2014年9月30日火曜日
一日中コンフォカ
昨日から久しぶりのコンフォーカル。全てのデータをZ-stackで取らなければいけないので、これだけサンプルがあるといつ終わるんやろうかという感じやけども、それほどゆっくりしている場合でもないので粛々とスキャンしていくしかない。朝から晩までコンフォーカルしていると、あっという間に一日が終わってしまうような気がする。明日は色々と他にも用事があるので、今晩はあともう1スキャンしたら帰って寝よかな。
Robust compensatory mechanisms
ついこないだ、レビュワーコメントに対する返答についてデスカッションしていたジョンピーの論文がもう最新号に掲載された。Dev Cell は早いねぇ。ちなみに自分がディスカスしたのはもちろんcompensatory proliferationのパート。
Acentrosomal Drosophila epithelial cells exhibit abnormal cell division, leading to cell death and compensatory proliferation. Dev. Cell 30: 731–745.
Mitotic spindles are critical for accurate chromosome segregation. Centrosomes, the primary microtubule nucleating centers of animal cells, play key roles in forming and orienting mitotic spindles. However, the survival of Drosophila without centrosomes suggested they are dispensable in somatic cells, challenging the canonical view. We used fly wing disc epithelia as a model to resolve these conflicting hypotheses, revealing that centrosomes play vital roles in spindle assembly, function, and orientation. Many acentrosomal cells exhibit prolonged spindle assembly, chromosome missegregation, DNA damage, misoriented divisions, and eventual apoptosis. We found that multiple mechanisms buffer the effects of centrosome loss, including alternative microtubule nucleation pathways and the spindle assembly checkpoint. Apoptosis of acentrosomal cells is mediated by JNK signaling, which also drives compensatory proliferation to maintain tissue integrity and viability. These data reveal the importance of centrosomes in fly epithelia and demonstrate the robust compensatory mechanisms at the cellular and organismal level.
acentrosomal mutantを用いて、発生における flexibility と robustness をうまく表現している論文だと思う。彼はDr. MPのラボに行ってからはずっと「mitotic fidelity」というコンセプトに関する仕事をしてきているのだが、今回 sas-4 mutant に目を付けたのは、2006年に報告された「Flies without Centrioles.」というあの衝撃の論文に着想を得たのかな。ジョンピーがメールでこの話をし始めたのは二年ほど前だから、結構とんとんとデータが出た感じなんだろう。
実は四年前のFly Meetingで、DCの小さなタイ料理屋で二人で夕食を食べていた時に、彼は今後研究を続けていくかどうかはちょっと分からないということを話していた。たぶんあの頃取り組んでいたプロジェクトが当時あんまり上手くいってなかったということもあるだろうけど、彼は自分と同じでマスターを出た後に大学を出て働いたりしていたから、普通の人よりは少し年齢が上になってしまうということもやはりキャリアを深刻に考える原因になっていた。でもあの時そういう話をしたことなんてもう忘れたかのように、最近は将来の研究の発展をいろいろと考えているようだし、いよいよこの論文を持ってジョブマーケットに出て行く準備をしているはず。
