それでは皆さま良いお年をお迎えください!
2022年12月31日土曜日
大晦日 2022
今日大晦日は子供達と一緒にUSJでのカウントダウンに参加する。ということで、今年の年末年始は三島に帰らないことになったので、昨日もラボで片付けとか新年の実験へ向けてのハエの準備とかして、さらに昨晩と今朝で J の修論の添削をやり終えてようやく仕事納め。いやぁ、それにしても今年は本当にいろんなことがあった一年だったねぇ。世界にとっては良くないことも色々と起こったけど、自分としてはかなりポジティブに色んなことをできた一年だったと思う。結局目標は達成できていないのでそれらは来年にかかってくることになるのだが、まぁそれは仕方ない。何と言っても研究費を取れたことが大きかったし、今年の後半からコロナがほぼ終わって学会とか出張が急に増えたことも研究を後押しする追い風になっていると強く感じる。来年はもっともっと良い年になりますように。
2022年12月30日金曜日
Reunion@白浜
あっという間にもう年の瀬。冬休みは昨日からだったはずだけど、久しぶりにドイツから一時帰国した姉と両親と一緒に温泉に行こうということになり、今週前半は和歌山の白浜温泉でゆっくりしてきた。今年は夏休みも子供達を連れて白浜に滞在したけど、今回は白良浜が目の前に広がるホテルで美味しいものと温泉を満喫させてもらった。白浜は子供の頃にもよく連れてきてもらったのだけど、この四人で旅行するというのは何十年ぶりなんだろうかというくらい久しぶり。色々なことを思い出した数日間だった。
2022年12月14日水曜日
secret mission
昨日が締め切りだったシークレットミッションは無事終了。今年で三年目ということで、だいぶ要領をつかんだということもあるし、去年一昨年に比べて少し量が少なめだったということもあって、締切日とはいえまぁまぁ余裕を持って終えることができた。極秘任務なのであまり詳しいことをここでは書けないけど、どういうところから見て、どういうところに時間をかければ良いのかというようなことがだいぶ分かってきた。これはつまり、逆に自分もこういうところからこういう風に見られるんやな、ということが分かってきたということでもあり、この三年の経験は自分にとって大変だったけどかなり良い勉強になったと思う。まぁ、今回のはまだ完全に終わった訳ではなくて、年明けにもう一度二段階目のものをやらなければいけないのだけど、ちょっと余裕を持ってできたからか、二段階目で他の人がどういうものを出してくるのか楽しみでもある。
2022年12月10日土曜日
ブラジル…
なんとまぁ、あんなに強いブラジルが敗れた。。。クロアチアは延長の最後によくぞ決めたし、PK戦も気迫がすごかった。日本戦に続いてのPK戦だったから良かったのかもね。いやぁ、正直後半からうとうとしていたんだけど、一気に目が覚めた。やっぱりワールドカップはすごいねぇ、何が起こるか分からない。
2022年12月9日金曜日
岡崎 x2
今週は予定通り、火曜と木曜の両日、SBF-SEMの件で岡崎の生理研に日帰り出張してきた。火曜日にサンプルを届けて、染色処理をしてもらったサンプルを、木曜日に樹脂包埋。幼虫の体にwing discがひっついたままの形で染色までしてもらっているので、包埋の時にwing discを体から外して、適切な向きで樹脂に沈めるという作業なのだが、染色が終わったサンプルは炭のように真っ黒になっているので、この包埋作業は組織の形を熟知している自分がやる必要がある。ということで、移動が多くてだいぶ疲れたのだけど、今回も約20個くらいのサンプルを作ることができた。この後、これらの中から最適な状態のものを選別する作業をしなければいけないので、選んだサンプルをスキャンできるのは年越してからということになるのかな。
2022年12月7日水曜日
ワールドカップ
いやはや、昨晩のクロアチア戦は本当に残念やったね。。。もう一ついけるかと思っていたし、もう少し今の日本代表を見ていたかったけど、まぁでもPK戦での負けはもう仕方ない。また4年後、どこまでいけるのか楽しみにしたいですね。そういえば、ワールドカップを観戦するたびにいつも思うのだが、自分は毎回違う土地でワールドカップを見ている。つまり、大体4年おきに住む場所が変わっているということだ。ここ20年の変遷はこんな感じ。
2002年:札幌
2006年:Lebanon, NH
2010年:Tallahassee, FL
2014年:三島
2018年:札幌
2022年:京都
で、多分だけど、次の2026年のワールドカップもまた違う土地で見ている可能性が高い。ということで、次また自分がどこにいるのかも楽しみにしたい。
さぁ、でももちろん今回のワールドカップはまだまだこれから決勝トーナメントの試合が続くので、まだもう少し寝不足の日が続きそうやね。
2022年12月5日月曜日
解剖大会
さて、学会から帰ってきて月曜日の今日は、午後にJがやる予定のFACS用の各種wing discの解剖と、今日生理研に送付する予定のSBF-SEM第二弾のためのwing discの解剖をしなければならない、ということで朝からディスク解剖大会。まずFACS用の解剖はさっと終わったのだが、Rが準備していたSBF-SEM用のサンプルが取れるのは夕方になると言う。いやいやいや、火曜日の昼にサンプルが生理研に到着していないといけないから、月曜日の午前中に解剖してすぐにクール便で送らなあかんのよと、先方の都合もあって私が木曜日に生理研へ赴く予定にしているから月曜に送るんよと、この機会を逃したら生理研での作業が年内に終わらないかもしれへんのよと、だから月曜の朝にサンプルが準備できてへんとか絶対あかんねんぞ、大丈夫やなって出張前から何度も何度も念を押して確認していたのに、今日の朝になってやっぱり準備できるのは夕方だとか言う。もうね、ダチョウ倶楽部かと。
