2026年9月29日火曜日

デモ2回目

今日は朝、授業のあと9時半からもう一度Keyenceが来てくれることになっていて、昼までBZ-X1000の2回目のデモ。2週間前に来てもらった時に、wing discとかlarval brainのサンプルをz-stackやtime lapseで色々と撮ってもらったんだけど、その後に画像を確認してみると、どれも少し小さめで、拡大するとsubceullarレベルの観察ができない感じだった。でもこの新型はカメラが10 megapixel CMOSなので、フル解像度で撮るともっと大きいはず。ということで、デモに来てくれた担当の人に聞いてみたら、シャッタースピードと感度を上げるためにビニングのプログラムで撮っていたらしい。実はデモの途中で画像サイズが気になって聞いたんだけど、ちょっとそれについてはよく分からないねぇ、とか言ってて不安ではあったのだ。その後、向こうの技術担当の人からの返答もあり、結局もう一度やろうということになった。そんな訳で今回は、スピードより解像度が大事ということをもう一度話して、前回と同じサンプルをいくつか撮り直した。結果としては、やはり前回撮ったものに比べてかなり解像度が上がった。実際、ピンホールのoptical sectioningで撮ったフル解像度の画像はコンフォーカルに近いものがあり、Epiでここまでできるのは素直にすごいなと思った。深いz-stackになるとやはりコンフォーカルの出番になるだろうけど、手軽にこのレベルのイメージングができるなら、定量解析のスピードはかなり上がる。ということで、今日は結構具体的な価格の交渉までした。

ちなみに下の画像はコンフォーカルとの比較。赤の染色と画像サイズが違うので、厳密な比較にはならないけど、結構似た感じのwing disc tumor clones。上が今日BZ-X1000で撮ったもので、下のが以前にFV3000で撮ったもの。

2026年9月28日月曜日

1000個

この一ヶ月ほどの間に少しずつやっていた実験のサンプルがたくさん出来たので、コンフォーカルしに行かないとなぁと思いつつ、先週は論文原稿の最終仕上げとカバーレターの作成とかをしてたので、まだ行けていない。そんなことをしているうちに、この秋に予定しているグラント申請の締め切りが一ヶ月後に迫ってきている。今回の実験で良いものが得られれば、予備実験データとしてプロポーザルに含められるかなと思っていたので、とりあえずラボにあるEpiのNi-Eでぱぱっと写真を撮って定量データを取ろうと思い立った。そんな訳でこの週末は、土曜の午後に顕微鏡で写真撮影、日曜の午後にひたすらパソコンで画像をいじって定量解析。核の形態でカテゴリー分類しつつEdUとPH3のシグナルについて、全部で千個の細胞を見た。まぁ結構疲れたし地味な作業なんだけど、やっぱりこういう顕微鏡画像データの定量をすると、目を皿のようにして一つ一つの細胞の表現型を見ていくことになるので、やり終えたときにデータが出ているだけではなく、自分の中になんか確信のようなものが生まれるよね。あぁ、こういう形のものがこれくらいの割合で出てきて時間とともに増えていくんやなぁ、みたいな。特に今、新しい研究の枠組みを作ろうとしているところなので、こういう感覚を持つことはすごく大事。

2026年9月26日土曜日

千秋楽へ

九月場所、この二週間これまた毎日楽しませてもらっていたけど、ここ二日の終盤で横綱が連敗してついに安青錦が並び、明日の千秋楽がいよいよ楽しみになってきた。ここ数日はほんとに興奮の毎日だった。大相撲15日間の面白さはやっぱこういうところよねぇ。だいたい昼間にオフィスで見ていて大声を上げてしまっているから、隣の部屋のアメリカ人達は何事かと思っているかもしれんが。

