2009年10月6日火曜日

Biology of Cancer

先月のバルセロナでの学会で得たものは色々とあるのだが、その一つとして一度Oncologyというものを体系的に勉強する必要があるなと感じたことがある。今まで発生生物学を軸として生物学を学んできた訳だが、大学院でOncologyの授業はなかったし関連の教科書も読んだことがない。つまり今まで癌という現象にそれほど興味を持っていなかったということなのだけども、今研究しているcell competitionという現象が形態形成だけでなく腫瘍形成、癌発生に密接に関係しているという可能性を痛感したからである。まぁそんなことは実は分かっていたのだけど、今のプロジェクトからいくつか派生して出てきているアイデアの意義を確認するには、Oncologyに対する自分の基礎的な知識が少なすぎるという焦りを感じた次第。ということで、つい最近アマゾンで見つけた「Biology of Cancer」(Robert A. Weinberg 2007)という教科書を手に入れて読み始めた。大学院生向けのものだと思うけど、結構分厚い(800ページくらい)ので読破するのにどれくらいかかることやら。でもやっぱりこういう教科書を読んでいると自分の知らなかったことがたくさん発見できて楽しい。

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