2013年4月13日土曜日

FLICK system

FLICK system ていうのがあるんやね。「FRTs Located In cis for Conditional Knock out system」なんだそうな。ノックアウトしたい遺伝子の両側近傍にFRT elementを持っているP-element insertionをリコンバインしておいて、FLPでFlip-outする。実験個体をmutant alleleとのheterozygoteにしておけば、このFlip-outによってmutant/deletionのtransheterozygous mutant cloneを作り出せる。もちろんここでsite-specificなGal4とUAS-FLPを使えばconditional knockoutができる。え、でもそんなん普通のFLP-FRT mosaicでもできるやん。て、まぁそうやね。しかもこのFlip-outは、P-element insertion siteにもよるけど、たいがいは目的の遺伝子以外にも近傍の遺伝子を一緒にイテまうことになるのでちょっとイヤやん。そう、そうやよね。でもね、普通のFLP-FRT systemはmitotic recombinationを利用しているから、細胞分裂中の組織にしかmosaic cloneを作り出すことは出来へんやん。でももしかしたら、このFLICKを使えば分裂中ではない組織でもmosaic cloneを作り出すことができるんとちゃいまっか、という訳ですわ。ほんまかな。まぁバックグラウンドがheterozygousになっちゃうんやけど。問題は何をマーカーにするか。ノックアウトしたい遺伝子の抗体があればそれをマーカーに使えるけど、ないことも多いしねぇ。まぁ見たい組織の中でsite-specificな発現をするGal4があればそれを使ったらエエんかもしれんけど、やっぱりこれはモザイクというよりはマウスのコンディショナルノックアウトみたいな使い方をすることになるのかなぁ。Gal4>UAS-FLP使うなら同時に他のUASもドライブできるよね。それにしても、目的遺伝子の両側近傍にP-elementをリコンバインするのはちょっと大変そうやけど。

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