まぁそんな訳で、今週は木曜日に生理研に行って包埋作業をする予定にしていたのだが、結局明日も自分がサンプルを届けに生理研へ行く羽目になってしまった。一週間後が締め切りのシークレットミッションがまだまだ終わっていないから今週はそれに集中しないと、とか思っていたけどそうは問屋が卸さない。ということで、いよいよ年の瀬という感じがしてきました。
そして、今夜は今からクロアチア戦。
2022年12月2日金曜日
対スペイン
今週は水曜日から幕張メッセで開催されている分子生物学会に来ているのだが、3日目の今日は朝4時から対スペイン戦ということで、昨晩は早くにホテルに引き上げて就寝。ということで、学会最終日の今日は寝不足になってしまう訳だけども、たぶん結構な数の参加者がそうだろうね。
2022年11月28日月曜日
2022年11月27日日曜日
2022年11月24日木曜日
対ドイツ
いやぁ、ドイツに勝ったねぇー。ほんまにようやったなぁ。緊張と興奮の2時間で疲れたけどまだ眠れない。前半はかなりボールをキープされてヤバい場面が多かったし、これはやっぱり厳しいなぁと思ったけど、後半にシステムを変えてがらっと雰囲気が変わった。こんなことあるんやねぇ。本当に歴史的な勝利。まぁまだワールドカップは始まったばかりだけど。
遺伝研
で、月曜日に京都に帰ってこようと思っていたのだが、倍数性研究会に関して土日で話が進み、ちょうどタイミングよく自分が三島にいるということで、月曜の朝に遺伝研を訪問してAさんと一緒にSK博士に話をしに行くことになった。前々からSK博士とは繋がりを持ちたいと思っていたし、実際に話をしてみてやっぱりウチらの倍数性研究に深みを持たせてくれることがよく分かった。この日は一日遺伝研にいて、午後にも何人かの方々と久しぶりに話せたので、急な訪問になったけど行けて良かった。
2022年11月19日土曜日
Fly Meeting abstract
来年3月にシカゴで開催されるFly Meetingのアブストラクト投稿締め切りが昨日だったので、一昨日サブミットしたのだが、どうやら締め切りは来週金曜日まで延長されたようだ。前回自分がFly Meetingに参加したのはコロナ前の2019年だから、来年のは4年ぶりになる。この4年間はラボの移動もあったしコロナもあったしで結構大変だったけど、その間なんとか進めてきた研究をアメリカの研究者仲間に久しぶりに会って報告できればと思う。あと3ヶ月ほど、論文を完成させてから行きたいところ。
2022年11月17日木曜日
2022年11月16日水曜日
2022年11月14日月曜日
The Mule
なんか学会での疲れが溜まったからか、この週末は外出する気になれなかったので、家でごろごろ映画鑑賞と大相撲観戦。今場所はまたもや横綱不在になってしまったけども、最近こうなると誰がくるのかほんとに想像がつかなくて面白いね。
映画はなんでだかクリントイーストウッド監督による2018年の映画を2本観た。1本目は、イーストウッドが監督兼主演の「The Mule(運び屋)」。ちょっとしたきっかけからメキシコの麻薬カルテルの運び屋になってしまうおじいちゃんの実話に基づいた話。この時のイーストウッドは88歳か。何歳になってもシブいねぇ。2本目は「The 15:17 to Paris」。フランスの高速列車で発生した銃乱射テロに実際に巻き込まれて、それに立ち向かった3人のアメリカ人が本人役を演じる伝記映画。両方とも自分が好きな実話をもとにした映画ということで、どっちも面白かったのだが、「The Mule」は自分にとってとても大きな感動があった。
2022年11月12日土曜日
2022年11月10日木曜日
生化学会
さて、今週は生化学会で一昨日火曜日の夜から名古屋に来ている。9月にあったJDRC以来2ヶ月ぶりの名古屋。生化学会にはそれほど縁がなくて、以前に参加したのは2018年に京都で開催されたとき。その時もシンポジウムに呼んでもらって参加したのだけど、今回もこれまたシンポのオーガナイザーとして呼んでもらった。企画をもらったのはもう一年以上前で、その時はまだだいぶ先やなぁと思っていたのにあっという間だったな。ということで、今日の午前中「細胞分裂の制御とその破綻による発がん」というシンポジウムで座長をやりながら、自分も最後のスピーカーとして講演をした。意外にも大盛況で、小さめの会場だったので結構立ち見が出ていたほど。久しぶりの対面の学会でのトークということもあり、オーディエンスの熱気も感じてちょっと緊張したけど、とても楽しいセッションだった。スピーカーの皆さんに感謝。
2022年11月5日土曜日
2022年11月3日木曜日
放射線照射
早くも11月。中国からの留学生YQが研究生としてウチのラボに来てから一ヶ月経つことになる。まだいろんな実験のトレーニング中ではあるのだけども、そろそろプロジェクトをアサインしようか、ということで手始めに放射線照射の実験を開始した。とはいえ、放射線実験施設に入って実験するには放射線取扱者としての登録が必要で、YQは当然まだ登録できていないので、昨日は久しぶりに自分が行ってガンマ線照射を行うことになった。計画している遺伝学スクリーニングに向けて、まずは基本となるデータをいくらか取る必要があるので、これからまた少し放射線実験施設へ赴く機会が増えそうだ。で、今日は早速そのガンマ線照射を行った幼虫達を解剖。YQはimaginal discを、自分は幼虫の消化管を集めた。
2022年10月31日月曜日
2022年10月30日日曜日
A. japonica
一昨日、筑波大学のYさんのラボを訪れて例の寄生蜂をもらってきた。寄生蜂を使って実験をしている学生さんが、実際にハエの幼虫を寄生蜂に刺させて卵を体内に産みつけるところを丁寧に実演してくれながら、Yさんと一緒に寄生蜂のことを色々と教えてくれた。これまでとりあえずは寄生蜂の毒によってハエの幼虫に生じる現象に興味を持っていたのだけれど、知れば知るほどこの「飼い殺し型寄生」という巧妙に宿主の体を乗っ取る戦略とか異種間の共進化にも興味が湧いてきた。面白すぎる。ということで、昨日持ち帰った寄生蜂をフライルームに持っていってウチの学生達に説明したら、早速ハエの幼虫と寄生蜂をシャーレに入れて感染実験を始めていた。うむ、やっぱりこういうのは楽しいよねぇ。それはそうと、筑波への日帰り出張はさすがにキツかった。片道大体5時間だったので、10時間も移動していたことになる。
