験で非常にクリアーに示しており、マウスでも同様のことが起こることを示している。抗酸化物質の経口投与によって腸のROSレベルが抑えられると死ななくなるわけだけど、やはり最後に来る実験、LexA/LexAopによる睡眠抑制とGal4-UASによる腸管上皮特異的な抗酸化酵素強制発現を併用したレスキュー実験が非常にビューティフル。Drosophila geneticsの粋やねぇ。ちなみに、ラストオーサーのDr. DR、聞いたことある名前やなと思ったら、やはりDppのmorphogen gradientによるproliferationを示したあの論文の著者だった。
そういや最後に S が質問していたけど、睡眠というものはなぜ進化したんだろう。もしかしたら、日々蓄積するROSを取り除くため?

2020年7月8日水曜日

Dr. RL

昨日の夕方、パリのDr. RLのラボとオンラインジョイントラボミーティングを行った。3件目。ミーティングの前に、この前会ったのはいつだったっけ、とかいう話をDr. RLとしていて自分は思い出せなかったのだが、彼はフィラデルフィアで会ったよねと言っていたので、それなら2年前になるのかな。学生の発表を聞いていると相変わらず面白いことをやっているようだし、ミーティング中にずっと赤ちゃんを抱っこしている様子からも、幸せにしているようであるのが見てとれた。考えてみればDr. RLとは二人ともまだポスドクだった時からの知り合いで、二人ともポスドクの時にcell competitionをやっていたし、今はtissue homeostasisのことをやっているし、今回あらためて興味の方向性が似ているのかもなぁと思った。で、今回のミーティングで向こうの学生が発表していた新しいハエを一つ送ってもらえることになった。

2020年7月6日月曜日

Ishizue

先日、5月の初旬に応募した学内の研究支援金への申請が採択されたとの通知をもらった。これは、今年度の科研費申請にあたって、種目のステップアップを目指す研究者に対して資金面でのサポートをしてくれるシステム。こういうシステムがあるっていうのが、やっぱりすごい研究大学やねぇと思う。これを取り仕切っているURA(学術研究支援室)も規模が大きいし色々と進歩的な感じ。ということで、いよいよ本腰入れてPiMに対する基盤データの拡充を行わねば。

120

日曜日、久しぶりにrecombinationのためのスクリーニングを開始。今回は2種類のmutant alleleを、それとはまた別の遺伝子のmutantとそれぞれリコンバインするのだが、一つは第2染色体の端っこあたりで、もう一つは同染色体セントロメアの近くなので、まぁ一番簡単なパターン。ということで、それぞれ20匹ずつ合計40匹。各々についてバランサーラインと交配させてから、別々の2つのmutant alleleに対するcomplimentation testをしなければいけないので、トータル120クロス。

浮御堂

週末、雨が降る中ふらりと琵琶湖までドライブ。湖畔のカフェで湖を眺めていたら、虹が出てきたり、空模様の変化に呼応して湖の色が様々に変わったり。夕方、帰る頃には晴れてきた。

2020年7月2日木曜日

65000

3週間くらい前にMacBookが立ち上がらなくなって、色々と試したけど結局ダメで、先日Appleサポートに電話して一つ解決方法を教えてもらった。簡単に言うと、他のMacから外付けハードディスクにOSを再インストールして、その外付けHDからMacBookを立ち上げるというもの。確かにそれなら起動できるはずだということで、昨日そのプロトコールを行ってみたのだが、外付けHDから立ち上がろうとするものの起動の途中で落ちてまた再起動になってしまう。。。ということで、今朝もう一度電話でAppleサポートと話しながら色々とやってみたけど、やはりダメだったので結局修理に出すことになった。まぁ、ラップトップの方のデータはほぼデスクトップにもあるものばかりなので無くなってもいいのだけど、色々と面倒くさい上に修理代が6万5千円とか言われてちょっとショック。まぁ研究費から出せるとはいえ、ちょっとの間家にパソコンがない状態が続くのは不便やなぁ。

