2012年3月31日土曜日

二回目のBirthday Party

一昨日、ソウシロの日本人のお友達を招いて家でバースデーパーティが行われた。自分はもちろん仕事で家にいなかったのだけども。

アンパンマンケーキに、
手作りのバイキンマンピニャータ。
ソウシロのバースデーパーティは、先月近所のアメリカ人家族を招いて一度したのだけども、またもう一度お祝いしてもらって御満悦だった様子。

予想通りかも

今日のラボミーティングはモハメドの研究発表だった。あぁ、だから昨日一緒に顕微鏡を見て欲しかったのね。トルコから来たモハメドはまだ英語をしゃべるのがしんどそうなんだけども、今日のプレゼンは前よりだいぶマシになったように感じた。自分がモハメドにあげたプロジェクトは非常にシンプルなもので、今日彼が話していた基本的な実験結果はなかなかイイ感じ。うまく発展していくんじゃなかろうかと期待。

さて、このところSSTプロジェクトをさらにもう一段階深めるための実験をやり始めたのだが、実体顕微鏡下で見ている限りどうやら予想通りの結果が出ているように見える。もちろんコイツらを染色してコンフォーカルで実際の細胞達の挙動を確認してみないとなんとも言えないのだけども、これはエキサイティング。でもあんまり期待しすぎたら勘違いだったときショックだから、冷静になって粛々と染色しようっと。

2012年3月30日金曜日

モハメドスクリーニング

モハメドが最近取れたサンプルを一緒に顕微鏡で見て欲しいというので、今日の午後二人で顕微鏡を覗いた。少し前に研究テーマを一つモハメドにあげた訳で、いくつかのサンプルはその実験の基本データだったのだが、それ以外にもスクリーニングのサンプルがあると言う。去年アリスンとレクシーがやっていたスクリーニングはその後にモハメドが50ライン追加でやったのを最後にして今一旦中断していると思い込んでいたのだが、どうやらモハメドはさらに続けてくれていたようだ。で、そのスクリーニングでヒットしたっぽいものを解剖したのだと言うのでそれも一通り見てみたのだが、なかなかイイ感じものがいくらかあった。いくつか既存の遺伝子が引っかかっている中で、一つ聞き覚えのない名前で結構強いフェノタイプが出ているものがあったので早速FlyBaseで調べてみると、去年のスクリーニングでアリスンが当てた二つの遺伝子と同じタイプの遺伝子。これはもう偶然とは言えなくなってきた。FlyBaseで同じタームで検索して引っかかってくる遺伝子は40ほど。これはイってみるべきかも知れんなぁ。

2012年3月27日火曜日

Tax Return 2011

このところいよいよ真夏のような天気になってきたことに加えて、先週一週間子供の学校がスプリングブレイクで休みだったからか、なんとなく夏休みのような雰囲気だ。そんな中、早うfigureを作成して論文を完成させたいのだけども、なんやかんやとそれ以外にもやらなきゃいかんことがある。まず気になっているtax return(確定申告)をやってしまいたい。今年の提出期限は4月17日。ということで今日は一日中パソコンに向かってコンフォーカル画像の解析をしつつ、tax returnにも取り組む。例年通りTurboTaxにガイドしてもらいながらなんやかんやと調べたりしてなんとか一通りやり終えたけども、やっぱりなんかよく分からん部分があるなぁ。たぶんこれで合っていると思うんやけど。。。

Maso Canali

Maso Canali Trentino Pinot Grigio 2010
先週のニックの結婚式で飲んだ白ワインはPinot Grigioだった。どこのものかは分からなかったけどこれがなかなかうまかったので、この週末コスコに行った時に赤以外にこのイタリアのピノグリジオをゲットしてきた。10ドルほどだったかな。ちなみにこのMaso CanaliというところはPinot Grigioだけを作っているようだ。つまりPinot Grigioに最適なテロワールということなのか。この週末、真夏のような炎天下のバックヤードで庭仕事をしたからか、夜にすごく喉が渇いたので仕事をしながら一人でこのワインを開けてみた。コクがあるたくさんのフルーツの風味にさわやかな酸味。うまい。ピノグリジオというのはイタリアの白ワイン用の品種なのだけども灰色を帯びた紫色の果皮を持つんだそうだ。だからぱっと見た目は普通の白だけど光に透かすとうっすらとピンク色の光が見えるんですね。暑い夜にこうして冷やして飲むと最高ですな。いろんな料理にも合いそう。

