2013年9月28日土曜日

Gnarly Head OVZ

Gnarly Head Old Vine Zinfandel 2011
California, LodiのOld Zin。栓を抜いた途端に立ち上るOld Vine Zinのかぐわしい香りに惹かれて口に含んでみると、意外にもガツンと来るスパイスの味にちょっと驚くのだが、余韻は短くてあっさりしている感じ。BBQにピッタリかも。10ドル以下。

2013年9月27日金曜日

Dr. DF 来訪

今日はDukeのDr. DFがFSUにトークをしにきた。トークの内容はもちろん「Polyploidy」についてのお話。彼のところでは基本的にハエの腸を使ってpolyploidyの生物学的意義を考えてはるんですね。polyploidの細胞がなんでわざわざerror-proneなmitosisを起こすのか、そこには何か意味があるんとちゃいますか、という話は面白かった。
Endoreplication and polyploidy: insights into development and disease.  Development 140:3-12.

で、午後に一時間ほどの個人面談をセッティングしてもらった。実は去年、自分のDev Cellの論文を投稿する前から、Dr. DFがintestineでwound-induced polyploidization、つまり自分がfollicleで見たCCHと同様の現象を発見したという情報が耳に入っていたので、彼の論文よりも先に出さなければと焦った経緯があった。今日そのことを話してみると、当然彼らのほうもこちらの動向を知っていて結構ナーバスになっていたらしいのだが、結局彼らの論文もつい先日Current Biologyにアクセプトされたんだそうな。で、その論文のデータを見せてもらって興奮した。adultのabdominal epidermisに傷をつけると、wound healingの過程で周りの細胞がsyncytial formationとpolyploidizationを起こすんだそうな。これはまさにCCH。ちなみに、このpolyploidizationはどうやらYkiに依存していると。intestineにおけるCCHの論文ももうすぐ出るらしい。同じ現象を同時期に発見するっていうのはよくあることだけども、こうやって同じ現象を別の組織で同時期に発見したっていうのはお互いにとってグレイトだよねっていう話になった。非常にタイムリーなので是非今執筆中のレビュー論文に引用しますわということになったのだが、こちらは締め切りが来週に迫ってきているのでどうしたもんかね。

それにしてもこのごろこういう機会があるとよく思うのは、自分はもちろん実験するのも論文書くのも好きなんだけど、自分にとってサイエンスをやっていて一番楽しいのはこういう他の研究者との交流なんやなぁということ。

バーン

今朝、通勤時にいつものように自転車で黒人の街フレンチタウンを疾走していたら、自分が通り過ぎる真横で「バーン」と銃声がした。その瞬間なんか小さな破片みたいなものが体に当たった感触があったので、こりゃヤバイと思ってとりあえずそこを走り抜けてから後ろを振り返ったら、すれ違った兄ちゃんの自転車の後ろのタイヤが無惨に破裂していた。ありゃ、ガンファイヤーじゃなかったのか、と思って安心したのだけど、いつも自分に向かって奇声を投げかけるオジチャン達もさすがにその音にビックリしたのかわらわらと道路に出てきていた。フレンチタウンはこの町でも治安が悪いと言われている地域の一つなので銃声が聞こえたくらいではそれほど驚かないのだけども、今朝のはさすがにびっくらこいた。

2013年9月24日火曜日

ストラグる

レビュワーのコメントを受けて論文をどういう風に書き直すか、いくつかの論文を読みながらずっと考えているのだけども、なかなか書くきっかけがつかめない。今回いろいろと調べ直して改めて分かってきたのは、このCCHというのは実は結構いろんな組織で見られる現象なのかも知れんなという可能性と、その反面、類似の現象はあるにはあるのだけども個々の細胞死を補償するための組織恒常性維持機構としてのメカニズムの記載はやはり今までにないんじゃないかということ。つまり、現象の意味についてはなんやかんやと言えるやろうけども、メカニズムについて他のシステムと比較してデスカッションするのはちょっと難しいやん、という感じ。まぁレビューだし、この辺りはちょっとspeculativeになっていくのは仕方ないかな。ということで、もう何日かストラグる。

2013年9月20日金曜日

13日間

昨晩、ちょうど一ヶ月ほど前に投稿したレビュー論文に対するレビュワーコメントが返ってきた。レビュワーは三人で、まぁみんな結構楽しんでくれたみたいだしエディターを含めて皆ポジティブなんだけども、意外とコメントの量はかなり多い。やっぱりここは結構しっかりレビューするんやねぇ、という感じ。まぁでもほとんどが納得のできるありがたいsuggestionだったので、基本的に皆さんのアドバイスに応えて書き直したり書き足したりするつもり。ではあるのだが、エディターから締め切りまでに与えられた時間は13日間。たぶん今年中のパブリッシュを目指してるのかな。最近いろいろと実験を組み始めていたところだったのでこれまたちょっと大変になりそうやけども、気張るしかないね。

