2009年7月31日金曜日

Bank of Americaのミス

数日前、Bank of Americaに持っている自分の口座に不審な動きがあったので支店に赴いて聞きに行ったところ、トンデモナイミスをしてくれたことが判明した。詳細は省くが完全に銀行のミスで3000ドルもの大金が勝手になかったことにされて引き出されてしまっていたのだ。こちらが言わなかったらこの3000ドルはどこに消えることになったんだろうか?はっきり言って銀行としては致命的なミスだと思う。少し前に、このオカネを口座に入れるためにユンナが銀行に持っていったのだが、どうもその時対応してくれたスタッフが頼りなかったので、ユンナはこのミスを知って「やっぱりか」と思ったらしい。アメリカではこういう人為ミスによるトラブルを何回も何回も経験させられているのでそれほど驚かなくなってしまったが、銀行がこんなミスをするとは。「アメリカは自己責任の社会なんだから客の方が自分のことは全て自分で責任を持って確認しなければならない」というようなことを聞かされることがあるが、はっきり言ってしまうとそれはそういうサービスをしている人達の程度が低いということに他ならない。しかもアメリカでは、そういうミスを客側が指摘しても全くもって真摯な対応をしないところがまた程度の低さをさらけ出してしまっていて痛い。今回こんな深刻なミスにもかかわらずヘラヘラと笑いながら対応してくれたその支店のマネージャーとかいうオバハンは胸元までさらけ出していてさらに痛々しかった。自己責任とか言いながら責任感が全く見えないのはどういうことなんだろうか?アメリカの好きなところもたくさんあるけど、こういうところは本当にアメリカの残念な一面。まさにダメリカ。

さて話題は変わるが、自分のパスポートの有効期限が来月で切れてしまう。ということで、マイアミにある日本領事館へ行ってパスポートを更新してもらわなければならない。フロリダに住み始めてもう丸三年になるけど、先日行ったオーランド以南へは足を踏み入れたことがないので、この機会に観光も兼ねて少しゆっくりと行ってこようと思う。TallahasseeからMiamiまでは車で10時間ほどもかかるらしいので、あまり無理はせず行きも帰りも途中中継地点で一泊するつもり。明日金曜日のゼミが終わった後、Tallahasseeを出発してOrlandoかTampa辺りで一泊して、土曜日から火曜日までMiamiに滞在、そして水曜日にTallahasseeに戻ってくる予定。まだどこへ行って何をするかはほとんど決めていないけど久しぶりの旅行ということでちょっとワクワクしています。今からサウスビーチの真ん前にあるホテルを探して予約しようっと。

実験の方は、先週から採りためておいたバージンを今日の午後に一気にかけ合わせて、いくつかの実験はギルスに任せて、その他のかけ合わせは帰ってきたらイイ感じになってるかなという予想。いくつかジャッキーにも頼んでおかんとあきません。
パソコンは持っていかないのでブログ更新はまたこの旅行から帰ってきてからということになるでしょう。
それではまた。

2009年7月28日火曜日

Little Wing

この土日の午後は両日ともロウチビと一緒に学校に来た。最近ロウチビは学校に来てパパの仕事場を見るのが大好きなようで、学校に来ると大喜びではしゃぎまわっている。そういや自分の子供の頃を思い出しても、父親の会社に行くと普段父親が毎日働いている場所なのに自分にとっては未知の世界、ということで全てのモノがとても興味深かったことを覚えている。ロウチビはオフィスでお菓子を食べたりデスクの引き出しの中を観察したりするのもお気に入りだが、ラボに入って顕微鏡でハエの幼虫を見たりするのも大好きだ。今日は蛍光顕微鏡でGFPでラベルされたwing discを見せてあげたら、目を丸くして喜んでいた。「ハエの赤ちゃんの羽だよ」と教えてあげたのだが、ロウチビには「赤ちゃんの羽」という言葉が妙に魅力的に聞こえるらしい。実際、暗闇の中でいろんな色の光を発して浮かび上がるangel's wingは大人にとってもなかなか幻想的だけど。