時をかける少女

少し前に友達の日本人の方がアトランタの日本映画専門格安DVD店を通して子供用アニメを共同購入してくれることになったので、その時注文票に家になかったジブリアニメとかドラえもんの映画とか懐かしいやつをいくつか選んでおいたのだけど、その中に2006年の「時をかける少女」を見つけたのでチェックしておいた。それで最近ドラえもんの映画を子供と一緒によく見ていたのだが、先日は子供が寝た後に一人で「時をかける少女」をゆっくりと鑑賞した。原作は言わずと知れた筒井康隆の同名小説「時をかける少女」。と言っても今までに何度もなされてきた原作の映画化ではなく原作の約20年後を舞台にした続編。監督は細田守。この映画、スゴイ。めっちゃおもしろい上に感動した。しかも見終わった後に色々と考えていると、あぁもしかしてそういうことなのかって気付いてまた感動してしまったり。自分にとっては自分の十代の頃の追憶に加えて、緻密に描かれた美しい背景が日本への郷愁もかき立てるのだけども、こんなに楽しくて切なくてもう一度見たいと思えるような映画に出会えたのは久しぶりじゃないかなぁ。

2012年3月23日金曜日

Cell Picture Show

最近「Cell」がオンラインで「Cell Picture Show」という顕微鏡画像の展示を行っているのを御存知でしょうか。定期的に特集するテーマに沿って投稿されたものの中から10枚ほどの写真を選んで掲載しているようで、毎回なかなかカッコイイ細胞の写真や動画が掲載されているんですね。で、実は二週間ほど前に、次回のテーマは「Cancer」で現在写真を募集中という告知をFacebook上で見て、おぉっと思った訳です。そこで一つ、ナイスなtumorous imaginal discの写真をエディターに送っておいたら、なんと昨晩エディターから「あなたの写真を採用しますよ」とのメールが来ていてびっくり。まさか選ばれるとはあんまり予想していなかったので写真のキャプションも適当にささっと書いたのだが、なかなかカッコよく編集してくれてあった。で、今日から公開予定というので昨晩急いでキャプションを校正したのでした。「Knudson Hypothesis」ですわ。この「Cell Picture Show」は毎回結構楽しみにしていたので、自分の写真が掲載されるなんてこれはかなりウレシィぞ。ということで、御覧になってみて下さい。

2012年3月22日木曜日

entail

entail:〜を伴う、必要とする、引き起こす
entail adverse side effects:副作用を伴う

例文
Genetically induced regeneration entails compartment-specific proliferation.

2012年3月20日火曜日

ニックの結婚式

昨日日曜日はニックの結婚式だった。ソウシロはまだちょっと難しいだろうということで、午後からロウチビと二人で隣町のMonticelloへ出かけた。この小さな隣町のはずれにあるWillow Pond Plantationという場所がニックの結婚式の会場。静かな森の中にあるきれいな場所だった。結婚式に出席したのはいつぶりだろう。アメリカで結婚式に出席するのは初めてだったからちょっとわくわくしながらの参加。ロウチビも興味津々だったようで、逐一いろいろと説明してあげるとびっくりしたり納得したりしながら初めてのアメリカンウェディングパーティを楽しんでいたようだ。パーティの途中で少しの間、ニックと二人だけで話す機会があった。半年ほど前にうちのラボを飛び出していったのだったが、移動先のラボで最近ようやくまたエキサイティングなプロジェクトを見つけることが出来たんだと話してくれたニックは幸せいっぱいな様子だった。よかったなぁ。

2012年3月18日日曜日

思い出せない遺伝子名

昨晩、また論文のレビューが回ってきたのでさっとその原稿に目を通してみたら、今自分が書いている論文とそっくりな論文だったので青くなってボスに相談する、という夢を見てしまった。。。早く投稿してしまいたいと思って先週とかかなり根を詰めてコンフォーカルしたりしていたのは確かだけども、意外となんか焦ってんのかなぁ。それにしてもこの夢の中でその論文原稿を見たときに、「こんなものは夢に違いない。」と思って自分で自分のほっぺたを思い切りつねってみるというマンガみたいな場面があった。でもやっぱりどれだけつねってみても痛くも何ともなかったので「あぁ、やっぱり夢か。。。」と思って、今度は現実とは違うなんかおかしなところがないか周りのラボの様子を見渡したりしてみるのだが、見れば見るほど現実にしか見えなくて「うわ、これはやっぱり夢じゃないかも。ヤバイ。」とか思ってさらにその論文を読んだりしていたのだけど、目が覚めてからその場面を思い出してみたら見たこともない場所だった。見たこともない場所なのに、現実とは違うおかしなところを探してそれが見抜けなかった、ってどういうことなんかな。脳ってヘンですなぁ。
ちなみにその夢の中で見た論文は、自分が調べているのとは違う遺伝子を使ってfollicleに同じようなフェノタイプを作り出していたのだ。あぁこれはやられたなぁ、でもオモシロイぞ、と思ったのだが、どうしてもその遺伝子が何だったのか思い出せない。。。

