2021年7月28日水曜日

Sequential oncogenic mutations influence cell competition

バルジのscrib-Ras double mutantに関する論文が、昨日ついにオンラインで公開された。以下のリンクから入ると、9月14日まではフリーでアクセスできるらしい。

Sequential oncogenic mutations influence cell competition. Current Biology 10.1016/j.cub.2021.06.064
At the initial stage of carcinogenesis, newly emerging transformed cells are often eliminated from epithelial layers via cell competition with the surrounding normal cells. For instance, when surrounded by normal cells, oncoprotein RasV12-transformed cells are extruded into the apical lumen of epithelia. During cancer development, multiple oncogenic mutations accumulate within epithelial tissues. However, it remains elusive whether and how cell competition is also involved in this process. In this study, using a mammalian cell culture model system, we have investigated what happens upon the consecutive mutations of Ras and tumor suppressor protein Scribble. When Ras mutation occurs under the Scribble-knockdown background, apical extrusion of Scribble/Ras double-mutant cells is strongly diminished. In addition, at the boundary with Scribble/Ras cells, Scribble-knockdown cells frequently undergo apoptosis and are actively engulfed by the neighboring Scribble/Ras cells. The comparable apoptosis and engulfment phenotypes are also observed in Drosophila epithelial tissues between Scribble/Ras double-mutant and Scribble single-mutant cells. Furthermore, mitochondrial membrane potential is enhanced in Scribble/Ras cells, causing the increased mitochondrial reactive oxygen species (ROS). Suppression of mitochondrial membrane potential or ROS production diminishes apoptosis and engulfment of the surrounding Scribble-knockdown cells, indicating that mitochondrial metabolism plays a key role in the competitive interaction between double- and single-mutant cells. Moreover, mTOR (mechanistic target of rapamycin kinase) acts downstream of these processes. These results imply that sequential oncogenic mutations can profoundly influence cell competition, a transition from loser to winner. Further studies would open new avenues for cell competition-based cancer treatment, thereby blocking clonal expansion of more malignant populations within tumors.

この論文の元になるデータをYさんから見せてもらって共同研究の話を始めたのは、たぶん4年ほど前になるのかな。当時自分はまだ遺伝研にいたのだけど、北大で開催された細胞競合の国際シンポジウムに出席した時に、クラーク会館の食堂でYさんと昼御飯を食べながらこれについてディスカスしたのを覚えている。あの時は、まさかその後Yさんと一緒に北大から京大へ移動しながらこのプロジェクトを完成させることになるとは思いもよらなかった。この4年間で3人の学生がバトンタッチで完成させた仕事なのだけど、やはりこれは博士課程の仕事としてメインで関わったバルジの論文だ。そして、実は自分とYさん2人で初のココレスポの論文ということにもなる。
話の内容はアブストにある通りだけど、簡単に言うと、scrib mutantの細胞群の中に、さらにRas mutationが追加されたscrib-Ras double mutantの細胞が出現すると、そのdouble mutant cellが周りのscrib mutant cellsを殺したり食ったりしながらoutcompeteしていくという話。哺乳類培養細胞とショウジョウバエのimaginal discの両方で同じ現象を確認することができた。scrib mutantとRas mutant、各々どちらもnormal cellに囲まれた状態ではloserとして上皮層から排除されるのだが、はじめにscrib mutant backgroundがある状態でRasが入ると、scrib-Ras double mutantがsuper-competitorとなって周りの細胞をoutcompeteしながら侵食していく。一方、mutationの順番が逆の状況、つまりscrib-Ras double mutantがRas mutant cellに囲まれた状況では、このようなapoptosisやengulfmentといったcell competition phenotypesは見られない。つまり、がんの初期段階において、変異の蓄積によって生まれた悪性細胞と周囲の前がん細胞とのcell competitionによって、がん組織の細胞集団の性格が変わっていく、そしてそこでは蓄積する変異の順番が重要なのだろうというお話。

暑い

あっついねぇー、このところほんまに暑い。セミはじゃんじゃん鳴いてるし、夜も暑いからクーラー入れて寝ると朝なんだか体がだるい。オリンピックが毎日意外と楽しいのもあって、なんだか夏休みのような雰囲気があるけど、お盆の頃に一時帰国するまでに色々とやっておきたいことがある。ということで、まず今週は明日JS博士のところで一緒にやってもらうことになった新しい実験のための準備をしている。

2021年7月23日金曜日

開会式

昨日からwing discでのsensory organ precursorsに関するシグナリングを調べているのだが、やはりこれは結構複雑やね。組織内にぽつぽつとランダムに散らばっているように見えて、ちゃんと各々の配置が調節されている。まぁ、ウチらが見ているものにこれが関係しているかどうかについては、実際の遺伝子発現パターンを自分の目で見てみないとなんとも言えないけど。
さぁ、今晩はついに東京オリンピックの開会式か。ほんまにできるんかいなみたいなことをずーっと話していたけど、いよいよ楽しみになってきたね。ということで、そろそろ帰ろう。

四連休

四連休、とりあえず前半は二日とも午後からラボに来てだらだらとデスクワーク。さすがにこう暑いとなかなか出かける気もならないのだが、家にいても昼間は暑いし、明日はちょっと遠くまでドライブする予定を立てている。
部屋にいるメタリカがうちに来てほんの二週間ほどで少し成長したような気がする。

2021年7月22日木曜日

白嶺

白嶺 しぼりたて生酒
宮津の丹後由良にある古い酒造のしぼりたて生。去年一度ここの酒造を訪れた時に買ったお酒の味が忘れられなかったので、こないだ舞鶴に行ったついでに再訪問して手に入れてきた二種類のうちの一つ。しぼりたてのフレッシュな香りがありコクがあって、本当に美味いし飲みやすい。

2021年7月19日月曜日

3rd day

ワクチンセカンドショットから今日で三日目。昨日は午後から頭痛がひどくなってきて、夕方には熱が出ている自覚があったので、バファリンを飲んだら一応落ち着いた。今朝、もう熱は下がっていたけどまだなんとなく倦怠感もあったので、今日は一日自宅でテレワーク。この機会に先延ばしにしていた論文の査読に集中する。この論文はNAS memberによるPNASへのContributed articleというやつなので、基本的にはアクセプトするためにあまりきついメジャーコメントは無しという方向でのレビュー。実はこの論文の内容は、以前にミーティングで聞かせてもらったことがある話で、結構自分が見ているものと関係があってなかなか興味深い点が多いのだが、なんともえらい適当に書き上げたなぁという印象。なんか理由があって急いでいるのかも知れない。
そういや今週は木曜から四連休やね。

