2009年12月31日木曜日

PLUTO

これまた遅ればせながら、日本から取り寄せた「PLUTO」の最終巻を先日ようやく読み終えた。言わずと知れた手塚治虫の「鉄腕アトム」の中の一話、「地上最大のロボット」の浦沢直樹によるリメイク作品。手塚治虫は言うまでもなく最高の漫画家で、自分にとっても「陽だまりの樹」や「アドルフに告ぐ」などは今まで読んだ全てのマンガの中でベストに入る格別なモノだ。一方で浦沢直樹の「MASTERキートン」も自分にとってはベストオブザベストと言えるマンガ。そんなわけでこの浦沢直樹x手塚治虫の「PLUTO」にはずっとただならぬ期待を抱いていたのでした。去年の年末に日本に一時帰国したときに1巻から6巻までまとめて読んで一気に引き込まれてしまい、今年出た7巻と8巻は発行されるたびにわざわざ日本から取り寄せた。ということで今年一年掛けて、久しぶりに浦沢直樹の新しい長編マンガを楽しめた。「MONSTER」以来かな。夜中に座布団の上に寝そべってこういうオモシロイマンガをじっくりと読む時間というのは、昔から変わらず自分にとって最も贅沢な時間の一つだ。こういう素晴らしいマンガがたくさん読める日本人は本当に恵まれているよなぁ、とつくづく思うのである。

2009年12月30日水曜日

嗜好

少し前にうちのラボを卒業して今はUNCのDr. MPラボでポスドクをしているジョンピーと、最近何通かの長々としたメールをやりとりしてあることについてデスカッションしている。少し前に、ある抗体染色で自分が重大な勘違いをしていたことを書いたが、実はまだジョンピーがうちのラボにいた頃、もう随分前のラボミーティングになるけどジョンピーがその抗体のシグナルについて正しい指摘をしてくれていたことを思い出したのだ。最近色々と確かめてみて、やっぱりジョンピーがその時に言っていたことが正しかったことが証明された。あのとき発表スライドの写真を一瞬見ただけで核心をついていたジョンピーの観察眼の鋭さには恐れ入る。これはまぁこれで一応解決と言うことになるのだけども、じゃあなんでそのシグナルが必ず上皮細胞内でregion-specificに存在するのか?という疑問が出てきた。この抗体を信じるのであれば、もしかしてコレは非常にオモシロイ現象なんじゃないだろうかということでお互い色々調べながらメールで議論している訳だが、この議論を通して自分の中では結局4つの異なる仮説を持つに到った。いくつかの簡単な実験で、この4つのうちのどの仮説が一番もっともらしいかを決めることは出来るだろう。コレ、もしこの仮説の内一つでも正しそうなのであればプロジェクトにして研究する価値があると思っているんだけども、どう思う?とジョンピーに言ったところ、「Absolutely, I will study it if you don't!! haha」だと。やっぱりジョンピーとは嗜好が似ているようだ。

二段ベッド

この三日間ほど、毎晩のように先日IKEAで買ってきた家具の組み立てをしていた。IKEAの家具ってデザインがよくて比較的低価なんだが、全てのモノを自分で組み立てなければならないのが難点。まぁそのおかげで小さくパッキングされていて大きな家具でも自分で持って帰ることが出来るようになっているとも言える訳だが、やはり大きな家具になるとかなり複雑で大がかりな組み立てになってくる。今回組み立てたモノの中では二段ベッドが特に大変だった。ともあれ二段ベッドができたので、今まで一緒に寝ていたロウチビは三日前から初めて一人で寝ることになった。寝る時は喜んで二段ベッドの上の段にもぐりこむロウチビだが、今のところ毎晩必ず夜中に起き出してきて、いつのまにやら私のふとんにもぐりこんできて寝ている。弟が生まれる頃には一人で寝られるようになっているだろうか。

2009年12月25日金曜日

今年最後のコンフォーカル

今日はもう大学構内を歩いても人っ子一人いなかったけど、Imaging Resourceはまだ営業中だったので午後からずっとコンフォーカルをしていた。これでSSTプロジェクトの基礎データはほぼ取り終わったという感じかな。あとは現在鋭意作成中のハエ達が年明け頃には出揃ってくる予定なので、こいつらを使って今自分の頭の中にある二つのgenetic pathwayが本当にこの現象に関与しているのかどうかを実験できるでしょう。とりあえず、今年のコンフォーカルは今日で終わり。

2009年12月23日水曜日

United States

遅ればせながら、Paul Gilbert & Freddie Nelsonのアルバム「United States」を手に入れて聴いてみた。予想通りかなりナイスなアルバム。ポールはMr. Bigの時からずっと自分にとっては一番のギターヒーローで、ソロになってからも彼が来日した時のライブは全て行ったんじゃなかろうか。Mr. Bigも自分にとっては特別な思い入れのあるバンドだけども、もしかしたらソロになってからのポールの音楽の方が好きなのかも知れない。ポップで甘いメロディーと時にエキセントリックでユニークなロック、そして当然オーセンティックなハードロックに悶絶モノの超絶テクニック。ポールのアルバムにはいつでもそういう自分が求める全てのモノが凝縮されている。しかもこの人を見ていると本当に人生を楽しんでいるのが伝わってくるし、ソロになってからの音楽にはそういう感じが満ち溢れていて聴いていると元気にさせられるんですね。今回のアルバムはFreddie Nelsonとの初めてのコラボレーションだけどもなんら違和感はない。あぁ、久しぶりにポールのライブに行きたい。