2013年9月19日木曜日

チポトレで

昨日ランチを買うためにチポトレで並んでいる時に、タンクトップからオッパイがこぼれ落ちそうなアメリカンギャルが食べているのをぼーっと見ていたのだけど、ふと気付けばそのギャルは去年まで研究指導していたアンダーグラジュエイトのレクシーだった。一年半ぐらい前にうちのラボを出て行った時に、外部の研究所での夏期研修に応募するとかで推薦書を書いてあげたのだけど、その甲斐もあってか今も生化学のほうのラボで頑張って研究しているんだそうだ。元気に研究を続けている様子の教え子を見てちょっと嬉しかった。そういや今指導中のアンダーグラジュエイトは男二人なのでもう忘れていたけど、このアメリカンギャルを指導している時はよく目のやり場に困ったことを思い出した。
で、今のアンダーグラジュエイト、ホアンもなかなか一生懸命色々な実験をしているのだが、つい最近、彼がやった実験の結果を顕微鏡で見ているときに一つオモシロイものを発見した。たぶん、彼が興味を持っているcell competitionには関係のないことかも知れないけど、同じ遺伝子のノックダウンが異なる組織で非常にクリアーなフェノタイプの違いを見せていた。彼がやった実験で、細胞達が何かゆうとんなという感覚を得たのは初めて。ということで、ちょっと色々やらせてみる。

2013年9月17日火曜日

Wakulla Riverでカヌー

先週の土曜日はまた子供達を連れてカヌーに乗ってきた。今回は町の南のほうにあるWakulla riverで。カヌーのレンタルショップからWakulla springsへ向かってWakulla riverを川上へ漕いでいった。川と言ってもこのあたりはほとんど流れがないとても穏やかで透き通った水。両岸ではたくさんのカメが甲羅干しをしていて、スパニッシュモスが垂れ下がる木の枝では大きな水鳥が羽を広げている。ワニもたくさんいるはずだけどこの日は見なかった。このジャングルでは昔、ターザンとか半魚人とかの映画の撮影がされたんだそうな。で、本当はマナティを見たかったのだけど、今回は出会えなかった。もうちょっと上流のほうまで行かないといないのかなぁ。

2013年9月16日月曜日

Gérard Bertrand Picpoul De Pinet

Gérard Bertrand Picpoul De Pinet 2011
南仏ラングドック、Gérard BertrandのPicpoul De Pinet。ピクプールって初めて飲んだ。シトラスと桃のような味わい。さわやかな酸っぱさとコクがあって、とっても飲みやすい。天津飯によく合っていた。13ドルほどだったかな。以前飲んだこのワイナリーのも結構旨かった印象がある。

2013年9月13日金曜日

サマーリポート

なんか、明日のラボミーティングは自分が発表する番らしい。ということで、今晩はちょっとスライド作りに励んでいる。前回発表したのが五月の末だったので、この夏の三ヶ月間での進捗を発表したいのだけども、執筆活動に追われていたせいで新しいデータはそれほど多くはない。とはいえ、別々のプロジェクトから一つずつ、ここから今後独立したプロジェクトに発展していきそうなオモシロデータがあるのでそれらをメインに紹介する。今学期から新たに加入したアンダーグラジュエイトも何人かいたりするので、これらのことをみんなにしっかり理解させてあげようと思ったら今まで自分が取り組んできたこともバックグラウンドとして話す必要がある訳で、プログレスリポートというよりレクチャーみたいになるかな。なるべく簡潔で分かりやすいお話にしてあげようと思いながら作っているのだけど、現在作成中のスライドはすでに100枚を超えている。どっちかのプロジェクトに絞ろうかなぁとも思ったけど、やっぱりちょっと学生達のためにがんばって全部話してみるか。

2013年9月10日火曜日

Frog Wall

ギターと蝶と

先週の土曜日はドミニクの家に招いてもらって、お酒を飲みながらギターセッションパーティ。ドミニクがフォークギターで弾くブルージーなリズムに合わせて、レスポールスペシャルでインプロビゼーションを弾きまくった。ブルースのセッションをしたのなんていつ以来なのか思い出せないほど久しぶりだったけど、やっぱり超楽しかった。また近いうちにしたいなぁ。

