2015年12月29日火曜日

よいお年を

こないだの大掃除の時にできなかった自分のオフィスの掃除をいま簡単に済ませた。これで心置きなく帰省して新年を迎えられる。
今年一年を振り返ってみると、ずいぶん旅行に出ていたなぁという印象。正月の帰省を入れたら合計11回もの旅行に出たようだ。そのうち海外が5回。学会は6つに出席した。今年はなるべく外に出て積極的に交流を広げるというのが目標の一つでもあったから、まぁ結構頑張りましたなという感じ。今年は後半にテクニシャンを二人雇って指導して、最近ようやく研究も動き始めたし、来春から来る大学院生のリクルートにも成功したし、来年からの飛躍に向けてだいぶ準備ができたという風に考えると上出来なんとちゃうかな。THSの論文を世に出すのも目標だったけど、これまた今年後半にだいぶ苦労して今ようやくレビューに回っている。レビューの結果はたぶん年明け早々に帰ってくることだろう。カレンダーを見ると、一月中旬には他の論文とか申請書の締め切り予定がすでに数件入っていることを考えると、年明けからまた忙しくなりそうだ。まぁでも今日から正月にかけて、とりあえずはゆっくりと休もう。
それではみなさん、よいお年を。

ファイル形式

オリンパスの画像ファイルは .vsi とか .ets とかあってよく分からん、というか色々試してみているのだが、Fijiでうまく開けない。コンフォーカルの .oib ていうのは大丈夫なんやけどな。TIFFでエクスポートしたものが .ets という形式になってるんだと思うけど、もしかしてチャンネルが一つしか保存されていないのかなぁ。.vsi で保存されている画像はなぜか大きさが縮小されているし。ちょっと調べなあかんなぁ。

仕事納め

あっという間に年の瀬も押し迫って今年もあと3日か。昨晩は息子の幼稚園の友達のお父さん二人に誘ってもらって広小路近辺で飲み会。全く違う職業の方々と話すのも楽しいもんだ。ちょっと飲みすぎた。将来何かに発展しそうな話もあったし、今後もこういう集まりをできればいいなと思う。
で、自分は今日が仕事納め。この数日間はオリンパスのデモ機を色々といじって写真を撮ったりしてみた。なかなか綺麗に撮れる。レンズにしろカメラにしろ、ナイコンとどっちがいいかというのは難しいけど、他にも操作性とか拡張性とか色々なことを考えていた。年明けにはどっちにするか決めないといかんな。

2015年12月24日木曜日

オリンパスデモ

先々週のナイコンに引き続き、今日からオリンパスの蛍光顕微鏡のデモ機が来た。Olymus BX63。ディーラーの人がガンダムみたいって言ってたけど、確かになんだかゴツイ面構え。イメージングソフトウェアの操作がちょっと分かりにくいけど、画像はなかなかクリスプでイイ。ちょっと年末にかけてこれまたいろいろいじってみよう。

2015年12月23日水曜日

腸上皮での細胞競合

さて、先週書いていた総説は細胞競合と組織修復に関してのものだったので、まぁ基本的にはcompensatory proliferationとCCHの話になる。これを書きながら今一度考えていたのは、やっぱりimaginal discみたいなproliferating/developing tissueでのcell competitionにおけるwinner cellsのcompensatory proliferationに関するメカニズムはちゃんと分かってないんとちゃうのんということ。つまり、competitionでのcompensatory proliferationは、apoptotic cellが出すDppとかWgとかが誘導する所謂 "apoptosis-induced compensatory proliferation" のメカニズムとはちょっと違うはず。だって、competitionの状態でloser cellのapoptosisを阻害してもneighboring cellにovergrowthは誘導されないし、その場合それどころかwinner cellのproliferationを抑えることによってfinal organ sizeの帳尻を合わせているようにも見える。ここで考えられるメカニズムの一つは Dilp8 かなと思う。つまり、imaginal discみたいな発生中の組織で、cell competitionのような正常な組織成長を乱す出来事が起こると、その組織でDilp8の発現がupregulateされる。このsecreted Dilp8が全身性シグナルとして中枢神経系を介して全身の発生遅延を促すことにより、competitionが起こっている組織がfinal sizeまで到達する時間を稼ぐというか待っといてあげる。discでcompetitionが起こると発生遅れたっけ?
まぁそれはさておき、じゃあ発生後、アダルトの組織におけるcompetitionでのcompensationはどうかというと、一つはDrosophila follicleみたいなpostmitotic tissue without stem cellsにおけるCCH。で、stem cellが近くにあるような組織での例はというと、少し前にピッディーニ先輩のところからDev Cellに報告されたこの論文で報告されている。そういう意味でこの論文は非常に重要。

Cell competition modifies adult stem cell and tissue population dynamics in a JAK-STAT-dependent manner.  Dev Cell. 34: 297-309.