2009年12月22日火曜日

IKEA

オーランドに行って来ました。といっても土日ともずっとIKEAにいたけど。ユンナが部屋の模様替えのために事前にネットで色々と調べ上げてくれていたのだけども、それでもやっぱり実際に展示されているモノを見るとちょっと印象と違ったりしてなんやかんやと話し合いながら一通り見ていくと二日でも足りないくらいだった。その間ロウチビはIKEAの一階にある無料の託児所というか子供のプレイスペースでずっと遊んでいた。土日ということでたくさんの子供達が遊び回っている様子が見えたけど、いろんな遊具があって監視してくれる店員も何人かいて安心して預けることが出来る。しかもロウチビはことのほかこのプレイスペースが気に入ったようで、一回一時間と決まっているのだけど迎えに行くたびにすぐにまたもう一回行きたい、と言うのでとても助かりました。でもやっぱりオーランドまで行って子供の一番喜ぶであろうテーマパークに行かなかったのもかわいそうだし、次の赤ちゃんが生まれたら当分の間オーランドへ遊びに行くのは無理かも、ということで年末にもう一回オーランドへ行って次はディズニーワールドへ行きますか、という話もしています。
ところでIKEAで大きな家具の配達を頼むと非常に高いので、今回はオーランドのDollarでミニバンを借りて帰りは二台で帰ってきました。Tallahasseeで乗り捨てということになるとたぶんDollarが一番安いのではないかと思う。そういや今回またもや同じHampton Innに泊まった。今年四回目。年末もう一回行くのならまたここに泊まるんやろうねぇ。ココ、なかなか居心地が良いのです。

2009年12月19日土曜日

土日

この土日は一泊二日でオーランドへ行って来ます。IKEAで必要なものを色々買ってくる予定。それではまた。

SIさん訪問

今日はバンド仲間のSIさんがラボを訪れてくれました。SIさんはmusic therapy専攻の大学院生ですが、最近生命科学の研究スタイルに興味を持っておられて、今日はちょっとこちらの研究の現場を見学しに来たのでした。といっても実際にはbiologyのことはよく御存知ないということなので、今日はまず分子生物学の所謂セントラルドグマの話から入って、さらに具体的なハエを用いた発生遺伝学の話をしてから実際に顕微鏡でGFPラベルされたimaginal discなんかをお見せしました。話しているうちにSIさんの考えている具体的な実験アイデアにまで話が進みましたが、こういう全く異分野の方の発想というのは我々専門にやっている者からは普段生まれてこない発想なんですね。やはり常識として持っている専門知識にある意味縛られているのです。いやぁ、でもクレイジーなアイデアだとは思いますが本当にオモシロイと思うし、やってみる価値があるんじゃないかと自分も真剣に思い始めました。おかげでgenetic pathwayで凝り固まった頭の中を今日はちょっとリフレッシュさせることが出来たような気がします。
そういやSIさんと二人で昼飯を食べにMr. Roboto(新しくできたアメリカ人に大人気のジャパニーズレストラン)に初めて行きましたが、恐れていたほどのモノではありませんでしたね。さすがにJapanese的なモノはやばそうな気がしたので避けたのですが、自分の食べたタイカレーはなかなか旨かったです。

2009年12月16日水曜日

Oven Park

昨日、ロウチビが友達みんなとDorothy B. Oven Parkのクリスマスイルミネーションを見に行った時の一枚。

やっぱり折れていた

ちょうど十日前に怪我したユンナの足ですが、今日病院から手紙が来て「レントゲン写真を再確認したところ中足骨が二本折れているようですので、もう一度病院に来て下さい」とのこと。。。はぁ?レントゲンとって骨は異常なしってゆうたやんけ、と言う話ですわ。何なんでしょうねぇまったく。この町の大病院である某TMHなんですけども、なんちゅうずさんな診察してくれるんでしょうか。まだ右足の方の痛みがひいていなかったのですが、ちゃんとレントゲンで骨に異常がないことを確認してもらったから一応安心していたのに。ということで明日もう一度ちゃんと診てもらうことになりました。
実は妊娠の検診もこの病院に付属している産婦人科に行っていて、出産もここでする予定だったのですが、どうもここのドクター達はいつも忙しそうで、ゆっくり座って話をしようともしてくれないのでユンナはずっと不安を感じていたのです。それで少し前に、近所に住む何人かの友達が勧めてくれたmidwife(助産婦)がいるBirth Cottageという場所に変えたのですね。実はこのBirth Cottage、うちから結構近いところにある小さな家のような場所で、ここのmidwifeの親子は実はかなり有名な“カリスマ助産婦”なんだとか。やっぱり大病院のドクターとは違って、しっかりと長い時間をかけて色々話してくれるのです。まぁそんなことなので、やっぱり変えて良かったねぇという話ですが、とりあえずは足の怪我をまずしっかりと治さないといけません。

2009年12月12日土曜日

ピアノリレー

先々週の週末に家具屋さんで、ちょっと珍しいレストランにあるようなL字の長いすが付いているダイニングセットを見つけて予約してきました。ところが今家の中にはそれを置くためのスペースがないために、仕方なくピアノを手放すことにしたのです。このピアノはちょうど二年ほど前、この家に引っ越してきた頃にTallahasseeのcraigslistで見つけて手に入れたのでした。このアップライトのピアノ、Fischerというブランドの結構古そうなものなのだけども彫刻が施されていたりしてなかなか綺麗なピアノなんですね。これがその時確か250ドルでcraigslistに出品されていてびっくりしたのですが、その広告を出していた人に連絡を取ってその人の家でそのピアノを見せてもらい交渉したところ、175ドルまで値下げしてくれました。これはラッキーだと思ってすぐに交渉成立したのですが、そのときまだ一歳半ほどだったロウチビがそのピアノを触りたがってしょうがなかったのでピアノの椅子に座らせてやると、まるでどうやって弾くかを知っていたかのように両手をしっかり鍵盤の上に置いてひらひらと弾きだしたのです。我々含めその家のおばさんも驚きました。それではまた後日ピアノを運ぶために訪問します、ということでその家を出たのですが、その直後におばさんが裸足で走って追いかけてきて「やっぱりオカネはいらないわ。あなたがたとその子はブレスされるべきだと思うの。」と言ってくれたのです。ロウチビの神懸かったような様に感動したのでしょう。自分もユンナも「はぁ?」という感じであっけにとられたのですが、そんな訳でありがたくタダで頂けることになったのでした。
そういう経緯があったので、今回我々もこのピアノを本当に欲しいと思ってくれる人にタダで譲ろうということになり、今日の早朝にFreeでcraigslistに写真入りの広告を出したところ、数時間の間にメールが次々と殺到し始めたので早々に出品を打ち切りました。「いつ引き取れる?」とか「すぐ欲しい」とかいうぶっきらぼうなメールの中に一通だけ、「自分の15歳になる息子がずっとピアノを練習していてとてもピアノを欲しがっているので、是非とも譲って欲しい。」という丁寧なメールがありました。すぐにその人に連絡を取ると、そのおばさんは「私もう泣いてしまいそうだわ」というほど喜んでいたそう。明日うちに見に来てもらって、月曜日に運送屋さんがピアノを運び出しに来る予定。とても綺麗なピアノだしそういうエピソードがあるので手放したくはなかったのだけども、今後家の中にもっとスペースを作らないといけないので仕方ありません。でもこのピアノにとっても、たくさん弾いてもらえるであろういいもらい手が見つかって良かったのではなかろうか。このピアノがまた次にこのピアノを欲しがる人にタダで譲っていってもらえることを期待して。

