2011年3月31日木曜日

San Diego到着

サンディエゴに到着。なんかフロリダより暑い気がする。会場のホテルはエライ広い敷地内にたくさんの建物があってちょっと分かりにくい。ドンちゃんと昼御飯を食べた後で会場内を歩き回ってやっとこさRegistrationカウンターを見つけて列に並んでいたら、早速ダートマスの時のボス、アルバートに遭遇。さらにその直後に、これまたダートマスのラボで一緒だったジャスティンにも偶然会えた。アルバートは去年のFly Meetingでも会ったけど、ジャスティンとは約五年ぶりか。うーむ、なんやらテンションが上がってきました。今日はこの後、オープニングセッションとレセプションパーティです。

2011年3月30日水曜日

明日からSan Diego

さて、発表用ポスターの印刷も終わって、いよいよ明日の朝からドンちゃんと二人でサンディエゴへ向かう。今回からFly Meetingでも、オンラインで自分の興味がありそうな発表を検索して自分用のスケジュールを作ることができる「Abstract Search and Program Planner」という機能が学会ホームページに設置されていたので、とりあえず面白そうなのをどんどん自分のスケジュールに入れていたら早くも登録した演題数が72にもなってしまった。これを全部見てまわるのは不可能だろうから、とりあえずアブストラクトをざっと読んで必ず聞くべきものを選ばなきゃいかん。アトランタからサンディエゴまでのフライトは5時間ほどもあるので飛行機の中で読むことにしよう。とか思っていたら、午後に実験医学から原稿の校正刷りが送られてきた。FAXによる校正の締め切りが4月1日ということだったので、大急ぎで校正して事務が閉まる5時半ギリギリに事務に滑り込んでFAXで原稿を送った。で、さらに帰り際にアリスンとレクシーに今週やるべきことを伝えておいたのでこれで全てオーケーかな。あとは荷造りだけ。

2011年3月29日火曜日

少年

よく女の子に間違えられるソウシロだけども、最近はもう赤ちゃんではなくて小さな少年という感じになってきたと思う

friend

2011年3月27日日曜日

募金活動

今日はダウンタウンの公園で毎週土曜日に行われているマーケットに場所を借りて、日本人コミュニティーによる東北地方太平洋沖地震の支援のための募金活動第一弾が行われたので朝から参加してきました。
親切なアメリカ人の方々から本当にたくさんの応援メッセージと募金を頂きました。
来週の火曜日、29日には午後7時半からFSU構内で「Candlelight Vigil for Japan」という追悼集会が催されます。

2011年3月24日木曜日

第一シリーズ

アリスンが進めているgenetic screeningの第一シリーズ、計70ラインの解析が終了。ヒットは4ライン。その他にも2ラインでなかなかシブイ細胞の挙動が観察できた。やっぱりこのスクリーニングはなかなかイケテルかも。これら数ラインについてはもちろんセカンドスクリーニングをしなければならないのだけども、ヒットした4ライン中2ラインづつがどうやら同じタイプのタンパクのようなのでなかなかオモシロイ結果と言えるだろう。今日ドンちゃんがさらに250ラインほど追加で注文したはずなので今手元に残っている150ラインほどを早くやってしまわないといかんのだが、アリスンはこの第一シリーズで実験のプロセスに慣れただろうし、今日からはレクシーも参加し始めたので今後もう少しスピードアップを期待できるかな。夕方ラボをのぞきに行ったら、アリスンがレクシーに教えながら二人で和気あいあいとハエをかけ合わせていた。

2011年3月22日火曜日

スペイン語教室

最近ロウチビは友達のコリのお母さん、ペルー人のロイダが始めた毎週土曜日のスペイン語教室に通い始めた。教室と言ってもロイダの家の中で、一昨日は子供二人だけ。なかなか面白かったので自分も横で一時間じーっとロイダの授業を聞いていたのだが、今までスペイン語を勉強したことが全くないので結構たくさんの発見があった。まず一番驚いたのは、発音が日本語に似ていること。始めにスペイン語の5つの母音を紹介してくれたのだけど、なんとa、e、i、o、u、の5つだけなんだそうだ。英語のようにそれぞれにいろんな発音の仕方がある訳ではない。ということは、これは順番が違うだけで日本語のアイウエオと全く一緒?しかも英語のような無声子音があんまり入らないためか単語も結構覚えやすいように感じた。英語ってもしかしてかなり発音が複雑な言語の一つなんだろうかね。ロイダも以前からウチらのしゃべる日本語がスペイン語に似ていると感じていたんだとか。今後もロウチビと一緒にロイダの授業を受けていれば自分も少しスペイン語が話せるようになるかもなぁ、と思うとちょっと楽しくなってきた。

