学生「あの、WD40がcell competitionにどのように関与しているのか理解できなかったのですが?」
自分「ふーむ。。。。。それはinteresting questionだ。ところで、ユーはWD40が何なのか知ってるのかね?」
学生「もちろん知ってますよ。」
自分「つまり、あの、、、潤滑油スプレーのことだよね?」
学生「そうそう、そうですよね?」
自分「残念ながら違います(笑)。」
WD40 repeatというのは、Trp-Asp (W-D) で終わる約40アミノ酸のモチーフが4回以上くり返し存在する配列であり、circularised beta-propeller structureを構成してprotein-protein interactionに関与すると考えられているモチーフの一つである。まぁ結構いろんなタンパクに見られるのだが、自分のトークの中では Mahjong と Lgl の両方にWD40 repeatが入っている。あんまり細かいことを話す暇がなかったので、Mahjongを紹介するスライドにWD40に関する記述はあったもののそこではそれには触れずにスキップしたのだが、どうやらこの学生はこれに興味を持ったらしい。それにしても、このタンパクのドメインが実際のcompetitionにおいてどのような役割を担っているのか、なんてなかなかシブイ質問してくれますなぁ、と一瞬思ったのだが、彼らはMechanical Engineeringの学生であるということを思い出した瞬間、彼が何を勘違いしたのかすぐに分かった。アメリカにいる人なら御存知だと思うが、アメリカで「WD-40」と言うと、家庭でも使う潤滑油スプレーの代名詞である。日本の「クレ556」みたいなもんかな。自分も時々自転車のチェーンに吹きかけたりしている。つまり、このエンジニアの卵はこの潤滑油がどのようにcell competitionに関与しているのか疑問に思ったらしい。それを説明したら会場は大爆笑に包まれた。これが一昨日のトークで一番盛り上がった瞬間だったかも知れない。。。
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