2017年10月31日火曜日
2017年10月30日月曜日
CCH in epicardial regeneration
Tension creates an endoreplication wavefront that leads regeneration of epicardial tissue. Developmental Cell, 42: 600–615.
Mechanisms that control cell-cycle dynamics during tissue regeneration require elucidation. Here we find in zebrafish that regeneration of the epicardium, the mesothelial covering of the heart, is mediated by two phenotypically distinct epicardial cell subpopulations. These include a front of large, multinucleate leader cells, trailed by follower cells that divide to produce small, mononucleate daughters. By using live imaging of cell-cycle dynamics, we show that leader cells form by spatiotemporally regulated endoreplication, caused primarily by cytokinesis failure. Leader cells display greater velocities and mechanical tension within the epicardial tissue sheet, and experimentally induced tension anisotropy stimulates ectopic endoreplication. Unbalancing epicardial cell-cycle dynamics with chemical modulators indicated autonomous regenerative capacity in both leader and follower cells, with leaders displaying an enhanced capacity for surface coverage. Our findings provide evidence that mechanical tension can regulate cell-cycle dynamics in regenerating tissue, stratifying the source cell features to improve repair.
自分がDrosophila follicular epitheliumで発見した CCH (Compensatory Cellular Hypertrophy) という現象を2013年に報告してから、Drosophilaでは adult epidermis (Losick et al., 2013) や gut epithelium (Xiang et al., 2017) で同様の現象が発見されてきた。さらに2014年のレビューで自分が指摘したように、哺乳類のcorneal endotheliumでもCCHが起こることが示された (Losick et al., 2016) 。観察結果としては、ヒトでも liverやepidermisをはじめ、様々な組織でpolyploidの細胞の存在は報告されていることから、実は我々の体でも色んな場所でCCHによるtissue repairが起こっているのかも知れないと考えることができる。
さて、今回のこの論文ではzebrafishで、心臓を覆うepicardial tissueが再生するときにそのleader cellsがendoreplication、つまりpolyploidizationによるCCHを起こしていることが報告された。ちなみにこのleader cellsのendoreplicationは、mechanical tensionによって誘導されていることも示されていて、これは今まさにウチらがfollicle cellsで見ていることと同じなんだろうと思う。まだ最後までちゃんと読んでいないので、そのメカニズムに関して今回どこまで解明されているのかは今からちょっとどきどきしながら読むところ。
Mechanisms that control cell-cycle dynamics during tissue regeneration require elucidation. Here we find in zebrafish that regeneration of the epicardium, the mesothelial covering of the heart, is mediated by two phenotypically distinct epicardial cell subpopulations. These include a front of large, multinucleate leader cells, trailed by follower cells that divide to produce small, mononucleate daughters. By using live imaging of cell-cycle dynamics, we show that leader cells form by spatiotemporally regulated endoreplication, caused primarily by cytokinesis failure. Leader cells display greater velocities and mechanical tension within the epicardial tissue sheet, and experimentally induced tension anisotropy stimulates ectopic endoreplication. Unbalancing epicardial cell-cycle dynamics with chemical modulators indicated autonomous regenerative capacity in both leader and follower cells, with leaders displaying an enhanced capacity for surface coverage. Our findings provide evidence that mechanical tension can regulate cell-cycle dynamics in regenerating tissue, stratifying the source cell features to improve repair.