この論文ではDrosophila adult mid gutをモデルにMinute vs. WTのcell competitionを見ているのだが、このときWT intestinal stem cell (ISC) のproliferation rateとself-renewal frequencyがともに亢進することによって、WT winner cloneによるcompensationというかcolonizationが起こることが示されている。しかも、M/+ ISCのproliferation rateは亢進していないことから、この効果はselectiveだと言える。ところどころデカイ細胞が出てきているように見えるFigがあるけど、enterocytesはもともとendoreplicationでpolyploidになっているのでCCHが起こっていても不思議ではないな。で、このwinner ISCのproliferation rateが亢進するメカニズムは、JNK → Upd-3 → JAK/STAT activation なんだそうな。彼らが目をつけたのは、Tamori & Deng 2011で示されていた "chronic JNK activation in M/+ wing discs”(全ての細胞がM/+で競合が起こっていないdiscでもcell-autonomous JNK activationが起こっている)。やはりM/+ gutでも同様にchronic JNK activationが起こっており、WTとのcompetitionではこれがUpd-3 upregulationを介してnon-autonomousにWT ISCのproliferationを促していると。つまり「In this tissue, increased cell death is not necessary to promote the clonal expansion of fitter cells. Instead, the overgrowth of healthy cells during competition depends on JNK signaling activation.」ということになる。chronic inflammatory responseというわけやね。せやけどもしそうなら、なんでM/+ homogeneousのgutでISCのproliferation rateがWTよりも低いのかはよう分からんな。upd-3>GFPもSTAT-GFPもM/+ gutではintrinsicにupregulateされてるのに。。。でもそういや、eye discでM/+とかscribのmutant cloneがstat92E mutantとconfrontした場合にcompensatory proliferationが機能しないというのもあるし(Wu et al. Nature 2010、確かにこれと同様のことがdiscでも起こっている可能性はあるよね。


Cono Sur Reserva Especial

Cono Sur Reserva Especial Cabernet Sauvignon 2013
久しぶりのコノスルのカベルネ。といっても自転車のマークがついているやつじゃなくて、このReserva Especialを飲んだのは初めて。鮮烈なカシスとベリーにブラックペッパーのようなスパイシーな風味。タンニンはまろやか。こういう明るくて分かりやすい旨さのチリワインはやっぱりエエのう。千円ちょい。

2015年12月18日金曜日

あとは年賀状書かな

なんか今週はえらい忙しかったけど、何をしてたんやろかという感じ。
ここ数日は今日が締め切りだった論文、というか日本語の総説を書いていた。cell competitionとtissue repairについて。年明けにももう一本総説の締め切りがくるけど、そちらも同じような論文になるかな。今日が締め切りだった論文は昨日の晩遅くにひとまず脱稿して提出。で、今日は朝からラボの年末大掃除。午後からは息子の幼稚園の発表会があるというのでタクシーに乗って沼津まで。夕方にもう一度ラボに帰ってきてハエのヒートショック。そんな感じでなんやかんやと忙しい一週間だったけど、予定表を見る限り、締め切りがある類の仕事は今日で終わりなはず。あとは、来週に今度はオリンパスの顕微鏡のデモ機が来るから、実験をしつつその顕微鏡をいじりながら年末になっていく予定。あ、でもあれやな、年賀状書かなあかんね。

2015年12月11日金曜日

ナイコンデモ

やっと風邪が治ってきたけどなんだか眠たいのは低気圧のせいか。今日はやけに暖かいな。
さて、今週はNikonから貸してもらっている蛍光顕微鏡のデモ機をいろいろといじっている。ECLIPSE Ni-U。Ni-Uはマニュアルモデルなので、Z-stackとかはちょっとやりにくいけどなかなか明るくてクリアーな像が得られる。カメラの感度の良さも流石ナイコンという感じ。まぁもし買うなら後々の拡張性も考えてフル電動モデルのNi-Eかな。コンフォーカルも搭載可能なようだし。蛍光顕微鏡で写真を撮るのはえらい久しぶりだから、やっぱりコンフォーカルと違ってフォーカルプレーン以外からのボケが気になるけど、画像処理ソフトでデコンボリューションをかけることもできる。普段の観察&画像解析にはなかなかいいかも。

2015年12月9日水曜日

Dr. AG

今日は、フランスから日本を訪問中のDr. AGが研究所でトーク。glial differentiationをモデルにgcmとJAK/STATのregulationについて勉強。gliaと免疫細胞の関係について考えさせられた。で、トークの後でランチに誘われたので、H先生の車で山中城跡へ。そこの駐車場にある小さな食堂でDr. AGを囲んでソバやダンゴを食べてから、城跡に登って富士山を眺める。Dr. AGは日本が初めてとのことだったので、富士山がきれいに見えて良かった。帰りの車内でTHSのことを話してデスカッションしたのだが、ちょっと面白いアドバイスを一つもらった。ストラスブールからハエ送ってもらおうかな。

