2011年10月31日月曜日

Bogle Chardonnay

Bogle Chardonnay 2009
久しぶりの白はこれまた近所の酒屋で見つけたカリフォルニアワイン。10ドルだったけど、このシャルドネは驚き。マジで旨い!安い白ワインによく感じる臭みみたいなものが全くなくて、いろんなフルーツの味がする素晴らしくゴージャスなシャルドネ。このBOGLEの他のワインも是非飲んでみたくなった。

2011年10月29日土曜日

枝分かれ

今日のラボミーティングは自分の発表の番。火曜日に合同ミーティングで発表したので今週二回目のプレゼン。火曜日の合同ミーティングの方にはうちのラボメンバーはあんまり来ていなかったので今日同じ内容をもう一度話しても良かったのかもしれないけど、それだと自分が楽しめないだろうから今日はSSTプロジェクトの新しい方向性についてプレゼンしてみた。これまた昨日の夜中にオフィスにこもってスライドを作成したのだけど、最近撮ったいくつかの新しいコンフォーカル画像は見れば見るほどなんやらオモシロイことが隠れていそうで、ついつい朝方まで準備に熱中してしまって今日は疲れ気味。
終了後にグラジュエイトのズーちゃんが話をしたいということでオフィスに現れた。前々からボスとこのプロジェクトに関するちょっとしたミニスクリーニングのアイデアを話し合っていたのだが、ボスがズーちゃんにそのスクリーニングに関わってみなさいと促したようだ。ズーちゃんは結構興味を持ってくれているようで、なんやかんやと色々質問をしてくれた。また色々と指導していかないといかんけど、彼は結構真面目そうなので一緒にやるのは良さそうだ。しかしこのSST、今年論文を書いてしまおうと思っていたけど、だんだんと話が進展してきていくつかのトピックに枝分かれし始めているので、もはや一つの論文にまとめることは不可能になってきた。まぁどれもオモシロイからエエねんけども、そろそろメインの話をまとめることを考えたい。

2011年10月26日水曜日

Drosophila Models for Studying Cancer and Tumorigenesis

ようやく今月号のJournal of Genetics and Genomics、special issue on "Drosophila models for studying cancer and tumorigenesis" が発行されたようだ。やっぱりちょっと遅れたのかな。自分が書いたcell competitionのレビューを含めて7本の楽しいトピックスを扱ったレビューが収録されており、もちろんどの論文もハエを使ったガン研究に関するレビューばかり。こりゃ少しの間このspecial issueを読んで楽しめそうですな。ちなみにこの特別号の表紙には、私が撮ったwing imaginal discの写真がドドーンと飾られております。これ、企画の話を聞いたのが今年4月初めのFly Meetingでだったから、あれから半年ほどで出来上がった訳で、まぁこの夏ちょっとこの論文を書くのに苦しめられたけど、結構早いなぁという印象。

cell-eat-cell

隣の細胞を食べる細胞。“dog-eat-dog”(食うか食われるかの競争)とか言うけど、これはまさに“cell-eat-cell” competition。

Pumpkin patch

最近もう街はハロウィン一色。ということで、先週の土曜日に近くの教会のpumpkin patch(ハロウィン用のカボチャをたくさん売っている場所)に行って来た。pumpkin patchにわざわざ仮装してカボチャを買いにくる人はいないんだけども、なぜかうちの子供達はハロウィンの仮装予行演習。Red riding hood(赤ずきん)とオオカミ(の子供)。

合同ミーティング

さて、今朝は朝9時から医学部と合同のジョイントラボミーティングで発表してきた。一時間以上しゃべり続けて喉が痛い。昨日までSSTについてしゃべろうと思って少し準備していたのだが、昨日の午後ボスとのミーティングで、やっぱり今回はfollicleの内容を発表したら、ということになったので昨日夜中までかかって急遽組み立てたトークになったけど、トークの流れに関してはまぁまぁ満足した。これを土台にして12月の日本でのトークの内容を作っていけるし、論文もこの流れでいけるかなと。で、今週は金曜日のラボミーティングでも自分の発表の番なんだそうだ。ということで金曜日はSSTの方をしゃべることになるので、こちらもまたスライドを作らないと。今週は他にもなんやかんやとせないかんデスクワークがある。

2011年10月24日月曜日

Excelsior

先週末も近所に新しくできた酒屋で安いワインを探してきた。8ドルの南アフリカワイン。まぁ整った味で旨いんだけども、あまり特別なものは感じられない平凡なワイン。8ドルならこんなもんか。
Excelsior Cabernet Sauvignon 2009