実は四年前のFly Meetingで、DCの小さなタイ料理屋で二人で夕食を食べていた時に、彼は今後研究を続けていくかどうかはちょっと分からないということを話していた。たぶんあの頃取り組んでいたプロジェクトが当時あんまり上手くいってなかったということもあるだろうけど、彼は自分と同じでマスターを出た後に大学を出て働いたりしていたから、普通の人よりは少し年齢が上になってしまうということもやはりキャリアを深刻に考える原因になっていた。でもあの時そういう話をしたことなんてもう忘れたかのように、最近は将来の研究の発展をいろいろと考えているようだし、いよいよこの論文を持ってジョブマーケットに出て行く準備をしているはず。
修善寺温泉
この週末は、土曜日にふらっと修善寺までドライブ。意外とここから車で30分くらいしかかからないところ。半日もあれば歩いて回れるこの小さな温泉街は、古いお寺があって、静かに流れる川の両河岸に古い温泉宿が立ち並んでいる、なんだか時間がゆったりと流れているような良い雰囲気が漂っていた。そばとか饅頭とか旨いもんを食べながらゆっくり散策して、足湯につかったりするとなんだか随分癒されたような気分になった。また紅葉の時期に来てみたい。
2014年9月26日金曜日
マウント大会終了
今日はよく晴れていて、暖かいようで涼しいようなとても気持ちのいい天気。今日でようやくマウント大会が終了した。結局ここ最近染色していたfollicleのサンプルも合わせて、合計95枚のプレパラートが完成。一度に作った枚数としては今までで一番多いかも。なんかちょっと達成感あるな。ともあれ、来週から今度はコンフォーカル大会。これは当分の間コンフォーカル部屋に籠らなあかんなぁ。といってもそろそろ科研費の申請書のほうも真剣に取り組まにゃいかんけど。
2014年9月24日水曜日
S La Syrah
Cave Saint Désirat, S La Syrah 2012
フランス、ローヌのシラー100%。チェリーのような甘い香りに酸っぱめの新鮮なベリー。二日目の方がまろやかになっていて楽しめた。結構しっかりしているけど飲みやすくてなかなかイイ。千円ちょいだったかな。
2014年9月23日火曜日
秋分の日
やっぱり今年はもうこのまま寒くなっていきそうやね。ということで、今日は秋分の日。意識した訳ではなかったけどもう涼しくなってきたし、外に帰してやるにはそろそろ最後の機会かなと思って、夏の間子供達につかまって毎晩カゴの中でゴソゴソしていたカブトムシ君達を今朝裏山に逃がしにいってきた。みんな意外と元気よく木を登っていったけど、カブトムシの背中にあたるやわらかい秋の日差しを見て、あぁ夏が終わるんだなと思った。
2014年9月21日日曜日
2014年9月19日金曜日
Cell competition in the mammalian heart
さて、先日 Cell Reports でオンラインに出てきた論文。
Cell competition promotes phenotypically silent cardiomyocyte replacement in the mammalian heart. Cell Reports doi: 10.1016/j.celrep.2014.08.005.
Heterogeneous anabolic capacity in cell populations can trigger a phenomenon known as cell competition, through which less active cells are eliminated. Cell competition has been induced experimentally in stem/precursor cell populations in insects and mammals and takes place endogenously in early mouse embryonic cells. Here, we show that cell competition can be efficiently induced in mouse cardiomyocytes by mosaic overexpression of Myc during both gestation and adult life. The expansion of the Myc-overexpressing cardiomyocyte population is driven by the elimination of wild-type cardiomyocytes. Importantly, this cardiomyocyte replacement is phenotypically silent and does not affect heart anatomy or function. These results show that the capacity for cell competition in mammals is not restricted to stem cell populations and suggest that stimulated cell competition has potential as a cardiomyocyte-replacement strategy.