2009年12月11日金曜日

どこまでやるか

今日は朝から自宅でロンドンのYF博士とスカイプでデスカッション。論文再投稿へ向けての追加実験の進捗状況を交換し合って、手持ちのデータでいかにレビュワーを説得させるかということについて話し合った。レビュワーの一人が求めていることはかなり厳しくて、それに答えるためにはもっと時間をかけて実験をしていかなければならない。そのレビュワーが求めているモノに対しては当然我々も今考えており実際アイデアは持っている訳だが、それは今投稿している論文の次のステップとしてである。どこまでやるか、というかある研究を進めている中でどこで区切りをつけてそれを一つのストーリーとして完結させて論文にするか、というその見極めはなかなか難しい。一つのことが分かればまた次の疑問が出てくるし、それを追求すればさらにいくつかの疑問が湧いて出てくるというのは当たり前のようなことで、常に論文にまとめるということを念頭に置きながらクリティカルな実験を考えていかないと、その時その時の興味本位で果てしなくやってしまって結局は何やら細かいことが色々分かったけどもまとまったストーリーを描けないということにもなりかねない。だからという訳だけではもちろんないが、今ここで一区切りつけて論文にしておきたいから、などとそんなことはレビュワーに言ってもしょうがないので、なんとか今持っているデータで勝負しようということ。年内にあといくつかの実験をしたら、年明けからもう一度論文を書き直していよいよ再投稿しようということで一致した。

2009年12月10日木曜日

Filopodial protrusion

よう伸びますねぇ。

IKNM

An epithelium is a sheet of polarized cells that extend from an apical surface to a basal lamina. Mitotic events in a proliferating epithelium are restricted to the apical pole, where the centrosomes are located. A hallmark of the vertebrate neuroepithelium is interkinetic nuclear migration (IKNM), originally described by Sauer (1935). Sauer suggested a model in which mitosis at the apical surface is followed by a smooth basal descent of the nucleus during G1, and, after S phase, a gradual ascent back to the apical surface for the next mitosis, like an elevator descending to the bottom floor, pausing, and then smoothly rising again (Miyata, 2008).
The dramatic elongation of progenitor cells and the variation in the apicobasal position of their nuclei gives the vertebrate neuroepithelium a pseudostratified (multilayered) appearance. It is suggested that this cellular morphology has arisen to maximize the density of generative cells per unit area of apical surface (Fish et al., 2008). In line with this idea, one function of IKNM may simply be to the move nuclei of postmitototic progenitors away from the apical surface, making room for other mitotic cells.
Norden et al. 2009. Cell. 138:1195-208.

なるへそ

今年最後のラボミーティング

今日で今年のラボミーティングも最後の回となった。アンダーグラジュエイト達は今週期末試験なので誰も来ていないし、ボスは今日から東アジア方面へ三週間の出張に出たので結局いたのは自分を含めて6人だけ。実は自分の研究発表の番だったので昨日の午後コンフォーカル部屋にこもって写真をたくさん撮ったのだけど、まぁどうせあんまり人がいないからキャンセルになるかも、とか思って全く準備をしていなかったところ、今朝来てみるとキャンセルになっていなかったので朝二時間ほどで即席スライドを作った。これはまだプロジェクトとして成り立つかどうかは未知数なのだが、今日は始めにその基本的なコンセプトとしてのInterkinetic Nuclear Migrationという現象を紹介した。案の定みんな知らなかったけど、かなり興味を持ったようだ。この現象、本当にオモシロイと思う。いくつか最近の論文を見たところ、そのメカニズムについてはvertebrateのretinal neurogenesisにおいて随分分かりつつあるようだが、その現象の持つ意味は何なんだろうか?ということ。
それにしてもなんだか今年はしょっちゅうプレゼンテーションの準備をしていたように感じたので今数えてみたら、ラボミーティングでの研究発表が6回にジャーナルクラブでの発表が2回、あと大学院生リクルートの場での発表とバルセロナでの学会発表を数えると、全部で10回。さらに自分の担当しているアンダーグラジュエイトの発表が5回あったことも考えると、結局一ヶ月に一回以上プレゼンテーションスライドを作っていたということになるか。来年はもうちょっと減らしたいかな。