2022年10月27日木曜日
染色体数異常
今日の午後は、うちの学部の人間健康科学科というところで学部生のための特別セミナーで講義。授業に来ていたのは40人くらいだったか。学部3年生ということだったけど、この学科の学部生達がどれくらい生物学の基礎を持っているのかがよく分からなかったので、かなり基礎的な内容から話せるようなスライドを持っていった。話した内容は、医療系の授業ということで「染色体数の異常とがん」というテーマ。40人くらいいると学生達の反応はかなり薄くなるので、学生達に話しかけながらその反応を見て、まぁこれくらいやさしく話せば大丈夫なんかなぁとか探りながらの授業。自分としてはかなり噛み砕いて分かりやすく説明したつもりだったのだけど、帰り際に参加していた学生に「どないやった?」って聞いたら、「うーん、難しかったです。」という返答。えぇうそやん?めっちゃ分かりやすく話したやろって、思わずつっこんでしまったけど、もしかしたら後半はちょっと難しかったのか。もっと学生の興味を引き出すためには、まだまだ工夫が必要なんやねぇ。まぁしかし、今回のかなりgenetics orientedなテーマでの講義は初めてだったということもあり、実は自分は結構楽しんだのだった。
2022年10月25日火曜日
Gal80ts
やっぱりGal80tsがXに乗ったダブルバランサーが必要かな、ということでgenetic schemeを書いてみた。最近、色んな実験の基本となってラボで結構使われることになるようなラインは、なるべく自分が作るようにしている。が、しかし、今日そのGal80ts on Xのハエ達を見てすぐにあることに気付いた。メスは皆んなFM7のBar eye phenotypeを持っていて、ヘテロのもホモのもいる一方で、オスでBar eyeを持っているやつは1匹もいない。おやおやと思ってBloomingtonのウェブサイトでgenotypeを調べてみたら、Sxl[9]というmutant alleleの名前になっている。なるほど、Gal80tsのP-element insertionがSex lethalのmutant alleleになっていて、メスだけhomozygote lethalになっているということらしい。ということは、やっぱりこのschemeの中のGal80tsのメスは全部FM7でバランスされていないといけないので、3代目からはトリプルバランサーになってしまう。うーむ、それはやっぱり難しいかもしれない。
2022年10月23日日曜日
360km
先日こちらで買ったプレオプラスを三島に届けるために、土曜日の昼に納車の手続きをしてから高速道路をひたすら東へ向かって走った。岡崎で一回目の休憩。次に浜松で二回目の休憩を取った頃に日が暮れてきて、三島に着いたのは19時を回っていたので、結局6時間くらいかかったことになる。軽自動車の割には高速でも結構安定してよう走るやんという印象だったけど、やっぱり普段乗っているXVに比べると長距離ドライブは疲れる。で、日曜日は三島のほうで乗っていた古い車を売る予定だったのだが、売却の手続きに必要な書類が足りないことに気付いたので、昨晩またすぐ京都に帰ってきて今朝区役所に行ってきた。しかし、こちらの区役所でもらえる自分の住民票には一つ前の札幌の住所の記載は入っても、二つ前に住んでいた場所になる三島の住所は入らないらしい。それなら戸籍の附票が必要、ということで結局大阪の実家のほうに頼むことに。なんか、車の売買ってほんま手続きが煩雑やね。
2022年10月19日水曜日
Parasitoid
さて昨日の昼、筑波のYS博士とオンラインミーティングをして、お互いのデータを見せながら共同研究の可能性について話し合った。前々からYさんが見ている寄生蜂に興味を持っていたのだが、先月の名古屋でのJDRCで、改めてこの寄生蜂が自分の求めているものを持っているのではないかと思ってこちらから声をかけさせてもらった。で、今一度色々なデータを見せてもらって、やっぱりこれはやってみる価値があると思ったので、とりあえず近いうちに寄生蜂をもらってきてうちの実験モデルで試してみることにした。これはかなり楽しみ。
2022年10月16日日曜日
Schindler's List
なんやかんやで今日もまた映画鑑賞の午後を過ごしてしまった。観たのは、昨日の「Munich」に引き続きスピルバーグの「Schindler's List (1993)」。ナチスによるホロコーストでの実話を元にした超有名な映画だけど、昔からいつか観たいと思いながらも今まで観たことがなかった。モノクロなのに描写が非常にリアルで、なんていうか、祈るような195分だった。色々と考えさせられる。
で、晩御飯は昨日作ったグラーシュ風煮込みの2日目。やっぱりあれやね、どんなスープも2日目の方が美味しくなるんやね。素晴らしく深い味わいになっていて驚いた。ということで、結局この土日はほとんど外に出ないで家にいた訳だが、なんとも幸せな週末を過ごしてしまった感。
2022年10月15日土曜日
Munich
久しぶりにちょっとドライブして遠出しようかとも思ったのだが、やっぱりまた映画が観たくなったので今日の午後も映画鑑賞。観たのは、スピルバーグの「Munich (2005)」。1972年に起きたミュンヘンオリンピック事件と、その後のイスラエル工作員による計画犯暗殺作戦を描いている。うーむ、やっぱり自分はこういう実話を元にした映画がすごく好きやねぇ。緊張感があってとても面白かった。で、映画鑑賞のあとは料理。涼しくなってくると、作りたくなる料理も変わってくる。ということで、今日は本を見て作ったグラーシュ風煮込み。ちょっと良い牛肉を買ってきて赤ワインで煮込んだ。もちろん美味い。グラーシュって、元々はハンガリーの料理なのか。明日さらにもう少し煮込んでみる。