2020年6月25日木曜日

suggestions

今朝はプログレスミーティングということで、Yさんと一緒にディスカッション。今回はちょっと久しぶりに、自分も少しhingeのフェノタイプについて話した。既知のいわゆるコアコンポーネント遺伝子の変異を見ている訳だが、そもそも既知の現象とは少し違うものを見ているとも言えるので、もしかしたら全く異なるsignaling pathwayによって制御されている可能性を追う方が良いのでは、というYさんのサジェッションが心に残った。
Sが発表したデータは、執筆中の論文に関してこれまでに蓄積されてきたいくつかのデータに疑義が生じるような、ちょっと悩ましいネガティブデータ。このところコレについて二人で議論を重ねていたのだが、いくつかのテクニカルな問題とネガティブデータによって、気分的にも少し行き詰まり感があった。しかしYさん曰く、一つのネガティブデータでこれまでのポジティブデータを否定するべきではない、と。それは確かにそうだ。ネガティブデータにも真摯に向き合うのは当たり前だが、何かテクニカルな問題が生じている可能性がある。もう一度しっかり検証し直さないといけないけど、悲観的になってはいけない。基本的なことを思い出した。

hinge

少し前に送ってもらったmutant flyのwing discをコンフォーカルのz-stackで丹念に見ていると、自分らが注目しているhinge areaの一部分に結構クリアーなフェノタイプが出ているのを発見した。まぁ、クリアーといっても、自分が見つけないと誰も気付かないようなちょっとした変化だけど、これは重要かも知れないと感じた。これならアダルトの形態にも何らかのフェノタイプが出ているのでは、と思ってアダルトの羽のヒンジ部にmutantとwild typeで何らかの違いがないか一生懸命見ているのだが、よく分からない。しかしこのヒンジって、よく見ると耳の軟骨みたいに細かいコブみたいなのが複雑な形を成している。たぶん羽の細かい動きの制御に関わっているものと想像するのだけど、実際何なんだろう。

2020年6月23日火曜日

一時帰国

週末から月曜にかけて、久しぶりに三島へ一時帰国。いつもの田んぼにはいつものようにオタマジャクシが泳いでいた。

2020年6月18日木曜日

400

今日は雨が降るなか、午後から S と一緒にウイルス研へ赴いてM博士と一緒に2回目のFACS解析。今回は対照のために4種類のサンプルを用意した。1種類につき100匹のオバリーを解剖したので、全部で400オバリー。部位特異的なGFPの発現がほぼ相補的な発現パターンを示すものを2種類と、GFPがないwild typeも用意したので、これでどのpopulationがどういう細胞なのかという基本的なことが見えるだろうという予想。FACSエキスパートのM博士に詳しく解説してもらいながら見ていると、確かに我々が顕微鏡で見ているものとほぼ一致したものが見えていることが分かってきたのだが、どうもDNA量の大きい一つのクラスターが予想外のところに出てくることが気になる、というか予想に反している。どのサンプルでも見えているので、確かにそういう細胞群がいるのは間違いない。これはなんなんだろうか、と S と一緒に議論しながらラボに帰ってきたのだが、まだ答えは出ていない。もう少し考える必要があるな。。。

2020年6月17日水曜日

kernel panic

数日前、いつものようにMacbookで映画を見ていたら、急に電源が落ちてその後再起動を繰り返すようになってしまった。いわゆるカーネルパニックというやつか。色々と試したけど、結局電源は入ってもシステムが立ち上がらず。OS再インストールを試みてもその前に勝手に落ちてしまう。これはもうお手上げということで、先ほど自転車で四条にあるアップルストアを訪ねてみたのだが、コロナ対策で入店制限のため一時間待ちと言われて結局帰ってきた。予約を取って後日もう一度行くかなというとこなのだが、そろそろ新調しようかなという気にもなってきた。

2020年6月6日土曜日

Word

そういや先週、ある財団の報告書のフォームが罫線入りの用紙で、しかもそれをCDに入れて送らなければならなかったということを書いたけど、昨日印刷会社から電話がかかってきて、画像ファイルでは困りますとのこと。え、でも報告書のフォームは手書き用の紙だったし、CDに入れる報告書はPDFじゃダメって書いてあったから悩んだ末にスキャンしてJPEGの画像ファイルにしたんだけど、とか事情を話すと、結局欲しかったのはWordファイルなんだそうな。つまり、皆さんの報告書をなんらかの冊子にする上で、テキストファイルが欲しかったということ。おいおい、じゃあそう書いてくれよという話なんだけども、ではメールで送っていただけますかと言われて電話口でかなり笑ってしまった。メールでエエのなら始めからそうしたらええやん。紙とかCDを送るのはほんまに無駄やし、もはやデータの授受にCDを使っている人なんかほとんどおらんのんとちゃうかなぁ。