2015年12月8日火曜日

四誌目

さて、神戸出張の前に四誌目に投稿した論文、さきほどエディターから原稿をレビュワーに送りましたよとの連絡がきた。大体いつも通りなんだけども、ようやくという感じ。まぁホリデーシーズンやし、返事は年明けまで待ちましょう。

2015年12月6日日曜日

cycling

今日の午後は子供達と一緒に近所をサイクリング。この近辺の田舎はいろんな景色があってなかなか楽しい。

2015年12月5日土曜日

2015学会終了

BMB2015終了。今回は2つのワークショップでオーガナイザーとスピーカーを別々にやったこともあって、たくさんの人と新しく知り合えたしなかなか充実した学会になった。まぁ毎年のことながら毎晩の飲み会でちょっと疲れたのだが、とても楽しい一週間だった。今年はいろんな学会に行ったけど、とりあえず今年はこれで最後。
で、昨日の学会終了後は大阪の実家で一晩休憩させてもらってから、今晩三島に帰ってきた。さぁ、でもまた来週から年末までやらなあかんことがいっぱいやなぁ。

2015年12月3日木曜日

第六回ダートマスの集い

昨晩は、第六回ダートマスの集い@神戸。今回は6人の参加。今年はSF博士が亡くなったこともあり、いろいろと思い出話をしながら感傷的になったりもしたけど、やっぱり各地で頑張っているみなさんの近況をこうして聞かせてもらうと元気が出る。二次会の場所を探しながらふらふらと入った路地裏で見つけた半地下のバルは、5年前の第一回ダートマスの集いでSF博士と一緒に飲み明かした場所だった。

2015年12月2日水曜日

細胞競合

で、二日目の今朝は、恒例の細胞競合ワークショップでトークをしてきた。このワークショップは毎年盛況だし、オーディエンスもかなり活発な印象がある。今回は朝一番のトップバッターだったのでちょっと気合いを入れて、今一度「CCH」の説明と現在取り組み中のメカニズム解明経過報告。ちょっとまだ英語が混じってしまったような気がしたけど、だいぶ日本語での発表に慣れてきた気がした。ワークショップ終了後、会場近辺の混雑を離れてKと二人でぷらぷらと昼御飯を食べに近くのIKEAへ。とりあえず、CCHのメカニズムでクエスチョンマークが付いている部分をやってしまいまひょかという話になった。
それにしても、風邪の具合がちょっと悪くなってきてしんどい。。。

異種間比較

昨日のワークショップ「異種間比較が解き明かす生命システムの普遍性と多様性」は大盛況だった。比較的広めの会場だったのだが満員で立ち見のオーディエンスで溢れかえっていたし、どの演題も熱い議論が繰り広げられたのでオーガナイザーとしてはやりやすかった。オーガナイザーだったので全ての講演を始めから終わりまでしっかり集中して聞く必要があったけど、どれも面白かったのでそれも苦にはならなかった。最後の締めの挨拶でも言ったのだけど、やっぱりバイオロジーをやっている人はみんなこういうちょっと変わった動物が見せる面白い行動とか不思議な現象が大好きなのだ。実際に自分の研究をそういうものにフォーカスさせることは結構勇気がいることやよなぁとは思うけど。懇親会で演者の皆さん方と仲良くなることができたし、今後またこういう集まりがあったら参加できればいいなと思う。

FSUの集い@三宮

で、学会開催前日の夜は、FSUの集い。

神戸

BMB2015に出席するため、今週は神戸に滞在。今回は三宮駅の南側の地区にあるホテルに宿泊。北側に比べて、ここ東遊園地近辺は静かでイイ。昔、子供の頃に年に一回、この公園の近くにあったホテルのレストランに連れてきてもらったことを懐かしく思い出す。

2015年11月29日日曜日

2W11

もう一つ、二日目の午前中には今年も恒例の細胞競合ワークショップがあります。今回私はトップバッター。CCHのメカニズムに関して話す予定です。

[2W11] 細胞競合 ー その本質と生理的意義に迫る
2015年12月2日(水) 9:00〜11:30 第11会場

細胞競合とは、生体内で近接する細胞間の適者生存競争であり、生体内環境への適応度が相対的に高い細胞(「勝者」)が低い細胞(「敗者」)を積極的に排除する現象である。ここ10年ほどの研究により、細胞競合が様々な生物種や実験系で観察される現象であることがわかり、またその役割として発生過程におけるロバストな組織構築の実現やニッチにおける優良幹細胞の選別、さらには組織に生じた異常細胞の排除など、多彩な生命現象に関わることが示唆されつつある。しかし、多様な細胞競合現象の共通原理や分子機構、生理的意義についてはいまだ不明な点が多い。本ワークショップは、いま拡大しつつある細胞競合研究において、様々なモデル系・アプローチを用いた最新の知見を提供していただき、細胞競合の分子機構と生理的意義からその本質に迫る議論の場としたい。