2022年10月12日水曜日
山口散策
今日は山口を去る前に、亀山公園、山口県立美術館、旧山口藩庁門、そして瑠璃光寺まで、歩いて山口中心部を散策してから京都へ帰ってきた。意外なほど街が閑散としていたけど、やはり歴史の舞台となった場所も多くあり、なかなか興味深かった。
山口
月曜日の昼、京都から新幹線に乗って山口へ。山口大学のHさん以外の五人はみんな同じ湯田温泉の宿に泊まることになっていたので、とりあえずこの日は夕方に宿の温泉に集合して、温泉につかりながら意見交換会。その後、Hさんも合流して晩御飯。で、翌日火曜日は朝から大学に集合して一日中研究発表会。一人につき一時間くらいずつ研究発表をしながら熱くディスカッションしていたので、全員の分が終わった頃にはもう外は夜になっていた。そこからまた温泉街へ戻って、旨い魚と酒をいただきながら引き続き意見交換会を行い、日付が変わった頃にようやく会をお開きにした。ということでこの二日間、六人で議論し続けて色々と新たな発見があったし本当に楽しかった。ちょうど三年ほど前にUさんと始めたこの倍数性研究会は、ここからまた新しい章へ入っていくことになる。
2022年10月10日月曜日
Stillwater
この週末はドライブに出ようかと思っていたのだが、あんまり天気も良くないし久しぶりに家でゆっくりするかなーということで、土日で映画を3本観た。
観たのは、「Prisoners (2013)」、「Enemy (2013)」、「Stillwater (2021)」の3本。
「Prisoners」もなかなか面白かったのだけど、なんと言っても今日観た「Stillwater」が心に残った。マット・デイモンが演ずる主人公の田舎のアメリカ人が、言葉が通じない異国のフランス・マルセイユで奮闘する姿がなんともリアルで良い。ストーリーは、どうやら実際にあった話をモデルにしたものらしい。
さて、そして明日は祝日だが、山口での倍数性研究会に参加するために西へ向かう。山口大学のすぐ近くに湯田温泉という温泉街があるということで、明日はまず温泉での意見交換会から。メンバー全員で集まれるのはコロナ以降3年ぶりということで、とても楽しみだ。
2022年10月8日土曜日
採択 x2
昨日の夜遅く、寝る前にふとe-Radを開けてみてびっくり。なんと今年の春に申請した国際共同研究の採択通知が来ていた!交付内定は10月上旬頃とか聞いていたから、そろそろかなぁとは思っていたのだが、1日で2件も研究費の採択通知をもらったのは初めてだし、ありがたいことにほぼほぼ満額で通っているようだし、ということでちょっと興奮して寝付けなくなってしまった。この科研費の申請書は、分担で参画してもらった国内のお二人と海外研究拠点に選んだTulaneのWMとXJ、皆さん全員をしっかり活かせるようなプロジェクトとしてかなり力を入れて書いて、自分の中ではほぼ完璧と言える申請書に仕上げていたので、うれしいのは当然ながらほっとしたというのもある。もう一つの産学連携ファンドもこれも同時に推進させていくためには考えなければならないことが色々と出てくるけど、まぁとりあえず、これは本当に楽しみになってきた。
採択!
製薬会社との産学連携ファンドに申請していたプロジェクトが、先日受けた二次審査のヒアリングの結果、採択されたという連絡をもらった!いやぁ、これはうれしい。もちろん研究費の採択通知はいつでも超うれしいものだけど、今回のはこの製薬会社との共同研究として発展する可能性もあって、今までのものとはちょっと性格が違う。まぁでもこれで、前からずっとやりたかったpolyploid cellのストレス耐性を探るためのスクリーニングを実施することができる。ちょっと人手が足りなくなってきたので、それをどないかせなあかんけど。それにしても、このところずっと申請者人格になっていた自分にとって「採択」って本当に魅惑的な言葉。
2022年10月6日木曜日
コスモス
さて、今日で Y に対するfly genetics introductory courseは全て終了。今日も2時間半ほど話していたので、3日間で7時間半。我ながら、ようそんなにしゃべり続けますなぁという感じ。しかも英語だから、なんか頭がだいぶ英語モードになっている。Anyway、新しい学生に対するこのfly geneticsの授業は毎年のようにやっているのだが、毎回結構な達成感がある。まぁそれだけ大変ということなんだろうけど、やっぱりこの3日間の集中講義でまた一人新たにフライプッシャーを作り出したというあれかね。明日はさらに、今いる大学院生の三人が一人ずつ各々の研究プロジェクトを Y に紹介する予定。
2022年10月5日水曜日
3つ目
今日が科研費申請の締め切り日だったのだが、自分としては珍しく、今回は余裕を持って昨日の午前中に提出を終えていた。今回のは、この夏に申請した学内ファンドのための申請書を科研費用に書き換えるという作業だったので、まぁいつもよりだいぶ楽だったというのが大きい。それでも全体の構成を変えたし、文章はもう一度かなり推敲したので、かなり良いものになったと思う。これで春から3つの研究費を申請したことになるので、あとは結果を楽しみに待つことにしよう。ということで、昨日から少し時間に余裕ができたこともあり、今週からラボに来始めた Y に、恒例のfly geneticsの授業。昨日と今日、2時間半ずつ計5時間で遺伝学とモザイクテクニックの基礎的な内容をだいたい話し終えた。明日さらにもう少しアドバンスドな内容を話して終了する予定。
2022年10月4日火曜日
2022年10月3日月曜日
中古車