2021年7月18日日曜日

2nd day

ワクチンのセカンドショットを受けて二日目。打ったほうの腕の筋肉痛は1回目よりひどい。朝から結構倦怠感があって、午後になってだんだん悪寒がして頭痛もひどくなってきた。やっぱり2回目の副反応は1回目よりだいぶきついね。昨日車検で預けた車を午後に取りに行ったあとは、家でゆっくり大相撲を観戦。うーむ、それにしても千秋楽の一番、あれはちょっと納得いかんなぁ。

2021年7月17日土曜日

2nd shot

今日は朝からスバルへ行って車検の手続き。代車のインプレッサに乗り換えてユニクロに寄ったあと、ラボに来てバージンコレクト。そして、行きつけのカフェでランチを取ってから、大学病院に行ってコロナワクチンのセカンドショットを受けてきた。1回目の時は全然痛くなかったけど、今回はハチに刺された時のような痛みを感じた。まぁ、この注射時の痛みは打つ人の技術的なものによるのだろうけど。で、打ってから今でちょうど3時間ほど。今のところ特に何も症状はない。それにしても今日は暑いね。

2021年7月16日金曜日

hearing

今週は、月曜日に先進ゲノム支援のヒアリングがあったので、これまで考えていたsingle-cell RNA-seqについて真剣に考える良い機会になった。具体的には、mosaic wing discの細胞をバラバラにして、そこからGFP陽性のmutant cloneだけを単離して、それら一細胞ずつに対するRNA-seqを行うという実験になる。一つ一つクオリティの高い生細胞を1万個単離してくるには、各ステップで検討しないといけないことが色々とある。ということで、今週何人かその筋のエキスパートの方々と話すことができて、いくらか試すべきものが見えてきた。

2021年7月12日月曜日

Metallica

昨年の冬に育て始めた小さなコーヒーの木は、年末年始に帰省している間に寒さで枯れてしまった。それ以来、次はある程度寒さにも強い植物なら育てられないかなと思っていて、先日ついに出町柳の園芸店で見つけたやつをバジルと一緒に買ってきた。ギビフローラ v. メタリカっていう名前らしい。Metallicaという名前に反応してしまったというのもあるけど、まぁまぁ寒さにも強いらしいし、なかなかのgood-looking guyだ。バジルはもちろん食べる用。

梅雨明け

この週末は久しぶりに大阪の実家へ。美味しいものを食べに行ったり、親戚のお寺を訪問したり、一日だけとは言えしっかりリフレッシュできた気がする。お寺の境内の木々からはセミの声が聞こえていた。そろそろ梅雨明けかな。

on line 飲みフォメ

先週の金曜、モーフォメのコアメンバーによるオンライン飲み会が開催された。モーフォメは、去年コロナの影響で開催延期ということになったので、2019年の第4回札幌場所以来行われていない。いまだにコロナの収束が見えない中、今年はどうしましょうということで、とりあえず久しぶりに一度会合を開くことになった。チャーリー博士のアイデアをもとに、Gatherというオンラインビデオ会議用アプリで作ったカフェで開催。今回はサイエンスのトークはしないけど、各自1枚だけスライドを用意しておいて、乾杯の後で一人ずつ順番に最近の研究に関するエレベータートークをしましょうかという提案をしたのは自分。エレベータートークって、たぶん一般的には1分ぐらいで自分のアイデアを伝えるというイメージだと思うけど、なぜか終わったのは深夜2時前だった。みんな本当に研究が好きなんやねぇと思うし、改めて一人一人本当に面白い研究をしているなぁと感心した。そんなわけで、今回なんとなくモーフォメをした気にもなったのだけど、やはりこうなったら一人一人のフルのトークを聞きたいという意見も出てきて、オンラインでのモーフォメ開催を考えましょうということになった。

2021年7月3日土曜日

昨晩から久しぶりに三島へ一時帰国しているのだが、それと同時にこちら静岡は昨晩からものすごい雨。すぐ近くの熱海では大変な災害が起こっているようだし、家の横の大場川も増水して、今日の昼頃には少しだけ溢れていた。たぶん明日も雨かな。

2021年7月1日木曜日

文月

今日から7月。いまだにコロナがどうとかなんとか言っているうちに早くも今年も後半戦に入るわけか。今日の朝はまたアメリカの研究グループと2週間おきのオンラインミーティング。UCLAの大学院生Aのがんばりもあって、コンピューターモデルがだいぶ具体化してきた感じ。いろんな変数を組み込んだ数式を完全に理解するのはちょっと無理そうだけど、これまでにWMと自分からサジェストしたアイデアがしっかり反映されているように見えるし、実際のコンピューターシミュレーションの結果を見ると、よくwing discで見ているmosaic cloneの形によく似たパターンのものが出てきていて、おぉっと思った。自分がジョインしたのが3月末頃だったので、まだ3ヶ月くらいしか経ってないけどそろそろ論文にまとめることを考える時期に来ているのかも。

2021年6月29日火曜日

吉原

こちらは舞鶴の吉原入江というなかなか趣のある場所。さすがにちょっと無理があると思うけど、東洋のベニスと言われることもあるんだとか。そういや去年訪れた伊根の舟屋もここからそう遠くはない。

奈具

このところ週末もパソコンに向かっていることが多かったし、久しぶりに海を見たくなったので、日曜日は車に乗って北へ向かった。写真は宮津の近く、奈具海岸とかいうとこだったか。

2021年6月28日月曜日

2 days

土曜日に1回目のワクチンを受けてから2日、体調は特に変化なし。注射を受けた腕の箇所は、確かに昨日一日筋肉痛のような鈍痛が少しあって、触れたり腕を上げたりするとちょっと痛いなという感じだったけど、見た目は何も異常はない。

2021年6月26日土曜日

First shot

今日の午後は、予約していたコロナワクチンの一発目を隣の大学病院で受けてきた。院内でいくつかのチェックポイントを人が流れていく感じで、全く待たされることもなくあっけなく終了。注射自体は痛くも痒くもなかったし、腕に筋肉痛が出るとか聞いていたけど自分の場合はまだ痛みとかほとんど無いかな。それよりも昨日からある肩こりの方が気になるくらい。まぁもう少し様子を見てみましょう。

