2015年6月20日土曜日

Kharé

昨晩、無事三島に帰還。
昨日は夜のフライトだったので、夕方まで一人で旧市街地のゴシック地区をぶらぶらしていた。この地区は古い建物が密集していて、建物と建物の隙間に通る暗くて狭い路地が本当に迷路のように奥深く続いている。その石造りの路地には小さなブティックのような店がそこかしこにあり、ショウウインドウの向こう側を覗くとアーティストが一生懸命何かを作っている。そんな店にふらっと立ち寄ったりしながらあてもなくさまよっていると、路地を抜けたところに突然視界が開けて荘厳な教会が現れたりするのだ。そんななかなか飽きない街なので、ついつい歩きすぎて足が痛くなってしまったのだが、一応目的のピカソ美術館にも立ち寄ってきた。
今回はずいぶんこのゴシック地区を歩き回った。薄暗くて埃っぽくて時々下水のような匂いも漂ってくる街なんだけど、そういう頽廃的な感じと建物の古めかしい装飾の美しさとそこに住む人々の生活感みたいなものが奇妙に溶け合っていて興味が尽きない。前も思ったけど、昔から自分の中にある城塞都市カーレのイメージに重なる。次ここに来るのはいつになるだろうかなと思いながら、バスに乗って街を離れた。

0 件のコメント:

コメントを投稿