2016年3月29日火曜日

細胞の社会学−細胞間で繰り広げられる協調と競争

医学書院の「生体の科学」4月号(Vol.67 No.2)の特集は、「細胞の社会学−細胞間で繰り広げられる協調と競争」。
自分も年末に執筆していた総説を寄稿しています。題名は「細胞競合における補償的組織修復」ということで、主にCCHの紹介。他にも細胞競合だけでなく、ガンの微小環境、メカノトランスダクションや形態形成の数理モデルまで、細胞社会学に関する様々なオモシロトピックに関していろんな方が寄稿されています。御興味のある方はぜひ!
ところで、この雑誌って大学図書館とか大学生協の本屋とかに置いてるんかね。

遺伝研一般公開 2016

今年の遺伝研一般公開は今週の土曜日です。少しずつ桜が咲き始めているけど、土曜日までに満開になるかな。そういや一般公開用にいくらかハエを準備してるんやけど、土曜日までにサナギから出てきてくれるかなぁ。

改訂終了

この週末集中した甲斐あって、今日でようやく論文の改訂作業が終了。とりあえずニューバージョンをWMに送付した。文章も結構足したけど、今回はFigureがかなりの大改訂で、Figure作成にかなりの時間を取られた感じ。初回の投稿時に出すかどうか迷っていたデータも追加実験のデータとともに組み入れて、結局メインのFigureは7つに増えた。今の時点でこれ以上のことはできまへんというところまで出し切ったはず。あとはリバトルレターやな。

2016年3月25日金曜日

キャンセル

ここ数日間 、論文の改訂に取り掛かっているのだが、意外に結構時間がかかっている。再投稿は今週末あたりをターゲットにしていたのだけど、ちょっと無理そう。まぁ今週中に改訂を終わらせて、それをもとにWMとの話し合いを済ませてから、と考えると、なんとか今月中に出せるかな。とか考えていたら、事務から連絡が来て、またもや一本申請書を書かなければいけないことになってしまった。こちらのデッドラインも来週末。来週の土曜日には一般公開があるので、それの準備も少ししないといけないし、ということで来週前半に出席予定だったシンポジウムはやむなくキャンセルすることにした。かなり行きたかったのだけど、これはもう仕方がない。まだ数日間、オフィスでの缶詰状態が続きそう。。。

2016年3月22日火曜日

TAGC registration

今年のFly Meetingは、GSAの他のモデル動物のミーティングと一緒にTAGC(The Allied Genetics Conference)としてフロリダのオーランドで開催される。で、そのearly registration deadlineが明日なので、今日レジストレーションをすませた。ということで、いよいよ今夏のGeneticsの祭典が楽しみになってきました。

Boys, be ambitious.

旧道庁赤レンガ庁舎の中を見物していると、廊下にこの大きな絵が飾ってあった。クラーク博士が当時の札幌農学校の学生との別れ際に、あの有名な「Boys, be ambitious!」という言葉を残した場面であるのはすぐに分かる。この大学を卒業した自分もモットーの一つとしている言葉であるのだが、今回アメリカ人のジョンからちょっとオモシロイ意見を聞いた。小学生とかなら分かるけど、大学生達に向かって「Boys!」というのはなんとなく差別的なスタンスを感じるというのだ。いまのアメリカ人としては、これはちょっとまずいと感じると。聞き慣れている言葉なので気付かなかったけど、言われてみれば確かにちょっとおかしいな。まぁでも、この時代の札幌はまだまだ開拓中で近代化の途上だったのだろうから、そういう感覚は仕方ないのかなとも思うけど。ちなみに、この絵の左下に書いてあるこの言葉の全文と思われる文章は、本当にクラーク博士が言ったものかどうかに関して諸説あるようだけど、なんだか難しい言葉が使われとるね。「aggrandizement」って聞いたことのない言葉だった。

aggrandize:強化する、拡大する

2016年3月20日日曜日

細コロ2016終了

今日はみんなで昼頃に札幌に帰ってきて、そこで解散。その後、夕方の飛行機出発まで少し時間があったので、I 研の数人を引き連れて札幌観光のガイド。昼御飯を食べに入った店ではジョンと一緒に焼きホッケ定食を注文。久しぶりの北海道のホッケがめっちゃ旨かったので、思わずお酒まで注文してしまった。
で、今晩はもうすでに三島に帰着。かなり内容の濃い4日間だっただけに少し疲れたのだけど、馴染みのホームタウンでいろんな人と話すことができて、頭はだいぶとリフレッシュできた感じがする。

2016年3月19日土曜日

細コロ2日目

昨日のコロキウム2日目は定山渓ビューホテルに場所を移して、朝から晩まで昼御飯以外はほとんど休憩なしでひたすら細胞競合の研究発表と議論が続いた。自分がオーガナイザーを担当した午後のセッションでは、皆さん少し疲れが出始めたようにも見えたけど、なんとか晩御飯までにすべて走り終えた感じ。オモシロイ話をたくさん聞かせてもらって、本当に内容の濃い一日だった。で、ちょっとゆっくり温泉に入って晩御飯を食べた後は、恒例となっている麻雀&UNO大会。今回自分はUNO大会のオーガナイザーを指名されていたので、深夜までUNO大会に参加。やっぱりあれだけの大人数でやると、盛り上がり方がすごかった。

2016年3月18日金曜日

細コロ 2016

さて、ということで今日から北大で細胞競合コロキウム。意外と今まで参加する機会がなくて、今回が初めての参加。噂に聞いた通りのかなりアクティブなセッションが夜まで続いた。明日は朝から定山渓ビューホテルに場所を移して、これまた一日中細胞競合のセッション。

