で、ミーティング後にボスとさらにデスカッションしているうちに、ちょっと違うタイプの仮説に辿り着いた。といってもこれは自分が前々からSSTプロジェクトの方で見ている可能性とほぼ同じコンセプトなんだけども、これはかなりケッタイなコンセプトだ。これがもし本当ならまたカッチョイイタームを考えないといかんなぁ。
2013年5月31日金曜日
ラショナール
今日のラボミーティングは自分の発表の番。内容は、今回論文で発表したCCHの続編になるプロジェクトについて。これについては、すでにいくつかプロジェクトの案があって実際に予備実験が進行し始めているのだけど、ベースにしている仮説のラショナールを今一度議論することが目的。仮説検証型の実験生物学において、可能性ある複数の仮説を立ててそれらの合理性を突き詰めるべきなのは当たり前だけども、当然見ている現象が実際は、こうして自分がいろいろ考えて導きだした複数の仮説とは全く違うメカニズムによっている可能性もある訳で、そういう意外なものが出てくるかどうかは実験をしてのお楽しみということになる。ともあれ、実験結果から導きだされる答えがどこに転んでも面白くて重要性の高いコンセプトが得られるかどうかというのは、仮説以前にどの現象に興味を持つかということが重要な訳ですね。
2013年5月29日水曜日
DW 二回目
連休の週末、再びオーランドのディズニーワールドへ行ってきました。今回も二ヶ月前と同じ、Magic KingdomとAnimal Kingdom。今回他のところも試そうかとも思ったけど、やっぱり小さい子供達と一日過ごすにはこの二つかなと思った。土曜日に行ったMagic Kingdomでは、最後のエレクトリカルパレードと花火のショウまで全て見てきたのでエライ疲れたけど、やっぱりスゴイね。子供達が本当に楽しそうにしているのを見るとなんだか感動します。
2013年5月25日土曜日
Postdoctoral Fellow
朝、コーヒーを飲みながらScience Careersのメールアラートを眺めていると、FSUからのポストが目に入ったので見てみたらウチのラボだった。
ということで、現在ウチのラボではポスドク募集中だそうです。Tallahasseeでのfly pushingに御興味のある方は以下のポストを御覧下さい。
↓
2013年5月24日金曜日
Invitation
昨日、あるジャーナルのエディターから早速レビューアーティクル執筆の招待状が届いた。はやい。。。この論文に関してはフォローアップのレビューを近いうちに書きたいとは思っていたけど、こんなに早く来るとはなぁ。論文とっても楽しませてもらったよ、と言われて嬉しい反面、この夏は忙しくなる予定、というかもう忙しくなってきているのでちょっと躊躇したけど、やっぱりこれは受けて立つべきやなと。ということでこの夏、気合い入れ直していかなあかんな。
2013年5月22日水曜日
草案
論文の正式な発行日である来週月曜日に合わせてFSUが出す予定のプレスリリースの草案を書いた。前回のマージャンの時は確か大学の広報担当の人がこちらにインタビューをして、そのインタビューを元にストーリーを書いてくれたように覚えているけど、前回のニュースを担当してくれた人はもういないんだそうな。で、今回は自分が書いた文章をもとに広報担当の人が書き直してくれた。まぁ結構大まかなことしか書かなかったので、すんなり理解してもらえたもよう。研究者ではない一般のオーディエンスに向けた研究の解説、そして重要性の説明というのは意外と楽しいのだけど、やっぱり正確にそして分かり易く伝えるのはなかなか難しいですよね。
2013年5月21日火曜日
居住者証明書到着
去年12月の帰国時に必要となって、11月頃にIRSに申請していた米国居住者証明書がやっとこさ紆余曲折の末、今になって届いた。結局丸半年もかかったことになる。実は1月頃に一度IRSのほうから、申請書にあるTaxpayer Identification Numberが違っているから代わりにSocial Security Numberを送れという手紙があったので、それに応じてSSNを送ったところ、2月になってIRSから必要情報を確かに受け取りましたという返信が来ていた。これで発行されるんだろうと油断してしまったのだけど、こういうイレギュラーなことが起こると停止してしまうのがアメリカのサービス。この後、ちゃあんとセオリー通りにプロセスがストップして忘れ去られていたようだ。で、3月頃からこりゃおかしいなと思って、IRSに何回も問い合わせと督促のメールを送ったりしたのだけどもなしのつぶて。お問い合わせ電話番号みたいなとこに電話してもたらい回しにされたあげく結局分からなかったり。で、ようやく見つけた担当部署の電話番号に直接電話をかけて確認してみると、やはりどうやら向こうの不手際でプロセスが止まっていたもよう。じゃすぐにプロセスを再開して速攻で送れと言ったら、「いや、こちらではもうキャンセル扱いになっているので、もう一度アプライし直して申請料金ももう一度払って下さいね。」とか言われて久しぶりに電話口でぶち切れた。結局、2月にSSNを確かに受け取りましたというIRSからの手紙を証拠品として送れとか言いやがるのでそれをFAXで流したところ、一週間ほどで居住者証明書が送られてきた。当然のことながらこういうことがあっても謝罪の言葉なんて全くない。これでこそアメリカ。でもアメリカに長く暮らしているうちに、こういうアメリカのダメリカな一面も結構憎めなくなっている自分に対して発行されたこの米国居住者証明書はなんだかちょっと感慨深かったりもする。
