今日、東大のシーケンスチームと相談して、我々が準備する細胞をscRNA-seq用の処理をするために、わざわざ向こうから京都へ来てくれることになった。本番は11月1日の予定。
2021年10月12日火曜日
simulation
今年度が最後になる新学術領域の先進ゲノム支援でsingle-cell RNA-seqをやってもらえることになったので、この3ヶ月ほどの間、そのためのサンプル調整のシミュレーションを続けている。Drosophilaだとembryoとかbrainとかimaginal discとか、wild type tissueのsingle-cell transcriptomicsというのは増えてきたけど、mosaic mutant cloneに対するものはまだそれほど多くはない印象。まぁ、ショウジョウバエは組織自体がとても小さくて、その中のモザイククローンとなると細胞数がかなり少なくなってしまうから、必要な数の目的の生細胞を取ってくるのはなかなか難しいということになる。3rd instar larvaeのwing discの細胞数は約5万と言われている。前回は80匹の幼虫、つまり160個のwing discから細胞を分離して、FACSでGFP陽性細胞をソートしたところ、約4万個の細胞を収集することができた。この4万個がFACSにかけた細胞のうち約7%だった、ということは全部で約57万細胞があったということになる。計算上5万 x 160disc = 800万細胞あったはずだけど、組織から細胞を分離してくるプロセスでその9割以上をロスしてしまっているということか。ともあれ、ウチで見ているtumor cloneは、組織内の場所によってphenotypeに随分違いがあって、各々のphenotypeを示すクローン特異的に発現している遺伝子もいくつか同定しているので、scRNA-seqをした時にどのクラスターがどのphenotypeのクローンかということを同定できるだろうと見ている。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