生化学会で I さんと一緒に企画したシンポジウム「生命の相互扶助論」は、昨日無事終了。会場はそれほど大きくなかったものの、開始時に自分が挨拶を始めた時にはほぼ満員で、後ろの入り口付近には立ち見の方々も見えた。イントロでは、クロポトキン → 無政府共産主義 → ダーウィニズム → 自然選択と適者生存 → 帝国主義と資本主義 → 相互扶助論 → 細胞性粘菌 → 協調性の進化、といった流れでコンセプトを分かりやすく話してみたつもりなのだが、どうだっただろう。今回、スピーカーは自分を含めて4人。自分は始めの挨拶のあと続けてそのままトークをしたので、その後は司会をしながら3人のトークを存分に楽しむことができたし、終了後何人かの方から、とても面白かったという感想を聞けたので、まぁとりあえずは成功と言えるでしょう。それにしてもやっぱり N さんのトークはすごい。あれだけ何度も大きな笑いが起こるサイエンストークは他で見たことがないし、しかも意外と要所要所でかなり教育的に素晴らしいことを言っていた。聞いていて思ったのだけど、N さんのトークは話の内容とかしゃべり方のトーンが前日の飲み会でのそれと全く一緒なのだ。
ともあれ、I さんと始めたこのプロジェクトは、これまで散々ふたりで話してきて、まず初めの研究費も取ってきた訳だけど、こうして公の場で人を集めて議論したことでようやく少し形になり始めた感がある。
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