Cover Letter

今週前半は、毎日学内外でいろんな人とのミーティングがあって、なんかだいぶ忙しかったような。そのうちのいくつかは、論文の内容について投稿前のディスカッション。このInvasion Hotspotの論文原稿は、今夏のグラント申請の前に一旦書き終えて共著者の皆さんに送ったりしていたので、第一稿は6月にはできていたのだけど、その後皆さんからのコメントや訂正を統合して、もう一度確認してもらってとかしているうちにもう9月。そして、そろそろこれが最終稿というものをまた皆さんに送ってから、さらに今週はUCLAのTさん、シンガポールMBIのHさんと、別々にオンラインで話し合っていた。最後の最後までディスカッションにお付き合いいただいたのが、Mechanical EngineeringとMechanobiolgyの専門家だったというのがこの論文を表しているようにも思える。つまり、遺伝学的、細胞生物学的なものに関しては非常にクリアに説明できているんだけど、力学的な説明のパートは少しもやっとしていたし、トークをしていてもいつも少し言葉を濁していた。でも今週彼らとディスカッションして、自分の中でも納得がいったし、文章中の曖昧な表現を直すことができたと思う。
そんな訳で、ついにカバーレターを書いた。誰かに、知っているエディターを紹介してもらうことができればと思って作戦を練ったりもしていたけど、論文が完成してカバーレターを書いたら、もうそんな回りくどいことはせずに正面からEditor in Chiefに出そうかなという気になってきた。論文って、書き上がった時はその達成感から自信過剰になり気味よね。まぁでも実際、もうやれることはやったと思っている。このプロジェクトをメインでやった R が学部生としてこれを始めたのは8年前。自分がこの現象を見つけたのはさらにその1年前。しかもこの現象が生じる変な組織構造を見つけたのは、FSUの暗いコンフォーカルルームだった。今このブログを見返してみたら、それは2010年のこと。なんとまぁ、もう16年前か。あの時、その後16年もかかってこんなところまで来るとは全く想像しなかった。こんなにも長い間、多くの人(総勢19人)を巻き込んで、ハエの羽になる幼虫組織の中に見つけた変な構造を徹底的に調べていたというのは、はたから見ると、アタマ大丈夫?っていうような変な話だと思うけど、今はこの論文が少しでも多くの人の目に留まる場所で発表することが人類への責任であると信じている。

2026年9月18日金曜日

Webサイト更新

久しぶりに、ラボのWebサイトの更新をしている。これまでは、Squarespaceというホームページ作成サイトを使っていたのだけど、維持費が結構高い、というか円安の影響もあって随分高く感じるようになってきた。そして、毎年研究費での支払い申請をするのもめんどくさい。そもそもラボのWebサイトって、基本的にはコンテンツを見せるだけで何かを売ったりするわけでもないので、それならGitHubのPagesというのを使うと、無料のWebサイトを簡単に作れることができる。ということで、この際GitHubに引っ越しして、全面改装しようと思い立った。配置する写真とかは自分で選んだけど、全体的なデザインとか実際のGitHub上での作業は、チャッピーに指示を出せばほぼ全部やってくれるので結構楽だった。ということで新しいWebサイト、だいたいできました。
URLは変わらず、morphomeostasis.com のままです。

2026年9月17日木曜日

新学期一発目

このところまたなんやらえらい忙しくて、あっという間に一週間が過ぎていく。まぁやっぱり、授業もあるのに先週あたりからかなり実験をしていたらか。新学期一発目の実験ということで、先月から用意していたいくつかの掛け合わせのF1世代が、先週あたりからどんどん良い頃合いになってきて毎日のようにヒートショックと解剖と染色をしていた。さらに昨日、Keyenceの新しい顕微鏡のデモを予定していて、ちょうどそのデモで使うためのサンプルも取っていた。去年も一度Keyenceにデモに来てもらっているのだが、その後、解像度を含め色々と性能が上がった新しいモデルが発表されて、さらに今年に入ってからその新しいモデルに接続できるコンフォーカルユニットも発売されたことで、急に興味が出てきた。友達のハエラボでこの新しいモデルを購入したという話を聞いたりしたのも一因。昨日のデモの感想についてはまた後ほど。

2026年9月8日火曜日

三週目

ここ数日、朝晩自転車に乗ると、少し涼しくなったのを感じる。昼間はまだまだ暑いけど、そろそろ秋になりつつあるんやねぇ。ということで、授業は早くも三週目に入った。今回教えているのは、一年半前にここにきて初めて担当したものと同じ、Genetic Model Systemsという大学院生向けのコース。あの時は毎週授業の準備に追われてもう本当に大変だったのを思い出すけど、その甲斐あって、今回はマテリアルは全て手元にあるので準備が遥かに楽になった。一応前日にさっと復習して、少しアップデートする程度。そんな訳で、時間的な余裕も生まれつつあるので、なんやかやとやりたいことに手をつけ始めている。今日は午後からはかなり実験していた。

2026年9月2日水曜日

第一回ラボミ

先週からまた授業が始まり、今週からはラボにも新しいメンバーが来始めて、新学期が始まった感がだいぶ出てきた。そして昨日は、今年度一回目のラボミーティングということで、ミーティングでは自分からイントロダクションと、いま福井で進行しているロイのプロジェクトについて簡単に紹介するトーク。はじめて全員が揃ったことになるので、ミーティングの後にラボのグループ写真を撮った。今学期からの新加入は、学部生のBとラボテクのT。