夏到来

今日の昼間は少しバックヤードの手入れ。ファイヤアントの蟻塚を壊したり、もうすぐ届く子供用の小さなローラーコースターを置く場所にちょっと土を盛ったりとかしているうちに汗だくのふらふらになってしまったのでビールを一本。その横で子供達は楽しそうにプールで遊んでいる。いよいよ夏到来という感じ。

2012年3月16日金曜日

Crime Bulletin

ここFSUではだいたい二週間に一回くらいの割合で「Crime Bulletin」(犯罪速報)というメールが大学当局から送られてくる。つまり、二週間に一回くらいキャンパスの近辺で学生が犯罪に遭遇しているということになる。
例えば今朝送られてきたのはこれ。

On March 14, 2012 at about 11:00pm, an armed robbery occurred near the Leach Center east parking lot, close to the ROTC Building on the west side of the main FSU campus.  A female was walking when she noticed a white car pass her, and the passenger point at her.  She kept walking, turned around, and noticed the passenger had exited the car and was approaching with what appeared to be a handgun.  The suspect demanded the victim’s belongings.  The victim complied and the suspect was last seen fleeing the scene in the vehicle.  Police did an immediate search of the area, but the suspects had already fled.  The victim was not physically injured.

つまり、昨晩11時頃に大学構内を歩いていた女子学生に車から出てきた男が銃を突きつけて身ぐるみはがしたと。犯人は逃げて行方が分からないので気をつけましょうね。ということですな。ちなみに犯人が捕まったということはまず聞いたことがない。たいがいがこの、夜中に一人で歩いていた学生がrobbery(強盗)に遭うというパターンなので、あぁまたか、夜ラボに来る時は気をつけんとあかんな、くらいにしか思わないのだが、今日の午後に来た速報はいつものとは違ってなんやら緊急性が高い感じだった。

The Florida State University Police Department is responding to a reported double stabbing at Regans Hall #1.  At this time, it is assumed that the responsible parties are the victims.  There is no report of an assailant at large at this time.  Regardless, all persons in the area should use caution and avoid the Regans Hall Complex.  Numerous emergency vehicles are responding or are on scene.

大学構内で殺傷事件が発生したようなのでそこから避難するように、と。まぁ午後はずっとコンフォーカルしとったから知らんかったんやけどもね、怖いーゆーねん。二日連続やし、しかも今日のは昼間にstabbingて。FSUはアメリカでも結構治安が悪い方なのかなぁ、たぶん。ダートマスにいた時にはこんな事件は一回も聞いたことがなかった。まぁ、あそこはあそこで特別治安がエエ地域やったんやけど。

2012年3月13日火曜日

脱出

上皮細胞層から抜け出して手足を伸ばして歩き始めた細胞。どこに行こうとしとんのかねぇ。

Bodegas Ateca Atteca

Bodegas Ateca Atteca Old Vines 2009
町の北の方にある酒屋にふらっと立ち寄った時に、カッコイイラベルに惹かれて持って帰ってきたワイン。15ドルくらいだったはず。スペインのCalatayudというところで作られている、樹齢100年ほどの古木から収穫されたガルナッチャ100%のワイン。上品な口当たりで色んなフルーツの味がするかわいらしいお酒という感じなんだけども、酸味たっぷりの余韻は深い。一口飲むごとにぽわーっとなりますなぁ。これは旨い。

土産話

頼まれていたもう一本のレビューの締め切りが先週の水曜日であることをその前日に知らされて、おいおいちょっと待ってくれや、と思いながら結局金曜日にその論文原稿を精読して土曜日にようやくボスにコメントを送付。なかなかシブイんやけど、ちょっとラフ過ぎる感じ。とまぁそんなことはどうでもよくて、気になっていたのは先週あったFly Meetingの様子。今朝ボスに色々と土産話を聞かせてもらった。とりあえずアブストラクトにあった、今自分が書いている論文とちょっと似ているかもしれない発表については、それほど心配するような状況ではないだろうとのことで一安心。ワークショップでのトークもたくさん質問が出てなかなかイイ感じだったそうな。まぁいろいろと今書いている論文に対するアイデアを持ち帰ってきてくれた訳だけども、とりあえずは今の形で早々にサブミットしてレスポンスが返ってくるまでの間にもう少し実験をしていきまひょかということになった。さて、今週は明日から三日連続でFigure用写真を撮るためのコンフォーカル。

