2015年12月29日火曜日

よいお年を

こないだの大掃除の時にできなかった自分のオフィスの掃除をいま簡単に済ませた。これで心置きなく帰省して新年を迎えられる。
今年一年を振り返ってみると、ずいぶん旅行に出ていたなぁという印象。正月の帰省を入れたら合計11回もの旅行に出たようだ。そのうち海外が5回。学会は6つに出席した。今年はなるべく外に出て積極的に交流を広げるというのが目標の一つでもあったから、まぁ結構頑張りましたなという感じ。今年は後半にテクニシャンを二人雇って指導して、最近ようやく研究も動き始めたし、来春から来る大学院生のリクルートにも成功したし、来年からの飛躍に向けてだいぶ準備ができたという風に考えると上出来なんとちゃうかな。THSの論文を世に出すのも目標だったけど、これまた今年後半にだいぶ苦労して今ようやくレビューに回っている。レビューの結果はたぶん年明け早々に帰ってくることだろう。カレンダーを見ると、一月中旬には他の論文とか申請書の締め切り予定がすでに数件入っていることを考えると、年明けからまた忙しくなりそうだ。まぁでも今日から正月にかけて、とりあえずはゆっくりと休もう。
それではみなさん、よいお年を。

ファイル形式

オリンパスの画像ファイルは .vsi とか .ets とかあってよく分からん、というか色々試してみているのだが、Fijiでうまく開けない。コンフォーカルの .oib ていうのは大丈夫なんやけどな。TIFFでエクスポートしたものが .ets という形式になってるんだと思うけど、もしかしてチャンネルが一つしか保存されていないのかなぁ。.vsi で保存されている画像はなぜか大きさが縮小されているし。ちょっと調べなあかんなぁ。

仕事納め

あっという間に年の瀬も押し迫って今年もあと3日か。昨晩は息子の幼稚園の友達のお父さん二人に誘ってもらって広小路近辺で飲み会。全く違う職業の方々と話すのも楽しいもんだ。ちょっと飲みすぎた。将来何かに発展しそうな話もあったし、今後もこういう集まりをできればいいなと思う。
で、自分は今日が仕事納め。この数日間はオリンパスのデモ機を色々といじって写真を撮ったりしてみた。なかなか綺麗に撮れる。レンズにしろカメラにしろ、ナイコンとどっちがいいかというのは難しいけど、他にも操作性とか拡張性とか色々なことを考えていた。年明けにはどっちにするか決めないといかんな。

2015年12月24日木曜日

オリンパスデモ

先々週のナイコンに引き続き、今日からオリンパスの蛍光顕微鏡のデモ機が来た。Olymus BX63。ディーラーの人がガンダムみたいって言ってたけど、確かになんだかゴツイ面構え。イメージングソフトウェアの操作がちょっと分かりにくいけど、画像はなかなかクリスプでイイ。ちょっと年末にかけてこれまたいろいろいじってみよう。

2015年12月23日水曜日

腸上皮での細胞競合

さて、先週書いていた総説は細胞競合と組織修復に関してのものだったので、まぁ基本的にはcompensatory proliferationとCCHの話になる。これを書きながら今一度考えていたのは、やっぱりimaginal discみたいなproliferating/developing tissueでのcell competitionにおけるwinner cellsのcompensatory proliferationに関するメカニズムはちゃんと分かってないんとちゃうのんということ。つまり、competitionでのcompensatory proliferationは、apoptotic cellが出すDppとかWgとかが誘導する所謂 "apoptosis-induced compensatory proliferation" のメカニズムとはちょっと違うはず。だって、competitionの状態でloser cellのapoptosisを阻害してもneighboring cellにovergrowthは誘導されないし、その場合それどころかwinner cellのproliferationを抑えることによってfinal organ sizeの帳尻を合わせているようにも見える。ここで考えられるメカニズムの一つは Dilp8 かなと思う。つまり、imaginal discみたいな発生中の組織で、cell competitionのような正常な組織成長を乱す出来事が起こると、その組織でDilp8の発現がupregulateされる。このsecreted Dilp8が全身性シグナルとして中枢神経系を介して全身の発生遅延を促すことにより、competitionが起こっている組織がfinal sizeまで到達する時間を稼ぐというか待っといてあげる。discでcompetitionが起こると発生遅れたっけ?
まぁそれはさておき、じゃあ発生後、アダルトの組織におけるcompetitionでのcompensationはどうかというと、一つはDrosophila follicleみたいなpostmitotic tissue without stem cellsにおけるCCH。で、stem cellが近くにあるような組織での例はというと、少し前にピッディーニ先輩のところからDev Cellに報告されたこの論文で報告されている。そういう意味でこの論文は非常に重要。

Cell competition modifies adult stem cell and tissue population dynamics in a JAK-STAT-dependent manner.  Dev Cell. 34: 297-309.