Well she's walking through the clouds
With a circus mind that's running round
Butterflies and zebras
And moonbeams and fairy tales
That's all she ever thinks about
Riding with the wind.
(Jimi Hendrix 1967: Little Wing)

2009年7月26日日曜日

今日の日はさようなら

昨晩はLucy Ho's Restaurantで、ちょっと久しぶりのバンド演奏だった。セットリストは以下の通り。

1. 童神
2. 島唄
3. 花
4. 芭蕉布
5. 涙そうそう
6. 小さな木の実
7. エーデルワイス
8. えんどうの花
9. てぃんさぐぬ花
10. 時代
11. 今日の日はさようなら

以上のセットを2ステージ、そしてencoreはたぶん以下の通りだったと思うが、はっきり覚えていないな。
1. 童神
2. 花
3. 芭蕉布
4. いい日旅立ち
5. 上を向いて歩こう
6. 今日の日はさようなら


このLucy Ho's Restaurantでのライブ演奏は2007年の10月から一ヶ月から二ヶ月おきくらいに二年ほどずっとやらせてもらっていたのだが、近々Lucy Ho's RestaurantがTallahassee市内で移転することになったので、今回で一旦は終わりということになる。始めた当初はLilyaさんの三線と唄に自分のアコギがバッキングを入れるという二人編成で、しかもアンプを通さず完全に生音だけでレストランの喧騒の中頑張っていたもんだが、昨日は急遽参加して頂いたHNさんのマンドリンまで加わっていくつかの曲では豪華総勢5人で演奏していた。しかも最近はSIさんが自費で購入してくれたPA音響システムを使用させて頂いていて、始めの頃に比べると随分バンドとしてしっかりとした演奏をするようになっていたと思う。今回で一旦終了ということに加えて、この一年ほどずっとフルートを演奏してくれていた弱冠14歳のHKちゃんの一家が来月オレゴンへ引っ越してしまうということで、このメンバーで演奏するのはこれが最後かもなぁ、と思うとなんだか今までのステージを思い出したりして感慨に浸りながらの演奏になった。バンドをやっていると、演奏中になんだかメンバー同士が心で対話しているような気分になるモンだ。誰かがつまづいたり突っ走ったりしたらすぐに分かるし、それをフォローしないとと思ったり、唄の盛り上がりの部分にくると全員の気持ちが入って来るのが分かって、音がしっかりとシンクロナイズして盛り上がるのを感じる時などは本当に気持ちが良い。最後の曲「今日の日はさようなら」では自分も含めみんなが、またこのメンバーで演れる日が来るとイイなぁ、と思いながら演奏しているのを感じた。

今日メンバーから来たメールを読んでいるときに偶然、猪瀬直樹さんのメルマガ「日本国の研究」の中で竹内整一さんの「さようなら」という日本語に対する興味深い考察を見つけたので以下に一部抜粋しておく。

一般に世界の別れ言葉は、Good-bye(「神があなたとともにあらんことを祈る」)、See you again(「また会いましょう」)、Farewell(「お元気で」)、のおおよそ3タイプに分類することができる。日本にも「またね」「ごきげんよう」といった別れ言葉があるが、最も一般的な「さらば」「さようなら」(「それでは」「じゃあ」「ほな」……)は、どのタイプにも入らない。われわれは平安のむかしから、こうした言葉で別れてきたのであり、そこには日本人の心のありようが込められている。「さらば」「さようなら(ば)」とは、もともと、先行の事柄を受けて、後続の事柄が起こることを示す接続詞であるが、それがやがて、別れ言葉として自立して使われるようになったものである。そこには、「さようであるならば」と、事柄の移り行きにおいて、いったん立ち止まり何ごとかを確認することによって、次の事柄に進んで行くことができる(逆に、そうした確認がないと次に進むことができない)という、独特な発想がひそんでいる。ならば、「さようであるならば」とは、何を確認しているのか。ひとつは、別れのときまでに「みずから」に起きた事柄のあれこれの確認である。しかし、自分一個が為してきた事柄のあれこれを繋げても、それだけでは「物語」にはならない。生老病死を含め、この世に生を受けた人間誰しもにとって思いどおりにならないことがある。そのことも同時に確認されなければならない(人生とはそういうもの、という「もの‐がたり」)。それは、「この世の定め」「無常」「運命」などといった言い方でのものでもあるが、私は、それらを総じて「おのずから」という言葉を使って考えている。「みずから」の営みだけではなく、「おのずから」そうなる、ということである。より普遍的な「そうならねばならないならば」という働きとして受けとめて、それをあらためて確認・納得しようとしているのだ、と。「サヨナラ」ほど美しい別れの言葉を知らない、と言ったアメリカの紀行作家、アン・リンドバーグの理解も後者の方である。彼女は、世の中には出会いや別れを含めて自分の力だけではどうにもならないことがあるが、日本人は、それをそれとして静かに引き受け、「サヨナラ(そうならねばならないならば)」と別れているのだ、と解釈している。先に繋がる事柄の何たるかは問わないままに、ともあれ「こちら」を生き切ることによって、「向こう」の何かしらと繋がっていく、といった発想を日本人が持っていたということである。(竹内整一 2009:日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか)