ここ最近、マウス生体内におけるcell competitionがearly embryoとthymusで報告されてきたが、今回はcardiomyocyteにおけるcell competitionの報告。基本的にはMyc overexpressing cellによってwild-type cellがoutcompeteされるというおなじみの話なのだが、発生期間中だけでなくpostnatalのadult cardiomyocytesでもcompetitionによるreplacementが起こることが示されている。adult heartでのcompetitionを確認するために、モザイク導入後の経過を一年も見たりして頑張ってますなぁ。一つオモロイのは、developing heartではloserのwild-type cellはapoptosisを起こすのに対して、adult heartではapoptosisではなくautophagic cell deathによって除去されている点か。これについては、「Dying cells are normally eliminated by macrophages, but the size of an adult cardiomyocyte is about 100 times that of a macrophage, so a phase of self-destructive autophagy might be necessary before they can be eliminated by macrophages in a controlled manner.」とディスカスしている。なるへそ。あと、心臓ではCCHが起こるんかなぁと思っていたけど、意外とadult cardiomyocytesでもwinnerはcompensatory proliferationでreplaceしてるみたい。
「Since cardiomyocyte competition ability extends into adult life, it will be very interesting in the future to study whether cell competition is involved in maintaining tissue fitness during aging and whether it can contribute to natural or induced repair of cardiac insults in which cardiomyocytes are lost or impaired.」
2014年9月17日水曜日
Laya
Bodegas Atalaya Laya 2013
スペイン、アルマンサのガルナッチャ・ティントレラ。ブレンドは、Garnacha Tintorera 70%、Monastrell 30%。ベリーの甘い香りに、グレープフルーツやオレンジのような新鮮な果実味。これは結構好き。千円ほど。
ちなみに、Garnacha Tintorera(Alicante Bouschet)というのはアルマンサの土着品種で、GarnachaとPetit Bouschetの交配種なんだそうな。
マウント大会
この連休は子供を連れてトッキュウジャーショウを見に行ったり、芦ノ湖までふらっとドライブしてみたり、御殿場のプレミアムアウトレットで買い物したり、ぶらぶらとちょっと休息。
で、今週は染色したサンプルのマウント大会。ディスクの表裏の向きを考えながらのマウントなのでこれだけたくさんあるとやっぱりちょっとしんどいんやけど、まぁ粛々とやるのみ。
このところ時々ジャッキーからの実験に関する質問メールに答えていて気付いたのだが、どうも自分がフロリダを去る前に少しやり始めていたプロジェクトを向こうでもやろうとしているみたい。コレは向こうに残してきたつもりはないんやけどなぁ。まぁもう少し様子を見てみることにする。
2014年9月12日金曜日
2014年9月11日木曜日
80
なんか最近よう雨降るねぇ。毎晩降っとるように思うけど、どないなってんのかね。
さて、今晩でようやく、ここ数日間続いた抗体染色大会が終了した。今数えてみたら染色したサンプルは全部で80種類もあった。こんな大きな大会は久しぶりやったなぁ。せやけど、明日から今度はこの80本のチューブに各々5〜10個体ほど入っている反転ウジ虫君達からディスクを取り出してマウントする作業が始まる。。。ちょっとキツイけどぼちぼちいかなしゃーないね。大きな一手になることを信じて。
Michel Torino Cuma
Michel Torino Cuma Organic Cabernet Sauvignon 2013
最近、ダウンタウンに良い感じの小さなワインショップを見つけたので時々覗きにいっている。これは、そこで見つけたアルゼンチンはカファジャテのオーガニックワイン。甘くてちょっとスパイシーで暖かい感じのカベルネ。この明るい感じがアルゼンチンやなぁと思う。やっぱり南米のこういうストレイトフォワードな旨さのワインは好き。値段も千円少しと結構安いし。