2013年5月20日月曜日
Washington Hills Riesling
週末、ユンナの誕生日をお祝いするために子供達を連れてWorld Marketへワインを買いに。本人の御希望に沿ってリースリングを選んできた。
Washington Hills Late Harvest Riesling 2011
蜂蜜をかけた桃のごとし(そんなの食べたことないけど)。甘いけどすっきりしていて、とっても旨いです。
三回目の発表会
この週末は、毎年恒例になった娘のバレエの発表会。土曜日の午前中にリハーサルがあって、今日日曜日の午後が本番。こういう行事があるごとに、あぁまたあれから一年経ったのかと年月の経つ早さに驚くのだけども、このバレエの発表会では一年ごとに娘の成長を感じることができる。今年もやはり、去年よりもしっかりとした動きを見せていました。
2013年5月18日土曜日
Breca
昨晩は論文の公表祝いということで、この日のために買ってきてあったワイン、Brecaで乾杯。スペインはカラタユの100% Old Vine Garnacha。
Bodegas Breca "Breca" Garnacha Old Vines 2010
いやぁこれは期待にたがわずめっちゃ旨かった。口に含むと広がるなんとも言えないまろやかな柿のような甘さ。そして凝縮した新鮮なベリーの果実味ですっきりしているようでいて、後に残るコクのあるタンニンの具合が素晴らしい。すごい好き。これで20ドル以下。
2013年5月17日金曜日
2013年5月15日水曜日
FM4-64
今週は久しぶりに“Dissection Week”。今日はディスクをFM4-64でmembrane staining。冷蔵庫に入っていたFM4-64が随分古いのでちゃんと染まっているのかちょっと心配。うまく染まっていれば、一度医学部にあるDeltaVision OMXを使ってみようと思っているんだけども。
関係ないけど、これは今日のオモシロ動画。「Ventral lamellipodia plug the gaps」。
2013年5月13日月曜日
二本目
昨晩はボスの家で、もうすぐ赤ちゃんが生まれるアンソンのベビーシャワーパーティだった。うちの二人目の時もラボメンバーにベビーシャワーをしてもらったのだけど、その時のベビーはもう三歳になって走り回っているのを横目に時の経つ早さをしみじみ実感。
で、まだラボでは自分の論文のアクセプト祝いをしていなかったので、それも兼ねてみんなでシャンパンで乾杯。
Robert Mondavi WoodBridge Brut
2013年5月10日金曜日
Emiliana Natura
Emiliana Natura Carmenere 2011
Publixのオーガニックコーナーで、“Buy One Get One Free”になっていたチリのこだわりオーガニックワイン。一本5ドルほどということだったので、このところこのブランドのものばかり飲んでいた。飲んだのは、Carmenere、Merlot、Chardonnay、Sauvignon Blancの4本。どれもあっさりしててとても飲みやすいワインという感じ。特にカルメネールとシャルドネが旨かったかな。というかそれは自分の好みか。この値段でこれなら良いねと思うけど、もうすでに“BOGOF”は終わってしまった。
2013年5月7日火曜日
もう夏休み
昨日今日と五月のフロリダにしては珍しく気温が低い。おかげで今朝は冬用コートを着て自転車に乗らなければならなかったほど。例年ならそろそろ海に泳ぎに行ける頃なんだけど。で、どうやら今日から大学は夏休みに入ったらしく、キャンパスは閑散としている。アメリカの大学ってホンマに休み多いよなぁ、これはこれで静かでいいんやけど。
Circadian Regeneration
最近、ハエでのintestinal stem cellにおけるgenetic pathwayのお話は結構よく見るのだけど、Dr. NPラボから一つオモシロイ論文が出てきた。
The circadian clock gates the intestinal stem cell regenerative state. (2013) Cell Reports 3: 996-1004.