2009年12月8日火曜日

Nutcrackerと事件

土曜日にTallahassee BalletによるNutcrackerを見に行ってきた。ロウチビはNew York City BalletのNutcrackerのDVDを見てからというもの、Nutcrackerが大のお気に入りで、毎日必ず一回はこのDVDを見て、夜はくるみ割り人形を抱いてクララになった気分で寝ている。そんな訳で自分も毎日のようにこのNew York City Balletの素晴らしいバレエを見ていた(というか見させられていた)ので、そのレベルの差にがっかりすることを覚悟の上で見に行ったのだが、実際はそれほどがっかりすることなく楽しめた(まぁやっぱりNew York City Balletとのレベルの差は歴然だったが)。ロウチビはやっぱり大興奮で音楽をずっと一緒に歌っていたし、終わった後会場に最後の一人になるまで残ってもう一度見たいと言って駄々をこねていたほど。実はこのバレエの前に一つ事件があった。開演の時間が押し迫っていたこともあって会場に着いたとき急いでいたので、まず車を会場の横に停めてユンナとロウチビだけ降ろして自分は一人で駐車場に車を駐車しに行ったのだが、ロウチビを抱っこして車を降りたユンナが車を降りてすぐのところにあった歩道の段差に足を滑らせて両足ひねって転んでしまったのだった。幸い膝から落ちてお腹は大丈夫だったし運動神経抜群のロウチビは上手く着地して何ともなかったのだが、ユンナは両足首をひねってしまったようで少しの間起きあがれなくなってしまっていたのだ。自分はそれを知らずに駐車場まで行って、その後急いで会場へ走っていたのだが会場の手前で駐車場の係員に大声で呼び止められた。それでまだユンナが座り込んでいるところへ助けに行ったのだが、少ししてユンナはなんとか歩けるようだったので三人でゆっくりと会場に入って席についたのだった。開演後少ししてから警備員のような人が来て、「転んで怪我をしたのはあなたですか?外に救急隊員が来ているので見てもらいますか?」と言うのでユンナは一旦外へ出て話を聞いてもらうことになった。どうやら駐車場の係員の人が通報してくれたようで、外に出ると5〜6人の消防隊員が消防車で駆けつけていたらしい。「救急車を呼びますか?」と聞かれて、ユンナは自分で大丈夫そうだと思っていたので「大丈夫です」と言ったところ、「自分は救急車の要請を拒否します」という旨の書類二種類にサインさせられたんだとか。ココは訴訟大国アメリカ。恐らくこういうことで後になってから、この施設が救急車を呼んでくれなかったから大変なことになったと訴えられることを回避するためのモノなんだろう。バレエの後で友達のシンシアがそれを聞いて「Welcome to America」と言っていたのが印象的だった。だいたいそういう書式があることに驚く。
バレエを観終わってから午後に病院に行って見てもらったら骨に異常はないということだったで一安心なのだけども、まだ右足の痛みがひどくて歩くのも大変な様子。早くよくなってくれればいいのだが。

2009年12月5日土曜日

The Circle

昨日の朝、アマゾンに注文していたBON JOVIのニューアルバム「The Circle」が届いた。何度か通して聴いてみたが、全ての曲が素晴らしくBON JOVIらしい。「We weren't born to follow」はもう何回もラジオで流れているのを聴いていたので既に馴染みの曲という感じだけども、初めて聴くアルバムなのにも関わらず、他にも何曲かもうずっと前から知っていたかのように感じられる曲もある。「We weren't born to follow」も初めてラジオで流れているのを聞いたときに一瞬聞こえただけでBON JOVIだと一発で分かった。それだけ長いことBON JOVIを聴いてきたからなのか。自分がBON JOVIを初めて聴いたのが1988年のアルバム「New Jersey」だから、中学三年生の時。もうそれから20年以上聴き続けていることになる。もしかしたらこの20年ほどの間、一日の間にBON JOVIの曲が一瞬でも頭の中で鳴らなかった日はないんじゃないだろうかと言うほどBON JOVIを聴いて育ってきた。大学生のときには夢に見たBON JOVIのカバーバンドをやって、これまた毎日CDを聴きながらギターを弾いてリッチーサンボラになろうとしていたし、彼らのライブももう何回見に行ったのか覚えていない。これだけ贔屓にしていると、もう新しいアルバムを聴いてもイイのかどうなのかよく分からなくなってくる。感じるのは、また一つ新しいBON JOVIのアルバムを聴けるんだという興奮とそして安心のような気持ち。いつの時代のどのアルバムにもジョンの書く希望と勇気の曲、時にクサイほどに熱くて前向きなポジティブメッセージが込められている曲がある。今回は「We weren't born to follow」。自分は「Keep The Faith」で浪人時代と受験を乗りきり、脱サラする時に頭の中に流れていたのは「It's My Life」だった。また次のアルバムが出るまでの何年かの間、これらの曲から元気をもらって頑張っていけるのです。We weren't born to follow
Come on and get up off your knees
When life is a bitter pill to swallow
You gotta hold on to what you believe
Believe that the sun will shine tomorrow
And that saints and sinners bleed
We weren't born to follow
You gotta stand up for what you believe
(Bon Jovi 2009: We weren't born to follow)

2009年12月2日水曜日

バースデーケーキ

先週の自分の誕生日にユンナとロウチビが買ってきてくれていたバースデーケーキの写真、載せるの忘れてた。この町にある唯一の美味しいケーキ屋さん(もちろん自分の知る限り)、Au Peche Mignonのケーキ。函館にある某有名店と同じ名前の店。いやぁ、とてもおいしかったです。

2009年11月29日日曜日

新しいレストラン二つ

そういや昨日の昼はSAKURAという近所のジャパニーズレストランを初めて試してみたんだった。少し前に新しくできたレストランなのだが、今までこの町の日本人からココを試してみたという話を聞いたことがなかったし、ユンナの何人かのアメリカ人の友達からは、あんまり大したことないと聞かされていたので今まで何となく警戒して試していなかった。でも考えてみりゃ、アメリカ人にとってイマイチいうことはもしかして美味しいのかも、という冗談半分やけくそ気味の期待と勇気を持って入ってみた。自分はトンカツ定食、ユンナは刺身定食を頼んだのだが、およよよよ、意外とイケル。私の小さなトンカツはほとんどロウチビに食べられてしまったのが残念だった。まぁディナーの一品料理や寿司が美味しいかどうかはもう一度行って試す必要があるだろうけど、我々の仮説は概ね正しかった模様。実はユンナが以前アメリカ人の友達に、その人がこの町で一番美味しいと太鼓判を押すジャパニーズレストランに連れて行ってもらったことがあるのだけども、残念ながら最悪だったらしい。。。まぁ日本人とアメリカ人の味の好みが全くもって違う(特に日本食に対しての)ことなんか、もうずっと前から分かっていたことだが、「逆もまた然り」とは驚き。ともあれこのSAKURAは今度また行こう。
で、今日また家具屋さんを回っていたときに、ある家具屋さんのちょうど向かいに新しく移転したLucy Ho's レストランを発見。毎度バンド演奏をさせてもらっていたLucy Ho's レストランですが、つい最近この町の中で移転したのでした。なかなかオシャレな感じの内装に生まれ変わっていて、店名もAZUという新しい名前になっていた。自分はこれまたカツ丼、ユンナはラーメンを頼みました。どちらもなかなか美味しかったです。Nさんがわざわざ挨拶をしに出てきてくれて少しお話ししたところ、なんと昨日オープンしたばかりと聞かされてビックリ。ということで、コチラもまた行きます。