2011年3月19日土曜日

Honors

アンダーグラジュエイトのアリスンがラボに来始めてから早二ヶ月、そして二人目のレクシーが話をしにきたのがもう一ヶ月ほど前になる。そしてその後さらにもう一人、うちのラボで研究をしたいと言っていたアニャも一昨日もう一度ボスのところへ話をしに来て、結局自分が彼女の面倒を見ることになった。ちょっと前まで自分が指導していた学生は男ばっかりだったのに、今年に入って毎月一人ずつ女の子が増えてついにこれからギャル三人体制。ちなみにボスによると、この三人目のアニャはただのDISではなくて、Honors In The Major Programという何やらたいそうなものを希望しているんだそうだ。
「へ?オナーズってソレなんなの?DISとはまた違うの?」とボスに聞いてみたところ、
「Honors Programの学生はちゃんとした自分のプロジェクトを持って研究して、honors thesisという所謂卒論を書いてさらにcommittee memberの先生方を前にしたdefense(卒論発表会)をパスしなければならないの。ナタリアがそうだったでしょ?」なんだと。
そういえば今まで指導してきたDISの学生達の中で唯一ナタリアだけがそういうことをしていたなぁ、と思い出してようやく合点がいった。
「ほほう、なるほどなるほど。つまりDISよりも高いレベルの研究を要求されるということですな。」と言ったところでボスが、
「ちなみにこの春卒業するニッキーもHonorsだよね?」と。。。
「エェ!マジで?そんなん聞いてないけど。。。」と言ったものの、そう言われれば少し前にニッキーが、今月だか来月だかにthesisを書いてpresentationもしなきゃいけないんだけど、みたいなことをぶつぶつ言っていたことを思い出した。ところがえらいことにニッキーは今のところ結果らしい結果をほとんど持っていない。タイミングよく今日のラボミーティングはニッキーの発表の番だったのだが、やはり彼が発表したのは仮説とそれに対する実験計画だけ。で、ラボミーティングの後に聞いてみたら、論文の締め切りは来週末で発表会は4月8日なんだそうだ。。。なんともはや、それはちょっと不可能なんじゃないのかなぁ。もっと早くにきちんと説明しておいてくれればもう少しなんとかしてやることも出来たかもしれんが。さぁ、どうしたものか。

2011年3月18日金曜日

Workshop in San Diego

さて、この大変な最中に日本からどれくらいの方々が参加されるのか見当がつきませんが、San Diegoで開催される今年のFly Meetingが二週間後に迫ってきました。ということで、ワークショップの告知です。今回は三日目(金曜日)の午後に、うちのボスが神戸のTI博士とベルンのDr. EMと一緒に「Cell Competition」というワークショップを以下のような趣旨でオーガナイズします。

During their lifetime, cells of multicellular animals can suffer insults (mutations, transient errors, infections, oxidative damage) that may compromise their fitness.  In Drosophila the process of "cell competition" that seems to recognize and eliminate less adapted or weaker cells of developmental primordia, ensuring that viable but suboptimal cells do not accumulate during development or ageing.  How groups of cells compare their relative fitness levels and decide which cell will remain in the tissue ("winner cell") and which cell will be eliminated ("loser cell") will be the main topic of the workshop.

今これを見て気付いたけど、Dr. EMはいつの間にマドリッドからベルンに移ったんだろうか?

2011年3月15日火曜日

少しでも

今回の東北地方太平洋沖地震で被災された方々、またその御家族の皆様に心からのお見舞いを申し上げます。
こちらアメリカでも連日トップニュースで日本のことが報じられており、アメリカの方々も皆心配して日本のこと家族のことを聞いてくれます。USTREAMでNHKなど日本のテレビのニュースのライブストリーミングが行われているので金曜日の朝から見続けていますが、今現実に日本で起こっていることとにわかには信じられないほどのあまりの大きな被害にただただ呆然として考え込むばかりです。ただ、ニュースを見続けながら、遠くにいる自分達に何が出来るのかを考えようとしています。
以前に笹川科学研究助成を頂いていた日本財団から緊急メールが来たので、私はまずこちらを利用して義援金を送りました。