2012年3月12日月曜日

日曜の午後

本当に絵を描くのが好きなロウチビ。

Bodega Norton

Bodega Norton Reserva Malbec 2008
久しぶりのマルベック。マルベックと言えばアルゼンチンですな。こないだ日本に帰国した時、友人のFAに連れて行ってもらった六本木のもつ鍋屋でもつ鍋と合わせてみたAlamosのMalbecがことのほか旨かったことを思い出して、こないだコスコに行った時に手に取ったのがこちら。マルベックってやっぱり濃いのが多いねぇ。これはちょっとアルコールの匂いが鼻につくのだけども、14ドルほどのワインとは思えないスケールの大きさを感じるような味わい。やっぱり肉料理と、かな。

2012年3月9日金曜日

Fiji

Fiji」っていうのは「Fiji Is Just ImageJ」なのである。

Fiji is an image processing package.  It can be described as a distribution of ImageJ (and soon ImageJ2) together with Java, Java 3D and a lot of plugins organized into a coherent menu structure.  For users, Fiji is easy to install and has an automatic update function, bundles a lot of plugins and offers comprehensive documentation.

だからまぁ、基本的にはImageJと同じなんだけども、Fijiには始めからたくさんのプラグインがメニューの中に整理されているし、何かアップデートがあればそれを知らせてくれる。なるほど、じゃあもうFijiにしよう、とか思って今まで使ったことのないプラグインをいじってみたりしていたのだが、今使っている「Volumest」が入っていなかった。でもこういう時にプラグインを追加するのも簡単。ダウンロードした「.jar」ファイルをFijiのウィンドウにドラッグ&ドロップするだけ。おぉこりゃイイぞ、とか思ってもやっぱりこれは名前の通り、いつも使っているImageJなんやね。

2012年3月6日火曜日

ガレージのジープ

昨日のフィネガンのバースデーパーティで、さぁそろそろみんな帰りましょうかという時にガレージでこのジープを発見したソウシロ。本当の車と同じように、アクセルを踏むと走るようにできているこのジープが楽しくてたまらない。

六週目

この土日は、土曜日が近所のジムナスティクスの教室でアニカのバースデーパーティ、そして昨日日曜日はソウシロの友達、フィネガンのバースデーパーティだった。1月末から6週末連続のバースデーパーティで、ついに今週末のマックスのバースデーパーティで7週末連続の今春のバースデーパーティシーズンがようやく終息する。昨日のフィネガンのバースデーパーティではロウチビがプレスクールで同じクラスだったフィネガンのお兄さん、リアムと庭で散々サッカーをして遊んであげたおかげでちょっと体は疲れ気味。
今週はほぼ出揃ったfollicleの実験結果をひたすらquantificationして、来週集中的にコンフォーカルで論文掲載用の写真を撮ったら論文原稿は完成する予定。で、今週開催されるFly Meetingのアブストラクトをチェックしていたら、今自分が書いている論文とちょっと似ているかもしれない発表があったので、こちらはボスが探りを入れてくることになった。さぁ、どうなることやら。

春のストック更新

業務連絡。全ストック更新完了。

2012年3月2日金曜日

今春の学会

今日からもう三月ですか。フロリダはいよいよ夏が近づいてきている感じで、大学のキャンパスを歩いている大学生はもうみんな真夏の格好だ。世の“fly pusher”の皆さん方はそろそろシカゴに行く準備をされている頃でしょうか。Fly Meetingは毎年行くようにしようと思っていたのだが、今年は5月にドイツで行われる小さな学会にどうしても行ってみたくなったので、来週のFly Meeting in Chicagoはパスすることにした。しかしながら今回のFly Meetingでは三日目金曜日のワークショップ、「Apoptosis, Autophagy and Other Cell Death Mechanisms」からのお誘いをもらったので、今執筆中のfollicle論文の内容の一部をボスが話しにいく予定。そういやこのトークの内容についてボスと話さないかんな。要旨集を見ているとだんだんシカゴへ行きたい気持ちが膨らんできてしまったので、それを紛らわすためにそろそろドイツ行きのチケットを探そうっと。

2012年3月1日木曜日

上下逆さまにして

ここのとこなんやら風邪が長引いててあんまり調子が良くないのもあって、結局昨日の予定だったゼミは自分の予定通り今日にしてもらうことにした。まぁ一日延ばしたところで風邪が急に良くなる訳でもなく、今日の発表は咳が出たりしてちょっとしんどかったのだけど。で、このゼミで発表する論文を読んでいる間に気付いたのだが、この論文を発表したラボから新しく投稿されている今レビュー中の論文原稿には、この一年前に発表された論文の中で既に公表されているのと同じデータが結構あるのだ。しかも一つのfigureなんて、全く同じ写真の向きを上下逆さまにして順序を入れ替えて新しい論文原稿に使い回しているのを発見してしまった。こういうのってちょっと印象悪いよなぁ、ていうか二重投稿と言われても文句言われへんのとちゃうかなぁ。とまぁそんなことを発見してしまったせいもあって、発表にあんまり力が入らなかったのでした。