で、昨日日曜日は、ここタラハシーから車で二時間ほどのゲインズビルにあるUniversity of FloridaのFlorida Museum of Natural Historyに行って来た。お目当ては、Butterfly Rainforestという生きている蝶々の展示館。熱帯の花が咲き乱れるジャングルのような庭に、数えきれないほどの色とりどりの蝶々が飛び交っている。初めて見るたくさんの蝶々に見とれながら立ちつくしていると青い大きな蝶々が自分の頭にとまりそうになって驚いたり、花の蜜を吸う大きな蝶々の綺麗な羽の模様を間近で観察したり、いつしか一生懸命蝶達の写真を撮っていた。今まで知らなかったけど、これはフロリダにあるアトラクションの中でもTop 10 Destinationsに入るかも。

2013年9月6日金曜日

10バイアル

さて、先月執筆活動の片手間に作っていた特製リコンバインドフライが仕上がったので、今日早速実験用にかけ合わせた。この実験では次世代で a whole bunch of 実験個体が必要なので、同じクロスを10バイアル用意。これで予想通りの結果が出ればこのプロジェクトは一気に方向性が定まるのだけど、ネガチブだった場合はかなり難しくなるなぁ。なんらかのスクリーニングを考える必要が出てくるかも。まぁ、実験結果が出揃うのはこれまた二ヶ月後ぐらいになるのでとりあえずはじっくり見ていくしかない。

2013年9月5日木曜日

Mechanics of CC

Mechanisms and mechanics of cell competition in epithelia.  Nat Rev Mol Cell Biol. 14: 581−591.
When fast-growing cells are confronted with slow-growing cells in a mosaic tissue, the slow-growing cells are often progressively eliminated by apoptosis through a process known as cell competition.  The underlying signalling pathways remain unknown, but recent findings have shown that cell crowding within an epithelium leads to the eviction of cells from the epithelial sheet.  This suggests that mechanical forces could contribute to cell elimination during cell competition.

つい最近、Nature Reviews Molecular Cell Biologyに出てきたDr. JPVによるcell competitionのレビューペーパー。今年に入ってから何本かcell competitionに関するレビューを見たけど、このJPVのレビューが一番楽しめたかな。自分が二年前に書いたレビューを結構フォローしてくれているようなところも見受けられて、おぉしっかり読んでくれましたなぁと個人的に好感を持ったというのもあるけど。
「overcrowding-induced live-cell delamination」と「cell competition」はちょっと違う現象だとは思うのだが、細胞達のdifferential growth rateによってclone boundary上の細胞達にかかってくるmechanical stressがcell competitionにおけるloser eliminationに関わっとるんとちゃいまっか、という考え方はなかなかオモシロイと思う。

Happy hump day! 
(月曜日から金曜日までの労働日を小高い丘(hump=hill)にたとえると、真ん中の水曜日が“頂上”に相当するところから。だそうな。)

2013年9月4日水曜日

telltale

telltale:紛れもない、隠し通せない
telltale sign:証拠となる兆し、前兆現象

2013年9月3日火曜日

Labor Dayの連休

昨日月曜日がLabor Dayということで、こちらの週末は三連休だった。
土曜日は子供達を連れてラボに出てきたりして、ぶらぶら過ごす。
日曜日はIchetucknee Springstubing(大きめの浮き輪で川下り)をしに行ったのだけど、この連休がシーズン最後ということでエライ混んでいてできなかった。仕方ないので、二年ほど前にも入った泉で泳いできたのだけど、やっぱりここの水は超冷たい。湧水池で透明度が非常に高いので水中眼鏡で中を覗くととっても綺麗なのだけど、ものすごい深い上に水が冷たいので少し泳いだだけで結構疲れてしまうのでした。

で、月曜日はFSU Rezという町の南のほうにある湖のほとりの大学の保養地でカヌーをしてきた。カヌーに乗るのはいつもマイクと二人で海釣りに行く時だから、家族でカヌーをしたのは初めて。どうやら子供達も結構楽しんでいた様子だったので、今後また他のところにもカヌーをしに行こうかな。

Soul Sister Pinot Noir

Save Me, San Francisco Soul Sister Pinot Noir 2011
San FranciscoのTrainというポップロックバンドが持っている Save Me, San Francisco Wine Co. というワインカンパニーのピノノワール。あまーいイチゴにバニラの風味で、とっても分かりやすい旨さのピノ。結構好き。10ドル以下。