2021年6月25日金曜日

Cell Size and Growth Regulation

実は今週、EMBOのミーティング「Cell Size and Growth Regulation」に参加していた。以前から気になっていた学会なのだが、参加したのは今回が初めて。オンラインミーティングだけど一応イスラエルでの開催ということで、セッションは毎晩日本時間の22時から翌2時まで。だいたい毎晩家に帰ってきて晩御飯を食べながら見たり、床に寝そべって見ながらチャットでスピーカーに対して質問をしたり、自宅でこんなにリラックスして国際学会に参加できるというのは結構贅沢やね。分野的には自分の専門とは若干ずれているのか、自分が知ってる研究者はあまりいなかったのだけど、Arabidopsisの花の組織にモザイク状に生じるpolyploid cellの話とか、大腸菌が条件によっては分裂せずに長く伸びたりとか、Xenopus初期胚の動物極と植物極の細胞の大きさを入れ替える実験とか、毎晩何かしらオモシロイものを見せてもらうことができて楽しかった。でもやっぱりちょっと寝不足になったな。

125

今日の昼はちょっとゆっくりカモカフェで。いま執筆中の学内ファンドに申請するための研究計画を考えながら。ちなみにこの研究支援申請で求められているものは、「次の125年で創出したい調和した地球社会のビジョンを描き、その実現に向けた独創的な研究」。。。

2021年6月23日水曜日

Cryopreservation

ショウジョウバエ初期胚の凍結保存に関しては、30年ほど前にも以下の2本の論文が出ている。成功率は1990年のが約3%で、1992年のは68%のembryoがハッチしてそのうち40%がアダルトになったということは、約27%くらい。しかし、これらがNatureとScienceに掲載されているというのは、やっぱり長年皆が待ち望んでいるということよね。

Cryopreservation of Drosophila melanogaster embryos. Nature (1990) 345:170–172.
Cryobiological preservation of Drosophila embryos. Science (1992) 258:1932–1935.

凍結保存

Cryopreservation method for Drosophila melanogaster embryos. Nature Communications. 12: 2412.
The development of a widely adopted cryopreservation method remains a major challenge in Drosophila research. Here we report a robust and easily implemented cryopreservation protocol of Drosophila melanogaster embryos. We present innovations for embryo permeabilization, cryoprotectant agent loading, and rewarming. We show that the protocol is broadly applicable, successfully implemented in 25 distinct strains from different sources. We demonstrate that for most strains, >50% embryos hatch and >25% of the resulting larvae develop into adults after cryopreservation. We determine that survival can be significantly improved by outcrossing to mitigate the effect of genetic background for strains with low survival after cryopreservation. We show that flies retain normal sex ratio, fertility, and original mutation after successive cryopreservation of 5 generations and 6-month storage in liquid nitrogen. Lastly, we find that non-specialists are able to use this protocol to obtain consistent results, demonstrating potential for wide adoption.

2ヶ月前に発表されたこの論文で、ついにDrosophila初期胚の凍結保存法が示された。ショウジョウバエ遺伝学100年以上の歴史の中で、おそらく数々のラボが何度も試したものの結局確立されることのなかった凍結保存の方法が開発されたのだ。これで、ショウジョウバエを使っている世界中の研究者達が系統維持のためのフリッピング(継代作業)から解放されるのか!? ということで、もしそうならこれは素晴らしいやんという話。まぁでも重要なのは、この手法がどれくらい実用的で、ウチらがラボのストックフライ維持のためにこれを行うかどうかというところなのだが、見た感じそれほど難しくはなさそうだし、融解後のアダルトの復活率もそれほど低くはない。凍結する時期(early stage 16 when head involution and dorsal closure have been completed)とか、高濃度不凍液中での脱水とかがポイントなんかな。しかしこんなシワシワになっちゃっても大丈夫なんやね。。。
ストックセンターはこの凍結保存法の導入を考えたりしているんだろうか。皆さんはどうですか?

2021年6月22日火曜日

ハゲタカ

なんか、いわゆるpredatory journalのことを日本ではハゲタカジャーナルって言うけど、これってどうなん。ハゲタカってやっぱりそういうナスティなイメージか。そういやハゲタカファンドとかいうのもあったな。

IJMS

この一ヶ月間、結構な時間を費やして取り組んでいた論文が完成して、実は昨日カバーレターも書いて投稿作業に入ろうとしていたのだが、ぎりぎりのところで投稿を踏みとどまった。今回のこの論文は、オーストラリアのDr. HRからのインバイトをもらって、IJMSというジャーナルのSpecial Issueに掲載してもらうために投稿する予定だった。自分はIJMSというジャーナルを知らなかったのだが、Dr. HRからの招待ということもあったし、とりあえずRの仕事の第一弾を論文として発表して次への勢いをつけたいということもあり、今回の投稿を承諾したのだった。その後、紆余曲折を経て論文はようやく完成したのだが、共著者であるYさんがIJMSを発行しているMDPIという出版社に関するあまり良くない噂を聞いたことがあるとのことで、大学図書館の相談窓口に問い合わせたところ、大まかに以下のような返答が返ってきた。
  • MDPI社は、一時期ハゲタカ出版社としてリストアップされていましたがその後除外され、最近ではホワイトリストにも多く収録されており、全般的に判断が難しい、という事情があります。
  • 実際にMDPIの学術誌が不審だという学内研究者の声が、問い合わせフォーム等を通して図書館に複数寄せられています。
  • そのようなことを受けて、本学で加入していたMDPI機関オープンアクセスプログラムへの参加終了が決定しています。
  • 総じて、MDPIという出版社に懸念がないとは言い難いこと、またこのタイトル個別では、査読期間が短いことが気になります。
さらに、うちの学部で以前に博士課程の学生の学位論文審査でMDPIの雑誌に掲載された論文が含まれていたことに対して、数人のファカルティメンバーから疑義が唱えられたとの話もあり、今回はIJMSには出さないという決断を下した。自分としてはそれほど気になることではなかったから投稿するつもりだったのだが、この論文がRの学位審査にも関わってくるものであることを考えると学部の方針を無視するわけにはいかない。ということで、昨日Dr. HRにお詫びのお手紙をしたためた。今朝返ってきた返事には「It is unfortunate that the IJMS has been tainted as being a predatory journal when it is not. However, I understand that this decision is beyond your control.」とあり、理解を示してくれはしたものの、自分にとっては彼女に借りを作ってしまった感が大きい。まぁでもこれはしゃーないよね。ということで、ではこの原稿を持ってどこのジャーナルのドアをノックしに行こうかというところですわ。

