2015年4月30日木曜日
Alliance of Hope
今晩はちょっとゆっくりしようと思ってぼーっとテレビを見ていたら、安倍首相がアメリカ議会で歴史的な演説を行うというのでその生中継を静聴。色んな歴史的エピソードに触れつつ日米同盟の重要性と将来を示したなかなか良いトークで、意外と最後まで楽しめた。「alliance of hope」とかステキやん。それにしても随分ゆっくりと一語一語しっかり発音する感じの喋り方だったけど、ああいう場では結構有効なんかな。まぁウチらの学会トークではもちろん、あんな風にゆっくり喋る余裕は全くないけど。
2015年4月29日水曜日
Fawcett
細胞の電顕像を理解するのはなかなか難しい。透過型電顕で得られる像は基本的に切片の形態なので、ある程度知識がないとその点描画のような像が何なのかさっぱり分からんということになるのだけど、経験があればそこに隠れている様々な微細構造が見えるんですね。なんか良い参考書はないかなぁと思っていたら、S先生が Fawcett の「The Cell」っていう古典的教科書を教えてくれた。1981年の書とはいえ、この電顕像のコレクションは素晴らしい。30年以上経っても全く色褪せない、これが形態学が持つパワーやね。古本を取り寄せようかなという気になってきた。ちなみにこれはもう絶版になっているけど、アメリカ細胞生物学会のウェブサイトに全編のPDFが公開されている。
久しぶりのラボミ
昨日は久しぶりのラボミーティング。といっても、H博士が出て行ってしまった今は自分とS先生、二人だけでのデスカッションタイムだけど。このところずっとオフィスにこもって悶々と考え事をしながら執筆活動をしていたので、他のプロジェクトのプロスペクトを話し合うのは良いリフレッシュになった。こうして今一度考えてみるとやっぱりどのプロジェクトもオモシロイ可能性と重要性を持っているし、各々に対して研究費がおりているという状況になったわけなので、なんとかして全てを推し進めなければならないのだけども実はそこに問題点がある。この一ヶ月いろいろと考えあぐねた末に、ようやく自分の気持ちはまとまってきた。まぁ、どんどん積極的にやるしかないということ。
2015年4月27日月曜日
2015年4月25日土曜日
2015年4月23日木曜日
Fly TBI
Death following traumatic brain injury in Drosophila is associated with intestinal barrier dysfunction. eLife e04790.
Traumatic brain injury (TBI) is a major cause of death and disability worldwide. Unfavorable TBI outcomes result from primary mechanical injuries to the brain and ensuing secondary non-mechanical injuries that are not limited to the brain. Our genome-wide association study of Drosophila melanogaster revealed that the probability of death following TBI is associated with single nucleotide polymorphisms in genes involved in tissue barrier function and glucose homeostasis. We found that TBI causes intestinal and blood–brain barrier dysfunction and that intestinal barrier dysfunction is highly correlated with the probability of death. Furthermore, we found that ingestion of glucose after a primary injury increases the probability of death through a secondary injury mechanism that exacerbates intestinal barrier dysfunction. Our results indicate that natural variation in the probability of death following TBI is due in part to genetic differences that affect intestinal barrier dysfunction.