ということで、今日の日はさようなら。

2009年7月21日火曜日

トークかぁ。。。

9月の中旬にスペインはバルセロナで「Modelling Cancer in Drosophila」というカンファレンスが、IRB (Institute for Research in Biomedicine) という研究所主催で開催される。予定招待講演者のリストには、自分が普段興味を持って読む論文の著者の名前がズラリと並んでいたので、これは是非見に行きたいなぁと思って、一ヶ月ほど前に自分も発表用のアブストラクトを投稿した。昨晩メールでその返事が来ていて、よく見るとどうやら自分の発表がショートトークに選ばれてしまったようだ。ポスターなら発表させてくれるだろう、とは思っていたが、はっきり言ってトークが当たるとは予想していなかった。いやーこれは喜ぶべきなんだろうが、このメールを見て一気にプレッシャーがかかった。なんか随分長いこと学会で発表していない上に、このフィールドの世界トップレベルの研究者達を前に発表するのは緊張するんやろうなぁとか、今から考えてしまう。あーきつい。こりゃ気合い入ります。

Wakulla Beach

一昨日は近所に住むジュリアちゃんのお父さん、マイクと二人で海釣りに行ってきた。土曜日の満潮が午後6時頃ということで、4時に町を出て車で30分ほどのWakulla Beachに到着。意外と潮が引いていたので、おかしいねぇと言いながらもカヌーに乗って随分と沖合まで漕いで出たが、一向に水の深い場所まで出ない。沖合に見つけたoyster barと言われる中州のようになっていて牡蠣が群生している場所に上陸して、少しの間そこでキャスティングしていたがあまり魚がかかる気配はなかったので、さらに沖へ向けてカヌーを漕いだ。少し行ったところで奇妙な光景を見た。100メートルくらいの長さだったか、海の真ん中にたくさんの小さな波が立っていてチョロチョロチョロチョロと小川が流れているような音を立てている。たぶん潮の流れがそこでぶつかっているのだろうけど、Wakulla Beachは大きな湾になっていて波がほとんどない遠浅の海なのでそういう現象が起こるんだろうか。マイクもこんなのは初めて見たと言っていた。その辺りから漕ぐのを止めてゆっくりと潮に流されながらキャスティングを続けていたが一向に潮が満ちる気配はなく、小さめの魚は結構たくさん跳ねているのだが狙いのspanish mackerelはいそうにもない。ちなみにspanish mackerelという魚はでかくて旨い、ということを聞いていただけでどんなヤツか知らなかったが、帰ってから調べたら所謂サワラの仲間なんだそうだ。そういえば小さいサメが背びれを見せて泳いでいるのも見たな。少しだけ水深の深いところに差しかかった頃にようやく自分の方に強烈な引きがかかった。カヌーが少し引っ張られる程だったので、コレは相当なモンだなと思ってようやく上げてみたら、残念ながら巨大な海ナマズだった。マイクが、まぁ食べられんことはないよ、と言うので一応キープ。その後、結局9時頃まで粘っていたが魚は全くかからず。ということで釣果は散々だったが、海の真ん中にポツンと浮かぶカヌーの上でビールを飲みながら見る海のサンセットは毎回本当に格別だ。夕暮れ時は刻一刻と空と海の色が変わっていく。ペリカンをはじめいろんな鳥が飛び交い、青空から濃いオレンジへのグラデーションが無数の波間に溶けるあの光景はなんとも形容しがたい美しさだ。帰り道、二人ともお腹が減ったのでWakullaの町のはずれに見つけたオイスターバーでまったりとしながら生牡蠣を食べた。その店を見つける前に、森の中にポツンとあった場末の居酒屋のようなところに寄って道を尋ねたとき、そこで飲んだくれている地元のオッサンが「今日は新月だから潮が満ちないんだぜ」と教えてくれた。?そういうことなんか?
で、日曜日はその取ってきた巨大ナマズをマイクの家でスモークにした。ナマズでもスモークにすると珍味という感じで、酒の肴としてはなかなかいけるかも。あーでも次はspanish mackerel釣りたいなぁ。