2011年10月21日金曜日

Publishing agreement

JGGのエディターからいくつか追加の訂正箇所が送られて来たので、それをチェックしてすぐに送り返したのが三日前。JGGは毎月20日に出版されているようなので、今日オンラインで今月号として出てくるのかな、と思っていたら、今朝エディターからさらにpublishing agreementに関する書類が送られてきて、これにサインをしてすぐに送り返して欲しいと言う。プリントアウトしてFAXで編集部に送り返したのだけど、今月号はちょっと遅れてしまっているということなんだろうかね。それともspecial issueだから発行日がいつもとちょっと違うのかな。まぁでもこれで本当にこのレビュー論文に関するものは完全に終了したはず。
ということで、最近もう考えるのに疲れてきたfollicle論文を書くために残された実験を今一度じっくり考え直して、具体的な実験計画を書き出してみた。まぁ初回投稿時にこれら全てのデータを含める必要はないだろうけど、これは全部完璧にやろうとすると三ヶ月かかる。12月の一時帰国前までに、原稿を書きながら必須のデータだけは出せるようにしよう。投稿は年を越してから。気合い入れ直してラストスパート。

2011年10月19日水曜日

Mike's Birthday

一昨日の日曜日は近所のダディ達4人で、マイクの誕生日を祝う海釣りに出かけた。朝の7時前にマイクの家に集合して車で30分ほどのSt. Marksの町へ。St. Marksの町から少し横へそれたところにあるShell Island Fish Campというところでpontoon boat(平底船)を借りた。4人で乗るにはちょっと大きいくらいの大きさ。まだうっすらと朝もやがかかったWakulla riverを下っていくと30分ほどで見覚えのある湾に出てきた。そこはいつもマイクとカヌーで漕ぎだす白い灯台が立っているSt. Marksの海。朝日でまぶしい湾にはいつものようにペリカンが飛び交い、時折巨大なウミガメが顔をのぞかせる。綺麗なオレンジ色の羽をした渡り蝶のMonarchがメキシコへ向けて次々とボートの横を飛んでいくのを横目にさらに沖へと船を進めると、いつの間にか二頭のイルカが寄ってきてしばしの間ボートの横を並走していた。幸いなことにこの近辺は去年の原油流出事故の影響を受けていないようで、いつもの美しいSt. Marksの風景を見ることができた。しかしどうもこの日は潮位が低いということであんまり魚は期待出来ないという話だったのだが、ボートから目を凝らして海面を見ていると時々大きな魚がジャンプするのが見える。昼過ぎまで少しずつ場所を変えては漂流しながらキャスティングしていたのだが、当たるのは小さめのsea troutが多くて釣り上げたほとんどをリリースしていた。ボートは夕方5時までに返さなくてはいけないということでちょっと焦りが見え始めた3時頃からようやく大物が当たり始めた。ショーンとネイサンが釣り上げたspanish mackerel(サワラ)は70cmほどあったかな。話には聞いていたけど、mackerelはやっぱりすごい魚だった。獰猛なのか、格闘の最中に簡単に釣り糸をルアーごと引きちぎって逃げていくし、いざ釣り上げると押さえつけるのに一苦労。そういやマイクが随分と格闘したあげく釣り上げたのは80cmほどのサメだった。ボートに上げるとこれまたエライ暴れたのでみんなで押さえつけて針を外して海へ放り投げたりして、終盤はなかなかエキサイティングだった。
夕方、町へ帰ってきてからはマイクの家でみんなの家族が集まってパーティ。朝早くから一日中キャスティングをしていた訳でかなり疲れたのだけど、ボートの上でビールを飲んでは魚が当たるのを待ちながらお互いの子供達の話をしたり、大物が当たると子供のように大騒ぎしながらみんなで魚を覗き込んで、パーティでは子供達が仲良く転げ回って遊んでいる。なんというのか、本当に「Life is good」と思える一日だったのでした。

2011年10月18日火曜日

Cesari Mara

近所のPublixの隣に新しくできた小さめのリカーショップに入ってみると、ワインも少しは売っていた(当たり前か)。その中から選んでみたのがこのイタリアはヴェネトのワイン。16ドル。なんて旨いブドウジュース、と言いたくなるような飲みやすさ。それでいて結構深い味わい。トンカツにみそ汁とご飯という和風な晩御飯にも不思議にマッチしていた。これはイイ。また飲みたい。
Cesari Mara Valpolicella Superiore Ripasso 2008

