2016年6月13日月曜日
Orlando
長いこと自分のホームだったフロリダでえらいことが起こったようだ。オーランドは何回も行ったことがある町だけど、外から見る今となってはこういう事件のニュースを見るたびに、なんて危険な国なんだろうと思う。アメリカに住んでいた9年の間にも、銃乱射による無差別殺人事件は幾度となくニュースで見てきたけど、不思議なことにそういう事件を見聞きして覚える恐怖はむしろ今のほうが大きい気がする。思い出してみると、普段行くようなスーパーマーケットでもでかいライフルとかショットガンが売っていたし、住んでいた家の近所でも銃声はよく聞こえていたし、人種差別もあったし、こういうことが起こりうるというのをもっと肌で感じていたからこそ、現実的な部分も見えていたからなのか。そういえば、寝ているときに銃を持った強盗が家に入ってくるという夢を見て飛び起きることが時々あったことを思い出した。いつも夜遅くまでいた大学の研究棟とか、よく行くショッピングモールとかで、万が一こういう事件が発生したらどこに隠れてどこから逃げようとかいうことを時々考えていたことも思い出した。もしかしたら自分の身の回りでも起こるかもしれないということを常に頭の片隅に置きつつ、日本に暮らす今にはないちょっとした緊張感を持って生活していたのだろう。それでも実際に命の危険を感じたようなことはほとんどなかったから、想像だけで変に自分の恐怖感を煽ることもなかったのかな。実は今から約一ヶ月後に、学会でオーランドに滞在する予定なのだが、このニュースを見て少し気が滅入った。あまりにもひどすぎる。
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