2009年7月18日土曜日

ギルスデビュー

今日のゼミは自分の発表の番だったが、内容のほとんどが最近ギルスが取り組み始めたgenetic screenの予備実験のものだったので、始めに自分がバックグラウンドを話してから実際のデータ発表はギルスに任せた。昨日と今朝、突貫工事でスライドを作ってギルスにそのコンセプトを叩き込んだのだが、なかなか立派に発表してくれていた。ギルスはもともとメチャクチャよくしゃべるヤツなのであんまり心配していなかったが、やっぱりプレゼンでもよくしゃべるよくしゃべる。ちょっとしゃべりすぎてボロが出てくる場面が何度かあったな。まぁ時々おかしなことを言ってた気がしたけど、基本のコンセプトはよく理解してくれているようで安心した。
今日、YF博士が我々の論文を投稿してくれたことをメールで知らせてくれた。プロポーザルも出し終わったしプレゼンもちょっとの間ないので、来週からようやく実験に集中できるかな。そういや今週、もうひとりの担当アンダーグラジュエイト、NJで夏休み中のニッキーからメールが来た。来月20日にラボに帰ってきてくれるらしい。これでジャッキーも合わせると、来月からは4人の小グループ態勢が整うわけだ。気合い入れ直していきましょう。

2009年7月17日金曜日

alleviate

alleviate: 軽減する、緩和する
augment: 増加する、増加させる
deteriorate: 悪化する、悪化させる

2009年7月16日木曜日

SM6-TM6B

さっきジョンピーが「こんなん知ってる?」とか言って、Sp; MKRS/SM6-TM6Bというハエをくれた。SM6-TM6B attached double balancer chromosome。2nd chromosomeと3rd chromosomeがくっついているバランサーだから、TM6BTubbyだけを頼りに幼虫の3rd chromosomeだけじゃなく2nd chromosomeも同時にセレクトできるんだと。ちょっと調べたら以下のような記述を見つけた。

T(2;3)SM6a-TM6B, a translocation between the second chromosome balancer SM6a and the third chromosome balancer TM6B synthesized in the laboratory of A. Garcia-Bellido (Universidad Autonoma de Madrid, Madrid, Spain). T(2;3)SM6a-TM6B includes the dominant larval/pupal marker Tubby, so the desired mutant animals were chosen on the basis of their non-Tubby phenotype (Basu et al. 1999. J. Cell Biol. 146: 13-28).