2021年6月21日月曜日

N

ショウジョウバエを使っているラボの出費で、大きな割合を占めているものの一つが飼育用のプラスチックバイアルだと思う。うちはまだそれほど規模が大きいほうではないけど、人数が多いラボになると当然ハエの数も増えるので飼育用バイアルは結構な出費になる。この飼育用バイアルの仕入れ先について、これまでに日本の三地方(東海、北海道、関西)でディーラーの人達と話してきた訳だが、結局どこの地方でもメインの仕入れ先は同じ製造会社Cだった。つまり、日本ではこの製造会社が全国的に高いシェアを持っているのではないかと思われる。まぁ、関西より西は知らんけど。ところが二週間ほど前、うちのラボに出入りの京都の試薬メーカーNの営業の方が、自分の会社で扱い始めたショウジョウバエ飼育用バイアルの試供品を持ってきた。モノを見てみると、寸法や透明度など今使っているバイアルとの違いはほぼ見つからない。しかし、驚きなのは価格だった。今うちが買っているのは1箱1260本入りで約1万7千円なのだが、Nが持ってきたものはなんと1200本入りで約1万円だというのだ。しかも200本ずつ綺麗にトレーに並べられていて梱包もしっかりしている。これを受けて、Cのバイアルを取り扱っているディーラーの方もCと交渉をしてくれているようだが、たぶんこの価格の差は埋まらないだろう。ということで、うちはたぶんこの新しいものに切り替えることになるわけだが、実はNは既にウチ以外にこの京大にある2大ショウジョウバエラボともすでに交渉を始めていて、おそらくそのどちらも切り替わることになるのではないかという話だった。この新しい製造会社がどこまでの販路拡大を視野に入れた生産体制を持っているのかは知らないけど、この価格なら全国のシェアが一気に変わる可能性がある。何れにせよ、こういった飼育用バイアルみたいな、年間の使用量を考えると研究費に占める割合が結構大きいけど必需品だから削ることができないというものに対して、競合他社の参入によって価格破壊が起こることで研究費をさらに有効活用できるようになるというのは、サイエンスにとっては素晴らしいことやね。

2021年6月16日水曜日

Current Biology

今日の朝、バルジの論文がアクセプトされたという連絡が来た。改訂版を再投稿したのが5月27日だったから、あら結構早いやんと思ったけど、Decision letterを見てみるとレビュワー3人とも手放しでアクセプト。素晴らしい。このレベルのジャーナルでこういうことはなかなかないよね。この仕事のコラボレーションに関して Y さんから話をもらったのは、まだ自分が遺伝研にいた頃で、たぶん4年くらい前。この4年間で3人の学生がこのプロジェクトをリレーして、自分も遺伝研から北大を経て京大へ移動して、と結構長い道のりだったことになる。ということで、今から最終的な編集と校正があるのでまだ正確な日にちは分からないけど、近いうちに Current Biology に掲載されます。タイトルは、「Sequential Oncogenic Mutations Influence Cell Competition」。

2021年6月15日火曜日

vaccination

大学からコロナワクチン学内接種の案内が来たので早速予約。ファイザーのやつで、第一回目は来週の土曜日らしい。まさか自分の体にトランスフェクションする時代がこんなにも早く来るとは思わなかったけど、分子生物学基礎研究の粋を結集した初のmRNAワクチンということで、ちょっと楽しみやね。

完成間近

論文はとりあえず今日で全てのパーツが完成した。この論文の大部分は R が行なった実験のデータと彼とのディスカッションに基づいている訳なのだが、執筆に関しては今回ほぼ完全に自分一人でやったので誰か他の人の意見がもらえるのはとてもありがたい。ということで、先ほど完成した原稿を共著者でもある Y さんに送付したので、コメントをもらえればそれに対応してから投稿しようというところ。そろそろこの原稿から解放されるかな、ということで今日の昼はカモカフェで休憩。

2021年6月12日土曜日

延期

この週末は三島への一時帰国を考えていたけど、論文が終わらないので一時帰国は延期。ということで、そろそろこの週末で仕上げたいところ。かなり疲弊してきた。

2021年6月10日木曜日

8

さて、執筆中の論文は未だに投稿できていなくて、ここ二週間ほど毎日ずっとパソコンに向かってFigureを作成していた。テキストの方は二週間前すでにほぼ書き終えていて、Figureは R がある程度作ってくれると考えていたのだが、やはり考えが甘かった。R が各々のFigureに使えそうなコンフォーカルイメージを選んでくれたのは良かったのだが、結局Figureは全て自分が一から作り直すことになった。論文のFigureというのは、少しでも分かり易くて一貫性のあるものにしようとして細部に凝り始めると本当にキリがない、ということを思い出した。しかも、今回の論文もこれまた顕微鏡写真の数がすごいし絵もたくさん描いた。ということで、今日でようやくメインのFigureが完成。Figureは6くらいかなと思っていたけど、結局8までいった。だいぶ息切れしてきたけど、あとはFigure legendsとサプリ。

修学院

今日はもう真夏のような暑さやねぇ。今年の梅雨は雨が少ないのかな。写真は修学院のあたり。

2021年5月29日土曜日

あとはFigure

論文の執筆も大詰め、ということで今日もラボに来ているのだが、昼御飯ぐらいはゆっくり美味しいものをと思って鴨川の向こうへ。
そして午後はDiscussionを書いていたのだけど、形態形成において組織に生じる構造的な歪み、みたいなことを調べて色んな論文を眺めているうちに日が暮れてしまった。で、先ほどようやく論文の文章を一通り書き終えた。と言っても、Figureがまだできていない。Figureの作成は、実際にほとんどの実験をしている R に頼んでいるのだが、なかなか完成させることができないようだ。明日には必ず完成させたいんやけどなぁ。。。