サンクスギビングと誕生日

さて、アメリカは26日の木曜日がサンクスギビングで、日曜日まで四連休です。ゆっくり休んで風邪はもうすっかり治りましたが、家でダラダラしているとこれまたなんだか疲れてくる。そんなことで、昨日今日と三人で町の家具屋さんを何軒かぶらぶらと見て回ってきた。今家にあるソファーとダイニングセットはどえらいボロでみすぼらしいことこの上ないので一新しようと思っとる訳です。家具屋さんはロウチビにとってもなかなか楽しい場所なようで、いつも裸足できれいな絨毯の敷かれた大きな店内を走り回っています。いくつか目星を付けたのだけども、なかなか高い買い物なのでまだじっくりと考え中。赤ちゃんが生まれる前までに一新しておきたいのです。
で、昨日11月27日は私の誕生日でした。夕方ラボに行ってハエの世話をした帰りにワインでも買おうと思ってリカーショップに立ち寄ったところ、今年のボジョレーヌーボーを見つけたので買って帰りました。今年のボジョレーは素晴らしい出来だとニュースで見ていたのでかなり期待して。いやほんとに旨かったです。香りが非常にイイ。ユンナはおなかに赤ちゃんがいるので残念ながら一人ででしたが、ほとんど空けてしまいました。何本か買いためておこうかな。

2009年11月24日火曜日

SST project

風邪のせいで今日はなんだか頭がぼーっとしている。でも先週から採りためた大量のバージンメス達のおなかが随分ふくらんできているので、今日かけ合わさないとと思っていたハエ達を合計15種類かけ合わせた。こいつらのほとんどはギルス&ダポンテのSSTプロジェクトに使う系統を作るためのかけ合わせで、さらに3種類、次の世代でフェノタイプを見るためのハエもかけ合わせた。こうやって一気にやってしまうのが自分のクセだけど、一気にたくさん掛け合わせると10日後あたりから大変なことになり始めるのは分かっている(ハエは10日で卵から成虫になって出てくるので)。まぁでもなんとか年内にこの15種類の系統を揃えたら、年始あたりには論文に出来そうなクリティカルな結果が出ているのかな、と期待してなんとか乗り越えましょう。

2009年11月23日月曜日

ラボクリスマスパーティー

昨晩はボスの家でサンクスギビングとクリスマスを兼ねたラボパーティーが開かれた。実はユンナには内緒だったが、レイラが中心となってラボのメンバー達がウチの生まれてくる赤ちゃんのためにベビーシャワーも企画してくれていた。さらには来週でラボを去ることになっているゴーアイ君のお別れパーティーも兼ねていたので、いろんなゲームやプレゼント交換なんかで盛りだくさんのパーティーになった。ベビーシャワーではみんなから可愛い赤ちゃんの服を本当にたくさんもらった。こんなにもらってしまって良いのだろうかというくらい。あと、最近ウクレレを練習しているレイラがパーティーでクリスマスソングを演奏したいので一緒にギターを弾いてほしいということだったので、先週二人で少し練習した6曲を演奏した。歌詞を配ったから予想以上にみんな大声で歌ってくれたので、レイラのウクレレはあんまり聞こえなかったかも知れないけど演奏はなかなか楽しかった。レイラは人前で他の楽器と合わせて演奏するのは初めてということで大興奮していたし、なかなか良かったんじゃなかろうか。今年でこのラボのクリスマスパーティーも四回目の参加になるけど、今回が一番楽しめたような気がする。ロウチビも随分楽しかったようで、11時にもう帰ろうかと言ったとき、まだ帰らないようとごねていた。
さて今週はサンクスギビングで、それが終わると年末へ向けてアメリカはホリデー気分いっぱいになって、皆さんもう今年をナガシにかかり始めます。自分は流すような余裕は全くないだろうけど。

セパコール

風邪ひいた。数日前から喉が痛くなっていたのだが、だんだん症状がひどくなってきている気がする。まぁ熱は出ていないのでインフルエンザではなさそうだけど。そういや金曜日の朝、学校に行く前に近くのPublixでCepacolというのど飴を買ったのだが、口に入れた途端にこののど飴なんだか変だと思った。舌がビリビリしてなめているうちにだんだん口の中の感覚がなくなっていくような不快な感じ。これはおかしいと思って有効成分を調べてみたらBenzocaineとMentholとある。メントールは分かるけどベンゾカインってなんじゃと思って調べたら、アミノ安息香酸エチル、局所麻酔薬の一種らしい。なるほどなるほど。口に入れたらすぐに感覚が麻痺してくることを考えると結構な濃度で含まれとるということでしょう。まぁ確かになめている間は喉の痛みが緩和されてるかな。日本でもこんな麻酔薬入りのど飴みたいなものあったのかなぁ。あぁでも早う風邪治さんと。

