2013年5月17日金曜日

CCH is out.

論文が今日ようやくオンラインでパブリッシュされた。うーん、やっぱりこの論文が世に出るのを見るのは感慨深い。いよいよ “CCH” のデビューです。

7 件のコメント:

  1. 早速読みました。
    トークで言われていたかもしれませんけど、Fig.2のAyGal4:PRを用いた系の導入、Fig.7の小さな細胞集団をつくってtissue volume変えてCCHを誘導する実験、かなり好きです。満喫しました。

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  2. YN博士、お疲れさまです。早速読んで戴きましてありがとうございます。満喫していただけたなら、ウレシー限りですわ。ちなみに私もFig7の実験気に入ってます(笑)。non-apoptoticでnon-mitoticな、ただ単にスモールサイズの細胞をdMyc knockdownで生み出すというのがミソなんです。Notch pathwayを止めたりしたら簡単にendocycleを阻害できるんですけど、この場合このクローンはmitosisを続けちゃうんですよね。
    YN博士の論文も待ってまっせ。

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  3. いい日旅立ちのおばさん2013年5月18日 1:47

    論文の出版、おめでとうございます。奥の深さを感じさせて頂きました。音と細胞に与える影響をビジュアル化出来たらと考えてしまいます。細胞レベルの変化を見る沢山の方法があるのでしょう。。またいろいろと教えて下さい。お疲れさまでした。

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    1. どうもありがとうございます。この論文には、フロリダに来てから長い間ためたいろんなデータが入っているので個人的に感慨深いのでした。音が細胞に与える影響、いつかやってみたいですね。

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  4. おいらも早速読ませていただきました。着眼点が全ての論文だな、と思いました。クールです。あと、このブログでちょくちょく触れられていた事柄(Gal4:PRとかFACSとか)が折り込まれていて、fly pushingブログ読者の僕にはとても楽しめました。

    ひとつ思ったのは、麻雀細胞やマイニュートのモザイクの状態で、WTのCCHを防ぐと、後々卵がどうなるのか、ってことです。卵が小さくなるのか、それとも、穴ポコフォリクルになってしまうのか、とか妄想してしまいました。

    あと、面白かったのは、僕は細胞は結構素早くかつパッシヴに伸び縮みすると思っていたのですが(細胞移動の時とか)、CCHでは、インスリンの系を介したendoreplicationが必要なんですね。転写とかなしに、どれくらいパッシヴに伸び縮みできるかっていうのは、細胞や組織によって大分違いがありそうですね。あと、個人的には、タイムラプスとかしたら面白そうだな、とか思いました。

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    1. コメントありがとうございます。楽しんでいただけたようで嬉しいかぎりです。

      CCHを阻害した時に何が起こるかについてはちゃんとしたデータは取っていないですが、今までの観察の印象で話をしますと、とりあえずは物理的に引っ張られて平べったくなって限界を超えると細胞間接着が破綻するのだと思います。で、follicle epitheliumが破綻すると卵自体が死んでしまいます。コンペティションのように緩やかに進行する体積ロスでCCHを抑えてもそれほど劇的な上皮組織の破綻は見られないのですが、例えばRpr-overexpresing cloneの実験で広範囲の細胞死を誘導した場合、残された正常細胞はCCHで結構デカイ細胞になるのですが、やはり維持しきれずに平べったくなって上皮が破れて卵は死んでしまいます。
      これは、卵の大きさ自体は中にあるgerm-line cellによって規定されてくるはずですから、follicle epitheliumの体積というのは覆っているoocyteの大きさをベースにしているからだと思います。だから正常な卵形成過程でもoocyteが大きくなっていくstage 7~10でfollicle cellがendoreplicationを起こすのかな。このあたり、成長中の脳を覆うsubperineurial glia (SPG) のendoreplicationも似ている現象に見えます。このSPGのendocycleを阻害するとblood-brain barrierとしてのseptate junctionが破綻するそうです。
      たぶんアーリーレスポンスとしてはパッシブに伸ばされるんでしょうけど、その結果としてテンションがIISを介してendoreplicationを促すと考えています。この辺のことについてはもう少しメカニスティックなデータを入れたかったところなんですけど、それはまた次回ですね。

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  5. なるほど、endoreplicationっていうのは、細胞体積増加の継続維持に必須なのかもしれないんですね。僕は、よく、どうしてendoreplicationなんてムダっぽいことをするんだろう、と思ったりしていたので、納得です。

    メカノセンシングとか、将来が楽しみですね。論文を読んで、これから将来やることがいっぱいあって、ジョブハンティングにはピッタリだな、とか思いました。

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