2021年5月27日木曜日

revised

昨日、ようやくバルジの論文の校正を終えて、改訂版の投稿が完了した。バルジは3月に卒業して製薬会社に就職していったのだけど、博士論文審査はこの論文がアクセプトされてからということになっているので、彼のPhDはこれにかかっている。ショウジョウバエのリバイズのための実験は意外にも良いデータが出たし、レビュワーからのコメントには一応全てできる限りの対応をしたのだが、さらにもう少し要求される可能性は無きしもあらずだろうか。
で、いよいよ R の論文を仕上げにかかろうというところなのだが、今日締め切りの申請書が一つあるのを思い出して、昨日はそちらに掛かりっきりだった。こちらはSK博士のヘルプもいただいて、なんとか締め切りの正午までに提出完了。ということで、論文を仕上げにかかる。

deer

昨日と一昨日は久しぶりの晴れだったので自転車通勤。で、鹿に遭遇。宝ヶ池公園のあたりは鹿頻出地帯。

2021年5月21日金曜日

swollen river

今日の午前中はフライデーミーティング。そして昼は雨がしとしとと降る中、久しぶりに向こう岸のカモカフェへ。昨日からの豪雨で鴨川がえらい増水していつも渡っている飛び石が見えなくなっている。R の論文執筆もいよいよ佳境に入ってきた。

2021年5月19日水曜日

Anti-pAkt

そう言えば今回のrevisionで一つ、mTOR signalingのactivityを調べる必要があったのだが、この論文のclonal analysisに使っているgenetic systemが結構複雑でさらにgenetic reporterを組み合わせるのは厳しいということもあり、限られた時間でやるには抗体染色しかないということになった。ところが、使おうと思っていたラボのanti-phospho-Aktがもうほとんど無くなりかけていたので、新しいものを注文しようとしたら製造中止になっていて焦った。結局、同じ会社が出しているanti-phospho-4E-BPが手元にあったので、それを使ったらまぁまぁクリアーなシグナルが出たのでrevisionの実験はなんとかなったのだけど。そういや、ついこないだSKY博士のラボから出た論文でも同じanti-p4E-BPを使ったクリアーなデータがあったな。それにしてもanti-pAktがもはや手に入らなくなってしまったというのは残念。数年前にもこの会社のanti-phospho-Drosophila STATが製造中止になってしまったのを思い出した。

Rainy season

三島に一時帰国してからいつの間にか二週間も経って早くも梅雨入り。今週は京都も毎日雨が降ってジメジメしている。そしてこのところ段々と忙しさが増してきていて、色々な締め切りのことを考えると来週辺りに忙しさがマックスになりそう。先週からずっと取り組んでいるのは、一月に投稿して二月の初めに返ってきたバルジの論文のrevision。メインはMDCK cellでのデータとは言え、レビュワーのコメント全てに応えるためにはウチが担当しているDrosophilaのパートに関してもそれなりの追加実験が必要だった。ということで、先週毎日のようにコンフォーカルしてなんとかデータが出揃い、昨日今日でようやくDrosophilaパートも書き上げて改訂版第一稿が完成した。さらに校正して来週には再投稿する予定だけど、来週はいよいよ R の論文を完成させないといけない。

2021年5月4日火曜日

連休四日目

今日は子供達を連れて、沼津の南海岸の先っちょにある大瀬崎までドライブ。ここのビーチは以前に何度か海水浴をしに来たことがあるけど今回はさすがにまだ海水浴には早いので、砂浜のもう少し先にある大瀬神社の周辺をぶらぶらと散策した。海へ向かって伸びた細い岬の先端にあるこの古い神社には、伝説の神池と樹齢千年以上と言われるビャクシンの御神木の森があり、なんとも神秘的な雰囲気。森を抜けた先の浜には白い灯台があり、そこから駿河湾の海越しに富士山が綺麗に見えていた。

2021年5月3日月曜日

連休三日目

今日も良い天気だったので、昼から午後にかけてサイクリング。柿田川、狩野川、大場川と三本の川に沿って三島の南部をぐるっとだいたい21kmほど。富士山を含め、三島の周囲にある広大な山々が本当に綺麗だ。

2021年5月2日日曜日

連休二日目

今日は、三島へ一時帰国したとき恒例のサイクリング。風がすごかったけど、昨日雨が降ったからか山々が綺麗に見えていて気持ちが良かった。

立山

立山 無濾過特別純米生原酒
富山県砺波市の立山酒造による今年の無濾過生原酒。口に含むとフルーティで爽やかなようでいて、味わうと実はコクのある旨味がすごい、と同時に喉越しは辛口という感じ。ほんまに美味いとしか言いようがない。

2021年5月1日土曜日

5連休

今日からもう5月か。とりあえずは5連休ということなので、今日から三島に一時帰国。ゴールデンウィークだというのに新幹線はがらがらに空いていた。

2021年4月27日火曜日

親子丼

今日の昼は少し余裕があったので、川の向こうのカモカフェへ。日替わりランチの親子丼がめっちゃ美味かった。ここの料理はいつも本当に美味しい。そして、ゴールデンカムイはどんどん面白くなっていく。

wild animals

日曜日の午後、うちから歩いて20分くらいのところにあるパン屋へ。そのパン屋は森の入り口みたいなところにあって、その手前には熊出没注意の看板が。こんな家の近くでクマが出るんかと、ちょっとびっくりした。そういや先週、家へ帰る時に宝ヶ池公園の横の道を自転車で走っていたら、ネコのようなイタチのような動物が茂みから飛び出してきて、避ける暇もなく轢いてしまった。前後輪で2回しっかり轢いてしまったのだが、その動物はすごい勢いで走り去ったのでたぶん大丈夫だったのだろうと思う。自転車で動物を轢いてしまったのは初めてだけど、あのあたりは鹿もよく出てくるし、気を付けないといかんねという話。ちなみに、森のパン屋のクロワッサンがめっちゃ美味しかったので、今後もまた週末に行こうと思う。

2021年4月23日金曜日

ウインドウで再生

そういや、今日の講義で学んだZoomでのプレゼンにおけるKeynoteの使い方を一つメモしとこう。
Keynoteでスライドショーを開始するときに、「再生」タブから「スライドショーをウインドウで再生」を選択すると、自分のスクリーン上でスライドが全画面でなくウインドウになり、参加しているオーディエンスをギャラリー表示にしたZoomのウインドウも横に開けておくことができる。普通に再生ボタンでスライドショーを開始すると、自分のスクリーン上には発表スライドしか表示できない。