この論文ではDrosophila adult mid gutをモデルにMinute vs. WTのcell competitionを見ているのだが、このときWT intestinal stem cell (ISC) のproliferation rateとself-renewal frequencyがともに亢進することによって、WT winner cloneによるcompensationというかcolonizationが起こることが示されている。しかも、M/+ ISCのproliferation rateは亢進していないことから、この効果はselectiveだと言える。ところどころデカイ細胞が出てきているように見えるFigがあるけど、enterocytesはもともとendoreplicationでpolyploidになっているのでCCHが起こっていても不思議ではないな。で、このwinner ISCのproliferation rateが亢進するメカニズムは、JNK → Upd-3 → JAK/STAT activation なんだそうな。彼らが目をつけたのは、Tamori & Deng 2011で示されていた "chronic JNK activation in M/+ wing discs”(全ての細胞がM/+で競合が起こっていないdiscでもcell-autonomous JNK activationが起こっている)。やはりM/+ gutでも同様にchronic JNK activationが起こっており、WTとのcompetitionではこれがUpd-3 upregulationを介してnon-autonomousにWT ISCのproliferationを促していると。つまり「In this tissue, increased cell death is not necessary to promote the clonal expansion of fitter cells. Instead, the overgrowth of healthy cells during competition depends on JNK signaling activation.」ということになる。chronic inflammatory responseというわけやね。せやけどもしそうなら、なんでM/+ homogeneousのgutでISCのproliferation rateがWTよりも低いのかはよう分からんな。upd-3>GFPもSTAT-GFPもM/+ gutではintrinsicにupregulateされてるのに。。。でもそういや、eye discでM/+とかscribのmutant cloneがstat92E mutantとconfrontした場合にcompensatory proliferationが機能しないというのもあるし(Wu et al. Nature 2010、確かにこれと同様のことがdiscでも起こっている可能性はあるよね。


Cono Sur Reserva Especial

Cono Sur Reserva Especial Cabernet Sauvignon 2013
久しぶりのコノスルのカベルネ。といっても自転車のマークがついているやつじゃなくて、このReserva Especialを飲んだのは初めて。鮮烈なカシスとベリーにブラックペッパーのようなスパイシーな風味。タンニンはまろやか。こういう明るくて分かりやすい旨さのチリワインはやっぱりエエのう。千円ちょい。

2015年12月18日金曜日

あとは年賀状書かな

なんか今週はえらい忙しかったけど、何をしてたんやろかという感じ。
ここ数日は今日が締め切りだった論文、というか日本語の総説を書いていた。cell competitionとtissue repairについて。年明けにももう一本総説の締め切りがくるけど、そちらも同じような論文になるかな。今日が締め切りだった論文は昨日の晩遅くにひとまず脱稿して提出。で、今日は朝からラボの年末大掃除。午後からは息子の幼稚園の発表会があるというのでタクシーに乗って沼津まで。夕方にもう一度ラボに帰ってきてハエのヒートショック。そんな感じでなんやかんやと忙しい一週間だったけど、予定表を見る限り、締め切りがある類の仕事は今日で終わりなはず。あとは、来週に今度はオリンパスの顕微鏡のデモ機が来るから、実験をしつつその顕微鏡をいじりながら年末になっていく予定。あ、でもあれやな、年賀状書かなあかんね。

2015年12月11日金曜日

ナイコンデモ

やっと風邪が治ってきたけどなんだか眠たいのは低気圧のせいか。今日はやけに暖かいな。
さて、今週はNikonから貸してもらっている蛍光顕微鏡のデモ機をいろいろといじっている。ECLIPSE Ni-U。Ni-Uはマニュアルモデルなので、Z-stackとかはちょっとやりにくいけどなかなか明るくてクリアーな像が得られる。カメラの感度の良さも流石ナイコンという感じ。まぁもし買うなら後々の拡張性も考えてフル電動モデルのNi-Eかな。コンフォーカルも搭載可能なようだし。蛍光顕微鏡で写真を撮るのはえらい久しぶりだから、やっぱりコンフォーカルと違ってフォーカルプレーン以外からのボケが気になるけど、画像処理ソフトでデコンボリューションをかけることもできる。普段の観察&画像解析にはなかなかいいかも。

