2014年2月23日日曜日

Dr. LJ 来訪

一昨日、ColumbiaのDr. LJがFSUにトークをしに来た。良い機会なので午前中に面談の時間をもらって一時間ほどオフィスで話した。Dr. LJと初めて話したのは、三年半前のバルセロナでのトークの後に彼女が話しかけてきてくれたときだった。落ち着いた物腰が印象的だったのでよく覚えている。それからFly Meetingでも何度か会っているけど、今回が初めての長い対談になった。growth regulationやcell competitionといった自分がいるフィールドで数多くの重要な仕事をしてきた彼女とのデスカッションは非常に有意義だったし、いろいろとオモシロイ話も聞かせてもらった。
で、午後のトークはもちろんcell competitionについて。細胞間のdMyc発現レベルの差が引き起こすcell competitionにおいて、loser cellではinnate immune pathwayのupregulationを介してproapoptotic genes activationが引き起こされることによって細胞死が促されるのだというお話。この話は去年のFly MeetingのApoptosis WorkshopでDr. LJラボの学生が発表していて、こりゃあオモシロイなと思ったのだけど、一昨日のトークはDr. LJによる完全版初公開という感じでかなりエキサイティングだった。論文は今リバイズ中ということだったので、もう少ししたらトップジャーナルのいずれかに出てくるだろう。ligandがどこから来てどうやってlocalなactivationを促すのかというあたりはかなり興味深い。
トークの後、町で評判のレストランに場所を移してうちのボスと三人でディナー。フロリダのシーフードを食べながら、研究にまつわる話をいろいろと楽しませてもらった。
そういやちょうどこの日、Dr. LJのとこからのもう一つ別の論文が Cell Metabolism でオンラインに出てきたんだそうな。

Supercompetitor Status of Drosophila Myc Cells Requires p53 as a Fitness Sensor to Reprogram Metabolism and Promote Viability.  Cell Metabolism, in press.

まだちゃんと読んでいないのだけど、Myc-expressing cellがwild-type cellと隣接すると、p53 dependentなglycolytic fluxが活性化されることによりfitnessとproliferationが促進されるというお話で、oncogenicなMyc-expressing cellがsupercompetitorとしてwild-type loser cellをourcompeteする際のp53の重要な役割について述べているようだ。そういや分生でNM博士がこれについて話していたな。
ということで、ついにまたDr. LJラボからエライもんが出て来始めましたな。Dr. LJがこれらの発見について本当に楽しそうに語ってくれる様子が印象深かった。

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