1W6-p

明後日から、神戸でBMB2015が開催されますね。今年は分子生物学会と生化学会の合同大会なので、すごい人出なんでしょう。
さて今回は紆余曲折あって、一日目の午後のワークショップ「異種間比較が解き明かす生命システムの普遍性と多様性」のオーガナイザーを務めることになりました。題名の通り、いろんな生物を用いた多岐にわたるオモシロイテーマの研究を聞くことができるはずですので、皆様是非お越しください!

[1W6-p] 異種間比較が解き明かす生命システムの普遍性と多様性
2015年12月1日(火) 14:00〜16:30 第6会場

これまで生命科学は種の違いを越えても揺るがない普遍的原理が存在することを明らかにしてきた。これらの研究では主にモデル生物を用いられてきた。一方で、この地球上には既存のモデル生物以外に様々な興味深い特性を持つ生物がいる。たとえば、がんにならないとされるハダカデバネズミ、また、際立った再生能力をもつイモリなどである。このような特性が異なる生物種同士(たとえば、がんを発症するマウスとしないハダカデバネズミ;再生できるイモリとできないマウス、など)を直接比較することで特性の違いの背景となる分子機構を明らかできれば、その生命システム(たとえば、がんの発症機構や再生機構)のより深い理解が可能となろう。また、同時にその理解を生物がもつ普遍性と対峙させることで、生命の多様性の意義や進化の理解が深まるであろう。本ワークショップでは異種動物の比較を基盤とした意欲的な研究の紹介を土台にして、この研究戦略の方向性や発展性を議論したい。

hibernation

ここ数日でだいぶ冷え込むようになったねぇ。富士山もきれいに雪化粧。近所の古墳で子供がカエルを見つけたけど、そろそろ冬眠するのかな。今日は一日中、暗くなるまで子供と外で遊んでいた。

2015年11月28日土曜日

42

昨日また一つ歳をとった。なんやら忙しいし一昨日あたりから風邪気味でちょっとしんどいのだけど、元気な子供達に祝ってもらってほっとする。FBでも色んな国のたくさんの友達からBirthday wishesをもらって元気が出た。
で、論文の方も予定通り、昨日バースデーサブミッション完了。さぁどうなることやら。

166

チューリヒのハエ達が到着。ほとんどみんな生まれてすぐに発送されたのか、どのバイアルでも餌の中で小さなウジ虫達が元気に蠢いていた。とりあえずチェックした限り、166ラインみんな生きていそうで一安心。

2015年11月24日火曜日

New version

週末の三連休はオフィスで論文執筆に集中して、ニューバージョンのMSがほぼ完成。今までのバージョンからFigureの数を増やして文章も足したけど、とりあえずResults & Discussionは一つにまとめることにした。あとはカバーレターをもうちょい練り直す。金曜日にDr. TSのとこと同時にサブミットする予定。
昨日チューリヒから連絡が来て、どうやら注文していたハエ達が昨日ようやく発送されたようだ。今朝FedExでトラッキングしてみたら、ハエ達は今どうやらシャルルドゴールでトランジット中。パリの今晩の気温は1℃とか、だいぶ寒いけど大丈夫かな。

2015年11月17日火曜日

co-submission

先週執筆していた申請書は昨日で終了。ちょっと当分の間こういう申請書からは離れてそろそろ実験に集中したいなと思った。まぁ引き続き論文のほうの執筆はしないといけないけど。
そういや金曜日にWMからのメールで、あるラボからco-submissionのお誘いが来たという連絡をもらった。確か、シカゴでそのPIと立ち話しているときに少し彼らの話を聞いて、バルセロナで彼女のトークを聞いたときにホホウナルホドネと思ってそのあとで色々とデスカッションしたんだった。お互いのストーリーのポイントはだいぶ違っているんだけどもなんというかcomplementaryな感じなので、back-to-backでpublishできたら面白いだろうなと思う。上手くいくかどうかはちょっと分からないのだけども、それじゃあとりあえず一緒に投稿しまひょかという話に落ち着いた。再来週の神戸出張の前にはなんとかしたいところ。

