2014年5月26日月曜日

Fly-FUCCI

Fly-FUCCI: A Versatile Tool for Studying Cell Proliferation in Complex Tissues.  Cell Reports 7: 588-598.

FUCCI というのは Fluorescent Ubiquitination-based Cell Cycle Indicator の略で、以前にmammalの細胞で開発されたlive cell-cycle monitoring systemのこと。細胞周期においてphase specificに活性化する二つのubiquitin ligase、APC/C(M to G1)と SCFSkp2(S to G2)の各々のsubstrate、GemininとCdt1のデグロンを含むinert fragmentにGFPやRFPをくっつけたものでphase transitionをビジュアル化するというもの。で、今回Dr. BEのとこでこれをDrosophila用に再開発してくれました。
このFly-FUCCIでは、Cdt1の代わりに、S phase-dependent ubiquitin ligase CRL4Cdt2のターゲットであるDrosophila E2F1のN-terminal fragment(aa 1–230 including the “PIP-box” degron)、ほいでGemininの代わりにはAPC/CのターゲットであるCycBのN-terminal fragment(aa 1–266 including the “D box” degron)が使われている。その結果、このFly-FUCCIはオリジナルのものとちょっと違っていて、E2F1はS phaseでdegradeされるので、GFP-E2F11–230はG2, M and G1 phaseのマーカーとなり、G2→M promoting factorであるCycBを使ったRFP-CycB1–266はS, G2, and M phaseのマーカーになる。ということで、工夫すれば色々とproliferationの解析に使えそう。FACSでisolationも出来るし、リアルタイムでvivoのcell cycleを見ることが出来るのはシブイね。
すでにBloomingtonからubiquitin promotor、UAS、QUASの全てのラインが手に入る。

ちなみに自分は常々エンドサイクルのマーカーが欲しいと思っていて、このFly-FUCCIを使えないかとも考えたのだが、やっぱりシングルでビシッとendocycling cellをマークできるものではないなぁ。

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