分子生命科学特論

今日は朝から毎週金曜日のフライデーミーティング。最近は大学院生4人が各々の進捗状況を話してくれるので結構時間がかかるのだけど、グループ内で各々の問題を共有するための大切な時間。
そして、午後からは担当する予定になっていた同志社の大学院向け特別講義。講義はやっぱり対面の方が良いとは言え、結局コロナの状況もありこちらのラボからのオンライン生放送。一日で90分の講義を2コマということで、午後1時過ぎから途中休憩を挟んで4時半頃まで、cell competitionを軸にorgan size controlとtissue homeostasisについて計3時間たっぷりとしゃべらせてもらった。ちょっとしゃべりすぎて今のどが痛い。ズームオンライン講義では、基本的に学生はみんな自分のビデオはオフにして聴講するもんだと聞いていたのだけど、さすがに誰が聞いているかも把握できない状態で一人で3時間もしゃべるのは無理だと思ったので、講義の冒頭、無理にとは言いませんが皆さんなるべくビデオはオンにしてくれていた方が助かります、と言ったらほとんどの学生がビデオをオンにして聴講してくれた。やっぱりオーディエンスの顔が見えていると、安心感がある。おかげで連続2コマ、気持ち良くトークすることができた。学生達にも楽しんでもらえただろうか。まぁもちろん、3時間ずっと飽きさせないトークをするなんていうのは至難の業ではあるのだけども。

2021年4月22日木曜日

Biweekly meeting

今日の朝は早起きして7時から、再びWMを含めアメリカの連中と5人でオンラインミーティング。UCLAのPhD student A が研究しているcell competitionのコンピューターシミュレーションを発展させていくために、二週間おきに A のプログレスを聞きながらみんなでディスカスするというミーティング。このシミュレーションには、これまでにいくらか報告されているものよりも複雑な生体組織の条件を考慮に入れて、もっと実際に近いものを作ろうとしている。自分もcell competitionにおけるcell deathとproliferationのバランスや組織特異的な内在性要因などについて、今までに報告されている様々なケースを紹介したり。しかしこうして色々考えていると、やっぱりcell competitionていうのはオモシロイ現象やなぁ、ということになり、お蔵入りになりかけているcell competitionのプロジェクトをもう一度ちゃんとやろうかなという気にもなってきた。

2021年4月17日土曜日

pushing

蛹の殻から出ようとして必死に息んでいる様子。毎日のように見る光景だけど、こうしてじっと見ていると懸命な様子がなんとも人間っぽく見えてくる。

2021年4月12日月曜日

Apied

昨日の日曜日は昼からラボに来ていくらか実験の作業をしたあと、夕方からまた大原へ向かい、去年何度か訪れて雰囲気がとても気に入ったブックカフェへ。このカフェは春と秋だけの季節限定で営業をしていて、この春も開いているのは4月から6月まで。ジャズが流れる落ち着いた古民家の店内で、美味しいコーヒーを飲みながら普段読まないような本を漫然と流し読みする贅沢な時間。

2021年4月10日土曜日

tumor invasion

新年度からグループの人数も増えて新しい体制になったということで、昨日のフライデーミーティングでは、これまでに蓄積した実験結果のおさらいをしながら各メンバーのテーマについてディスカッションをした。これまでは主に、CCHによるtissue repairと、tumor hotspotにおけるtumorigenesisという2つの異なる現象を追っていたのだけど、tumor cellがpolyploidになる現象を発見したことで、この2つの現象に通底するコンセプトが浮かび上がってきたという話。ということで今年度は、いま見ているtumor invasionに焦点を絞り、そのプロセスの中にある4つのテーマ一つずつを各メンバーが追求しつつ、全員でgenetic screeningもやろうということになった。こういうふうに、独自に発見した現象をチーム一丸となって追求するという感じにできないものかと前々から考えていたこともあり、今年度この体制から何が生まれてどのように発展していくのか非常に楽しみになってきた。

2021年4月8日木曜日

lecture week

今週は、新しくうちのグループに入ることになった修士一年の J に、恒例のFly Genetics集中レクチャー。三日連続のレクチャーで、Balancer chromosomeからMARCM systemまで一通りFly Geneticsの基礎を教えながら、うちの実際の研究プロジェクトの内容も紹介した。これでとりあえず研究を始められる準備ができたということになるかな。昨日からすでにバージンコレクトも始めたようだ。就職活動で休んでいた S もラボに復帰したので、最近なんだかにわかに活気が出てきた。今日の朝のフライデーミーティングで、今のメインプロジェクトの中での4人各々のテーマをクリアーにさせていく予定。

2021年4月4日日曜日

光武

光武 しぼりたて純米原酒
佐賀の古い酒造の初搾り純米原酒。瓶にラベルはなく、この銀の包み紙のほうに貼られていた。芳醇でありながらすっきりと飲みやすい辛口。旨い。

週末、琵琶湖周辺の桜の名所に立ち寄りながらぶらぶらと琵琶湖を一周。湖北のほうはやはり京都市内より少し気温が低いのか、桜はこの週末がちょうど満開という感じ。京都も滋賀も桜の名所が多い。夜に立ち寄った彦根城の夜桜は本当に壮麗だった。これまで桜の季節には近所で綺麗に咲いている桜を見るというのが普通だったので、こんなにも色んなところへ桜を観に行った春は今までにない。

2021年4月2日金曜日

新学期

いよいよ新学期スタート。ということで、うちのラボにも昨日から三人の大学院生が新しく加入した。本当はあとさらに中国からの留学生が二人いるのだけど、コロナのせいで彼らはいつ日本に入国できるかまだ分からないんだとか。昨日、新しい大学院生三人のうちの一人、J に少し研究の紹介をしたら結構興味を持ってくれたようで、今日から正式にうちのフライグループに加入することになった。これで今年度から大学院生四人プラス自分という体制。最近プロジェクトのフォーカスがだいぶ定まってきたし、今年度はいよいよgenetic screeningに着手する。