2020年6月5日金曜日

TLCC-150

また、あっという間に一週間が終わってしまった。まぁ、なんやかんやと忙しくて且つ楽しいからかな。先週末、少し大阪の実家に寄った時に、自分が学生時代にコレクトしたギターの中から一番好きだったものの一つを持って帰ってきた。Fender Japanのテレキャス型のエレアコ。ちょっとレアなものだと思う。渡米する前に実家に預けて置きっぱなしだったのだけど、ケースから出してみると音も姿も美しいままだったので感動した。ということで、このところ家に帰ってきたらとりあえずこいつを弾いている。昔よく弾いていた曲を弾こうとすると、頭で考えても出てこないのに、曲に合わせて弾いてみると自分の手が勝手に動いて弾き始めるので、驚きながらもそれを見て思い出すということが多い。こういう記憶ってどうなってるんだろうかね。

2020年5月29日金曜日

鹿

宝ヶ池公園の山の横の道を毎晩自転車で通り抜けるのだけど、たまに鹿が歩いていてびっくりすることがある。今日も道の脇に鹿の親子がいたので記念撮影。

2020年5月28日木曜日

CD

今日は、ある財団から有り難く頂いていた研究助成金の報告書の締め切りが今月末であることに気付いて、それを書いていた。まず、その報告書のフォーマットが紙ベースで、しかも一年前に助成が決定した時に送られているはずの用紙に書いて提出せよとのこと。えぇ、そんなんあったけな、ということでまずはその用紙探しから。引っ越しを経ているから見つかる自信はあまりなかったのだけど、意外にもちゃんと保存していた。よかったよかったということで用紙を見てみると、ノートみたいな罫線がしっかり引かれていて、これはもしかして手書きを想定しているのかとびびった。でもまさか手書きでやるわけにもいかんだろうということで、用紙をスキャンして得意のKeynoteで作ってみた。まぁ、これはこれで良いと思うのだが、この紙の報告書をCDに入れたものも送れとか書いてある。しかもなぜか、PDFに変換してはいけません、とも書いてある。CDってあのCDのことよね?いやはやもはやCDドライブなんか持ってへんねんけど、と焦っていたら、S が外付けのやつを持っていると言うのでそれを借りてCDを焼くことに。で、PDFでなければ何を求めているのだろうか?これまた S に聞いてみたら、JPEGなんじゃないですかと。うーむ、でも画像が良いならなぜそう書かないのかなぁ、とか思いながらも用紙があるわけだからWordなわけでもないだろうし、確かにスキャンした画像というのがそれっぽい気がしたので、スキャンしたPDFの報告書をJPEGに変換してCDに入れた。そして最後に、今日中には解決できない問題が出てきた。収支報告書に経理責任者のサインと押印が必要なんだそうな。この昨年度の助成金の経理責任者は北大の事務の人になるので、自分が押印した用紙を北大に送って、向こうで担当者に押印してもらって、それを財団に送付してもらうしかない。
結論、ほんま頼むからこういうのはオンライン化してくれ。。。

OJLM

昨日の夕方、UKのDr. EPのラボとZoomを使ったオンラインジョイントラボミーティングを開催した。日本の大学の研究室はもうほとんどが平常時に戻りつつあると思うけど、UKでは二ヶ月ほど続いているロックダウン状態がまだもう少し続くようで、色々とこういうオンラインでの試みをしているラボは多いようだ。ということで、EPラボとYFラボから一人ずつ、そしてウチのグループからは自分、という3人のスピーカーが一人30分の持ち時間でトークした。クローズドなミーティングなのでプリマチュアなやつでも良いかなと思って、最近のウチのホットトピックの一つである謎のpolyploidyについて話した。やっぱりフライラボの人を相手に話すのは気が楽だし、どんどんクエスチョンが飛んでくる久しぶりのインターナショナルミーティングの雰囲気を結構楽しめた。今日 Y さんと話していて、こういうのを他の海外のラボとも定期的にできれば楽しいやん、ということで次のジョイントミーティングをする相手のラボをリストアップし始めた。

2020年5月27日水曜日

脱稿

だいぶ遅れていた総説の原稿をなんとか完成させて、一昨日編集部へ送った。今年8月に発刊予定の細胞競合の特集号なんだとか。実は2016年にも一度同じ雑誌で細胞競合特集があった時に寄稿していたのだけど、今回の特集号は前よりもだいぶ論文の数が多いようで、予定の目次を見ると新学術領域に参加していた方々が大集合といった感じ。ということで、またもやCCHに関する総説を書いてしまった訳だが、もう何回も同じようなものを書いている気がするので、今回はついに今執筆中の論文の内容まで踏み込んだ。新しい内容については、S に第一稿を書いてもらったのでちょっと時間がかかったのだが、論文の重要な部分をもう一度考え直す機会にもなったので良かったかな。