先週の連休は、もしかしたらコロナに罹っているかもという不安が少しあったので、三島への一時帰国は今週末に延期。ということで、今週末は三島に帰ってきてゆっくり。と言っても、科研費申請の締め切りが水曜日に迫ってきていたりするので、子供の宿題を見ながら隣で一緒に申請書を書いたりしていた。あと、こちらで乗っている車がだいぶ古くなってきていて、来月の車検で整備費が結構かさみそうだということもあり、その前に売って次に乗る車を探そうということになった。そんな訳で、今日は中古車買取業者に見積もりをしてもらったり、乗り換える中古車を探したり。とりあえず明日の午後も、京都に帰ってから中古車を見に行くことにした。そういや、雪のない富士山は久しぶりに見た気がする。
2022年9月28日水曜日
matching
今日はなんやかんや色々とイベントがあった。まずは朝、昨日中国から到着した留学生のYが初めてラボに来るということで、午前中はラボでオリエンテーション。まぁ、とりあえず今週は生活のセットアップで忙しいだろうから、ラボでの活動は来週からかな。半年間は研究生として参加して、来年春からの博士課程開始を目指すことになる。
午後は、先月申請した学内の産学連携推進ファンドの二次審査のヒアリング。6分のプレゼンということだったので、結構しっかり準備していったのだが、やっぱりこれくらい短いトークになると時間が気になって久しぶりにちょっと緊張した。ショウジョウバエで多倍体細胞、みたいな話は恐らく審査員の方々にとってかなり意外なものだったと思うのだが、皆さんなかなか熱心に質問してくれていた。なので、まぁまぁ興味は持ってもらえたのかなという感じだったけど、どうだろう。まぁこういうのはお互いにマッチするかどうかだろうから、あとは向こうからの連絡を待つのみ。
2022年9月25日日曜日
ジャコペペロン
今日のブランチは思い付きのパスタ、じゃことピーマンとほうれん草のペペロンチーノ風。まぁほぼイメージ通りにいったのだが、これが予想を超えた美味さで驚いた。今まで自分で作ったパスタで一番かも。自分のためにメモっておく。
でかいニンニクひとかけ、鷹の爪、沢山のじゃこをたっぷりのオリーブオイルで炒めて、ピーマンとほうれん草を加えた。味付けはバターひとかけに醤油と酒が少しずつ。茹でたパスタを絡めて完成。パルメザンめっちゃ合う。
2022年9月24日土曜日
ゴルビー
この週末は連休だし三島に一時帰国しようかと思っていたのだが、どうもこの数日間時々のどがいがいがしたり倦怠感があったりで、もしかしたらやっぱりコロナをもらっているのかもと感じることがあったので、大事をとって延期することにした。倦怠感はただ低気圧の影響を受けているだけかも、という感じだけど。まぁ来週大事な予定がいくつかあるので、この連休はゆっくりそれらの準備をするかねぇ、ということで今日は午後からラボ。昼過ぎまでは家でぼーっとNHKで、エリザベス女王、ゴルバチョフ氏、そしてメタバースについてのドキュメンタリー番組を次々と見ていたのだが、先日亡くなったゴルバチョフ氏の最晩年を取材したものがとても良かった。
2022年9月21日水曜日
萌芽
台風が通って急に涼しくなった。気持ちのいい天気だし少し暇ができたので、今日の昼は久しぶりにカモカフェでゆっくり。帰りに下の店にふらりと入ってまた店主と植物について色々と話したあと、丸太町のいつもの酒屋に寄って限定のひやおろしを手に入れてしまった。そして、夕方は玉鷲と北勝富士の1敗同士直接対決。なるほど、玉ちゃん調子良い。これはもしかして2回目いくかもねぇ、ということで、今場所も佳境に入ってきた感。なんかこうやって書くと一日仕事してへんみたいやけど、実はバジコレ、解剖、セミナー出席、試薬の発注、報告書提出、申請書執筆とかもしていたのです。ところで、挑戦的萌芽の申請書って書けるスペースこんなに小さかったっけ?3ページしかないやん。
2022年9月19日月曜日
Positive 3
三連休、毎日午後からラボに行っていた。今ちょうど大事な実験用に作っているハエが出てきつつあるので毎日バージンコレクトしないといけないというのもあるし、来週と再来週に一つずつ締め切りのある仕事があるのでその準備など。
先週の学会に行く直前に、うちの学生の一人がコロナにかかって学会に行けなくなったのだが、実は自分達が名古屋にいる火曜日に、学会に行かなかった学生からもう一人コロナ陽性が出ていた。そして連休前の金曜日、さらにもう一人別の学生に症状が出て、土曜日の検査で陽性が判明。そんなわけで、ここ10日ほどの間にラボ内で3人コロナが出たことになる。一人陽性が出るたびに、感染経緯の確認とか症状出現前48時間の接触者のリストとか、色々と学部の事務方へ提出する報告書を作らないといけないので面倒くさい。この報告書を書きながら、この3人の感染はやっぱりラボ内での連鎖なのかなぁと考えるのだが、もしそうなら潜伏期間は大体4日間ということになり、一般的に言われているものより少し長い。そして、自分を含めラボ内には他にも結構接触者がいるはずなので、体内でウイルスが増えて症状が出るかどうかはかなり個人差があると言うことになるのかな。
2022年9月16日金曜日
JDRC15
月火水と三日間、名古屋大学で開催されたJDRC(日本ショウジョウバエ研究会)に学生二人と一緒に参加してきた。自分にとっては、コロナ以降で初めての現地開催の学会。セッションの座長とか学会賞の審査員とかもあったので、三日間フルに全ての口演を聞いてポスターもざっとだけどほとんどのものを見て回った。そんな訳で学会を満喫したのだけど、やっぱり久しぶりにたくさんの知り合いに会って色々と話すことができて本当に楽しかった。知り合いだけじゃなくて、これまでオンラインでしか話したことがなかった人とか、お互いに名前は知っていたけど会うのは初めての人とか、この三日間でまた新しい知り合いもできた。学会では、新しい研究の話をたくさん聞くことができるというのが一番意味のあることなのは当然なのだが、現地に多くの人が集まるからこそ予期せぬ出会いがあったり、交流の幅が広がるということも本当に大きな意義であることを久しぶりに強く感じた。そして、自分にとってそういう学会での色んな人との交流が必要なものであるということも再認識した。
2022年9月12日月曜日
Negative!