2021年3月31日水曜日

川端通

今朝の通勤時、満開になった川端通の桜並木にひかれて、修学院から出町柳まで花見をしながら高野川沿いを自転車で南下。

2021年3月30日火曜日

The end of March

そろそろ3月も終わりとは言え、もはや初夏のような陽気やね。

2021年3月26日金曜日

5 am

昨日は朝5時から、ニューオーリンズのWMに誘われてオンラインミーティングに参加。TulaneのバイオインフォマティシャンとUCLAの腫瘍学者と一緒にcell competitionについて色々とディスカッション。自分以外は皆さんアメリカなのでこんな早朝の時間から。増殖中の組織と非増殖性の組織でのcell competitionの違いについて説明を求められたので、なんやかんやと思いついたことを話した。今回急にミーティングに誘われたのだけど、これはなかなかオモシロイ共同研究プロジェクトになっていく可能性があるのかもという感触を得たこともあり、今後2週間おきくらいにミーティングをやろうという話に。そういやこの中で一つ、今までに例がないcell competitionの重要なケースがあることに気付いた。ちょっとfollicle cellsで試してみるかな。

2021年3月25日木曜日

満開

で、こちらは今日の京大医学部構内、芝蘭会館横の立派な桜。もうほぼ満開だ。良い季節になってきたねぇ。

五分

一昨日、いつものように下の子と二人でサイクリング。先週すでに京都市内の桜はだいぶ咲き始めていたので、遺伝研前の桜並木はさぞかし綺麗だろうと思って坂を登ったのだが、残念ながらまだほとんど咲いていなかった。写真は三嶋大社の桜。こちらもまだ五分咲きといった感じ。

2021年3月22日月曜日

incident

今日の午後、子供達が習い事に行っている間、ソファーの上でゆっくり鬼滅の最終巻を楽しんでいたら、家の近くで何かがぶつかったような大きな音がした。窓から外を見ると、うちのすぐ横を流れている川に、軽自動車が一台ひっくり返った状態で落ちている。え?車が落ちたということは中に人がおるんとちゃうの、とか思いながら、少しの間ベランダから観察していたのだが、動きがない。あれ、これはもしかしたらヤバイことになっているのかも、と思って急いで家を飛び出して河岸まで走って行くと、河岸から5mほど下の川の中でひっくり返った車の中から一人のおじいさんがよろよろと出てきた。歩いてはいるものの頭に怪我をしている様子だったので、そこで待っとってと声をかけながら119番へ電話しようと思ったら、向こう岸にいる人が、先ほど警察と救急を呼んだとこちらに向かって叫んだ。すぐにサイレンが遠くから聞こえてきたのだけど、狭い道を何本か入った分かりにくい場所なせいか、なかなかこちらまで来る様子がない。なので、もう一度家に走って帰って自転車を出してきて、少し離れた場所で迷っている救急車を見つけだして河岸まで誘導した。おじいさんが救急車に運び込まれてから、警察の現場検証に付き合って自分が見たことを色々と説明。自分は転落する場面を見なかったのだが、ひっくり返った車の状態を見るとどう考えても前進して転落している。自分が一つ気になっていたのは、車が転落した直後、そばにもう一台車がいて、自分が河岸に来た時にはまだその車の運転席におばちゃんが一人いたのだ。おかしなことに、そのおばちゃんは何も気にせず車の中でスマホを見ていたのだけど、自分が川の下にいるおじいちゃんに声をかけている時にようやく出てきて、「あら、あの車、私がここでバックしようとした時見えてたけど、川に落ちたのね。大きな音がしたから何かと思ったんだけど、やだわ。。」とか言いながら何処かへ行ってしまったのだ。自分はその時すぐに救急車の誘導に向かったから、そのおばちゃんが何処へ行ってしまったのかは知らんけど、よく考えてみると、なんであのおばちゃんは車の中で知らん顔してたんやろか。転落時の大きな音を聞いているのに、ほんまに気付かんかったんやろか。しかも、えらいことになっとるのを見てすぐに立ち去るのはなんかおかしくないかな。とか、モヤモヤ考えながら家に帰ってきて、もう一度窓から事故現場を眺めたときに、ふと転落直後にベランダから見た光景が脳裏によみがえった。たしか、転落した車を誰かが河岸から覗き込んでいたような気がする。。。もしかしてあれってあのおばちゃん?もしそうならあのおばちゃん何か知ってるんとちゃうんかな。。。
と、まぁなんともエキサイティングな休日の午後だった。

2021年3月21日日曜日

千本浜

子供達の春休みに合わせて、自分も少しだけ休暇を取って一時帰国。ということで、昨日は子供達と久しぶりに沼津の千本浜へ行って石ころ拾いをした後、港近くのカフェでパンケーキを食べているときに地震に遭遇。横揺れが結構長く続いて気持ち悪かった。なんか最近大きめの地震が多いね。

2021年3月20日土曜日

act-Gal4

actin-Gal4でUAS-GFPとUAS-yki[3SA]を発現させたwing discのGFP expression。Gal80tsを使って29℃で24時間。yki[3SA]でoverproliferationが誘導されているのは当然として、actin-Gal4なのに発現がこんなにモザイク状になるもんなんやね。

2021年3月19日金曜日

wild type

今週は水曜木曜の二日間、朝から晩までひたすらコンフォーカル解析。メインは先週染色したwild typeのwing disc。もう15年ほどもこの小さな上皮組織を具に観察している訳だが、wild typeであっても未だに新しい発見があるんよねぇ。。

2021年3月17日水曜日

relaxed

先週末は大阪の実家でちょっとのんびり。姉の部屋の本棚に見つけた文庫本を数冊借りてきた。

2021年3月12日金曜日

11

免疫染色大会終了。これで11種類の実験サンプルができた。来週、全部スライドグラスにマウントしてコンフォーカル解析まで持っていきたいところだけど、来週はなんやかんやとイベントがあるから、どうだろう。今日の昼は鴨川の向こう岸へ。最近ここのカフェで「ゴールデンカムイ」を読み始めたのだが、めっちゃ面白いのでついつい長居してしまう。

2021年3月11日木曜日

Early 3rd

さらにサンプルを取るために、今日の午後も幼虫解剖大会。imaginal discはたいがい3齢幼虫から取るのだけど、今日はもう少し早い3齢初期のものを中心に解剖。これくらいの幼虫は結構小さいので、たくさん解剖すると疲れる。ということで、明日は免疫染色大会やな。

2021年3月10日水曜日

3/4

執筆中の論文は、Resultパートのだいたい4分の3くらい書き終わった。ここから話はいよいよ佳境に入って、今回示そうとするコンセプトの核心に触れる実験へと進む。もちろん論理的構成は既に頭の中にあるのだが、ここまでの流れで張っておいた伏線を全て回収して上手く結末へ導くことができるか、ここ数日ずっとそれを考えていた。で、やはりもう少し結論を裏付けるデータが必要だと思って、昨日久しぶりに幼虫をたくさん解剖して正常なwing discのサンプルを取った。今日からその染色。もう一度、intrinsicな組織構造を具に見てみる。