2020年5月23日土曜日

deadlines

このところ色々と締め切りがあるものに追われながら、それなりに実験もしているからか、あっという間に一週間が終わってしまった感じ。だいぶ締め切りを過ぎてしまった総説は、来週の月曜日には送ると約束してしまったので、とりあえずこの週末はそれを仕上げないと。と思っていたら、こんな時に継代フリッピングのタイミングが重なったりする。

2020年5月17日日曜日

frog

今まで気付いていなかったのだが、今自分が住んでいる周りには結構田んぼがあるようだ。最近、夜に家の近くまで帰ってくると、そこかしこからカエルの鳴き声が聞こえてくる。先週あたりから田んぼに水が入ったようだ。今日は家に帰ってきたら、ドアの前にこの写真のアマガエルが座っていたし、今も家の外からカエル達の大合唱が聞こえている。時々すっと全員の鳴き声が止んで数分間静かになるのだけど、あれはどういう間なんだろうか。

2020年5月16日土曜日

review

一昨日、論文のレビューを頼まれたのだが、昨日さらに別のジャーナルからレビュー依頼のメールが来た。これほんまに不思議なんやけど、なんで論文の査読って重なることが多いのかね。
そういえば、ある雑誌から依頼されていた日本語総説の締め切りがだいぶ過ぎてしまった。なんか、編集部から督促のメールとかが何も来ないのでうっかりしていたけど、さすがにそろそろ提出しないとマズイんとちゃうの、ということで、この週末ちょっと仕上げにかかろうかというところ。

unsung heroes

アメリカの Bloomington Stock Center が、来週からついに再開されるようだ。アメリカの大学がロックダウンされてから約2ヶ月、15万種類以上のストックフライを61人のスタッフで世話していたんだとか。単純計算で、一人当たり2478ライン。やっぱり結構なもんやね。これは本当にありがたい。
“When we reopen in the near future, it is likely that you won't notice any change from our pre-pandemic operations, but it has taken a tremendous amount of effort to make it to this point. The majority of that effort was carried out by our stockkeepers who are truly unsung heroes of the Drosophila community."

2020年5月12日火曜日

These Days

このところ学生達がラボに来る時間はシフト制にしているので、最近はフライルームで一人で作業する時間が多い気がする。今朝も一人だったので、自分の大好きなレコードをかけて、コーヒーを飲みながらじっくりとフライプッシング。贅沢な時間。

150

昨日の午後は、チャーリー博士に紹介してもらったFACSエキスパートの M さんのところへ行って、一緒にFACS解析をやってもらった。サンプルは、週末に S と一緒に解剖した150個のオバリー。この数年なかなかうまくいっていない実験なのだが、今回は意外とあっさり目的のものが見え始めてびっくりした。Mさんの手際の良さというか的確な操作に感動。やっぱりエキスパートに頼まんといかんなぁ。しかし、FACSをやるといつものことだけど、適切なコントロールが必要ということになるのよね。ということで、次回もう一度対照になるサンプルをいくつか用意してやってもらうことになった。確認が必要だけど、たぶん今使っているstretched-follicle-cell-Gal4とptc-Gal4は、follicleでの発現領域がほぼ逆パターンになっているはず。

2020年5月9日土曜日

optogenetics

今日は久しぶりにチャネルロドプシンでオプトジェネティクス。ハエ達は今晩一晩中ギラギラの部屋の中でまぶしくて眠ることができないだろう。

2020年5月7日木曜日

refreshed

連休中、添削&執筆もしていたけど、結構リフレッシュできた。

2020年5月2日土曜日

連休

R の申請書の新しいバージョンと、S が書いていた総説のパートが送られてきたので、連休中にこれらを添削しないといけない。ということで、自分の申請書の締め切りはまだ一週間後だったけど、今日先にその自分のやつをさっさと仕上げて提出してしまった。さらにこの連休中はラボに行かなくても大丈夫なように、掛け合わせ中のハエ達の整理と、いくつか新たな掛け合わせもセッティングしてきた。連休中にちょっと落ち着いて執筆しないといけませんなぁ。