2009年11月20日金曜日

The Sky Crawlers

一昨日の晩、昨晩と二回「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」という映画を見た。先日近くのレンタルビデオ屋さんにロウチビのために「Nutcracker」のDVDを借りに行ったとき、なんかオモシロイのないかなぁと思って店内をうろうろしていたら意外と日本のアニメのDVDは置いてあるんですね、こんなアメリカの田舎町にも。その中にこの「スカイ・クロラ」を見つけた。確か押井守監督の新しい映画で、どこかの国際映画祭で賞を取ったというようなニュースを最近見たような、と思って調べてみたら去年の映画だった。二回見たということはつまり面白かったんです。ストーリーとそのコンセプトにはしっかりとしたメッセージがあって見終わった後にじわじわと、なるほどー面白いなぁと思えるのだが、なんと言っても映像がスゴイのに感心した。空での戦闘シーンの迫力はものすごいし、空の描写や地上での町や部屋の中の景色の美しさも、これってほんまにアニメなん?という感じ。しかもこの映画を支配している何とも言えない静かな雰囲気がとても気に入った。この雰囲気はなんというのか、閉塞感のような焦燥感のようなものを感じながらも友達との楽しい時間がある中で常に何かを探している、そんな自分がもう少し若かった頃のことを思い出させてくれるのだ。なのでもう少し若い頃に見ていたらもっと感情移入して、随分違う印象を持ったのかもしれない。やっぱり日本のアニメはスゴイなーと思った。この監督の他の作品も置いてあるかな。

2009年11月19日木曜日

先の日曜日

先の日曜日は朝からマイクと二人で海釣りに出かけたんだった。場所はもう何回か行ったことのあるSt. Marksの灯台がある浜。ちょうど北のほうから鳥や蝶が渡ってきている時期とあって、灯台の周りにはいろんな種類の鳥や蝶が飛び回っていてなんだか賑やかな感じだった。雲一つない秋晴れの空の下、ちょうど正午にカヌーに乗り込みひたすら沖合へ向けて漕ぎ続けた。幸先良く1ラウンド目で自分の方に2回当たりが来て、大きめのsea troutを釣り上げた以外はその後三時間ほども当たりがなかった。その間は二人でひたすら沖へ向けて漕いでは潮にゆっくりと流されるカヌーの上でのんびりとキャスティングしながらビールを飲んで、ということを繰り返していた。そして随分日が西へ傾いた頃に、マイクが連続で3匹のsea troutを釣り上げたのだった。結局どれも15インチほどのまぁまぁのsea trout。ということで、今週は毎日のように旨い魚を食べている。しかしまぁ一日中カヌーを漕いではキャスティングしていたもんだから随分と筋肉痛になったけど、今日辺りからようやくそれも直ったかな。

2009年11月17日火曜日

FGF

土曜日の夜、FGF (Food Glorious Food)という名前のレストランに行ってみた。このレストラン、家からそれほど遠くないところにあって、だいぶ前から雰囲気の良さそうなレストランがあるな、という感じでその存在を認識はしていたのだけども試すのは今回が初めて。店内はオシャレな感じでとても落ち着いた雰囲気。子供はうちのロウチビ以外全くいなかったけど、キッズメニューもあるらしい。食事は前菜にエスカルゴとBLTサラダを、そしてメインにエビのクリームパスタを食べたがどれもとても美味しかった。おぉ、タラハシにもこんなオシャレで美味しいレストランがあったんだ、という感じ。ついでにデザートも試してやろうと言う気になってケーキを頼んだら、ものすごい巨大なモノが出てきてびっくらこいた。しかもかなり甘いアメリカンテイストだったので半分くらいは残してテイクアウトした。ちょっと高めだけども、また他の料理も試してみたいと思えるこの町では希少なレストランの一つだろう。

2009年11月15日日曜日

Julia's Birthday Party

今日は近所に住むジュリアちゃんの4歳のバースデーパーティー。家の近くの公園に近所の子供達が集まった。で、明日はジュリアちゃんのお父さん、マイクと二人でカヌーで海釣りに行く約束をした。

2009年11月14日土曜日

ゼミ終了、そしてさらに

アンダーグラジュエイト達のゼミ無事終了。二人ともなかなかうまく出来たんではなかろうか。ニッキーはいつものボソボソトークだったけど前回よりもだいぶ自信を持って発表しているように見えたし、ニッキーが自分で考えついた仮説に基づく実験のことをしゃべっているときはやはり活き活きとしているように見えた。ギルスはこれまたいつもの彼のようにマシンガントーク。直前に教えたばかりのことでもさもよく知っているかのようにペラペラとしゃべる様を見ていて感心しながらも何回か吹き出しそうになった。ギルスはスゴイなー。しかし今回、二人同時に発表の世話をするとなるとやっぱりこれはなかなか大変だった。とか思っていたら、今日ボスから「もう一人アンダーグラジュエイトを担当しないか?」というお誘いの言葉。ギルスのgenetic screenプロジェクトから出てきた予想外の派生プロジェクトを形にするためにはもう一人いてもイイかな、という話をつい最近ボスとしていたので断る理由もない。早速ゼミの後にこの3人目のアンダーグラジュエイト、ダポンテ君と話した。ダポンテ君は少し前からうちのラボに出入りしているのだけどもまだ特定のプロジェクトに関わっている訳ではなかったし、前いてたラボでimaginal discの実験を少ししていたらしいので適任だろうとのこと。ダポンテ君と話した感じでは、もうかなりDrosophila geneticsを理解しているようだったし、imaginal discの解剖も抗体染色の経験もあるとのことでこれは即戦力になるかもという感触を持った。これで来週からついにCC groupも五人体制となる。さぁ、この勢いでどんどんデータを出さないかんね。

2009年11月13日金曜日

ちょっと楽しみ

一昨日ニッキーに発表用スライドの原案を見せてもらったら全然できていなかったので、こりゃかなり手伝ってやらにゃいかんなと思った。ギルスにいたってはまだ何にも作っていなかったし。そんな訳で結局今日一日かけて二人の発表用スライドを作るのを手伝った。朝からパソコンに向かって二人分のスライドの原案をざっと作って、午後からは一人ずつともう一度基本的なコンセプトから実験結果とその考察をデスカッションしながらスライドを作っていった。まだもう少し必要なスライドがあるので今から作って明日の朝もう一度二人と話さなければあきません。ちょっと過保護かなとも思うけど、二人ともまだ4年生だし二人ともなかなかスマートで教えれば教えるだけしっかり理解しているという感触があるので、これくらい付き合ってやっても良いような気がしている。自分の考えに(強制的にかもしれんが)共感してもらって、それを彼らの言葉で表現してもらうというのもなかなかオモシロイもんだ。しかし二人に色々説明しながら自分の中ではいくつか問題点も見つけたし、次のステップが明確になってきた。とりあえず明日の発表を楽しみにしようっと。

