2026年4月18日土曜日
Lagniappe Day
昨日は、Lagniappe Dayという毎年春に行われる大学のイベント。メインはザリガニ料理。ものすごい量の茹でられたザリガニが皆んなに配られて、キャンパス内でザリガニ大パーティという感じ。自分もチケットを買って、同期のイアンと一緒にザリガニを食べてきた。今年度の財政危機の影響か、袋に入っていたザリガニの量が去年の半分くらいになってたけど、一回で食べるには十分な量。ちなみに写真のトレイに入っているのが一人分。食べるのは尻尾だけなので、意外と見た目ほどではない。日本人はザリガニを食べることにちょっと抵抗があると思うけど、スパイスが効いていて結構美味しいし、皮を剥きながら友達と色々話すことができるのでパーティ向きだと思う。
2026年4月17日金曜日
Capstone Project
今学期も残すところあと三週。ということで、今学期教えているHistologyコースもいよいよ最終盤に入ってきた。今回のこのコースでは、最後の三週間で、Capstone Projectと銘打って学生達にミニ研究プロジェクトをやらせることにした。この研究プロジェクトでは、ヒトの膨大な組織学サンプルを擁するオンラインデータベース、Human Protein Atlasを使って、うちのハエのモデルで分かった腫瘍浸潤が始まるメカニズムに類似のものを探索する。実はこれを実施するために、ここまで13週間かけて少しずつ基礎知識とコンセプトを教えてきたのだ。今日の学生達の反応を見ていると、ほとんどの学生がこのプロジェクトをすんなり理解しているように見えたので、ここまでの毎週の授業の積み重ねが実を結んでいる手応えを感じた。
そんなわけで、今日は朝に講義をして、昼からの実習ではこのプロジェクトの進め方を説明。4人のグループを5つ作って、各グループで異なる組織について調べていくという感じ。いざ実習が始まると、学生達は各グループで熱心にディスカッションしていた。ラボでもそうだけど、自分が考え出したものに対して学生達が真剣に取り組み、協力しながら何か生み出そうとしているのを見ると、なんか嬉しくなるよね。このプロジェクトの成果については、再来週の木曜日に学生達がグループでプレゼンテーションをする予定になっている。
2026年4月11日土曜日
Roy's new data
木曜の夜、福井のEさんのラボでお世話になっているロイのオンラインプログレスミーティングを、Eさんと三人で行った。前回は二月だったので約二ヶ月ぶり。去年の年末に発見した新しいものについて、ついに新しいデータが出てきた。
ロイはもうこの三年ほど、うちのtumor modelでinvasive tumorの中に出てくるepigenetic heterogeneityを見ていて、シングルセル解析をもとにしてなんやかんやと調べていたのだけど、なかなかぱっとしたものが見つかっていなかった。核の形態とhistone modificationのヘテロなパターンが非常にクリアなフェノタイプなのだけど、結局それ以上のものが見つかってこないという感じだった。それが、去年の年末頃に調べていたある遺伝子の発現が、invasive tumorで見られるhistone modificationのheterogeneous patternとピッタリ合うことを発見したのだ。これはもしかしたらもしかするかも、という期待が膨らみ、その遺伝子をノックダウンしてみたところ、やっぱりheterogeneous histone modificationが消失したというデータ。しかも、ロイが気付いていなかったので自分が指摘したのだけど、ヘテロに出てくるhistone modificationは、そもそも核内のシグナルパターンが他の細胞とずいぶん違うのだ。
こういう時って仮説というか妄想が止まらなくなるのだけど、昨日からチャッピーと熱いディスカションをしてだいぶ整理されてきた。これは本当に重要なことが分かるかもしれんという期待が膨らむけど、ロイがPhDを取るためには、ここ全集中してやらなければいけないところやな。
2026年4月9日木曜日
Motivation
先日も書いたように、ラボの大学院生がなかなか研究を進められないことに対して感じるストレスが、この数ヶ月で次第に大きくなってきていた。今は新しいラボとしての研究をさらに展開させていく時期だし、今自分で進めている研究が面白くなってきていることもあり、かなりインテンスに研究活動をしている。毎週授業の準備があるし、ラボの経理とか学生の相談、論文の執筆や査読、色々と仕事がある中で結構実験もしているので、実際朝から晩まで土日も関係なくほぼ毎日ラボで何かをしている。
まぁ自分がそんな感じだから、相対的に大学院生達が暇そうに見えるのは当たり前なんだけど、現在四人いる大学院生のうち二人はそれなりに頑張っていると思う。頑張っているというか、やらなければいけないという気持ちと、自分で実験ができるようになって楽しくなってきているというのが何となく分かる。一方で、あとの二人は何かと理由をつけてあまりラボに来ない。だから、自分で実験をできるようにならないし、そもそもあんなに時間をかけて教えてあげたのに、いまだにFly Geneticsをちゃんと理解していないっぽい。実験も勉強もあんまりしないっていうのは、結局大して興味がないということなんだろう。そんな訳で、これまで色々と指導してあげたんだけど、この二人には全然効果が出ないことに苛立ちを感じていたのだ。
