2011年3月11日金曜日

チャータースクール

アメリカでも日本と同じように小学校の校区が決められており、子供達は住んでいる校区にある小学校のキンダーガーテンへと入学することになる(キンダーガーテンは小学校に付属している)。ところがアメリカでは一つの町の中でも貧困層が住む地域と富裕層が住む地域がきっちりと分かれていることもあり、小学校によって学力の差が歴然としている。実はうちのすぐ近くに小学校があるのでうちの子もココへ通えば非常に便利だし、もちろんココがうちの校区の小学校ということになる訳だが、この校区にはかなり貧困層の地域が含まれているためか学力が低い上になんだかガラもあまりよろしくない。日本のように私立の小学校もあるのだが、当然私立は授業料が高い。じゃあどうするかというと、チャータースクールというものがある。最近アメリカではこのチャータースクールというものが随分増えてきているらしい。どういうのものかというと、

米国で1992年に誕生した新しいタイプの公立学校。子供たちの学力向上を目指して、学校の創意工夫を引き出そうとする教育改革の中から生まれた。親や教員、地域の団体などが自分たちの理想とする教育計画を地方教育委員会に提出し、同計画が認可されれば、公費によって学校を運営することができる。ただし、認可は期限付き。チャーターとは認可された計画のこと。(コトバンクより抜粋)

実はこのTallahasseeにもチャータースクールの小学校が3校あるのだが、どこもなかなかの人気で限られた定員に毎年かなりの数の応募があるらしく、抽選に当たらないと入れないということになる。人種の多様性を維持するためにマイノリティーは選ばれやすいという噂は聞いていたのだが名目上は100%抽選ということになっているし、うちが応募したチャータースクールもこのところ非常に人気がある学校のようで、今年も20人ほどの枠にかなりの応募が殺到したという話を聞いていたこともあり、あまり期待はしていなかったのだが、昨日その学校から抽選に当たりましたよという連絡をもらった。もしはずれていたらどうしようということについては結構頭を悩ませていたのでほっとした。
日本の第二次ベビーブーム世代として所謂マンモス校で小中学校時代を過ごした自分から見ると、このような少人数制で独自の教育コンセプトを持った学校というものは自分の経験とは程遠く、理論的にはその良さを理解できても実感としてはなんだかよく分かっていなかったりするのだが、なんだか自分も楽しみになってきた。まぁいずれにせよよかったよかった。

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