2026年8月26日水曜日

Starbase

なんと、あの Space X がルイジアナのこの地域に1000億ドルかけて、世界最大のロケット打ち上げ基地 Starbase を作るんだそうな。昨日発表されて、こちらではすごいニュースになっている。来年着工で2029年から打ち上げ開始。一日に30機以上のStarshipを打ち上げ可能にするとか。さすがはイーロン、とんでもない規模やな。地図で見てみると、この近辺の町では Lafayette が一番近いので、まぁこの静かな田舎町にも大変な経済効果があるんだろうけど、ちょっと規模が大きすぎて怖いくらい。ここの窓から、毎日ロケットが飛んでいくのが見えるようになるんだろうか。うちも宇宙開発に関わる研究するかねぇ。

2026年8月24日月曜日

FY2027

今週からいよいよ新学期。ということで、先週はState of the University、State of the College、そして学部の教授会など、教員のためのイベントが多くあった。State of the 〜 ていうのは、いわゆる一般教書演説みたいなやつで、つまり学長が大学の現況とか今後の戦略的目標とかを演説する。まぁなかなか威勢の良いことを気持ちよさそうに演説しているのを見せられたけど、大学の財政難の影響をもろに被って苦労させられている我々tenure trackのPI達は、まぁまぁ冷めた目で見ていた感じ。そして、我々のstart-up fundがどういう状況なのかについては結局なんのアナウンスもなかったので、もうええ加減はっきりしてもらわんと今年度の計画が立てられへんやんということで、今日College of SciencesのDean(学部長)に直接メールを出してみた。すると、これまで一通のメールで返事が返ってきたためしなどなかったのに、今日は速攻で返事が来て、今すぐ面談をしたいとのこと。おぉ珍しいこともあるもんやなと思って、Deanのオフィスに出向いて話をしてきた。結果としては、来週の9月から2027年度のstart-up fundが使えるようになると。支出凍結のせいであまり使えなかった前年度分の残金も繰り越されているので、結構な額になる。これはもう学長がすごい頑張ってくれたおかげなんだから感謝したまえと。いやいや、なんか偉そうに言うとるけど、やっと元に戻っただけやんけ、と言いたいのはグッと飲み込んで握手して出てきた。まぁそんなわけで、ようやくこの新年度から財政状況はほぼ通常の状態に戻るのかな。しかしまぁ今回の件で、大学に対して結構不信感ができてしまったので、また何か起こるんじゃないかと思っているけど、とりあえずはこれで今年度の計画を立てていきましょう。

2026年8月17日月曜日

Bilateral Integration

京都から大切に持ち帰ったNさんの作品を、ついに自分のオフィスに飾ることができた。壁に掛けることができるようにもしてくれたんだけど、壁の材質が若干もろそうなのが気になるので、やはり本棚に飾ることにした。いまや世界中のフライラボにあるだろうあの受賞作のポストカードになった写真の実物完成品がここにあるというのは、なんとも嬉しいことだ。

2026年8月15日土曜日

帰宅

先ほど、無事ルイジアナの家に帰ってきました。サンフランシスコ、ヒューストン経由で、やっぱり全行程はちょうど24時間くらい。機内では、日本で過ごしたこの一ヶ月のことを一つ一つ思い出していた。一ヶ月間でこんなに多くの場所を訪れて、実際に会って話すことができた人の数は今までで一番多いんじゃないだろうか。かなり忙しかったけど、本当に有意義な夏になった。わざわざ会って話してくれた皆さん一人一人に感謝。共同研究案件については、追々もう一度連絡を取って確認していかないといけないけど、まぁ明日は土曜日だし、とりあえずよく眠ろう。

2026年8月13日木曜日

作品完成

そして那智から帰ってきて、火曜日は最後にもう一度京都へ。ScapeのNさんと、二年ほど前から話し始めたステンドグラスの作品がついに完成したということで、それを受け取りに。今回の日本滞在中にも、最後の仕上げについて写真を送ってもらいながらディスカッションを続けていたのだけど、やはり完成品の実物を目にするのは感無量だった。この作品は、デザインについて結構長い時間をかけて話し合ってきたし、なんと言っても作成途上にハエの部分が今年のDrosophila Art Contestの受賞作に選ばれたことで、さらに意義深いものになった。そして、この作品の制作を通して、事ある毎にNさんと話してきたアートとデザインとバイオロジーの交わりについてはとても興味深く、今後さらに何か新しいものを発展させる可能性を考えるきっかけにもなった。とりあえず、大事にアメリカに持ち帰って、ラボに到着したらもう一度写真を撮ります。