今日の午後は、土日もやっている出町柳の無料検査所へ行って抗原定性検査を受けてきた。ちょっとドキドキしたけど結果は陰性。ほっとして他のラボメンバーに聞いてみたところ、金曜日にゼミ室での発表練習に参加していた J 以外の人は皆さん陰性だったようだ。良かった良かった。一応厳密な定義での濃厚接触にはならないようだし、検査結果も陰性だし、ということでとりあえずは大丈夫という判断。まぁでも J は発表できなくなってしまったので、今回のために J が撮った3Dタイムラプスの映像を、なんとか R の発表で紹介できるようにさらに R の発表スライドを現在調整中。ともあれ、明日から名古屋へ行きます。
2022年9月11日日曜日
2022年9月10日土曜日
Positive 1
来週の月曜日から名古屋で開催されるJDRCでは、うちのラボの学生が3人ともトークをする予定。ということで、今週は月曜日に一度発表練習して修正をディスカスしてからさらに色々と準備をして、昨日もう一度一人ずつ予行演習を行った。R の発表スライドはまだもう少し準備しないといけないのだが、まぁこれでなんとかなるかなと目処が立った感じ。だったのだが、、、今日の昼過ぎに J から風雲急を告げるメッセージ、今日の朝から発熱があり先程抗原検査キットを使って確かめたところコロナ陽性だったと。あぁ~、せっかく一生懸命発表準備をがんばってきたのにそれは残念やなぁ、と思ったのだが、それはつまり、昨日とかほぼ一日中一緒にミーティングをしていたうちのラボメンバーは全員濃厚接触者ということになる。。。濃厚接触者の待機期間に関する情報を確認すると、感染者と最終接触した日から2日目の抗原定性検査で陰性が確認されたら3日目から解除が可能、ということなので、自分を含め他のメンバーは、明日の検査で陰性であれば月曜からの学会は参加可能になる。今現在もまだ R の発表スライドの準備を続けているのだが、はてさてどうなることやら。
2022年9月8日木曜日
2022年9月2日金曜日
2022年9月1日木曜日
Cell Handler
昨日の午前中、うちの研究支援センターの方からの紹介で、半年間ほどデモ機として設置されることになったヤマハのCell Handlerとかいうシングルセルピッキング&イメージングシステムを見せてもらった。ヤマハがこういうものを作っているということは全く知らなかったのだが、さっきネットで検索してみたら、2018年にこの機械が発売された時のニュース記事があって、どうやら昨日デモ機で色々と説明してくれた方がまさにこの記事で紹介されている開発者のようだ。なるほど、ヤマハとして医療研究分野で初の製品開発ということでかなり苦労されたんですね。確かに、内蔵コンピューターによる操作がとても分かりやすかったし、色々と使い勝手の良さそうな機能を見ていると、ユーザーと話をしながらかなり試行錯誤したんだろうということが伺えた。ウチとしては、イメージング機能でもう少し高倍率で高解像度の画像が得られるのであれば、シングルセルピッキングに使えるかもという感じ。細胞の複数の性質に対してパラメータを設定して、各ウェルからピッキングする細胞を自動選択させることができるので、スフェロイドの自動ピッキングみたいなことをするところでは既に使われているらしい。
2022年8月26日金曜日
2022年8月24日水曜日
11:45
この数日間執筆していた申請書は今日の正午が締め切りということで、何とか11:45くらいにすべり込みセーフ。なんか今回はちょっと完成までの見通しが甘かったか、実は昨日の夜かなり遅くまで執筆していた。まぁ、初めて申請書という形にまとめた新しいアイデアだったので、文章だけではなく説明用の模式図とかもいくつか新しく作ったので予想以上に時間がかかってしまった感じ。新しい内容の申請書を書いていると、色々と調べて勉強しなければいけないし、どうやってアイデアをまとめるかをすごく考えさせられるので良い影響がある。ぎりぎりになったけど、今回も執筆が難航してあれやこれやと考えているうちに新しい方向を思い付いた。この秋は科研費を書く気はあまりなかったのだけど、せっかくなのでこの新しい内容を科研費でも申請しようかなという気になってきた。まぁでもとりあえず、次はいよいよ論文の執筆だ。
2022年8月23日火曜日
2022年8月21日日曜日
IKNM
SBF-SEMのぬり絵は、今現在予定していた179個中162個塗り終わっているので、残りあと17細胞。自分はここまでに14個塗ったのだけど、意外とまだそれほど飽きてはいない。もしかしたら、今後長く趣味としてやっていけるかもしれない、と思えるくらいこのぬり絵は色々な発見がある。まずいくつかやって分かったのは、imaginal discの細胞って実はものすごく複雑な形態をとっているということ。一つ一つの細胞がかなり細長い形になっている上にタコみたいな足をたくさん伸ばして周りの細胞と絡み合っている。まぁこれに関しては、以前にTEMで見たときに大体想像していたのだが、予想以上のカオス。そして、みんな自由奔放に伸びているのだけど、どの細胞も必ず下はどこかで基底膜にくっついていて、上も必ずどこかで管腔に微絨毛を出している。ここまで無理矢理体を伸ばして、必ず上と下の両側に達しておかなければいけない理由は何なんだろう。まぁもちろんそうでなければpseudostratifiedと言えども単層上皮でなくなってしまうけど。
ということはですよ、こいつらは分裂した後にまたbasal側に体を伸ばし直して基底膜まで達するということなのか。大変やな。ところがしかしである。vertebrate neuroepitheliumのIKNMに関する数々の論文では大概、M期に核が上へ上がっても細胞は下の方までひょろひょろっと伸びて繋がっている図が載っているのだ。imaginal discとはちょっと違うのかな。。。
そういえば、pseudostratified epitheliaでは、細胞が分裂するときに必ず核をapical表面に押し上げてから分裂するinterkinetic nuclear migration(IKNM)という現象が知られている。これは、pseudostratified epitheliaの細胞は密集状態になっていて、スペース的に上皮層内での有糸分裂が難しいからだ、と言われている。今回のSBF-SEMの画像でも時々分裂期の細胞がいて、確かにみんなapical表面で丸く膨らんでいる。で、下はどうなっているんだろうと思って辿ってみると、なんとそれらの細胞の体は大きな丸いところだけで基底膜側にはつながっていない。え、そうなんですね、知らなかった。ていうか、これって報告されているんだろうか?