2015年11月13日金曜日

Mさん二週目

今週は、なんやらこれまたいつの間にか執筆作業に追われている。まぁ年末に向けてまだ執筆しないといけないものが色々とあるので、気張ってやるしかない。。。
さて、ラボの方はMさんが今週二週目だったけど、さすがにいろんな場所でテクをされてきただけあって比較的話が早い感じ。そういや先週、練習のために抗体染色してもらったオバリーのサンプルを見ておやおやと思った。練習だからwild typeのオバリーを使って、つい最近DSHBから届いた抗体を試してみたのだが、えらい意味ありげにstage-dependentなパターンで染まっている。こないだのTEMTIAのときに、ちょっと見てみようかなと思ったタンパク。結構ありふれたタンパクなのだが、オバリーでのexpression patternを見たことない気がしたので試してみた。調べてみたら確かにこの発現パターンについて触れている以前の論文を一つだけ見つけたけど、なぜそうなのかはもしかして分かってないのかも。結構重要そうなんやけど、とか考えていたら久しぶりに妄想が膨らんできた。

2015年11月10日火曜日

また雨

なんか一昨日あたりからまた雨が続いている。やっぱり日本の低気圧はきつい。昨日は眠気がひどかったし、今日もまだ体調が冴えない感じ。
さて、そんななか今日はテクのお二人にイマジナルディスクの解剖を指導。午後に見に行ったら、二人ともなんやかやと言いながらもそれなりに出来ていた。オバリーの方もそれほど問題なかったし、この調子なら大丈夫そうかな。

2015年11月6日金曜日

Mark

今日、この研究所で知り合った友人のマークとのお別れだった。イギリス人のマークはポスドクとしてこの研究所で研究していたのだが、ノルウェーのラボに移籍することになって、明日三島を発つんだそうだ。彼といつ頃知り合ったのかよく思い出せないのだけど、たぶんまだ自分が日本に帰ってきて間もない頃、アメリカを去ってセンチメンタルになっていた頃だったろう。彼とは食堂でよく二人で昼御飯を食べながら、なんやかんやと色々話したもんだ。アメリカにいるとき周りにイギリス人の知り合いがほとんどいなかったからか、いろいろな面でアメリカ人との違いが面白かった。ノルウェーに行くことになったと聞かされたのはもう数ヶ月前だったけど、あっという間にこの日がきてしまった。このところいつも、日本を去るのはとても悲しい、と言って寂しそうな顔をしていたけど今日はとても晴れやかな表情になっていて安心した。あぁでも、ランチタイムが寂しくなるなぁ。。。別れ際、一昨日町のお祭りに行ったときに三嶋大社に寄って買って来た御守りを手渡した。
Good luck with your new life, Mark!

2015年11月4日水曜日

Dental treatment 完了

今日は昼に歯医者。今日はなんやかんやで一時間以上かかったけど、これでようやく全ての処置が完了した。この夏から4ヶ月くらい通ったかな。10回以上行ったはず。長いこと歯医者に行ってなかった分、色々と直してもらうのにだいぶと長いことかかった。これですっきりやけど、やっぱり歯医者はイヤやねぇ。定期的に行ってケアしてもらっていればこんな大変なことにはならない、ということでこれからはちゃんと定期的に行くようにしよう。

2015年11月3日火曜日

甲州にごり

今日は子供達を連れて、ダウンタウンのほうで行われている「三島大通り宿場まつり」を見に行ってきた。歩行者天国になったメインストリートにはたくさんの屋台が出ていて、あちこちでいろんなイベントが行われている。なんか三島はこういうお祭り多いな。

さて帰り際に、祭りで賑わうメインストリートから狭い通りを少し入ったところにあるワイン屋さんの扉を開けてみると、店番のお姉さんが、届いたばかりの新酒の栓が開いてるから試飲しませんかと言う。飲んでみると甘くてとても旨いワインだったので迷わずに買って帰ってきた。山梨県産甲州種100%の無濾過ワイン。発酵終了直後のワインの上澄み部分を、濾過をすることなく瓶詰したにごりワインなんだそうな。なんと瓶詰日は先々週の10月23日。めっちゃフルーティでまろやかで、フレッシュなジュースのようなのでぐいぐい飲んであっという間に空けてしまった。1500円ほど。
シャトー酒折 甲州にごり 酒折地区 2015年

2015年11月2日月曜日

2nd tech in

11月からもう一人のテクニシャンとしてラボに加わることになっていたMさんは今日が初日。ということで、今日は朝から色々と話しながら研究の説明。Mさんは今までにいろんなところで研究員をされてきた方なので、どのあたりから説明すればええんかなと思いながら話し始めたのだが、fly geneticsのような古典遺伝学は初めてということでやっぱり基礎的なところからの授業。まぁ実験の感覚はある方なので、なるべく実践的に手を動かしながらのほうが良いのかな。これまた数週間ちょっと大変になるけど、今月中には実験態勢を軌道に乗せたいところ。
それにしても今日はなんだか眠たいし体が重いなと思ったら、やっぱり低気圧か。

