昨日今日と続けて、懸案のマイクロインジェクションシステムをラボ内で稼働させるために顕微鏡とマイクロインジェクターのセットアップをしている。このラボで過去にマイクロインジェクションの経験のあるヤツがいないので自分が中心となって立ち上げるしかないのだが、どうも手元にある機材が古いモノの寄せ集めのような感じでセットアップに苦労している。以前Dartmouthのラボで同様のモノを立ち上げたときは、完全にハエのマイクロインジェクション専用の部屋が用意されていて、顕微鏡もインジェクターも全て専用に新しく買い揃えられたモノだったので簡単にセットアップできたのだった。その時のイメージがあったのでちょっと甘く見ていたけど、いざやろうとしてみると使おうと思っていた倒立顕微鏡のステージが固定されていて動かないものだったり、マイクロインジェクターの調節が難しかったりといろいろな問題が出てきた。結局かなり古い型の普通の顕微鏡を引っ張り出してきてそれに少し改造を加えて使うことにしたけど、一度実際にインジェクションしてみないと使えるかどうかは分からない。今までこのラボではtransgenic flyを作るためのマイクロインジェクションは外注していたのだが、ボスはずっと自分のラボ内で作れるようにしたがっていた。もちろん経費削減になるだろうけど、実際やる方は結構な労力が要る上に学生達をトレーニングする必要も出てくるので、あんまり自分ではやりたくなかったのだが仕方ない。
昨日ついに投稿していた論文に対するレビュワーのコメントがエディターから送られてきた。レビュワー三人の内二人はかなりポジティブでマイナーリビジョンのみなのだが、あと一人がネガティブでなかなか厳しいコメントだった。昨日の朝早速ロンドンのYF博士と電話して、いかにこのレビュワーを説得するかについての作戦を話し合った。追加実験にまた二ヶ月ほどかかりそうだけど、可能性はありそうなので戦うのみですな。
2009年9月10日木曜日
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