腸上皮の再生において、intestinal stem cellsで必要なtranscription factorをUAS-RNAi lineでスクリーニングした結果、circadian clock componentであるperiod(per)がかかってきました、というところからこのオモシロイお話は始まる。circadian pathwayがISCのregenerative proliferationを制御しているということ自体驚きなんだけども、Microarrayの結果からは、このintestinal regenerationにおいてその他にもstress responseに関わるものを含めかなりいろんな遺伝子が制御下にありそうなことが示唆されていてこれまたオモシロイ。ちなみにBazookaもcircadian clockにコントロールされていることがさらっと触れられているけど、ホンマかいな。メカニズムに関しては、「CYC is important for the transition through G1, and the clock also initiates systemic signals and local niche signals originating from ECs. Together, these signals activate ISC divisions, most likely through nonautonomous mechanisms.」ということで、隣接のenterocytesにおけるcircadian clock制御下にあるlocal signalがnon-autonomousにISCでのrhythmic proliferationをコントロールしているというあたりは想定の範囲内ということになるんだろうけども、実際のsignalingはよく分かっていない。ちなみにcircadian behavior自体はこれに関与していないようだ。
せやけどこういうことになってくると、普段やっぱりちゃんと明暗期コントロールしたほうがエエんかなと思うね。
2013年5月6日月曜日
2013年5月4日土曜日
Aneuploidy-induced tumorigenesis
昨日の午後のラボミーティングはグンちゃんによる論文紹介だった。少し前にDr. MMのとこからPNASに報告されたなかなかビューチフルな論文。
Aneuploidy-induced delaminating cells drive tumorigenesis in Drosophila epithelia. (2012) PNAS. 109: 20549-54.
基本的には、chromosomal instability(CIN)によるaneuploidyがハエのimaginal discにおいてtumorigenesisを促すそのメカニズムを示した論文。
wing discでCINを誘導するために、spindle assembly checkpoint、spindle assembly、chromosome condensation、cytokinesisに関わる各遺伝子をRNAiでknockdownしている。実際にこれらのRNAiでCINが誘導されていることを確認するために、adultでのMinute及びyellowのloss of heterozygosity、そしてdiscにおいてUAS-GFP on 2nd and UAS-RFP on 3rdのloss of heterozygosityを見ているのだが、実際かなりaneuploidyが起こっている様が見られて面白い。で、この場合これらの細胞ではapoptosisとbasal delaminationが起こるのだが、このapoptosisをp35でブロックするとinvasiveなneoplasic tumor growthが誘導される。ちなみにこの細胞死はp53 independentである。これらCIN-induced delaminating cellsでは、aPKC、Dlg、E-Cadherinの発現低下とmislocalization、JNK→MMP1の活性化によるbasement membraneの破壊、及びJNK→Wgの活性化が起こっており、基本的にはこれらのことでCIN-induced tumorigenesisを説明している。E-Cadherin mislocalizationによるdelaminationと、JNK activationによるMMPとWgのupregulationというこの二つの現象自体は別に新しい知見というわけではないので、ここで大事なことはaneuploidyを起こした細胞においてdelaminationとJNK activationが起こるメカニズムなんだけどもこれらは明確には説明されていない。apical–basal polarityの破綻がJNK activationを誘導することは分かっているのだが、それならaneuploid cellにおいてapical–basal polarityの破綻が起こる理由はなんなのか。ここはオモロイとこやね。まぁもちろんこれらのaneuploid cellのgenetic backgroundがどうなっているかは全く分からない訳で、「stress, most probably as a result of aneuploidy-induced protein stoichiometry imbalances, contributes to this rapid response.」ということになるか。
2013年5月3日金曜日
脳外科医のTさん
この町に住んでいたTさん御一家がアメリカ国内で引っ越しされることになったので、今日はうちで子供達のプレイデート兼送別会が行われていた。お母さんのTさんは脳外科医で以前アメリカで研究されていたこともある方なのだけども、いままで一度も研究の話をしたことはなかったしちょっと色々と脳外科医の方に聞いてみたいこともあったので、今日の昼は家に帰ってお母さん方とお昼御飯を食べながらTさんにいろいろとお話を聞かせてもらった。Tさんがされていた研究と自分が今考えていることにそれほど関連性を期待していた訳ではなかったけど、やっぱりなかなかオモシロイ話を聞くことが出来た。ということで、ちょっと深く調べてみたいことが出てきて、今まで手探り状態だったところに少し明かりが見えた感じがした。
2013年5月2日木曜日
免許更新2013
今朝は毎年恒例の運転免許の更新をしにTax Collectorへ。今までは、新しい免許証は更新申請後一ヶ月ぐらいしてから郵送されてきていたのに、今年からはその場で受け取れるようになったようだ。でもそのせいか、今日は手続きにいつもより時間がかかった。で、前回はパスポートとかビザ書類以外に住所を証明する書類は必要なかったのだけども、今日のオバチャンは要求してきた。まぁ、担当者によって対応が違うというのはアメリカでは普通のことなんだけど。始め、住所を証明する書類を二種類見せて下さい、と言われたので「Are you sure? 前回はいらんかったけどなぁ。。。」とか言ってたら、いや毎回それは必要なのよ、とかぶつぶつ言いながらも車のregistrationの書類だけで許してくれた。こういうアメリカ人のテキトーさはある意味、融通が利くと言うこともできるんですなぁ。
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