2009年11月10日火曜日

金曜のために

今日は午後中コンフォーカル。今週の金曜日のゼミで自分が指導しているギルスとニッキーが研究発表しなければならないので、今日はそれ用の写真をいくらか撮りためた。ギルスが関わっている実験のデータは今予想外のものが次々と出てきていて、発表のためにどうやってまとめるかという感じだけども、ニッキーのはあんまりないな。どちらか言うと順調に進んでいるのはニッキーの方な気がするけど。
写真はハエの赤ちゃんの羽の表面。Apical surface of the Drosophila imaginal wing disc epithelium

2009年11月9日月曜日

夜のメリーゴーランド

North Florida Fair

昨日はアニカのとこの家族と一緒に、毎年この時期にTallahasseeで行われるNorth Florida Fairに行ってきた。Fair(見本市、博覧会)ということで、牧場のいろんな家畜が並べられていたりするのだが、広大な敷地のほとんどは子供向けの遊園地という感じ。普段は何にもないところだけど、この時期だけ移動遊園地のいろんな乗り物が設営されて本物の遊園地のようになっている。いろんな動物に触れたりもできるし、たくさんの屋台が出ているので子供はみんな大喜び。
こんな感じで。「超たのしーねっ」という会話が聞こえてきそう。

2009年11月5日木曜日

ハンガリーから

先週、ハンガリーのDr. IAに抗体を送ってもらえないかとメールで尋ねたところ、速攻で快諾の返事を頂いた。しかも御丁寧に二つの抗体の詳細な情報と参考文献のPDFファイルまで添付してくれてあって、その心遣いに感心したのだった。そして今朝また「今日抗体を送るよ」という内容のメールを頂いたのだが、そこにはさらに「君の実験にはもう一つ別の抗体も便利だろうからこれも同封しておきました。」と書いてあった。なんて親切な人なんだろう。ちょっと本当に感動してしまった。ここまで親切にしてもらうと、がんばってこの抗体でエエ結果出さんといかんな、という気にさせられますわ。うーん、一度お会いしたい。
で、今日は例のtumorigenesisで何が起こっているのかを見るために18種類の怒濤の抗体染色をやってみた。予想通りの結果か、予想外のオモシロイ結果かどうかは明日顕微鏡を覗くまで分からないけど、抗体染色をやり終えた後はいつでもワクワクしてしまう。

2009年11月4日水曜日

クララ

朝ロウチビをプレスクールに送りに行くと、いつも子供達が遊んでいるプレイグラウンドまで一緒に行ってそこでバイバイするのだが、最近はプレイグラウンドに入るといつもロウチビはクララという子を探してその子のところへ走っていく。今日もクララを見つけて、大声でクララの名前を叫びながらそちらへ走っていった。クララはいつもロウチビが来るまではポツンと一人で寂しそうにしているのだけども、ロウチビを見つけると満面の笑みでこれまたロウチビの方に向かって走ってくる。そしてビッグハグするのだけど、今日は勢い余って抱き合ったまま二人で転んで笑っていた。そんな具合で二人はとても仲良しな様子。実はこのクララちゃんは、二ヶ月ほど前にスペインのバルセロナから引っ越してきたばかりでまだ英語がほとんど分からないそうだ。ロウチビもこの一年で慣れてきたとはいえ、まだまだ英語はうまく話せない。そんなことでお互い親近感を持って仲良くなったんだろう。ロウチビはクララと英語でしゃべっていると言っているのだけども、さてこの二人はどうやってコミュニケーションを取っているのでしょうか。

2009年11月3日火曜日

夢の中で

昨晩は夢の中でずっと実験のことを考えていた。最近見つけた新しいtumorigenic phenotypeに対して、何かオモシロイ実験系を組み立てることが出来ないかとずっと考えていたからだろう。こうして悩んでいるときに、よくこういう感じで一晩中夢の中でも実験のことを考え続けてしまうことがあるのだが、そうすると朝起きたときにとても脳が疲れているのが分かる。しかも夢の中でものすごくオモシロイアイデアを思いついたような気がすることがよくあって、でもたいがいそれは朝起きたときには覚えていないので何だったか気になってしょうがなかったりもする。なんかあんまり頭に良くなさそうだし、なるべく頭を空っぽにして寝て、脳をリフレッシュさせた方がよさそうなんだけども。

2009年11月2日月曜日

秋の夕日

Eighth Avenueの夕暮れ。
今日でDaylight Saving Time終了。一時間時計を遅らせます。

Halloween Party

昨日は夕方から近所のウォルター君の家で毎年恒例のHalloween Party。近所の子やプレイグループの子供達とその家族が大勢来ていた。なんか大人の方が楽しんでいるような。。。こちらは近所のジュリアちゃんのパパとママ。毎年気合いの入った仮装を見せてくれます。それにしてもマイク、、、awesomeですわ。
パーティーの後はみんなで大挙して近所の家々をTrick or Treatして回った。こんなに大勢で押しかけたから近所の皆さんビックリしたんじゃないでしょうか。
このストリートに引っ越してきてから今回で三回目のハロウィーンになるけど、こうしてTrick or Treatしているときに毎年一年経つのが本当に早いなーと感じる。

2009年10月31日土曜日

仮装パレード

今日の朝はプレスクールのHalloween Partyで子供達の仮装パレードがあったので見に行ってきた。ロウチビは当然一番お気に入りのシンデレラ。どの子供達もみんな本当にうれしそうだった。明日は近所のウォルター君の家でパーティーをした後に、子供達みんなで近所をTrick or Treatして回る予定。

