2010年2月2日火曜日
ダポンテ
自分が担当することになった三人目のアンダーグラジュエイト、ダポンテ君だがどうも彼はなんやかんやと忙しい人のようで、かれこれ二ヶ月ほども経つが今まで実験らしい実験はほとんどしていなかった。少し前にボスからも、「ダポンテは今はまだ時間が取れないようだからとりあえず彼のことは考えなくていいよ。」と言われたのだが、実はダポンテは即戦力になりそうだったのでちょっと残念に思っていたのだ。しかしながら、今日の昼過ぎにそのダポンテがひょっこりとオフィスに顔を出して、自分が携れるプロジェクトについて話したい、と言ってきたのだった。なんだかいつもより目が輝いている気がした。ははぁ、これは金曜のラボミーティングでの話に刺激されたな、となんとなく分かった。こういうときはすぐにでもなんかインパクトのある派手なフェノタイプが見られる実験をさせるのが一番イイ。ちょうどギルスが育てていたRasV12で腫瘍形成にオーバードライブがかかっている幼虫たちがイイ具合にgiant larvaeになっているのを見つけたので、そいつらのimaginal discを解剖させてみた。wild typeのdiscしか見たことのないダポンテは案の定目を丸くして、そのガン化したdiscの大きさに驚いていた。確実に現象に興味は持ったようだったので、これでもうちょっと時間を作る努力をしてくれるようになるかな、と期待。
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