2021年3月2日火曜日

IHS

ちなみに今回の論文は、2016年の Tumor Hotspots の話の続編の序章。再び、この緑色のミュータントセルズがどうなっていくのかというお話。

3 months

低気圧のせいか今日はなんだか眠い。しかも教員研修とか研究公正研修とかなんとかかんとか、義務付けられたe-ラーニングプログラムを一日中受講してかなり疲れた。こんなもんより論文を読みたいんやけどなぁ。
さて、実は予定していた論文の投稿締め切りは2月末日だったのだが、ゲストエディターのDr. HRに、ちょっとthingsがsmoothlyに行っていなくてdeadlineに間に合わないっす、というお手紙を書いたら、COVID-19で大変なラボも多いからdeadlineを3ヶ月くらい先延ばしにしても良いのでは?とジャーナルのエディターに持ちかけてくれた。もしdeadlineをあまり延ばせないようなら今回はもう諦めようかなと思っていたし、もし延ばせたとしても長くて1ヶ月くらいだろうなと思っていたので、Dr. HRが「Maybe at least 3 months extension should be given?」とか書いているのを見てびっくりした。ともあれ、そんなことで結局投稿の締め切りは5月末に再設定してもらった。ありがたい。全力でオモシロイ論文を書きます。

2021年3月1日月曜日

repaired

修理に出していた自転車が帰ってきた。衝突の衝撃で歪んでしまった前輪のホイールとブレーキディスクを交換。あとグリップも破れていたので新調してもらった。どちらもTREKの純正品なのでそれなりの値段なのだが、相手側が全部保険で支払ってくれることになった。ということで、今日からまた自転車通勤。今朝はもうだいぶ暖かかったけど、もうこのまま春になるんかな。

宝泉院

昨日は、大原の朝市会場で大原ぼたん鍋というイベントが開催されているという情報を見つけて、日曜の昼御飯にちょうどいいかなと思って食べに行ってきた。餅が入ったぼたん鍋に満足した後、三千院のあたりをぶらぶら歩いて、以前来た時に入れなかった宝泉院というお寺に入った。このお寺では、樹齢700年という大きな五葉松がなんとも美しい庭園を見ながら抹茶とお菓子を頂けるのだが、縁側の天井には、伏見城の戦いで武将達が自刃した血塗れの床板が使われており、これもかなり見応えがある。
帰り道、大原に来たらいつも寄る食材店で白だしを買ってから少しラボへ。なんか最近、大原が自分にとって随分と身近な場所になってきたな。

2021年2月28日日曜日

純米吟醸三十四号

米鶴酒造 純米吟醸三十四号
毎年元旦に仕込まれる三十四号という山形の純米吟醸。酒屋のおじさんの勧めと杜氏の自信がみなぎる様なラベルに惹かれた酒だが、期待していたよりももっと旨かった。甘くて深くて飲みやすくて、ずっと飲んでいたいような。

2021年2月22日月曜日

Hachiman Bori

暖かい週末。外を歩くと、まだ2月なのに初夏のような匂いがした。
日曜日、新しい上着を一枚買おうと思って、滋賀の竜王というところにあるアウトレットへ。ここは結構な人出で意外と混んでいたので、買い物はさっさと済ませて帰りは少し寄り道して久しぶりに近江八幡に立ち寄った。旧市街地の八幡堀に着いた頃にはちょうど夕日が沈みかけていて、幻想的な風景を見ることができた。

2021年2月19日金曜日

accident

今日の朝、寒さに凍えながらもいつものように自転車で快調に下鴨東通りを南下していたら、小さな横道から自転車に乗ったオバチャンが飛び出してきた。こっちはまぁまぁスピードが出ていたのでブレーキも間に合わず、オバチャンの自転車に衝突してバランスを崩して転んだ。自分に大きな怪我は無くすぐに立ち上がれたし、オバチャンはそもそも転ばなかったので無傷だったのだが、とりあえず警察を呼んで現場検証のうえ記録を取ってもらった。自転車は前輪のリムに歪みが生じたので、これは交換になるかな。体のほうは、転んだときに打った腰の下あたりに少し痛みがあるけど、まぁ大丈夫だろう。しかし、転んだときにヘルメットがアスファルトに当たったのが分かったので、ヘルメットをかぶっていなかったら頭を打ち付けていたと思うと恐ろしい。まぁ、不幸中の幸いか。改めて街中走行の危険性を認識。行き帰りでだいたい17〜18 kmも走るので、やはり気を付けんとあかんなぁ。ということで、今日の昼はカモカフェでちょっとゆっくり休憩。

2021年2月17日水曜日

10 days

今週が締め切りだったものを含め、このところなんやかんやと溜まってきていた仕事を昨日と今日でだいたいやり終えた、はず。これであと10日間ほど、論文執筆のほうに集中できるかな、たぶん。論文の方は、ラストミニッツの実験結果を待ちつつ、今日はFigure用の挿絵を作ったりとか。

2021年2月16日火曜日

cycling

日曜日、下の子と二人でサイクリング。いつものように研究所の近くを通って函南の方まで。このあたりの風景はもう自分にとって懐かしいものになってきた。子供の頃を過ごした町のような感覚。

2021年2月11日木曜日

建国記念日

建国記念日。今月末に予定している論文投稿へ向けてなんやかんやと忙しくなってきているのだが、今日から週末にかけては三島に一時帰国してとりあえず小休止。といっても執筆は少しずつ進めていく。緊急事態宣言の影響か、新幹線はがらがらに空いていた。

2021年2月8日月曜日

12

今日の朝、Bloomingtonに注文していた12系統のハエが到着した。アメリカからの道中寒かっただろうけど、ほとんどのハエが元気に動いていた。今日は1年生の O が久しぶりにラボに現れたので、到着したばかりのハエ達の中から4系統を使って試しに実験のための掛け合わせをすることになった。
夕方、もう一度 R と二人で論文完成へ向けての最終的な実験の打ち合わせ。これまでのデータを再確認するためのものが多いとは言え、今月まだ結構な数の実験をする必要がある。論文の最終的な結論を導くための実験は、ちょっと綱渡り感があるなぁ。。。