14° Secolo Chianti

Botter 14° Secolo, Chianti,  2013
イタリア、トスカーナのキャンティ。ベリーの果実味豊かでフレッシュな味わい。タンニンも程よくてぐいぐい飲んでしまう。これで千円ちょい。ナイス。

2015年10月31日土曜日

作戦会議

今晩はオフィスに戻ってきてフロリダのWMとスカイプで論文の作戦会議。投稿した一誌目のreviewing editorsからのコメントは一つ非常に重要なものがあったものの、ストーリーの大事なポイントを見過ごされていたので、そこは改善せなあかんよねと。あと、いよいよここまでは出していなかったデータも追加してフォーマットをfull articleに変更しようぜということで意見が一致。まぁ、早く世に出したいんやけども、長い戦いになるのは覚悟していたし、がんばってもう一度執筆に集中する。

2015年10月28日水曜日

遺伝研公開講演会2015

来週の土曜日、遺伝研の公開講演会「研究者と語ろう」が開催されます。会場は、東京の学術総合センター内にある一橋講堂というところです。うちの研究室もパネル展示に参加しています。大学院進学等で御興味のある方はぜひお越しくださいませ。

2015年10月26日月曜日

第一弾注文

来週からいよいよもう一人のテクニシャンMさんがグループに加わってくれる予定。ということで、これまで長いこと温めていたスクリーニング計画を近々始動させることができるかなと考えて、今日スクリーニング第一弾シリーズのハエをスイスのFlyORFから注文。ここから注文するのは初めてやけど、どれくらいかかるんかねぇ。

6冊目へ

アメリカに渡ってポスドクを始めたときからずっとつけている研究用ノートの5冊目が一杯になったので6冊目へ。一冊100ページなので合計500ページもあって、約十年分の重みはずっしりとくる。実験ノートとは違って、研究の素材とかアイデアとか予定とかが書いてあるので、これを見ると当時自分が考えていたこととその変遷がよく分かる。さぁ、この6冊目ではどんな展開が待っているんかねぇ。

2015年10月22日木曜日

四週目終了

今週でテク見習いのTさんがラボに来始めてから四週目、といっても二週目は1日だけだったし先週は自分が出張でいなかったので、まぁまだ実際には二週目みたいなもんか。今週は、オバリーの解剖から免疫染色までを一通りやってみた。こういう実験をするのは初めてということなので、やはり始めは恐る恐るという感じになるのは仕方ないけど、このあたりの作業はルーティンワークになるのですぐに慣れることができるはず、と期待。来週もう一度同じプロセスを今度はできる限り一人でやってもらう予定。で、もう一人のテク、Mさんもついに再来週から来てくれることになっている。これまた初週はいろいろと指導する必要があるのでだいぶ忙しくなるだろうけど、ようやくいろいろとやりたかった実験の始動を考えられるようになってきたし、実際の計画を立てないといかんなという感じになってきた。TEMTIAでだいぶ刺激を受けたのか、メルボルンから帰ってきてからなんだかだいぶ頭の中がクリアーになった気がする。

暖秋

朝晩はだいぶ涼しくなってきたけど、意外と昼間はまだだいぶ暖かいね。もうそろそろ10月も終盤だというのに。日本の秋ってこんな暖かいもんだっけかな。家の前の森に入ると、たしかに秋の雰囲気を感じることができたけど。この家の前の森に入っていける小道を最近見つけたので、どこまで続いているのか子供たちと一緒に探検してみたら、丘のふもとにある川沿いまで続いていた。

2015年10月16日金曜日

28 hours

ようやく三島に無事帰ってきた。メルボルンのホテルを出てから28時間くらいか。オーストラリアって時差があんまりないからかそこまで遠いイメージじゃなかったけど、ヨーロッパと同じくらい遠いんやね。ほんま疲れたわ。まぁやっぱり行きも帰りもジャカルタで5時間のトランジットっていうのが結構きつかったのかも。
写真は上がジャカルタ到着直前に見た日没時の夕焼けで、下はその約12時間後に沖縄上空あたりで見た日の出時の朝焼け。

2015年10月15日木曜日

Good bye Australia

ふたたびジャカルタで約5時間のトランジット。一週間前と同じSkyTeamのラウンジで夕飯を取ってくつろぎ中。

Melbourne観光

ということで、今日は学会終了後に日本人四人でメルボルン観光。ダウンタウンを歩き回ってきた。古い歴史的な建物とモダンなものが混在する街はなかなかビューチフルだし、ここは結構美味しいものも多い。チャイナタウンで旨い小籠包を食べて日が沈んだ後、南半球で一番高いという展望台、Eureka Skydeck 88へ登った。ここから見るメルボルンの夜景はまさにbreathtakingだった。