2020年4月29日水曜日

かもがわ

最近、大学の食堂はメニューを減らしての営業だし、夜はほとんど家で自炊しているので、昼はちょくちょく大学の近くを散策して外食している。既に病院の南側のほうで二軒お気に入りの店を見つけたのだけど、今日は祝日だし良い天気だったので、鴨川の飛び石を渡って向こう岸の通りまで行ってみた。鴨川の河川敷はたくさんの親子連れが遊びにきていて、夏のような陽気の中で水遊びをしている子供達を見ているとコロナ騒動のこととか忘れてしまいそうな感じ。荒神橋の向こうの小さな路地を入っていくと、古い建物の二階にレトロな感じのお洒落なカフェがあって、そこで日替わり定食のランチを取った。ランチのあと、ぶらぶらともう一つ隣の路地を歩いていると、小さな店の前で何人かが楽しそうにワインを飲んでいる。グーグルマップでそこが本屋であることは知っていたのだが、店の中を少し覗くと、ワインを飲んでいた一人が「開いてますよ。どうぞ。」と言うのでふらっと入ってみた。小さな本屋なのだけど、なんやら面白そうな本がたくさん並んでいて、ついつい色んな本を開けているうちに、ユクスキュルの「生物から見た世界」という本が気になって結局買ってしまった。この辺りは探検すればするほど楽しくなってくる街やねぇ。

2020年4月27日月曜日

大原

昨日はラボに行く前に車でちょっと遠回りをして、こないだ大原で見つけた食材店へ。この店の白だしを薄めるだけで本当に旨い関西風だし汁になるので、最近多用している。

2020年4月26日日曜日

2 weeks

昨日今日、R が書いた申請書に目を通して添削を始めた。締め切りまであと二週間あるのだけど、まだかなり完成度が低い印象なので、それほど余裕はないかも。しかもこの間に自分も申請書が一つと、もう一つ依頼されていた日本語総説の締め切りもあるので、ちょっと忙しい二週間になりそうだ。日本語総説のほうは、S に手伝ってもらうことにした。

通行証

大学構内へ車で入るための通行証を手に入れた。といっても土日祝日だけの通行証で、平日はお金が必要。これで一ヶ月千円。平日も入れる通行証は一ヶ月五千円もするというのでやめといた。まぁ、平日も使えるものを手に入れたら毎日車で通ってしまって運動不足になるのが目に見えているからこれでいいのだけど、それにしてもえらい高いなぁ。北大はタダだったんだが。まぁ、北大はキャンパス内に駐車できる空き地もいっぱいあったからか。ということで、基本的に週末は車でラボに行く。

2020年4月23日木曜日

30min

片道30分の自転車通勤にもだいぶ慣れてきた。体力的にも慣れたし、行き帰りのルートもほぼ固まってきた。といってもまだまだ新しい発見は毎日のようにあって、今朝は松ヶ崎の山を迂回したところでふと振り返ると、山肌に大きな「法」の文字。ここが五山送り火の一つだとは全く知らなかった。帰りに東大路を北上すると一乗寺のあたりに良さげな店がたくさん並んでいるのだけど、今週あたりから次第に明かりが消え始めている。昨日は修学院の近くで、帰りに寄れるナイスなスーパーを見つけた。
写真は朝の鴨川デルタ。

presence

今日もZoomでのオンラインラボミーティング。便利だけど、なんかやっぱり臨場感に欠けるというかなんというか。いつまでこういうのが続きますかねぇ。TAGCのFly Meetingも今日からオンラインで始まったのかな。
それにしても、欧米諸国に比べて日本での新型コロナ感染による死者数がこんなにも低いのはなぜなんだろうか。PCR検査を増やすと感染者数が増加するという現状であるからして、おそらく実際の感染者数はもっと多いはずなのに。ちなみに、国内のインフルエンザによる死者数は去年も一昨年も3千人以上で、1月だけで千人を超えている。そしてそのインフルエンザによる死者数は、欧米諸国と比べても別に日本だけが特別少ないようには見えない、というかどちらかというと多い。

2020年4月21日火曜日

レベル3+

今日、京都府からの要請に基づいた大学における活動制限レベルについて、研究科長から新たなお達しがあった。研究活動がほとんど制限されるレベル4になるのだろうという噂も聞こえていたし覚悟はしていたのだけど、そうはならなかった。研究科としては、接触機会の8割減という行政からの要請には確実に対応するが、研究活動の制限は最低限にしたいということ。とりあえず安心した。色々と気を付けたり努力をする必要があるけど、研究は止めない。