2015年12月9日水曜日

Dr. AG

今日は、フランスから日本を訪問中のDr. AGが研究所でトーク。glial differentiationをモデルにgcmとJAK/STATのregulationについて勉強。gliaと免疫細胞の関係について考えさせられた。で、トークの後でランチに誘われたので、H先生の車で山中城跡へ。そこの駐車場にある小さな食堂でDr. AGを囲んでソバやダンゴを食べてから、城跡に登って富士山を眺める。Dr. AGは日本が初めてとのことだったので、富士山がきれいに見えて良かった。帰りの車内でTHSのことを話してデスカッションしたのだが、ちょっと面白いアドバイスを一つもらった。ストラスブールからハエ送ってもらおうかな。

2015年12月8日火曜日

四誌目

さて、神戸出張の前に四誌目に投稿した論文、さきほどエディターから原稿をレビュワーに送りましたよとの連絡がきた。大体いつも通りなんだけども、ようやくという感じ。まぁホリデーシーズンやし、返事は年明けまで待ちましょう。

2015年12月6日日曜日

cycling

今日の午後は子供達と一緒に近所をサイクリング。この近辺の田舎はいろんな景色があってなかなか楽しい。

2015年12月5日土曜日

2015学会終了

BMB2015終了。今回は2つのワークショップでオーガナイザーとスピーカーを別々にやったこともあって、たくさんの人と新しく知り合えたしなかなか充実した学会になった。まぁ毎年のことながら毎晩の飲み会でちょっと疲れたのだが、とても楽しい一週間だった。今年はいろんな学会に行ったけど、とりあえず今年はこれで最後。
で、昨日の学会終了後は大阪の実家で一晩休憩させてもらってから、今晩三島に帰ってきた。さぁ、でもまた来週から年末までやらなあかんことがいっぱいやなぁ。

2015年12月3日木曜日

第六回ダートマスの集い

昨晩は、第六回ダートマスの集い@神戸。今回は6人の参加。今年はSF博士が亡くなったこともあり、いろいろと思い出話をしながら感傷的になったりもしたけど、やっぱり各地で頑張っているみなさんの近況をこうして聞かせてもらうと元気が出る。二次会の場所を探しながらふらふらと入った路地裏で見つけた半地下のバルは、5年前の第一回ダートマスの集いでSF博士と一緒に飲み明かした場所だった。

2015年12月2日水曜日

細胞競合

で、二日目の今朝は、恒例の細胞競合ワークショップでトークをしてきた。このワークショップは毎年盛況だし、オーディエンスもかなり活発な印象がある。今回は朝一番のトップバッターだったのでちょっと気合いを入れて、今一度「CCH」の説明と現在取り組み中のメカニズム解明経過報告。ちょっとまだ英語が混じってしまったような気がしたけど、だいぶ日本語での発表に慣れてきた気がした。ワークショップ終了後、会場近辺の混雑を離れてKと二人でぷらぷらと昼御飯を食べに近くのIKEAへ。とりあえず、CCHのメカニズムでクエスチョンマークが付いている部分をやってしまいまひょかという話になった。
それにしても、風邪の具合がちょっと悪くなってきてしんどい。。。

異種間比較

昨日のワークショップ「異種間比較が解き明かす生命システムの普遍性と多様性」は大盛況だった。比較的広めの会場だったのだが満員で立ち見のオーディエンスで溢れかえっていたし、どの演題も熱い議論が繰り広げられたのでオーガナイザーとしてはやりやすかった。オーガナイザーだったので全ての講演を始めから終わりまでしっかり集中して聞く必要があったけど、どれも面白かったのでそれも苦にはならなかった。最後の締めの挨拶でも言ったのだけど、やっぱりバイオロジーをやっている人はみんなこういうちょっと変わった動物が見せる面白い行動とか不思議な現象が大好きなのだ。実際に自分の研究をそういうものにフォーカスさせることは結構勇気がいることやよなぁとは思うけど。懇親会で演者の皆さん方と仲良くなることができたし、今後またこういう集まりがあったら参加できればいいなと思う。

FSUの集い@三宮

で、学会開催前日の夜は、FSUの集い。

神戸

BMB2015に出席するため、今週は神戸に滞在。今回は三宮駅の南側の地区にあるホテルに宿泊。北側に比べて、ここ東遊園地近辺は静かでイイ。昔、子供の頃に年に一回、この公園の近くにあったホテルのレストランに連れてきてもらったことを懐かしく思い出す。