2015年10月14日水曜日

TEMTIA終了

TEMTIA-VII は今日で終了。いやーなかなかスゴイ学会だった。まぁ「EMT」のミーティングなので当たり前なんやけども、4日間本当にEpithelial-Mesenchymal Transitionの話ばっかりだった。その中でもほとんどの人が cancer metastasis の文脈で話をしていたのも当たり前だと思うけど、実はそれとはちょっと違うものに面白いものが多かったように感じたな。自分の見ている現象がEMTかというと、厳密にはそうではない気もするんだけども、上皮から細胞が下に押し出されたり上に飛び出たりするメカニズムとその意味を考える上で今回は非常に良い勉強になった。何人か新しい友人もできたし、遠くまで来た甲斐があった。
ちなみに、このTEMTIAのmeetingは2年おきなんだけども、2年後はヒューストンでその次の4年後はついに日本での開催が決定したようだ。

2015年10月13日火曜日

Albert Park

休み時間に学会会場の周りを散策。

TEMTIA三日目

今日はやっぱりなかなかオモシロイのが多かった。特にDr. GJの仕事は、YN博士から少し聞いていたけど、やっぱり自分が見ているものとかなり近いのかもしれないという感じがした。やっぱり発生は楽しい。Mathematical modellingでも結構おもしろいのがあったし。ということで、今日も一日楽しかったのだけど、自分はどうやら今晩の懇親会の料金を払っていなかったようで会場に入れなかった。参加費がずいぶん高いので当然懇親会費も含まれていると思ってたんやけどなぁ。そんなわけで、これまた会場に入れなかったYN博士と二人で近くのギリシャ料理のレストランへ行ったのだが、これが思いのほか旨くて満足して帰ってきた。
さぁ、学会はもう明日が最終日。

2015年10月12日月曜日

TEMTIA二日目

TEMTIA-VII 二日目終了。
今日は随分と気温が下がっている。明後日からまた暑くなるようだが、この時期結構不安定な天気なのかな。今の時期、気温はだいたい日本と同じくらいなんだけども、季節は真逆でこちらは春。色んな花が咲いていて、そういや春なんやよねという感じ。
学会の方はここまでの二日間、朝から晩までほとんどの話が、Cancer→EMT→CTC→METという流れの中のどこかの話で、もうおなかいっぱいという感じ。勉強になったけどさすがに疲れた。もちろんそんな中にも時々、おっ?と思わされるオモシロイのがあってなかなか楽しいのだが、結局一番インプレスされたのは、昨日のMT先生のプリナリートークだったかも。MT先生には、こないだCDBに行った時に初めて挨拶する機会があったんだけども、昨晩も今晩も一緒に夕食を食べに出ていろんな話をすることができて良かった。
さぁ、明日からは発生の話も出てくるようなので、これまた楽しみやね。

2015年10月10日土曜日

arrived at Melbourne

今日の昼にようやくメルボルンに辿り着いた。ジャカルタを夜の10時半発でメルボルンに翌朝9時着ということだったので、結構長いフライトかと思ったら時差が4時間もあるので実は6時間くらいのフライトだった。そんなわけで機内であんまり眠ることはできず。到着後、空港から市内へはバスで、その後メトロに乗り換えてホテル近くの駅まで来たけど、そこからぶらぶら歩いたら結構遠くて一時間も歩いた。そんなこんなでかなり疲れたので昼寝して目覚めたら夕方になっていた。その後、会う約束をしていたカンザスと神戸のダブルYN博士と一緒に近所をぶらぶらして見つけたビアガーデンで夕食。オージービーフステーキは予想以上に旨かった。
さぁ、ということで、いよいよ明日から TEMTIA-VII 開幕。

2015年10月9日金曜日

Jakarta

今朝、羽田から日本を出発。で、いまジャカルタで約5時間のトランジット。タックスフリーのお土産屋さん以外に大してオモシロイものもなさそうなので、SkyTeamのラウンジで食事してくつろぎ中。このあとナイトフライトで、明日の朝メルボルンに到着予定。

done

今週はえらい忙しかったけど、やるべきことは全部やったはず。SBF-SEMサンプルは今日ようやく包埋までできたし、さきほど申請書もサブミット完了。ということで、明日オーストラリアへ向けて旅立ちます。明日はジャカルタ経由でメルボルンまで、丸一日の長旅。ちょっとしんどいやろうけど、色々と楽しみやなぁ。