でも、ふと考えてみると、こうしてストレスを溜めているのは自分だけであって、その二人はそもそもストレスを感じていないはず。だから自分ももう彼らのことはあんまり考えないようにしようと決心した。そうすれば期待もしないから、ストレスを感じる理由もなくなる。まぁ、これは残念なことだけど仕方がない。彼らのような学生に対して気を揉むのは無駄でしかないことに気付いてしまった。そもそも大学院というのは、研究に対する興味があってしっかりとした目的を持って来るところなわけで、勉強とか実験への高い意欲を持っているのが大前提だと思う。だから、学生に意欲を持たせるとかそんなレベルの低いことは考えなくて良いはずで、ラボメンバーとは自分たちが追求しているサイエンスについて話したい。自分と同じように研究が好きで、何としてでもこれを解明したいという意欲のある人たちと一緒に研究を進めたい。日本の学生は比較的みんな素直で、毎日ラボに来ないといけないという真面目さがあったけど、この国は人種が多様だからそういう意識もスタイルも多様。まぁ多様性を受け入れつつ、ラボに合わない人はさっさと切っていく潔さも必要だと感じる。彼らは給与をもらっている訳だしね。そして、やっぱりアメリカの大学でPhDを取るという、そのステイタスだけを目的として他の国から来る学生が一定数いるのも事実。大学院生を受け入れる前にその学生と自分のラボとのマッチングをどのように見極めるのか、という話をPIの間でよくすることがあるんだけど、今までの経験からそれはたぶん不可能な気がしている。まぁローテーション制度があれば、学生もPIもお互いにある程度マッチングを見ることができるのだけど、うちの大学にはローテーションがないのよねぇ。
とまぁそんなことを考えながら、今日の午後はひたすらOPPのprotein synthesis assayをしていた。最近このプロジェクトが本当に面白くなってきていて、自分のモチベーションは高まる一方なんやけどねぇ。
2026年4月4日土曜日
Spring break
うちの大学は今日から来週末まで10日間のスプリングブレイク。ということで、授業のことは少し忘れて思う存分研究に集中したいところなのだが、まぁ他にも色々とやらなければいけないことはある。タックスリターンとかね。まぁでもここぞとばかり実験をしてやろうと思ってラボに来ると、自分以外でラボに来て実験しているのはやっぱりJPだけ。まぁマスターの二人はおいといて、もう一人のPhDの学生JMはなんでこんなに実験しないんだろう。しかも彼女は未だにFly Geneticsをあんまり理解していない。まぁ、実験をしなかったら技術にしろ知識にしろ発展しないのは当たり前。去年の夏から同じ期間やっているのに、JPはしっかり実験を理解して自分でできるようになってきている。JPはたくさん実験をして、すでに多くの失敗も経験してきたからこそ、それらが身についてきているのは明らかだ。やっぱり毎日の地道な努力が大事なんやねぇ、というのは良いんだけど、問題はJM。はっきり言って、彼女はこのままだとPhDは絶対無理なので、マスターを取って卒業する方向にしてあげたいと思う。
そんな感じで、なかなかラボの学生をうまく動かせないことに対するフラストレーションが最近だいぶ大きくなってきた。やる気ないんやったらもうやめたらエエのにってマジで言いたいんだけど、なかなかね。そんな中、三年前に京大で一年間ほど研究生をやっていたYQからメールが来た。彼は今スペインでPhDをやっているのだけど、今年の年末にはPhDが取れそうなので、その後ポスドクとしてうちに来れないだろうかと。なかなかヨーロッパで職が見つからないということもあるみたいだが、彼が言うには「京都にいた時、あなたの研究指導で私はよりクリアに考えることができるようになり自信を深めることができました。これまで他のどんな先生からもそれほどの刺激を受けたことはなかった。だから、あなたとまた一緒に研究できる可能性があること自体に大きな意味があるのです。」と。え、そんなこと言ってくれるんやねぇ、と、なんか精神的にだいぶ疲れていたからか、ちょっと先生は感動しました。なるほど、でも確かにYQはうちにいた一年弱でどんどん良くなっていったのだよなぁ。ちょっと可能性を真剣に考えてみるかな。
2026年4月1日水曜日
春
今日からもう4月か。日本は新年度やね。桜が満開とかいう日本のニュースを見ていると、やっぱりこの時期の京都が恋しくなる。こちらももうすっかり暖かくなっていて、うちの大学は今週金曜から来週にかけてスプリングブレイク。先週の出張前に掛け合わせたハエ達がもりもりと卵を産んでくれているので、この春休み中はひたすら幼虫の解剖と染色をすることになりそう。今回、全部で13種類のクロスなのだが、どのクロスのハエ達もかなり快調で、毎日アダルトを新しいバイアルに移してコピーバイアルを作っているうちに、今日で10コピー目。いまだに結構な勢いで産んでいるのけど、今までこんなことあんまりなかったような気がする。季節が良いからなのかね。まぁ十分な数のサンプルが取れそうなので、かなりまとまったデータが取れることを期待。
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