なるほどなー、こんな便利なモノがあったとは。実はこのSM6-TM6Bの存在は知っていたがコイツの利用価値に全く気付いていなかった。コレってもしかして、imaginal discを取ってくる実験では必携アイテムなんとちゃうの?ちょうど今、幼虫をCyo-GFPでセレクトしようとしてなかなか上手くいきそうになかったので、他に何かイイものがないか考えていたところだった。
ふーん、早速使おう。

難産論文

今朝は家でロンドンのYF博士とスカイプデスカッション。投稿する論文のDiscussionのパートについてあれやこれやと意見を交わした。この論文、去年の年末に書き始めて、一月の中旬にYF博士がロンドンからFSUに来て二人でカンヅメになって書き上げてからもうかれこれ半年経つことになる訳で、結構難産な論文になってきている。その間に4つのジャーナルにリジェクトされてしまった。どのジャーナルも指摘する部分は同じで、phenotypeは面白いけどそのタンパクの機能はなんやねん?ということ。確かにそうなんだけども、この論文のインパクトは、その素敵なphenotypeがハエとmammal両方で同じ遺伝子によって同様に引き起こされていることを示す初めての報告になるというところにある訳だが、それだけではやはりtop-tier journalには不十分ということか。メカニスティックな部分は次の論文でという風に考えていたのだが、もう少しその辺りをDiscussionで論じた方がイイかもね、ということでいろいろ話し合ったけど今あるデータからはそれもなかなか難しい。とりあえずは大体今のスタイルで次のジャーナルに投稿して、レビジョンに向けて実験しときまひょか、ということになった。
それで忘れていたわけではないけど、明後日のラボミーティング用のスライドをまだ作っていなかったので今日明日で作ってしまわないといけない。そのために明日の午前中にコンフォーカルの予約を入れておいたのにメンテナンスとかで勝手にキャンセルにされてしまっていた。もっとはよゆーてくれや、ほんまに。気分転換するために、昼は久しぶりにOglesby Unionの周りにあるベンチで食べてみた。灼熱の太陽の下、ホットパンツのギャル達が行き交う中でハンバーガーを食べていたら、なんだか自分がフロリダの大学にいることを妙に実感したのでした。さ、スライド作ってしまおうっと。

2009年7月14日火曜日

Orlandoでの週末

土曜日の昼にTallahasseeを出て、Orlandoまで行ってきた。インターステイトを走ってちょうど四時間ほど。目的は日曜日のケネディスペースセンターでのスペースシャトル打ち上げを見に行くことだったが、土曜日に続いて日曜日の打ち上げも直前で延期となってしまった。Orlandoからケネディスペースセンターの対岸にある町、Titusvilleまでは一時間ほど。午後7時13分に予定されていた打ち上げに合わせてTitusvilleの町に到着し、地元の人々が集まっている海沿いの桟橋のようなところでドキドキワクワクしながら皆でカメラを構えて待っていたが、直前の7時頃になって誰かが「今日もキャンセルになったぞ。」という情報を伝えてきた。西の方から真っ黒な雨雲が迫ってきていたのでヤバイかなぁとは思っていたが、結構期待していたのでガッカリ。さすがのテキトーアメリカ人もコレばっかりはドエライ慎重です。まぁ失敗でもしたら国の威信に関わりますからね。しかも今回のシャトルにはISSにある日本の実験棟「きぼう」を完成させるための機材が積み込まれているらしいので、慎重にしてもらうのはエエことなんですけど。さぁ今日は飛ぶんでしょうか。

しかしながらシャトル打ち上げを見るためだけに行って見られなかったら無意味な旅行になってしまうので、土曜日はIKEAでぶらぶらと家具などを見て、日曜日は朝からSea Worldというテーマパークに行ってしっかりと遊んできた。Sea Worldはデッカイ水族館のテーマパークという感じ。めちゃくちゃ暑かったけど、いろんなショウや動物を見ることができてロウチビも大喜びだった。ロウチビはアザラシのゴマちゃんが一番のお気に入り。エサの魚を投げてあげました。
久しぶりにシャチのショウを見たけどシャチはやっぱり迫力あるなぁ。ちなみにシャチのことを「Shamu」と言っていたので、「へー、英語でシャチのことはシェイミュウってゆうんか。あれ、じゃあオルカって何語なん?」と思って調べてみたら、「Shamu is the stage name of SeaWorld's iconic Orca show, which is shared by numerous adult male or female orcas at the SeaWorld parks.」ということでした。

