2024年11月30日土曜日

TT博士

博多での分子生物学会終了。といっても、こないだの生化学会と同様、色々と忙しくて自分が登壇したシンポジウムに出席しただけだったのだが、シンポジウムの前に会場内を少しぶらぶらしているだけで何人かの知り合いに会うことができた。なかでも久しぶりに北大のTT博士に会えたのは嬉しい驚きだった。Tさんは自分と同時期にアメリカでポスドクをしていた方で、偶然というか何というか、2013年の一時帰国時に東京のアメリカ大使館へビザ申請をしに行った時、待たされている大勢の人の中に一生懸命論文を読んでいる同年代の人がいたので、暇つぶしに声をかけたのが始めの出会いだった。生物系とはいえ分野は少し違うので、もしあの時自分が声をかけていなかったら知り合うことはなかったはず。その後Tさんが北大の農学部でラボを持ったことは知っていたので、2018年に自分が北大に移動した時、突然Tさんを訪問して驚かせてやろうと思ってTさんの名前と研究室の部屋番号をメモしたポストイットを自分のデスクの前に貼ってあったのだが、北大にいた2年間、ポストイットからのプレッシャーを受け続けたにもかかわらず結局訪問する機会がなかったのだった。なんやかんやでこちらの動向もTさんの耳には入っていたようだけど、今回偶然会えて良かった。たぶんこれまでに会って話したのは数回しかないはずなんだけど、なぜか彼とは昔からの知り合いのような不思議な雰囲気がある。今回シンポジウムを見にきてくれて、終了後にはTさんのほうから共同研究の提案をしてくれた。「運命の人やからね」って言ってくれたのは冗談だとしても、本気で提案してくれたのは本当に嬉しい。なんとか形にしたいと思う。

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