那智勝浦

今週は日本で過ごす最終週ということで、日曜月曜は家族で那智勝浦へ旅行。那智に来たのは初めてだと思う。那智の滝は聞きしに勝る荘厳さ。そして、その滝を望む山の上にある熊野那智大社と青岸渡寺はどちらもまさにパワースポットという感じで、ゆっくりと英気を養うことができた。
今回の一時帰国は、ドイツから帰省している姉と時期がほぼ重なっていたこともあり、久しぶりにまた元の家族四人で過ごす時間が結構あったし、旅行もすることができて良かったな。

2026年8月7日金曜日

The final mission

今日は昼前から農学部のTさんのラボで、共同研究のプロテオミクス解析についてのディスカッション。二年前、渡米前に約束した話がいよいよ動き始めることになった。といってもまぁ、まずは自分のラボでサンプルが取れるように準備しなければいけないので、これは秋セメの間の宿題。
そして、今日のミーティングで、今回日本で予定していた研究関係のミッションは全て完了したことになる。毎週各地への出張とミーティングの予定を入れていたので、この四週間で本当に多くの方々と話すことができた。時間を取ってくれた皆さん一人一人に感謝。また追々内容を確認していかないと。

札幌三日目

昨日は一日、北大のたくさんの人と会って話すことができた。昼は、最近ハエを国際宇宙ステーションへ飛ばしたSさんと。午後は、北キャンパスのUさんの研究室を訪問して、お互いのラボの新しいデータについて熱いディスカッション。そして夕方は、予定されていたセミナーでInvasion Hotspotのトークをした。セミナーには北大の多くの友人が来てくれていたし、結構学生さんも数多く聞きに来てくれたようで、会場はほぼ満員。そしてなんと、自分の博士課程の恩師であるMW先生が参加しに来てくれた。二年前、自分がアメリカへ行く少し前に札幌に来たとき、先生は大きな病気を患い入院されていたので会えなかったのだけど、その後病気は寛解し、以前と変わらずとても元気そうだったので本当に嬉しかった。名古屋でもそうだったけど、今回もトーク後のディスカッションタイムでは質問が途切れることなく、かなり長い時間議論したように思う。セミナーの後は、企画してくれたUさん含め同年代のPI四人で二十四条へ飲みに出た。三人ともよく知る友達だけど、この四人で集まったのは初めて。改めて三者三様、変わった人ばかりでめちゃくちゃ楽しい時間を過ごさせてもらった。

2026年8月4日火曜日

豚丼

今晩は一人で豚丼を食べに出てきた。実は北海道グルメで一番好きかもしれない。それにしても、この時間に半袖で出かけるとちょっと寒かった。しみじみ、札幌は良いねぇと思う。

札幌へ

昨日はもう一度京都へ。午後は久しぶりにカモカフェへ行って、先週から締め切りを伸ばしてもらっていた論文の査読に集中。やっぱりカモカフェは仕事がはかどる。来週もう一度京都に来る予定だけど、今回の日本滞在で京大の研究室に行くのはこれが最後になるので、帰る前に、今回アメリカへ持って帰るために保管してもらっていた数々の抗体をSっちと一緒にパッキング。
そして、今週はいよいよ今日から札幌出張。ということで、今日は朝早くに家を出て、午後には無事札幌に到着。やっぱり札幌は涼しー!

2026年8月2日日曜日

敦賀

土曜日、福井から帰る前に永平寺を見に行こうかと考えていたのだけど、すでに予約している特急の時間を考えるとちょっと慌ただしくなりそうだったので、途中の敦賀に立ち寄ることにした。目的は昼御飯と、京都にいた頃から興味を持っていた、敦賀駅前の「ちえなみき」という新しいスタイルの書店。入り組んだ本棚が迷路のようになっていて、カフェスペースではまだ購入していない本を読みながらくつろいだりもできる。この機会に来ることができて良かった。
敦賀から大阪へは、サンダーバードで一時間半ほど。京都にいた頃よくドライブに来ていた琵琶湖西岸の景色が懐かしい。

福井

四日間に渡る福井出張もつつがなく終了し、昨日大阪の実家に帰ってきた。メインのミッションはロイの博士論文についてのディスカッションだったのだけど、それ以外にもEラボの方々の面白い研究プロジェクトの内容を聞かせてもらったし、ラボセミナーでは自分の新しい研究の紹介もさせてもらった。Drosophila tumor modelで色々と新しいものを見ようとしているEラボの話を聞いて、自分も頑張ってラボの学生達のモチベーションを上げる努力をせないかんなぁと思いましたわ。
そういえば、木曜日には京都のYさんとオンラインで繋いでロイのプログレスミーティングをしたのだけど、マイペースなロイに対してどんどんイライラを募らせるYさんにちょっとハラハラしながらも、細かいことも全てしつこく突っ込むYさんの姿を久しぶりに見て、これまたちょっと感心させられた。色々とエエ刺激になりました。