アイスクリームを食べながらShamuの登場を待つロウチビ。
そういや土曜の夜に、ホテルのすぐ近くにあったOgamiとかいうジャパニーズレストランでHibachiなるものを初めて試してみた。Hibachiというのはアメリカ人に言わせると、典型的な日本料理なんだそうだ。Japanese Foodといえばスシとヒバチ。まぁスシは分かるけどヒバチってナンジャ?アメリカ人の話を聞いていた限りそれは日本にもある鉄板焼なのだが、ちょっと違うのは目の前で料理してくれるコックさんがなにやらパフォーマンスをしてくれるというところ。で、実際どうだったかというと、確かに大きな鉄板を囲んで客が座りコックさんが肉や野菜を焼いてくれるスタイルは日本の鉄板焼そのものだが、聞いていた通りこのコックさんがいろんなパフォーマンスをしてくれる。輪切りにしたタマネギを大きいモノから順に上に積み重ねて山を作って、その中に油を入れて火を付けるとタマネギ山の頂上から火山のように火柱と煙が吹き出すのが一番オモシロかったかな。ロウチビも大興奮。アメリカ人はこういうの好きそうよねぇ、というか子供はみんな喜ぶんでしょうねぇ。しかし、日本の鉄板焼との一番の違いは、やはりお粗末な味でした。。。もうちょっとエエ肉を使って、もうちょっとその味付けをなんとかしてほしいなー。ともあれ、スペースシャトルは飛ばなかったけどなかなか充実した週末でした。

2009年7月11日土曜日

四年生達の発表

今日のラボミーティングは四年生のジェニーとセイラの研究発表。データはいろいろとあって、二人とも四年生にしてはよくやっているとは思う。しかしセイラの発表を聞いていて、そのデータって既にパブリッシュされてるんとちゃうのん?という疑問が湧いてきた。デスカッションタイムにポロッと聞いてみると、やっぱり既にパブリッシュされているという。「ふーむ、じゃあそれを確認することに成功したということやね?」と突っ込んであげたら、ボスが「ウーン、ソレハマズイネー」と言っていろいろ説教し始めた。ちょっとかわいそうだったかもしれんが、なんでオマエはそんな実験をやったんや、ということになった。つまり、科学実験というのはまずはじめに仮説を立ててそれを検証するというスタイルでなくてはならず、しかもその仮説は新しいコンセプトを示唆していなければならない、という最も基本的なことが出来ていないということになる。四年生を指導しているグラジュエイトは、もうちょっとそういう基本をちゃんと指導してあげないといかんねぇ。と、いつもラボミーティングの後は苦言を呈したくなるのだが、来週は自分の番でしかも今教えている新四年生のギルスがその半分ほどを代わりに発表することになった。来週ちょっと気合い入れて指導しようっと。しかしジェニーはなかなか気が強い。ボスのいろいろな批判にもめげず必死に反論する様に感心しました。

2009年7月9日木曜日

Office

私のオフィスです。ここでずっと執筆活動をしとる訳です。

書き上げた

今日ようやく最後に残っていたサマリーを書き上げて、プロポーザルを英文校正に回した。明日には返ってくるかな。今回のプロポーザルは15ページがリミットで、あんまりページ数は意識しないで書いていたけど今数えてみたらちょうど15ページだった。フォントサイズが10でシングルスペースだからかなりギッチリつまっているが、これでも全体的にかなりいろいろと削った。ボスがいつも言うのは、シンプルなストーリーにしようということ。論文にしろプロポーザルにしろ、書いていると研究している本人は言いたいことがたくさん出てくるもんで、そういやこんなデータがあったなぁとか、それならこんな実験も考えられるんじゃないか、とか言いながら書いているうちにどんどんゴチャゴチャになっていく訳ですね。だから、常にストーリー全体を通して焦点が明確になっているかどうか考えながら書けよ、ということ。疲れたけど、やっぱり時間をかけてこういうものを書くと、書く前に比べて自分の頭の中が随分整理された気がして今は清々しい気分。