2011年10月15日土曜日

40分

先週からなんやら風邪気味なような、とか思っていたら一昨日あたりから本格的に風邪の症状が出てきてしんどい。咳が出てしんどいながらも昨日今日と二日連続でコンフォーカルをしたのだが、これまたなかなか意外なオモロイ結果が出ている。1024x1024 pixelでスキャン速度も落として高解像度のZ-stack画像を撮ってみたら、一つのwing discをスキャンするのに40分かかったけどめちゃめちゃキレイな画像が撮れた。時間かかるけどこれはやめられへんな。40分って結構長いので、昨日はスキャン中に昼御飯を食べに出て、そこで偶然会った化学のKK博士と雑談する時間まであった。
follicleのほうは、コンフォーカルで写真を撮る前に細胞を数えてquantificationしなきゃいけないサンプルが増えてきているのだけども、最近どうもクリアーな結果が出ていなくてちょっと疲れてきた。論文を書こう書こうと思っているのだけども、いざ論文の構成を考えるとやはりまだいくつかしないといかん実験がある。こういう論文を完成させるための残された実験というのはどうも楽しくないものが多いんですなぁ。といってもまぁ、その結果が論文の構成に関わってくるような重要なものであることには違いないのでせなしゃあないねんけども。
明後日日曜日は朝早くから近所のダディ達と一緒に、マイクのバースデーを祝う海釣りに出かけるので早く風邪を治さないと。

2011年10月12日水曜日

やはりない

昨晩久しぶりに散髪。ブログをチェックしてみたら、前回の散髪は去年の9月だった。去年と同じくらい短くしたので13ヶ月分。切り終わって13ヶ月分の髪の毛を集めてみると、なんだかそこに頭が落ちているかのようでちょっと恐ろしい感じ。

さて、前々から気になっていたことを先週、コンフォーカルで詳細な画像を撮って確かめたのだが、もしかしたらそうなのかなと思っていたことがやはり正しかったことが分かった。正しいと言ってもコレはかなりヘンなんやけど。imaginal discにinduceされたtumor tissueに、普通の細胞にあるべきモノがない。これまた色々と文献を調べているところなのだが、今のところそんな記述は見つけられない。いや、これがもし本当でhuman tissueにも見られるような一般的な現象なんだとしたら記載されていないとおかしいようなもんなんだけども。昨日の朝、ボスとのミーティングでそのコンフォーカル画像を見せてあげたら、やっぱりエライ興味を持ってくれた。つまり、少なくともボスは聞いたことがないようだ。まぁ新しい発見である可能性がなきにしもあらず、ということでその無いモノが何なのかはココでは書けないけど、もう少し追求してみる価値はありそうやなと。

2011年10月11日火曜日

Pillar Box Red

Henry's Drive Pillar Box Red 2008
日曜日にFresh Marketで見つけたオーストラリアワイン。グラスに注いだ瞬間、ふわっと濃厚な香りがたってびっくり。しっかりと凝縮されたような濃厚でスパイシーな味。イイ。これで11ドル。以前に何回か飲んだことのあるオーストラリアのワインに似ている気がするけど、オーストラリアはこういうのが多いのかな。ちなみにブレンド比率は、66% Shiraz、25% Cabernet Sauvignon、9% Merlot。

去年と同じ一日

先週末の土曜日は忙しい一日だった。まず朝から毎年恒例のAsian Festival。そして午後はロウチビの友達、クララのバースデーパーティ。さらにその後、夜からラボに出てきて深夜まで仕事。去年のブログを見直してみたら、どうやら去年と全く同じ忙しい一日だったようだ。今年のAsian Festivalでは、去年と同じようにロウチビは他の日本人の子供達と一緒に御神輿を引かせてもらって、さらにその後メインステージで盆踊りも踊った。

そして、今年のクララのバースデーパーティは町の郊外にある牧場で。馬に乗せてもらったり犬のショーを見せてもらったりして子供達は大満足だった様子。去年もそうだったけど、クララの一家はスペインから来たということもあって、集まった家族は色んな国の人達なのでなんだか話しやすい。久しぶりに会った人達と色々話せて良かった。まぁその後、深夜まで実験してかなり疲れたけど。

2011年10月7日金曜日

Visionary

スティーブジョブズ氏の死去について、オバマ大統領までが声明を発表したそうですね。いかに彼が世界に影響力を持つカリスマであったかということですか。かくいう自分も研究を始めてからずっとマックを使い続けている訳で、彼の才能の恩恵にあずかっていた一人ということになります。オバマ大統領のコメントの中で以下の文章が印象に残りました。

The world has lost a visionary.  And there may be no greater tribute to Steve’s success than the fact that much of the world learned of his passing on a device he invented.(世界は一人の先見者を失いました。彼の死を、世界中の多くの人々が彼が発明した道具によって知ることになったという事実が、彼の成功への何よりもの賛辞になるのかもしれません。)