2016年3月17日木曜日

札幌へ

この二週間ほど、予定通りとは言えドエライヘクティックな毎日だった。結局昨日の晩もスクリーニングの残りのデータを取ったり、延ばし延ばしにしていた論文のレビューを書いて送ったりとかしているうちに夜遅くになってしまったけど、ようやくそれらも終えて今朝三島を出て札幌にたどり着いた。随分久しぶりの札幌だけど、長い学生時代を過ごした第二の故郷はやっぱり馴染みの街なのでなんだか落ち着く。で、夜は学生時代の恩師、MW先生と二人で一献傾けに。懐かしい話とともに今まで聞いたことのなかった昔のいろんな話も聞かせてもらった。
さて、そして明日からは細胞競合コロキウム。

2016年3月15日火曜日

O博士来所

昨日はNIHでポスドクをしているO博士が来所。遺伝研には友達に会いに来たというO博士とは面識がなかったのだけど、面談をしたいということだったので、それならセミナーをしますかという流れでインバイトという形でトークもしてもらった。ゼノパスの変態期における腸上皮のリモデリングとadult stem cell formationについて。自分も学生の時にゼノパスを使って、変態期の血球転換の研究をしていたことがあったのでなんだか懐かしい話を思い出した。それにしてもNIHでは実験動物取り扱いに関する規制がずいぶんと厳しいようで、なかなか苦労されている様子だった。で、夜は三島駅前の居酒屋で歓迎会。意外と人が集まって、構造党改革委員を中心に総勢9人での騒がしい飲み会になったけど、楽しんでもらえたのかな。

2016年3月10日木曜日

Confocal大会

昨日からは一日中コンフォーカル大会。コンフォーカルを使うのだいぶ久しぶりな気がするけど、やっぱりコンフォーカル画像は美しいので楽しい。データもまぁまぁそれなりのものが取れている気がする。リビジョン用の追加実験なので、想定通りのキレイなイメージが撮れないと困るんだけども、いくつかのサンプルでは強いhsFLPの影響でflip outが起こりすぎているものがある。まだ日曜日までコンフォーカルを続ける予定なので、昨日 K に解剖を手伝ってもらってさらにサンプルを追加した。この調子ならたぶん、この週末で予定通り追加Figureに必要な画像が揃うかな。というか揃えないとまずいんだけども。

2016年3月8日火曜日

Ni-E到着!

今日の午後、注文していたナイコンの蛍光顕微鏡システム ECLIPSE Ni-E が到着。ちょっと、めっちゃカッコエエやん、と初めて自分で買った顕微鏡に興奮。光源はLEDで、蛍光フィルターはDAPI, FITC, TRITC, Cy5の4種類。非常に明るい。フル電動モデルなので、ボタン操作に慣れると非常に観察しやすいけど、対物レンズのリボルバーの動きが速くてはじめはちょっとびびった。さぁこれで観察しまくらなあきませんなぁ。

2016年3月7日月曜日

K in!

PhD studentの K が今日ついに三島に到着。ということで、午後は二人でまたいろいろとデスカッション。
染色したサンプルのマウンティング作業はまだ続いているけど、予定通り明日で全て終了しそうな感じ。先日購入した新しい蛍光顕微鏡がちょうど明日の午後に納入される予定なので、その真新しい顕微鏡で観察できるかな。で、いよいよ明後日からはコンフォーカル大会。

2016年3月4日金曜日

体験入学週終了

体験入学プログラムは本日で終了。うちに来てくれた学生さんは、heat shockをかけてegg chamberのfollicle cellsにflip-out clonesを作ってRNAi expressing cellsのphenotypeを観察するという一連の実験をした。今日の午後、一緒に顕微鏡を覗きながらあれやこれやとデスカッション。抗体染色の待ち時間の間はちょっと退屈させてしまったかもしれないけど、蛍光でキレイにラベルされた細胞達を一生懸命観察する姿を見て、まぁまぁ楽しんでもらえたかなとちょっと一安心。
さて、その横ではMさんとTさんが粛々と抗体染色を進めてくれていて、一応今日で全ての染色が完了した。ということで、今日から週末にかけてはディスクのマウンティング大会。

2016年3月3日木曜日

36

今日から抗体染色開始。あともう少し増える予定があるけど、とりあえず36種類のサンプルが揃った。明日と明後日は染色大会やな。今日は夕方に、他のラボで体験入学をしている学生さん二名が話を聞きにきてくれたので、主に細胞競合のお話をしてあげた。そのうち一人は理論系の研究をしている大学院生だったけど、cell competitionを知っていた。やっぱり日本ではだいぶ浸透しつつあるのかな。
で、ちょっと本格的に風邪をひき始めたかも。

2016年3月1日火曜日

3月

昨晩はK博士とM博士のラボに誘われて、研究所近くの居酒屋で体験入学学生の歓迎会。なんか最近、K博士のとこと飲む機会が多いな。
で、今日も体験入学の学生さんとの実験は続いているのだけど、リビジョン用の実験もいよいよ一番大変なところに差し掛かりつつある。ちょっと疲れてきた上になんだか風邪気味になってきたけど、ここからの二週間を乗り切れるかにかかっている。しかもこんなときに限ってまた論文のレビューが回ってきているのだが、これに関しては昨晩、K、M 両博士から貴重なアドバイスをいただいた。
いよいよ3月。カレンダーを見ると、今月はほぼ毎日予定で埋まっている。