自分がDrosophila follicular epitheliumで発見した CCH (Compensatory Cellular Hypertrophy) という現象を2013年に報告してから、Drosophilaでは adult epidermis (Losick et al., 2013) や gut epithelium (Xiang et al., 2017) で同様の現象が発見されてきた。さらに2014年のレビューで自分が指摘したように、哺乳類のcorneal endotheliumでもCCHが起こることが示された (Losick et al., 2016) 。観察結果としては、ヒトでも liverやepidermisをはじめ、様々な組織でpolyploidの細胞の存在は報告されていることから、実は我々の体でも色んな場所でCCHによるtissue repairが起こっているのかも知れないと考えることができる。
さて、今回のこの論文ではzebrafishで、心臓を覆うepicardial tissueが再生するときにそのleader cellsがendoreplication、つまりpolyploidizationによるCCHを起こしていることが報告された。ちなみにこのleader cellsのendoreplicationは、mechanical tensionによって誘導されていることも示されていて、これは今まさにウチらがfollicle cellsで見ていることと同じなんだろうと思う。まだ最後までちゃんと読んでいないので、そのメカニズムに関して今回どこまで解明されているのかは今からちょっとどきどきしながら読むところ。
2017年10月26日木曜日
初冠雪
富士山、今日が今シーズン初冠雪なのかな。
今日は午前中、Yラボとスカイプミーティングで共同研究の打ち合わせ。打ち合わせ、というか向こうの新しいデータを色々と見せてもらった感じ。この数ヶ月でまた結構進捗していて、実際これらの新しいデータはMahjongのファンクションに関してかなり重要なことを示しているように見える。この研究を推し進めているM2のRくんの気合いにいつもながら感心した。ということで、ラップアップする形もだいぶ見えてきたので、ウチもしっかりサポートするためにデータを出さないとあきません。
今日は午前中、Yラボとスカイプミーティングで共同研究の打ち合わせ。打ち合わせ、というか向こうの新しいデータを色々と見せてもらった感じ。この数ヶ月でまた結構進捗していて、実際これらの新しいデータはMahjongのファンクションに関してかなり重要なことを示しているように見える。この研究を推し進めているM2のRくんの気合いにいつもながら感心した。ということで、ラップアップする形もだいぶ見えてきたので、ウチもしっかりサポートするためにデータを出さないとあきません。
2017年10月25日水曜日
GC3Ai
なかなか良さげなapoptosis sensor。
A fluorescent toolkit for spatiotemporal tracking of apoptotic cells in living Drosophila tissues. Development 144: 3840-3846.
Far from being passive, apoptotic cells influence their environment. For example, they promote tissue folding, myoblast fusion and modulate tumor growth. Understanding the role of apoptotic cells necessitates their efficient tracking within living tissues, a task that is currently challenging. In order to easily spot apoptotic cells in developing Drosophila tissues, we generated a series of fly lines expressing different fluorescent sensors of caspase activity. We show that three of these reporters (GFP-, Cerulean- and Venus-derived molecules) are detected specifically in apoptotic cells and throughout the whole process of programmed cell death. These reporters allow the specific visualization of apoptotic cells directly within living tissues, without any post-acquisition processing. They overcome the limitations of other apoptosis detection methods developed so far and, notably, they can be combined with any kind of fluorophore.
A fluorescent toolkit for spatiotemporal tracking of apoptotic cells in living Drosophila tissues. Development 144: 3840-3846.
Far from being passive, apoptotic cells influence their environment. For example, they promote tissue folding, myoblast fusion and modulate tumor growth. Understanding the role of apoptotic cells necessitates their efficient tracking within living tissues, a task that is currently challenging. In order to easily spot apoptotic cells in developing Drosophila tissues, we generated a series of fly lines expressing different fluorescent sensors of caspase activity. We show that three of these reporters (GFP-, Cerulean- and Venus-derived molecules) are detected specifically in apoptotic cells and throughout the whole process of programmed cell death. These reporters allow the specific visualization of apoptotic cells directly within living tissues, without any post-acquisition processing. They overcome the limitations of other apoptosis detection methods developed so far and, notably, they can be combined with any kind of fluorophore.
