2011年5月17日火曜日

レクシーの一発目

アリスンが夏休みに入った後から引き継いでスクリーニングをしてくれているレクシーに、imaginal discの解剖とその染色、そしてスライドグラスへのマウントといった一通りのプロセスを指導した。今日完成したサンプルを顕微鏡で見た感じ、まぁまぁそれなりに解剖出来ているように見えた。以前指導していたギルス君はいつまでたってもきれいに解剖出来なかったので、imaginal discの解剖はアンダーグラジュエイトには難しいのだろうかとか思っていたのだが、アリスンもレクシーもなかなか器用なのかも、というかこれが普通なのか。
アリスンがいなくなってからまだレクシーはたった13系統しか調べていないのだが、今回その中に一つ強烈なフェノタイプを示してくれたヤツがいた。FlyBaseで調べてみたら既にこの遺伝子の機能に関する論文がいくらか出ていたのだが、その中にBerkeleyのDr. DBラボから去年報告された論文を発見。他にもGoogleで検索していたら、LondonのDr. BTのラボのウェブサイトにこの遺伝子のフェノタイプを示した写真が掲載されているのを発見した。こちらはまだ論文として出てきていないのだが、こんなところにオープンに遺伝子の名前入りでfigureを掲載しているところを見ると、近いうちにこのラボからコレに関する論文が出てくるのだろうと容易に想像出来る。まぁどちらにしろこの二つのラボが既にこの遺伝子に目をつけているのであれば、今からコイツに関する研究を始めるのは危険すぎるというもんだ。まぁちょっと残念だけど、こういう分かり易いヤツは似たようなスクリーニングをすれば誰でも見つける可能性がある訳だし仕方がない。このスクリーニングで狙うのは普通のスクリーニングでは取れてこないようなヤツなのだ。

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