とりあえず、オモシロイお話だった。ストーリーはアブストにある通りなんだけども、なんていうのか小説でも読んでいるような感じで毎日のランチタイムが楽しかった。まぁ突っ込みどころは結構たくさんあってまだまだ謎が残ってしまっているけど、こういう物語みたいな論文は好き。一つ残された大きな謎は、なんで脳の損傷によって腸管上皮の integrity が影響を受けるのだろうかというところ。そしてなぜ、primary injury 後の sugar ingestion が intestinal barrier disruption を促すのだろうか。当然レビュワーはこれに関してコメントしているけど、「detailed mechanistic studies are outside the scope of this manuscript だろうからまぁ別にエエんやけどね」とも言っている。こんな物分かりの良いレビュワーにレビューして欲しい。
さて、お話はこの方々が以前に開発したハエに効果的に Traumatic Brain Injury を与えるメカ、“High-Impact Trauma” (HIT) device を用いて179系統の RAL lines のハエ達が脳に損傷を与えられるところから始まる。ちなみにこの HIT device による手法は2年前に PNAS に報告されているのだけど、写真を見るとハエ達が入ったバイアルをバネの力で壁にぶつけるというなかなか単純で乱暴な感じの装置。RAL lines というのは自然の population (Raleigh, NC) に由来する inbred lines で、Drosophila Genetic Reference Panel (DGRP) というところにそれら200系統以上のゲノムデータがあって、quantitative traits の GWAS analysis に使えるのだそうな。これは知らんかったけどなかなか興味深いね。で、この DGRP を用いた GWAS analysis によって、traumatic injury24時間後の致死率と、septate junction proteins の発現に関わる grainyhead (grh)という遺伝子上の SNPs との相関関係があぶり出されるのである。このあとは、スマーフの大活躍によって少しずつ核心に迫っていくというお話。
写真右の個体が、HIT deviceで頭を打ってスマーフになってしまったやつ。
2015年4月22日水曜日
今日も雨
また今日も午後から雨。このところほんとに雨続きでうんざり。梅雨みたいやな。ここ一週間ほどオフィスにこもって執筆活動に専念しているけど、だいぶしんどくなってきた。天気のせいもあるかも知れんけど、やっぱり実験して体も動かさないとダメやなぁ。こもっている割にはあんまりはかどってないし。明日は晴れるかなぁ。
2015年4月20日月曜日
10th Anniversary
先週の金曜日は10年目の結婚記念日だった。もうあれから10年も経つんかと思うけど、思い出してみたらほとんどアメリカで暮らしていたこの10年、本当にいろんなことがあったなぁとも思う。まぁもちろん節目なんだけども、まだまだこれからのことを考えないといけません。
ということで、金曜日の夜は下の階のおなじみ I助教、N君といういつものメンバーにさらに SI助教も呼んで、新年度作戦会議。SI助教のかなり刺激の強い数々のお話に圧倒されたいつものメンバーだった。このところ色々と考えていることにまだ結論は出ていないけども、今はとりあえず執筆活動を続ける。
Casa Vinironia Appassimento
イタリア、プーリアの Appassimento。甘いプルーン。Merlot、Primitivo、Negroamaroのブレンド。ちなみにこのアパッシメントというのは、収穫を遅らせて自然に乾燥させたブドウから作られたワインなんだそうな。確かに濃厚でまろやかな甘みがある。これは好き。1500円ほど。
2015年4月16日木曜日
全面改訂
一年前に一度書き上げた論文原稿。この一年間に少しずつだけど蓄積してきたデータをもとに、ついにもう一度書き直すときが来た。先月フロリダでWMと話し合った結果、やっぱりfull articleで行こうぜということになったので、去年書いたshort articleバージョンからはストーリーだけでなくフォーマットも全面改訂する。どんな論文になるか結構楽しみだったりするんだけども、いざ書き始めてみるとなかなか筆が進まない。まぁ、書き始めで時間がかかるのはいつものこと。自分はこういうとき、とりあえず気の向くままに色々と書いているうちに執筆モードに入っていくはずなのだが、この数日間結構苦しんでいる。