2017年10月22日日曜日
中間発表
昨日は、Kの修士課程中間発表会とかいうのに出席するために、初めてKO大学のSFCキャンパスに行ってきた。三島からJRに乗ると、熱海から辻堂とかいうとこまで綺麗な海沿いの景色が続く。辻堂からはキャンパスまでは結構あって、タクシーに乗ったら三千円ぐらいかかってしまった。丘の上にある整然とした感じのキャンパスには人影がなく閑散としていて、土曜日で雨が降っているということもあったんだろうけど、タクシーを降りた時、ほんまに場所はここで合ってるのかとちょっと不安にさせられたほど。で、まぁKの発表自体はつつがなく終了。彼が取り組んでいるこの CCH mechanism の研究はすでに、修論がどうこうとかいう話ではなくて、そろそろ投稿論文へラップアップするためのことを考える段階にきている。
秋雨
今日は昼ごはんを食べてから、雨の中選挙に行って、いまオフィスに到着。リスボンから帰ってきてもう一週間、帰国後の時差ぼけはそれほどでもなかったのだけど、なんかいまだに体調が完全ではない気がする。毎日雨が降っているのも影響しとるのかもしれんけど。秋雨ってこんなによく降るもんだっけね。
まぁそんな中、先週はじめに科研費の申請は完了。先週はそれ以外にも色々とアプライしたけど、今週さらにもう少し書かなあかんなぁ。今晩デカイ台風が来るみたいやけど、選挙結果も気になるし、なんやら落ち着かんね。
まぁそんな中、先週はじめに科研費の申請は完了。先週はそれ以外にも色々とアプライしたけど、今週さらにもう少し書かなあかんなぁ。今晩デカイ台風が来るみたいやけど、選挙結果も気になるし、なんやら落ち着かんね。
2017年10月15日日曜日
Cascais
木曜日、帰りの飛行機の時間まで余裕があったので、滞在していたエストリルの隣町、カスカイスをぶらぶらと歩いて観光してきた。小さな港町なんだけども、古い立派な邸宅が残っている海沿いにはビーチもある。港から路地を入ると趣のある狭い路地が迷路のように続いていて、その迷路を抜けたところにある城塞から港を見下ろすことができた。何の気なしに立ち寄った町だったのだけど、自分が大好きなタイプの町だったのでちょっと得した気分になった。帰る間際に小さなレストランで食べたタコのリゾットみたいなのがこれまた美味かった。
2017年10月14日土曜日
Lisboa
さて、ということでまた長い旅を経て、昨日の晩に無事リスボンから三島に帰ってきた。学会では結構広範囲にわたる面白い話を色々と聞くことができてたくさん刺激を受けたし、また新しく友達もできた。リスボンは滞在中ずっとよく晴れていてちょっと暑いくらいだったけど、なんていうのかとても雰囲気のある町ですごく気に入った。旧市街地を歩き回った時に撮った写真を少し置いておこう。
2017年10月11日水曜日
poster session 3
学会三日目。いまは昼のポスターセッションの最中。Kが出しているポスターの発表は今日なので、昨日からDr. PLとかDr. DJPとか、この分野の有名人に宣伝しておいた。しかもさっき、ランチの後に研究所横の散歩道に出たら、一人で佇んでいるDr. LPを見つけたのでこれまたデスカッションついでにポスターを宣伝。そんなことで、もしかしたら今頃Kはビッグネーム達に囲まれているのかも。それにしても、Dr. LPが発表していたデータは本当に興味深かった。さっき話した時にそのメカニズムについて聞いたのだけど、それはまだまだこれからのようだ。
2017年10月10日火曜日
"Physiology"
今日の朝から、ついに Champalimaud Research Symposium "Physiology" が始まった。エキサイティングなトークが目白押し。そして、学会会場になっている主催者の研究所、Champalimaud Centre for the Unknown の施設がとにかく素晴らしい。
2017年10月8日日曜日
28 hours
約28時間の長い旅の末、昨日の昼過ぎにようやくリスボンからさらに電車で30分ほど離れたところにあるエストリルという町に辿り着いた。電車を降りると、駅の前にはビーチが広がり潮の香りとバーベキューの匂いが漂ってくる。昨日は、昼間はまだ30度近くあったようで、ビーチは海水浴を楽しむ人たちでいっぱい。ホテルもビーチのすぐそばにあって、ホテルの横の大きな庭園の奥にはカジノもあるようで、なんともリゾート地の雰囲気。で、昨日の午後は、明日から学会が開催される研究所の近くにある世界遺産のジェロニモス修道院を訪問。
ということでだいぶ疲れたけど、昨晩は結構しっかり眠れたので時差ぼけ解消にはまぁまぁ良いスタートを切れたかな。今日はまた一日、デスカッションしながらリスボンの町を観光。
ということでだいぶ疲れたけど、昨晩は結構しっかり眠れたので時差ぼけ解消にはまぁまぁ良いスタートを切れたかな。今日はまた一日、デスカッションしながらリスボンの町を観光。
2017年10月6日金曜日
今晩出発
今週は、申請書とか、昨日あったジャーナルクラブの準備とかでばたばたしているうちに、早くも出発の日になってしまった。ということで、今晩のナイトフライトで羽田から発ちます。一年ぶりのヨーロッパ。まずはパリへ向かいます。
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