Tallahasseeの日本人コミュニティーでも募金活動が開始されるようです。
今回の地震被害に対する義援金の情報は以下のウェブサイトでも得ることが出来ます。


遠くにいても、日本人として日本を応援するために、少しでも出来ることを考えていきたいと思う。

2011年3月11日金曜日

チャータースクール

アメリカでも日本と同じように小学校の校区が決められており、子供達は住んでいる校区にある小学校のキンダーガーテンへと入学することになる(キンダーガーテンは小学校に付属している)。ところがアメリカでは一つの町の中でも貧困層が住む地域と富裕層が住む地域がきっちりと分かれていることもあり、小学校によって学力の差が歴然としている。実はうちのすぐ近くに小学校があるのでうちの子もココへ通えば非常に便利だし、もちろんココがうちの校区の小学校ということになる訳だが、この校区にはかなり貧困層の地域が含まれているためか学力が低い上になんだかガラもあまりよろしくない。日本のように私立の小学校もあるのだが、当然私立は授業料が高い。じゃあどうするかというと、チャータースクールというものがある。最近アメリカではこのチャータースクールというものが随分増えてきているらしい。どういうのものかというと、

米国で1992年に誕生した新しいタイプの公立学校。子供たちの学力向上を目指して、学校の創意工夫を引き出そうとする教育改革の中から生まれた。親や教員、地域の団体などが自分たちの理想とする教育計画を地方教育委員会に提出し、同計画が認可されれば、公費によって学校を運営することができる。ただし、認可は期限付き。チャーターとは認可された計画のこと。(コトバンクより抜粋)

実はこのTallahasseeにもチャータースクールの小学校が3校あるのだが、どこもなかなかの人気で限られた定員に毎年かなりの数の応募があるらしく、抽選に当たらないと入れないということになる。人種の多様性を維持するためにマイノリティーは選ばれやすいという噂は聞いていたのだが名目上は100%抽選ということになっているし、うちが応募したチャータースクールもこのところ非常に人気がある学校のようで、今年も20人ほどの枠にかなりの応募が殺到したという話を聞いていたこともあり、あまり期待はしていなかったのだが、昨日その学校から抽選に当たりましたよという連絡をもらった。もしはずれていたらどうしようということについては結構頭を悩ませていたのでほっとした。
日本の第二次ベビーブーム世代として所謂マンモス校で小中学校時代を過ごした自分から見ると、このような少人数制で独自の教育コンセプトを持った学校というものは自分の経験とは程遠く、理論的にはその良さを理解できても実感としてはなんだかよく分かっていなかったりするのだが、なんだか自分も楽しみになってきた。まぁいずれにせよよかったよかった。

2011年3月10日木曜日

Hallmarks of Cancer

先日Cellから「Hallmarks of Cancer Special Review」という題名のメールアラートが来た。それによると、

The review article by Douglas Hanahan of École Polytechnique Fédérale in Switzerland and Robert Weinberg of the Whitehead Institute for Biomedical Research appearing in the March 4th print issue of Cell, updates and expands on the authors' classic review, "Hallmarks of Cancer," the most cited Cell article of all time. 
As the new work details, much has been revealed in the last decade about the molecular and genetic underpinnings of the six original hallmarks of cancer and the authors have synthesized the vast literature to produce a next-generation view of the features that are shared amongst all cancer cells. 
The authors also introduce two enabling hallmarks - genomic instability and inflammation - and two emerging hallmarks - evasion of the immune system and reprogrammed energy metabolism.

ということなんだそうだ。「The Hallmarks of Cancer」という前のバージョンが出たのは2000年なので11年ぶりのアップデートということになる。この10年でこの分野では膨大な発見があったはずなのでどれぐらい前のバージョンから変わっているのか楽しみだ。しかし、前のバージョンがCellの中でも最も引用された論文だとは知らなかったな。まぁそれだけガン研究者が多いということか。

2011年3月9日水曜日

Tax Return 2010

本日Tax Returnの手続き完了。なんか今年は今までで一番還付金の額が大きいのでなんでかなと思ったら、去年ソウシロが生まれたからか。子供一人につき1000ドル返ってきます。しかし毎年思うけど、メンドクサイシステムですな。

2011年3月8日火曜日

戦略変更

先週ボスはNYのDr. NBのとこへトークをしに行っていたのだが、ラボに帰ってくるなりエライ勢いで矢継ぎ早に実験結果に対する質問を浴びせてきた。たぶん結構な厳しい質問をたくさんもらったんだろう。まぁそれはいいとして、一つ重要な情報をもらってきたらしい。どうやら今自分がやっているSSTプロジェクトと似たようなことをある有名ビッグラボがやっている可能性があると言うのだ。これは大変なことになったと。。。まぁ、SSTの現象自体は今までに出た論文の中でもさらりと言及されているのを見たことがあったので、同じ分野でこの現象に気付いている人は意外と多いのではないかと思う。ただ、今自分が持っているこの現象を説明するためのデータはたぶん誰も持っていないだろうと思っているのでそれほど焦りはしないのだが、論文を投稿する上でこの現象を違う角度から説明する論文を先に出されてしまうと何かと面倒なことになる可能性が出てくるのは確か。そういう訳で、少し前にボスと話していた、後半部分を先に発表しようという戦略を考え直して、向こうのラボが出してきそうなデータを先に論文にしてしまおうという攻めの戦略に変更することになった。論文を書く上でこういう競争相手との駆け引きを考えたやり方はあまりしたくないのだけども致し方ないだろう。こういう噂が出てくるということは向こうはもうだいぶ論文発表の段階に近いと想像できるのだが、勝負に出るしかないか。