Wing discでのIKNMといえば、Dr. MGのとこの2011年の論文(Curr Biol, 21:485-491)(以前にもココで紹介してた)があって、それには以下のような記述がある。
"While analyzing the localization of anti-PH3+ nuclei, we observed that mitotic cells possessed an intensely F-actin-rich basal process that formed in early prophase and was present throughout mitosis. We also observed long, thin basal extensions of apically rounded mitotic cells in single-cell clones labeled with GFP. These findings indicate that, during mitotic rounding, imaginal disc cells can maintain some connectivity with the basal side of the epithelium despite the dramatic apical translocation of both the nucleus and bulk cytoplasm."
ふむ。まぁ確かに、この論文のコンフォーカル画像を見るとアクチンケーブルが核の下にあって、これが核を上へ押し上げているんだろうけど、基底膜にまでコネクトしているようには見えない。いや、実は前からずーっと疑問に思ってたんよね。核分裂がapical表面で起こるのは分かるけど、こんな上下に細長く伸びている細胞がどうやって縦方向のcytokinesisをやりきるんだろうかと(imaginal discのような単層上皮では、細胞は必ず上皮シートの平行方向に分裂する)。なるほど、apical側で丸くなって分裂するわけね。まぁそりゃそうか。確かによく見てみると、丸くなった細胞の下側に尾を引くように小さな泡みたいなのがたくさん付いている。たぶんこれは、basal側から体を引っ込めていった時に剥がれ落ちた細胞の切れ端なんだろう。
まぁでもいずれにせよ、そんな感じでこのぬり絵は知らず知らずやっているうちにかなり勉強になるんですね。自分の実験モデルのことをよーく知っておくのはとても大切なことなわけで、これは学生達にとっても観察眼を養う本当に良いトレーニングになると見た。今後新しくきた学生には必ずやってもらおうかな。
2022年8月20日土曜日
9月末
昨日の午後、論文投稿へ向けてみんなでミーティング。去年プレプリントサーバで公開した論文は、どこかレビュープロセスの早いジャーナルでさっさと出してしまおうと思っていたのだけど、この一年で色々と重要な追加データが出てきたので、やっぱりそれらも全部入れてもっとビジブルなところでの発表を目指そうということになった。全編に渡って書き直すということで、まずは自分から追加のデータとそれを新しい構成にどうインテグレートするのかについて説明。その上で、あとどういう実験が必要でそれを誰が担当するかについて話し合った。これは R がメインでやってきた論文なのだが、そろそろ R が就活で忙しくなるかもという事情もあり、他の2人にも結構分担してもらうことになりそうだ。まぁ、もうすでにSBF-SEMとかも含め、みんなでやっている感じになってきているのだけど。ということで、とりあえずの完成目標は9月末。
2022年8月18日木曜日
extended
申請を考えていたある学内ファンドの締め切りが明日ということで、今日はちょっと本気で申請書の執筆に向き合わねば、と思っていたら午後に事務局から締め切り延長のお知らせメールが来た。次の締め切りは来週水曜日。ふーむ、応募数が意外と少ないということやよね。俄然やる気が出てきた、と同時にちょっと余裕ができたので、週末の自分に期待しようとなった。そんな訳で、今日の午後はまたSBF-SEMの細胞ぬり絵をしたり。
2022年8月17日水曜日
送り火
昨日京都に帰ってきて、今日からラボに復帰。そして今晩は五山送り火。実は京都に住むまで見たことが無かったし、去年も一昨年もコロナの影響で送り火は少しだけの点しか無かったので今日はちょっと楽しみにしていた。日が暮れてから、雷が近づいてきてものすごい雨が降り始めたのでちょっと心配したのだが、点火予定の8時にちょうど合わせたかのように雨はさっと上がった。うちの研究棟は東側の大きな窓の正面に大文字が見えるので、そこから見ようと思っていたのだけど、今日は屋上に出られるということで、他のラボの方々と一緒に屋上に出て、さらに梯子を登って階段室の上へ上がると京都市街地を一望できる高さだった。少し待っていると、まず西の方の左大文字、船形に始まり、松ヶ崎の妙法、そして最後に東正面の大文字と、市街地を囲む山の一つ一つに火が燈り始めた。直前に降った雨のおかげで空気が澄んだためか、どれもとても綺麗に見えて幻想的。その後30分ほど、火が消えて無くなるまでぼんやりと眺めていた。いやぁ、なかなか良いもんですね。
2022年8月15日月曜日
富士山とSDGs
- SDGsというのは、人類がこの地球上で持続可能な世界を実現するために2030年までに達成すべき具体的な目標として国連で採択されたものである。
- これらの目標を達成するためには、世界の多くの国の人々が何らかの行動を起こす必要がある。そして、多くの人々の行動に変革をもたらすためには、まず人々の意識を変えていく必要がある。 世界規模で人々の意識を変えるには、何らかの非常に分かりやすい象徴的なもの、つまりアイコン的なものの存在が必要であろう。
- 今回は、このSDGsとして掲げられた目標の中でも、特に将来的なエネルギー不足の解消、環境に与える負荷の軽減のためのクリーンエネルギーの普及に焦点を当てる。
- この問題に対し、自然のリソースとして世界的にも高い可能性を秘めていながら、他のクリーンエネルギーに比べて未だに普及率が低い地熱エネルギーを利用した発電を解決策の一つとして提案したい。