2015年4月13日月曜日
緑の桜
なんかこの数日ぐずついた天気やねぇ。明日明後日も雨なんだとか。ほんまに日本は雨が多いなぁと思うわ。こんなんやったけね。
ソメイヨシノはだいぶ散ってしまったけど、遺伝研にはいろんな種類の桜があって、所内ではまだまだいろんな色の桜が満開になっている。今日奥の方にある桜を見ながら歩いていて緑色の桜を見つけた。緑色の花って、初めて見た気がする。
ソメイヨシノはだいぶ散ってしまったけど、遺伝研にはいろんな種類の桜があって、所内ではまだまだいろんな色の桜が満開になっている。今日奥の方にある桜を見ながら歩いていて緑色の桜を見つけた。緑色の花って、初めて見た気がする。
Tax Return 2014
昨年度のTax Return、ぎりぎりでようやく終了。そういや去年分の W-2 をどうやって手に入れようかと思っていたのだけれど、これは先月FSUに行った時にpayroll officeに連絡を取ったら送ってくれた。でも結局メールのやり取りだけで片付いたので、日本からでも普通にできたな。まぁでもとりあえず、これが最後のTax Returnになるかな。
2015年4月10日金曜日
online screening
この数日間、ジャネリアのFly LightでGal4 lineをオンラインスクリーニングしていた。一つ一つのexpression patternをチェックするのは結構大変なんやけど、やっぱりこういうイメージデータベースは素晴らしいね。とりあえず次のプロジェクトに使えそうなラインを30ぐらい見つけたので、注文して実際のパターンを調べてみるかな。
それにしてもこのGal4シリーズはオモシロイ。よく知っている遺伝子の発現パターンも、enhancer regionによってはえらい変なパターンになってたりする。ランダムモザイクみたいなのとか、どないなってんねやろね。
それにしてもこのGal4シリーズはオモシロイ。よく知っている遺伝子の発現パターンも、enhancer regionによってはえらい変なパターンになってたりする。ランダムモザイクみたいなのとか、どないなってんねやろね。
2015年4月7日火曜日
遺伝研 大学院説明会
来月、5月16日に遺伝研の大学院説明会が催されます。遺伝研には、総合研究大学院大学 生命科学研究科 遺伝学専攻として、学部卒相当を対象とする「5年一貫制博士課程」と修士卒相当を対象とする3年制の「博士後期課程」があります。東京駅からの無料送迎バスツアーなんかもあります。
Fly Pushing にご興味のある方はこの機会に是非一度お越しください!
2015年4月6日月曜日
2015年4月3日金曜日
探し物
今日も雨。天気のせいか、なんだか体も重い感じ。
ちょうど一ヶ月ほど前、シカゴに行くときに確かにカバンに入れたと思っていた自分の大事なノートがシカゴ出張中にどうにも見当たらなかったので、置き忘れてきたかと思って日本に帰ってきてから家もオフィスも探したんだけれど結局どこにも見当たらなかった。それからずっと気になっていたので、昨晩ふと家族にそのことを言ったら子供達が一緒になって家の中を探してくれた。で、結局なんとシカゴに持って行ったトランクの中から見つかった。。。なんか隠しポケットみたいなところに入れてあったみたい。自分でそこに入れたわけなので、なんだかバカみたいやけども、もうほぼ諦めかけていたのでめっちゃ嬉しかった。失くしたものを見つけるのってウレシーね。
さて、昨日何人かの方と別々に話させてもらったのだけど、そのデスカッションを通してなんとなく可能性は見えてきた。まぁ難しいことに変わりはないけど。
ちょうど一ヶ月ほど前、シカゴに行くときに確かにカバンに入れたと思っていた自分の大事なノートがシカゴ出張中にどうにも見当たらなかったので、置き忘れてきたかと思って日本に帰ってきてから家もオフィスも探したんだけれど結局どこにも見当たらなかった。それからずっと気になっていたので、昨晩ふと家族にそのことを言ったら子供達が一緒になって家の中を探してくれた。で、結局なんとシカゴに持って行ったトランクの中から見つかった。。。なんか隠しポケットみたいなところに入れてあったみたい。自分でそこに入れたわけなので、なんだかバカみたいやけども、もうほぼ諦めかけていたのでめっちゃ嬉しかった。失くしたものを見つけるのってウレシーね。
さて、昨日何人かの方と別々に話させてもらったのだけど、そのデスカッションを通してなんとなく可能性は見えてきた。まぁ難しいことに変わりはないけど。
登録:
投稿 (Atom)