ということで、今夜もマックに向かってコンフォーカル画像を眺めながらThink different。

2011年10月6日木曜日

1024x1024

昨日の午後はコンフォーカル5時間。どうもfollicleのstainingで思ったような写真が撮れなくて始めの3時間ほど悶々としていたのだが、imaginal discで試していた3種類のRNAiのうち2種類が狙い通りというか予想以上の結果を出してくれているのを確認して大興奮してしまった。次はこれがSSTに関与しているかどうかをテストする実験になるけど、あんまり考えると結果が楽しみで眠れなくなりそう。
さて、コンフォーカルのZ-stack画像でimaginal discのcross sectionを見る場合、3rd instarのwing discなら上から下まで完全なものを撮ろうとすると1μm間隔で大体50枚から60枚くらいの写真をスキャンしなければならない。single focal planeの写真なら1024x1024 pixelの大きさでスキャンするのだけども、この大きさで60枚とかスキャンすると結構な時間がかかってしまう。なので今までたいがいZ-stackは512x512 pixelで撮っていたものを、昨日は5時間もあったので気合いを入れていくつか1024x1024でスキャンしてみた。まぁ気合いを入れてとか言っても設定さえしてしまえば後はコンピューターが自動的にやってくれるからスクリーンを眺めて待つだけなんやけどね。で、一つのdiscを撮るのに20分とか30分とかかかってしまったのだけど、やっぱり今後なるべくZ-stackも1024x1024で撮るべきかもと思った。というのも今日、そのいつもより高解像度の三次元画像を見ていて今までに見えていなかったナンジャコリャというような微細な構造が見えていることに気付いたのでした。今まで512x512のZ-stackで見逃してしまっているものって結構あるんかもなぁ。

2011年10月4日火曜日

Olivara

昨晩はスペインのティンタ・デ・トロ。インドカレーのテイクアウトを注文してから、いつものようにそのカレー屋の目の前にあるABC storeに入って今日のマイルドなインドカレーにどうかなと思って手に取った10ドルほどのワイン。とてもエレガントな香りで味はちょっとスッパイ系。カレーに合うワインてなかなか難しいのだけど、これは意外なほど昨晩のインドカレーにマッチしていた。旨い。
Bodegas Marqués de Olivara Toro Viñas de Olivara 2009

2011年10月3日月曜日

もう10月

先週末は海水浴をしにビーチに行ったほど暑かったけど、今週末は急に涼しくなって秋らしい天気になった。庭のハンモックに寝転んで、木漏れ日の下でゆらゆらしていると思わず眠ってしまいそうなほど気持ちのいい天気。もう10月だし、このまま涼しくなっていってくれるかなぁ。

2011年10月1日土曜日

チケットゲット

先週辺りから探し始めていた12月の日本行きのフライトチケットを昨日ついに購入した。なんやら今年は飛行機の燃料費が高騰しているようで、どうも去年に比べて値段が高い。ネット上で格安チケットを一通り調べた後で、アメリカから日本への里帰り格安チケットを取り扱っている3つの代理店と電話で相談した結果、ようやくベストなものに決めることが出来た。今回はアトランタ、シアトル経由。
さぁ、ということで今日で9月も終わりだし、チケットをおさえたところでいよいよ12月の一時帰国がすぐそこまで迫ってきたような感じがしてきた。日本へ行く前になんとかfollicleの論文を投稿まで漕ぎ着けることが出来るかどうかなんやけど、今日出た一つの結果によってこれまたいくつかせなあかん実験が増えたなぁ。。。

二人の違い

今日のゼミは二人の新しい大学院生、ズーちゃんとモハメドによる以前に在籍していたラボでの研究内容の紹介。二人の研究のタイプの違いがなかなか面白かった。中国から来たズーちゃんは、哺乳類培養細胞系を使った分子生物学。トルコから来たモハメドは、あるハーブの血糖値に対する効能の研究。ズーちゃんはどうやらバリバリの分子生物学をやっているラボで鍛えられてきたようで、いろんなテクニックを用いたたくさんのバイオケミカルデータを見せていて、学部生としてここまでやっていたのかと感心させられた。一方でモハメドは、人為的に糖尿病を引き起こさせたネズミをハーブティーのプールに入れて血糖値の経時的変化を見ただけ、というかなり荒っぽい実験でデータもほとんどなかったんだけど、こちらは単純にオモシロイし夢があるなぁと思ったのでした。
ニックとブンちゃんがこの二人に入れ替わることで、今後このラボはどういう風に変わっていくのかなぁ。