2009年7月7日火曜日

脱稿近し

ここ二週間ほどプロポーザルの執筆活動にかなり時間をかけてきて、今日ようやくゴールが見えてきた。先週木曜日に再度ボスと研究計画の部分について話し合ってから、今日の午前中でようやく研究計画を書き上げた。午後はFigure作成をしたが、Figureは今投稿中の論文のものをほとんど流用ということで意外と簡単に終わった。あとはイントロをもう少し書き直してサマリーを書けば終わりか。6月11日に「来週末くらいには形になっていますように。」とか書いていたが、結局その期待からは大幅に遅れを取ってしまった。まぁ追い込まれてようやく気合いが入るのはいつものことだが、今回はストーリーを考えるのに随分時間がかかったかな。一応実験も進めながらだったし、まぁこんなもんでしょう。あと数日で脱稿しているんだと思うと、やっぱり早くそれを見てみたい。
関係ないけど今日の昼一人で大学の食堂へ行くと、なんたらキャンプとかでFSUを見学しに来た何百人もの女子高生の一団と鉢合わせになってしまった。一人でこの食堂へ行くときはいつもゆっくり論文を読みながらランチを取るのだが、さすがに数百人の女子高生に囲まれては不可能だった。想像を絶するウルサさ。そういえば先月辺りは、高校生の父兄の方々の団体が毎日のように食堂に来ていた。大学が生徒を獲得するために招待しているのか、父兄の方々が自分で応募して説明会に参加しているのかは知らないが、どちらにせよアメリカでは高校生のお父さんお母さんが自分の子供が志望する大学を下見に行くというのは結構普通のことらしい。考えて見りゃアメリカの子供達は毎日車で学校に送り迎えしてもらう訳で、小学校一年生の時から友達と歩いて登校する日本の子供達のほうが意外と自立しとるんやろなぁと思った。

2009年7月2日木曜日

ネコってスバラシイ

今夜はロウチビも早く寝たし、ちょっとがんばってプロポーザルの続きを書くかな、と思ってコーヒーを入れようとしたらデカイゴキブリがキッチンの隅を走り抜けるのが見えた。戦慄を覚えながら目で追っているとそのままリビングのソファの下まで走っていって出てこなくなった。溜め息をついてから、いつものようにゴキブリを捕獲するための濡れたキッチンペーパーを作ろうとしたとき、ふと熟睡しているミトンが目に留まった。ちょっと試してみるか、と思ってミトンをたたき起こしてソファの下を覗かせたその瞬間、ゴキブリが走り出してそれを見つけたミトンは眠そうにしていた目をカッと見開き体を翻して走り出した。そして次の瞬間にはもうしっかりと手でゴキブリを押さえていたのでした。振り返って「どうするよ?」という目で私を見るミトン。「ちょ、ちょっと待ってて」と言ってゴキブリを丸めるためにキッチンペーパーを取りに行ったのだが、その間もしっかりと押さえていてくれました。ネコってスバラシイ。ちょっと感動した。

2009年7月1日水曜日

Third pounder

今日の昼、マクドに行ったら新しくThird pounderというハンバーガーがメニューに出ていたので注文してみた。開けてみたらそれはバーガーキングのWhopperに似ていた。つまりQuarter pounderよりも横に大きくてパンも大きいのを使っているため、ハンバーグの量自体はDouble quarter pounderより少ないことにはなるが 見た目は随分デカく見える。案の定今胃がもたれているが、野菜もモリッと入っていて味はまぁまぁだったかな。まぁマクドなのでたかが知れているけど。このThird pounderを食べているときにふと、浪人生の頃よく行ったボンバーガーという店のことを思い出した。ある日、予備校の近くにあった府立体育館の正面にひょっこりと小さなハンバーガーショップが出来たのだが、平野区に住んでいた友達が「昔自分の家の近所にも同じボンバーガーという店があった。」と言うので行ってみると怪しいオッサンが一人でハンバーガーを作っていて、そのオッサンはまさにその友達が平野区の店で見ていたオッサンだった。そんな縁もあって、しょっちゅうその店に顔を出しているうちにそのオッサンと仲良くなり、いろいろ特別メニューを注文して作ってもらったような記憶がある。ボンバーガーの味はよく覚えていないけど、このThird pounderを食べていて思い出したということはちょっと似ていたのかも知れない。あのオッサンどないしてんのかなぁ。