- そこで、地熱発電の開発と普及を全世界的に宣伝するために、富士山をそのアイコンとして使用する。富士山は、日本を象徴する美しい山であり、芸術作品の題材としても世界的に知名度が高く、活火山として稀有な存在である。
- つまり、この地熱エネルギー開発の普及という目的において、富士山は非常に優れた象徴として世界の人々の意識変革に役立つ可能性を持っている。
と、いうような感じの中学一年生夏休みの宿題のレポート。こういうのって、全くの無駄にならなければ良いなと思って、一応書き留めておこうと思った訳ですわ。まぁ、こういうのを夏休みにお父さんと一緒に考えるというプロセス自体に意味があるんだろうということは分かっているけど、この休暇中に少しは書こうと思っていた自分の申請書はほぼ手をつけていない。
2022年8月14日日曜日
Le Sommet des Dieux
今日は、中学一年生の夏休みの課題として出されている富士山についてのレポートを一緒に考える。富士山と言っても富士山の何についてのレポートなんだろう、ということで学校から出された課題を見ると、「富士山とSDGsについて」。SDGsが掲げている内容は、今後人類が取り組んでいかなければならない大事な課題だということに何の異論もないのだけど、なんていうか、安易に濫用されているような印象もあってちょっと複雑やなぁ。地球温暖化と環境汚染とかゴミやトイレの問題とか、そういう優等生的で安易なものを題材にするのか、それとも何かもっと独自の斬新なアイデアで富士山をアイコンとするようなものにするのか、なかなか難しいところ。
で、それとは関係ないのだけど、今日は台風が来ていて外では遊べないので、夕方から子供と一緒に映画館へ行って「神々の山嶺」という作品を観てきた。日本の原作小説が漫画になり、それらを元にしてフランスで製作されたアニメ作品。原作のことは知らなかったのだけど、とても楽しめた。まず雪山の映像とか岩壁の登攀の描写が凄い迫力だし、フランス製作なのに日本の町中での場面はなんだか懐かしい独特の雰囲気がある。「一度山を覚えたら取り憑かれる」と言いながら無心で命を懸けて挑む登山家の姿に圧倒されて感動しつつ、少し共感を覚えた。またもう一度見たくなる作品。
collision
これも J が撮ったwing discのinvasive tumor clone。浸潤移動中のクローン集団がぶつかって融合する場面が映っている。ロイがタイムラプスイメージングのプロトコールを頑張って確立してくれたことと、FV3000が導入されてから多点同時撮影を行えるようになったこともあり、最近タイムラプスのデータがどんどん出てくるようになった。やはり、今まで固定サンプルでは見えていなかった新しい発見がたくさんあって楽しいのだけど、人間の目には多すぎる情報量。いくつかの細胞を凝視しながら、何が起こっているのか少しずつ見ていく感じ。
2022年8月13日土曜日
Jupiter
夏休みと言っても、世間一般的に盆休みはこの週末からということで、今日はまだ平日なのかな。意外と仕事関係のメールがどんどん来るので、昼間ぶらぶらしていたショッピングモールのフードコートでお昼ごはんを食べながらメールの返信をしたり。夕方には、J が送ってくれたJupiter-GFPでmicrotubuleの動きを追ったタイムラプス画像がなかなかクリアーですごかったので、ちょっと興奮して色々と考えてみたり。下の写真はこのタイムラプス画像のホットスポット近辺を一枚にプロットしたもの。これまでに他のいろんな方法で見てきて自分が持っているイメージとおおよそ一致しているかな。
2022年8月11日木曜日
2022年8月5日金曜日
2022年8月4日木曜日
Lab HP renewal
6月から少しずつ進めていたラボウェブサイトのリニューアル作業が終了した。まぁ、ウェブサイトは適宜更新していくべきものなのだが、なかなかそれが出来ていなかったということで久しぶりの大幅な刷新になった。そもそもこのウェブサイトは、日本に来て遺伝研で研究を始めた時に作ったもので、当時手元に自分の研究内容を説明する日本語の素材があまりなかったこともあり、ほとんど英語で作ってそのままにしてあった。しかも、研究内容はこの数年でかなり変わってきているので、早くアップデートしたいとずっと思っていた。ということで、まずはラボの看板を「Morphomeostasis」から「Cancer Cell Evolution」へ掛け替えた。Morphomeostasisというコンセプトは今でもウチの研究の重要なコンセプトの一つであるし、モーフォメミーティングも継続しているのだけど、このところラボの研究はほぼtumor invasionとpolyploid giant cancer cellsにフォーカスを絞っている。全体としては発がんというプロセスをモデルとして、細胞の進化を考える研究になってきているということで、Cancer Cell Evolution。今回は、春先に短期間うちのラボに参加してくれていた S がデザインとか文章に関してかなり手伝ってくれたので大幅な更新をすることができた。自分一人ではなかなかやる時間がなかったので、S に感謝。今後はもう少し頻繁にアップデートするようにしましょう。
2022年8月2日火曜日
2022年7月31日日曜日
2022年7月29日金曜日
金曜日
今日はまず朝のフライデーミーティングから。うちの大学院生の3人は皆、9月のJDRCでトークすることになったので、最近はその9月の学会発表に照準を合わせながらのデスカッション。で、午後は R のジャナクラ。準備不足ということで、かなりラボの皆さんのウトウトとイライラが募る1時間半だった。学生にはいつも言っているのだが、プレゼンテーションの基本はオーディエンスのことを考えた準備。つまり、オーディエンスのためを思う心であると。ということで、準備不足とかもってのほかやで、という説教。忙しかったから?ほんなもんだいぶ前から日程は決まっとったんやし、忙しいのなんか皆同じなんじゃ。ふぅ、で、ジャナクラ終了後、最近ずっと考えている組織構造を解析するためのwing discを解剖して少し静かな夕方を過ごす。とまぁ、そんなよくある感じの金曜日。
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