約束通り

昨日の午後、約束通りロウチビを学校に連れてきてあげた。オフィスでお菓子を食べて、ラボでは顕微鏡でハエを観察して、外に出てたくさんお花を摘んで、ひとしきり楽しんでくれた様子。

2011年3月5日土曜日

KS博士送別会

今月末にKS博士が日本に帰国することになった。ということで昨晩は、いつものChina Delightでいつもの日本人ポスドクメンバーで送別会を開いた。一年ほど前まではこの生物系ポスドクの会には5人いたのだけど、今はもう3人。5人の時は丸ごと一匹の北京ダックが少なく感じたけど、昨日は結構腹にこたえたことで人数が減ったことを実感。もちろんいつものように旨かったけど。しかしKS博士が帰国してしまうと、これでついにST博士と自分の二人だけになってしまうことになった。だんだんと少なくなっていくのはやっぱり寂しいですなぁ。インタビューで初めてこの町に来た五年前の真夏の日にこの町で初めて会った日本人がKS博士だった。KS博士の奥さんとは祭りのステージやレストランで随分とたくさんのライブ演奏をやったもんだ。KS博士の方が先にこの町を出ることになるとはなぁ。。。
ともあれ、KS博士と御家族皆様の日本での益々の御活躍を期待しております。

2011年3月3日木曜日

ドーナツタイム

今朝はプレスクールで、「お父さんと過ごすドーナツタイム」なる催しがあったので行って来た。子供と一緒にドーナツを食べながら他のDad達とひとしきり喋った後で、子供達の「I love D A D!」の歌を聴いてDad達は大喜び。帰り際に、廊下に飾られていた「My dad is special!  Because,,,」という題名で子供達が書いた絵と文章が面白かったので見入ってしまった。「朝起きるとテレビのスイッチを入れるから」とかいうファニーなものから、「一緒に遊んでくれるから」とか「オモチャを買ってくれたから」とかいうものが多い中でロウチビはなんて書いたんだろうとちょっとドキドキしながら探してみたら、ロウチビは「Because,,, I get to go to his school!」なんだそうだ。そういや最近もしょっちゅう一緒にラボに行きたいと言っていたな。ソウシロが生まれる前は時々週末に一緒にラボに行って顕微鏡を覗かせてあげたりオフィスで遊んだりしたことがあったのだけど、それが随分楽しかったのだろうか。今週末あたりまた連れてきてあげないといかんな。

2011年3月2日水曜日

個人面談

昨日の朝、ボスに呼ばれてボスの部屋で1時間半ほどデスカッションした。去年ボスがサバチカルに出る前までは、毎週ラボミーティング以外にも何人かのラボメンバーとボスによるグループミーティングをしていたのだが、ボスがサバチカルから帰ってきてからはそのグループミーティングをしていなかった。そろそろまた始めようかということで、今後はグループではなくて個人面談を毎週月曜の朝にやろうということになった。今いくつかのプロジェクトを持っているのでそのそれぞれについてしっかり話し合うためには個人面談の方が良いと思うのだが、昨日はそれ以外にもラボの学生達一人一人のことについて随分色々と話した。自分が指導しているアンダーグラジュエイト達のことだけではなくて、他の学生達のことについても。各大学院生達に対して自分が持っている印象とボスが考えていることや心配していることは意外と違っていたりしてなかなか面白かった。実験のことだけではなくて、PIとしてラボを運営する上でのいわゆるヒューマンマネージメントのことも今後もっと話していければと思う。

今月号のDGD

毎週金曜日にPubMedからいろんなキーワードの検索結果をメールで送ってもらえるようにしているのだけど、先週来たメールの中に珍しくDGDの論文が多いことに気付いた。今月号のDGDはアポトーシス特集かなんかなのか。読んでみたいオモシロそうな論文がたくさんある。

2011年3月1日火曜日

写真撮影会

昨日日曜日はよく晴れていたので午前中にDorothy Oven Park、そして午後からはMaclay Gardenへと公園をはしごして写真撮影会をした。どちらの公園でもたくさんの花が咲き乱れていて気持ちよかったのだけど、散歩しているだけで汗ばんでくるほどの陽気。あぁもう本当にそろそろ夏なんだなぁと思った。