2015年10月8日木曜日

Cacodylate buffer

10月に入ってなんか急に朝晩冷え込むようになってきたね。先週から来始めたテクのTさんは、お子さんが風邪をひいて発熱ということで昨日と今日はお休み。まだなんやかやと指導が続くのだけど、自分は明日からのオーストラリア出張を前にこの数日大忙しなので、まぁちょうど良かったのかも。というのも、出張前に一つ書きあげてしまいたい申請書に取り掛かっているのに加えて、先週末からSBF-SEMのサンプル作製の再チャレンジを始めたから。結局前回作製したサンプルで組織の状態が良くなかった理由はよく分からないのだが、とりあえず一次固定と四酸化オスミウムでの二次固定で、前回通常のプロトコールとは違っていたCacodylate bufferの濃度をふって様子を見てみることにした。結構時間がかかる作業なので上手くいって欲しいなぁ。せやけど今日はちょっと旅の準備もせなあかんね。

2015年10月6日火曜日

三誌目へ

結局、論文は同じ雑誌社の姉妹誌へ転送することにした。ということで、tranfer submission 完了。とりあえずリフォーマットせずにそのままなので、まぁ気軽に。なんか、ここまでは大体いつもと同じパターンやなぁ。。。

第二誌目

先々週の土曜日に投稿した論文がたった今返ってきた。先週の月曜から「under consideration」に入って丸一週間でリジェクト。うーむ、やっぱり難しいな。まぁ残念なんやけど、この二軒から門前払いされるのはある程度想定していたことでもあるし、落ち込んでいる暇はない。さぁ次はどこの扉を叩きに行くかな。。。

2015年9月29日火曜日

Drosophila Oogenesis

久しぶりにドンちゃんからメールが来たと思ったら、彼が寄稿したSpringerのMethods and Protocolsの最新刊「Drosophila Oogenesis」の紹介だった。目次を見てみたところ結構内容は豊富そうで、これはハードカバーのやつをラボに置いとかんなあかんなという感じ。そういや最近ふと思ったんだけども、Drosophilaのovarian follicular epitheliumをメインの材料にしている人って日本では聞いたことがない。germ lineを見ている人は何人か知っているけど、follicleをモデルにしている人って日本で自分以外にもいるんだろうか?誰か知っている方がいたら教えて下さい。

Technicians

今日からテクニシャンの方が一人ラボに加入。実験補助員募集の広告を見て応募してきてくれた方なのだが、Biologyのバックグラウンドはないということなので、とりあえず少しの間は色々と指導しながらお互いにうまくいくか様子見という形。ということで、早速今日から少しずつ授業をしながら実験の指導。実験の経験がないアンダーグラジュエイトの指導はアメリカでさんざんやってきたけど、Biologyのバックグラウンドがない人にFly Geneticsをどれだけ効率的に教えることができるかは自分でもちょっと未知数。
で、今朝授業をしているときに、11月から加入してくれることになったもう一人のテクの方も挨拶をしにラボに来られたのでちょっと雑談。あぁこんな感じで賑やかになっていくんだなぁと思うとだいぶ楽しみなってきた。

2015年9月26日土曜日

二誌目へ

今日は息子の幼稚園で運動会が行われる予定だったのだけど、ここ数日の雨で明日に延期。明日晴れたらええけど。
それにしてもやはり低気圧の影響か、今日は朝から一日中なんだか眠気でふらふらしていたのだけど、昨晩途中まで行った論文投稿作業を完了させるため今晩もオフィスに出てきてたった今投稿完了。どうなるやろね。せめてレビューには回してくれよと願っているけど。。。

2015年9月24日木曜日

cavity

今日の午前中はまた歯医者。今日でようやく二ヶ月間くらいに渡った大きな虫歯の治療が終わった。この虫歯はフロリダでCCHの論文と戦っていた頃に急に奥歯に穴が開いて発覚したのだったけど、歯医者さんによると非常にゆっくりと侵食されたためにあまり痛みもなくここまで来てしまったのだとか。あの頃は本当に忙しくて歯医者に行く時間も惜しかったので、この論文のためならこの歯一本くらい失ってもしゃーないわいとか変な意地を張っていたけど、実は歯医者に行ける保険にも入っていなかったことが一番の理由だったりもする。でもやっぱり健康でないと研究にも集中できひんねんからこれからはちゃあんと定期的に歯医者に行こうと思った。まぁまだ直す箇所があるので、当分歯医者通いが続くけど。歯はtissue repairが効かんねんから大切にせなね。
論文のほうは、連休の旅行中に一時頭の中から追い出したカバーレターにもう一度取りかかる。そういやアメリカは連休ではなかったから、心配したWMから昨日様子伺いのメールが来た。それにしても今年はなんだか旅行ばっかりしてるな。またもや二週間後からはTEMTIAに出席するために、今度はメルボルンへ赴く予定だし。次のジャーナルでレビューに回ってくれていたら、ちょっと落ちついて行けるんやけど。。。

Atomic Bomb Dome

長崎には行ったことがあったけど、ここには来たのは初めてだった。当然色々と考えさせられる。色は無い。