コンコンガチャ
ここにいるとほぼ毎日、試薬販売代理店とかの営業の方が何か必要なものがないか聞きにわざわざオフィスを訪れてくれはるんですね。で、その中で一人、必ず昼休みの時間に来る人がいる。昼休みの間はランチに出ている人が多いはずやから、この時間帯に来ると不在であることが多いと思うんやけども、なぜかは知らない。もう一つヘンやなぁと思うのは、その人は必ずノックしたと同時にドアを開けて顔をのぞかせるんやね。ドアをノックされたらもちろん中から「ハーイ」と答えるんやけども、普通その人以外はみんな自分がハーイと答えたその声を確認してからドアを開けてくれる。でもその人の場合こちらが答える間もなくドアが開いて顔が出てくる。いやぁ、だってコンコンガチャとかいうタイミングやとちょっとビックリするやん。なんやと思われてんのかな。
2014年9月10日水曜日
ファトカ
昨日、また銀行に行って今度は娘の銀行口座を作ろうとしたのだが、申請書類の最後の方に「アメリカ国籍を持っていますか」というような質問があった。なんかややこしいことになりそうなのでちょっと躊躇ったのだけど、とりあえずその意図について聞いてみると、どうやらこの7月からアメリカ人がアメリカ国外で銀行口座を作る場合にはIRAにその情報を申告する義務があるんだとか。FATCA(Foreign Account Tax Compliance Act)とかいう法律なんだと。米国外の銀行口座等を利用した米国人の租税回避行為を防ぐためのものらしいというのはなんとなく分かったのだけど、子供でも申告する必要があるんですかねっていうことで、まだ慣れていない銀行の方々を少しお騒がせしてしまった。結局、一応書類の提出が必要ということだったのだけど、娘のSSNを覚えていなかったので今日の午後もう一度出直し。今日も、その書類にミドルネームも書くべきか否かとかそんなしょうもないことで、これまた窓口の向こう側の方々をお騒がせしてしまった。二重国籍やとめんどくさいことも出てくるね。
さて、来月からこの研究所に入ることになったインドからの大学院生が、うちのラボでローテーションをやりたいというということで始めの二ヶ月間自分が指導することになった。ちょっとエキサイティングな展開。何か、今までに思い付いたけど確かめていないような新しいアイデアを試してみようかな。
2014年9月7日日曜日
染色大会
今日の午後は久しぶりに家具屋さんへ。五ヶ月ほど前、この町へ来たばかりの頃にしょっちゅう顔を出していた店ではやっぱり何人かの店員さんが自分のことをよく覚えてくれていたようで、「すごく印象深かったので、、」と言われた。そういや一昨日、銀行に口座を作りに行くと、ATMにテレビ電話のようなものが付いているテレビ窓口っていうものに通された。やっぱし日本はハイテクの国やなぁ、カメラはどこに付いとるんかいなとか思いながらキョロキョロしている時にテレビから声をかけられて、つい「Ah, Yes..」とか言ってしまったりしていたら「お客様は日本国籍はお持ちでしょうか?」って聞かれた。まぁ、ちょっと行動が平均的な日本人とは違ってしまってるんかな。
で、この週末は毎晩抗体染色大会。
2014年9月5日金曜日
Collaboration with JP
この三日間、毎晩ラボに帰ってきては結構遅くまで実験しつつ、メールでジョンピーとデスカッションしている。いくつかジョンピーが撮ったコンフォーカルのZ-stack画像を送ってもらっていじくったりもしてみたけど、結局画像の解像度がちょっと低めだったので、そこに自分が見たいものが写っているのかどうかは分からなかった。まぁでも彼が再実験する時間さえあるならすぐに見たいものが出てくるはずなので、これはちょっと頼んでみるべきかなという気になってきた。つい先日アクセプトされた彼の論文のフォローアッププロジェクトについても色々と話してみて、これについてもお互い別々にやれることがありそうな感じ。彼もいよいよ本気でジョブマーケットに出るようだし、今までことあるごとにデスカッションしてきた彼と今後コラボレートしていくのは自分にとって心強い。
2014年9月3日水曜日
2014年9月2日火曜日
祝初採択
先週から取り組んでいた申請書のファイナルバージョンまでようやく辿り着いた。この数日間のS先生とのデスカッションを通して、第一稿からはだいぶ改善されたかなと思う。明日の朝もう一度見直してからサブミットしよう。そういえば今日、帰国後第一弾のグラント申請に対する交付内定通知がきた。まぁ結構少額なんだけども、日本での初採択ということでバンザイしときましょか。でも、内定後にさらに交付申請書類なるものを作成して提出する必要があるんだとか。なるほどなるほど、なかなか大変ですな。
あぁせやけど、いつの間にかもう9月やね。なんか先週辺りから急に涼しくなって一気に秋らしくなってきたけど、まさかもうこのまま寒くなっていくんかな。今晩はもう少し染色作業をしつつ、先日色々とコメントをくれたジョンピーへのお手紙をしたためる。
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