2013年4月12日金曜日

DROS2013報告会

今日のラボミーティングはFly Meetingの報告会。学会の後はいつもこうして学会で得てきたオモシロネタをラボメンバーと共有するために発表するのだけど、今回はラボから自分を含めて7人も参加していたので、各自少しずつの紹介。自分が選んだのは三つ。
一つ目はDr. TO-Wとこからのポスターで、subperineurial glia (SPG) のpolyploidyによるcell growthが、developing brainをカバーするという機能面において重要であるという研究。このSPGにおけるendocycleを阻害すると、blood-brain barrierを形成するseptate junctionが壊れてしまうんだそうな。これは自分が発表したCCHと基本的にかなり似ている現象と言える。
もう一つはDr. MGとこのYN博士のポスター。ScribやDlgがplanar spindle alignmentに重要であると。これらを含め、spindle orientationに重要な遺伝子をノックダウンしたdiscではmitotic spindleのmisalignmentが起こって、これらの細胞はbasal extrusionによってanoikisに至る。このときp35でapoptosisをブロックするとEMT様のフェノタイプを示してbasal側でtumor-like massになるというお話。
で、さらにもう一つは「Apoptosis」のワークショップでのDr. LJラボからの発表。cell competitionにおいて、Toll and Imd pathwayによって制御されるinnate immune systemがloser cellの除去に働いているというお話。まぁ自分にとってはこれが今回一番のビックリネタやったかな。FACS→Microarrayという流れでこのpathwayに辿り着いて、loser cellのapoptosisにおけるDreddやRelish、そしてToll-8/Tollo等の関与が示されていた。どこまで明らかにされているのか、これは論文が楽しみなところ。
もちろん他にもオモシロイ発表はたくさんあったのだけども、今回はこんなところで。

4 件のコメント:

  1. あっ!ミーティング報告のトピックに選んでいただたようでありがとうございました。
    CCHで思い出したのですが、去年のFly meetingにて(1)カーネギーのDr. AS ラボからadult flyでwound repairのときにpost mitoticな細胞がendocycleに入って細胞がデカくなるてやつと、(2) MDアンダーソンのDr. MG ラボからlarvaの表皮細胞にこれまたwoundしてやるとcell-cell fusionしてデカイ細胞できる、そして(3) WMDさんがワークショップで話したFlypusherさんのCCHの仕事。これらを眺めると、分裂できない細胞がtissue homeostasisを維持するのにとる戦略が妙に似ていて一人納得した記憶があります。

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  2. YN博士、お疲れさまです。そうそう、論文を書き始めた頃からDr. ASのところの話は耳に入っていて、向こうの話はcell competitionではないけどCCHのほうのコンセプトが似ているようだったので、先に出されないかちょっと心配していたんだわ。なんとか競り勝ったみたいでよかったけど。二つ目のDr. MGラボについては知らなかったけど、確かにどれも似ててオモシロイよねぇ。
    ちなみにDr. MGって誰?この仕事はパブリッシュされてる?

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  3. マイケル•ギャルコーさん(pubmedだとGalko MJ)ですね。論文は検索したら出てこんかったです、しかし例によってそろそろ出るんじゃないかと思います。Dr. TO-Wさんとこのgliaのは、研究所でファーストオーサーの人がたまたま来て話していたのを聞いた記憶があります。こうやって見ると、CCHとその親戚(細胞同士がfusionしたりも含める)はかなりgeneralな現象かもしれませんね。

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  4. ギャルコーさん知らんかったわ、ありがとう。うん、ジェネラルな現象であって欲しいなと思うよ。CCHという言葉が広く普及するためにも。

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