2022年4月21日木曜日

en>fzr

明日の午後は、同志社大学で去年も担当した大学院の授業を担当する予定。ということで、今日はその講義の準備をしているわけだが、1日で2コマやってしまうので合計3時間の資料。となるとかなり量が多くて、スライドはすでに160枚を超えている。大部分は去年の授業でも使ったものなのだが、少し話の流れを変えてみようという気になったので、全体的に見直しているところ。organ size controlの話では、だいたいいつもこの en-Gal4 + UAS-fzr の実験を紹介する。上の羽はコントロールの正常なもので、下の羽は en>fzr によって羽の下半分の細胞がpolyploidになっている。この下半分の細胞では、mitosisがendoreplicationになってしまっているので、分裂できず細胞数がかなり少なくなってしまうのだけど、一つ一つの細胞がpolyploidになってサイズが大きくなるので、羽全体としての大きさと形は正常なものと大差ない。つまり、器官の大きさは細胞数でコントロールされている訳ではないという話。

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