もう一つ、二日目の午前中には今年も恒例の細胞競合ワークショップがあります。今回私はトップバッター。CCHのメカニズムに関して話す予定です。
[2W11] 細胞競合 ー その本質と生理的意義に迫る
2015年12月2日(水) 9:00〜11:30 第11会場
細胞競合とは、生体内で近接する細胞間の適者生存競争であり、生体内環境への適応度が相対的に高い細胞(「勝者」)が低い細胞(「敗者」)を積極的に排除する現象である。ここ10年ほどの研究により、細胞競合が様々な生物種や実験系で観察される現象であることがわかり、またその役割として発生過程におけるロバストな組織構築の実現やニッチにおける優良幹細胞の選別、さらには組織に生じた異常細胞の排除など、多彩な生命現象に関わることが示唆されつつある。しかし、多様な細胞競合現象の共通原理や分子機構、生理的意義についてはいまだ不明な点が多い。本ワークショップは、いま拡大しつつある細胞競合研究において、様々なモデル系・アプローチを用いた最新の知見を提供していただき、細胞競合の分子機構と生理的意義からその本質に迫る議論の場としたい。