2層

ハエの飼育用バイアルのメーカーが在庫を切らしているとかで、次の入荷は5月中旬くらいという話。引っ越し前に北大で作ったエサ入りバイアルが残っているけど古くなってしまったし、引っ越し後のために持ってきた新しいバイアルはもう使ってしまった。でも実験のために今週どうしても新しいエサ入りバイアルが必要、ということで急遽古くなったエサ入りバイアルに新しいエサを注ぎ足してみた。量がちょっと多くなってしまったけど、新しい層が下の古い層とほとんど混じり合ってないしこれはいけるやん、と思って今日これを使って15種類新しいクロスを仕掛けた。まぁ大丈夫そうなんだけど、夕方になって別のメーカーの新しいバイアルが届いた。

2020年4月18日土曜日

Zoom

今週からラボミーティングはZoomを使ってオンラインでやることになった。ということで、初めてZoomを使った昨日のラボミーティングはウチらフライグループの研究発表。この4月からうちのラボに来る予定でまだ来ることができていない中国からの留学生もZoomで参加することができたし、先週からもう一人医学部の学生が入ったこともあり、今一度少し丁寧にうちらのFly modelとTumor hotspotに関するイントロを話してから新しいプロジェクトの話をした。このプロジェクトはまだまだこれからだけど、今回発表のために少しコンフォーカル画像の定量化をしたらかなりクリアーな結果が出た。これはやはり、"promising"という手応え。

2020年4月13日月曜日

New fly kitchen

ということで、先週とりあえず立ち上げた新しいフライキッチン。今回はフライルームとは少し離れた部屋になったのだが、前よりだいぶ広いスペースを使えることになった。飼育用バイアルとエサの原料の仕入先も大体固まってきた。

recover

2回に分けて京都に移動させたストックラインのハエ達のバイアルを、先々週一気に全て更新した。しかし1ヶ月前の引っ越し直前に作ったエサ入りバイアルはさすがに古かったか、卵の孵化率が悪いものが多いように見えたので、先週急遽新しいエサを作ってストックの1コピー分をもう一度一通り更新。これでストックフライが安定してくれれば、引っ越しからのリカバーはほぼほぼ完了かな。やっぱり引っ越し前後で大体2ヶ月くらいは実験が滞る計算になるか。前回、遺伝研から北大へ移動した時は立ち上げにだいぶ時間がかかったけど、今回は立ち上げというよりは移設という感じだったので、時間のロスは前よりだいぶマシだった気がする。しかし、世間がなるべく活動を抑える方向へ向かっている時に、自分たちは逆に始動へ向けて頑張っている訳で、ここで何らかの行動規制が入ってくるとキツイな。

2020年4月10日金曜日

叡電

今日は叡電で通勤。叡電は時々こういう、座席が比叡山の方に向いていて窓が大きい観光列車がくる。

2020年4月7日火曜日

緊急事態

いよいよ緊急事態宣言なるものが発令された。京都は対象地域に入っていないけど、隣の大阪と兵庫が入っているから似たようなものか。そういえば今朝、自転車での通勤途中にいくつかの小中学校で入学式が行われていて、たくさんの家族が学校の近くで行列を作っているのを見た。週末には鴨川の河川敷で花見の宴会も見かけたし、ちょっと京都は危機感が低いのだろうか。。。
午後、郵便局へ行く用事があったので、ついでに自転車で近くの哲学の道を通ってみたら桜が見事だった。例年は観光客ですごい人出なのだろうけど、ここはやはり閑散としている。

2020年3月29日日曜日

桜を見ながら

今日は時間があったので、昼から自転車に乗って比叡山のふもとをぶらぶらと桜を見ながら大学へ。立ち寄ったのは、実相院、石座神社、長谷八幡宮、三宅八幡宮、蓮華寺、修学院離宮、曼殊院とか。何も下調べせずに行き当たりばったりで走っていたのだが、そこかしこで趣のある古い神社仏閣に出くわすのだからやっぱり京都はすごい。 

2020年3月27日金曜日

CO2システム

今日の午後、フライルームの各ベンチで二酸化炭素を使えるようにするCO2システムを組み上げた。北大でフライルームを作った時は業者の人が作ってくれたのだけど、それほど難しい作業でもないので今回は自分なりに工夫を加えながら。ベンチ前の壁の少し高い場所にボンベから引いてきたシリコンチューブを配置して、各ベンチで枝分かれして手元に来るようにしている。なかなか上出来やん。これでようやく普通にフライプッシングができるようになった。あとはフライキッチンやね。