2011年5月20日金曜日

SST最後のピース

月曜日のボスとのミーティングでSST論文について議論しているうちに、どのデータをこの論文に含めるべきなのかという基本的なことについてまたもや二人とも考え直し始めた。少し前にこの議論は落ち着いたはずだったのだが、一つ一つのデータに対する解釈と全体のストーリーの中での各々のデータ間の整合性を考えているといつもどこかで疑問が生じてくる。もちろん一つの論文において全ての疑問に答えることなど不可能なのであるから、いちいち全ての考え得る疑問に答えるための実験を加えていったらいつまでたっても論文としてまとめることなんかできないのだが、結構イイ感じのストーリーが描けているだけに些細な論理的問題点を残しておきたくはない。
実はこのストーリー全体を一貫性のあるものとして締めくくることができるクリティカルな実験は既に思いついているのだが、実際の実験のための手法が定まっていなかった。今そのうち一つのアイデアは試しているところなのだが、昨日ついにある論文の中にコレに最適と思われるハエを見つけた。このハエを使って予想通りの結果が出ればこの論文は完成するんじゃなかろうか。ということで一昨日早速ドレスデンのあるラボにそのツールとなるハエをもらえるかどうか打診してみたのだが、いまだ返事は来ない。さぁこいつが最後のピースになるだろうか。

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