2009年10月30日金曜日

浸潤

infiltration = invasion

泥棒

昨日、三軒隣のアニカの家に泥棒が入ったそうだ。誰もいない午前中に窓を割って家に侵入して、iPodとかデジカメなんかを盗っていったらしい。ウチのストリートにはそんな盗むような金品がたくさんありそうな家はない気がするんだけども、そういやこのストリートにある家の中ではアニカの家が一番キレイに見えるかも知れない。実は先週、ラボのアンダーグラジュエイトの一人、アマンダの家にも泥棒が入ってテレビやパソコンなんかが盗られたと聞かされたばかりだったのでちょっと嫌な感じだ。身近なところで一週間に二件もあったということは、この町では結構な件数発生しているんだろうと容易に想像できる。不景気でホームレスも泥棒も増えているんだろうか。用心に越したことはないが、ウチには盗るようなものは何にもないからあんまり心配しても仕方ないかも。

2009年10月27日火曜日

チキンジョージ

なかなかイイ顔をした鶏もいました。

Painted Pony

昨日は隣町のMonticelloにあるPainted Pony Farmという牧場のイベントに行ってきました。小さな牧場で、イベントとは言えそれほど人が集まっている訳でもなくのんびりと午後のひとときを過ごせました。ロウチビはまず乗馬体験。いきなりひょいと鞍の上に乗せられてパカパカ行ってしまったので、あ、大丈夫かな、と思って見ていたけども意外とサマになっていました。大喜びで降りてきた途端にもう「もう一回乗りたーい」と言うのでアイスクリームを食べてからもう一度違う馬に乗せてもらいました。先週Havanaで初めて馬に乗ってから、相当乗馬が気に入った様子。
あと、このイベントの目玉、というほどでもなかったけど子供達が白馬にいろんな色の手形を付けてカラフルにしてあげる、というものにチャレンジ。楽しそうだったけど、終わってから「ちょっとウマさんイヤそうやったんちゃう?」とのことでした。確かにちょっと変わったアトラクションですな。

2009年10月26日月曜日

ミトン帰宅

失踪していたミトンが先程ひょっこり帰ってきた。二軒隣のオリビアのお父さん、ショーンが近所で見つけて連れて帰ってきてくれたのだ。いなくなったのが9月26日だから一ヶ月もどこかに行っていたことになる。実は少し前にもショーンは裏のストリートでミトンらしいネコを目撃したと言っていたので、案外近いところにいたようだ。しっかり肥えているし毛並みも綺麗なままでグルグル喉を鳴らしてすり寄ってくるし、何も変わっていない。やさしいおばあさんの家でおいしいモノでも食べさせてもらって幸せに暮らしていたんだろうか、と想像している。今回は一応首輪をつけておいたけど、またそのやさしいおばあさんの家(かどうかは分からないけど)に行くのかも知れないな。ネコってそんなもんなんかね。

2009年10月25日日曜日

週末のイベント

ハロウィーンも近づいてきて今週末は毎日なんやかんやとイベントがある。昨日の夜はTallahassee Museumというこの町の動物園(のような場所)でHalloween Howlという子供向けのHalloweenのイベントがあったので行ってきた。仮装した子供達でいっぱいの中、ロウチビもいろんなゲームに参加してたくさんアメちゃんやチョコをもらって大満足。これ、来たのは二回目のはずやけど前回来たのは去年やったんかなぁ。思い出せん。で、今日の午後はFSU ReservationでラボのBBQパーティー。今回もロウチビと二人で参加してきた。ロウチビはボスのとこの子供二人と一緒にずっと遊んでくれていたので、自分はその間ビーチバレーに参加して一汗かいた。
前回四月のBBQの時のラボ集合写真と見比べると、この半年で随分メンバーが入れ替わったことが分かる。

そしてさらに今夜はTallahassee Civic Centerで、FOXで放送されているダンスオーディション番組「So You Think You Can DANCE」Season 5のTop 10 finalistsによる全国ツアーのライブステージを三人で見てきた。実は今年のSeason 5は毎週ちゃんと見ていた訳ではなかったのだけど、どうもロウチビさんはこの番組が大好きだったようで、この番組を見てからというものそれらしいポーズや振り付けを織り交ぜたダンスをしょっちゅう披露してくれるようになったほどだった。ということで、この機会に一度ホンモノを見せてあげようと思った次第。途中休憩をはさんで3時間もあったダンスショウを始めから終わりまで全て楽しんだロウチビ。音楽に合わせて体をゆすってダンスに大興奮してはユンナの膝の上に立ち上がってスタンディングオベーションしていた。3時間もあると大人でもちょっと疲れたけど、やっぱり目の前で見るTop 10 finalists達のダンスはどれもなかなかの迫力だったからなぁ。席もかなりステージに近いナイスな席だったし、いやー久しぶりにエエモン見ました。

で、明日はどこかの牧場に行って動物達と遊ぶんだっけな。

2009年10月24日土曜日

Anoikis

Normal epithelial cells that lose their tethering to the basement membrane activate the form of apoptosis that is called anoikis. This mechanism limits the ability of epithelial cells to stray from their normal locations within tissues and grow in ectopic (i.e., abnormal) sites (Weinberg, 2007).

2009年10月22日木曜日

そこはかとなく

今日のラボミーティングは自分の発表の番。最近出てきた諸々のデータとそれに対するいろいろな仮説を一時間ほど、そこはかとなくしゃべってみた。ボスはいろんなところで食い付いてきて質問してくれていたので、概ね興味を持ってもらえたように感じた。結構イイデスカッションもできたし、自分にとっては頭を整理する良い機会になったかな。ちょっと落ち着いて各々の仮説に対するクリティカルな実験を考えなければ。しかし、やるべき実験が山積みになってきているのでプライオリティもしっかり考えないといかんな。
いよいよ、アメリカに来てから四冊目のノートを使い始めよう。

2009年10月20日火曜日

先入観打破

今日も午後中コンフォーカル。コンフォーカルに行く前にラボの顕微鏡を覗いている時に、今まで見落としていた重大なことに気付いた。コンフォーカルのZ stack画像で確認したところ、やはりこれが正しいことを確信した。この抗体を使い始めてもう一年ほどになるけど、今までmutant clone以外に強く来ているシグナルがendogenousなactivationだと思い込んで深く考えていなかったが、どうやら違う。いや、activation自体はendogenousなはずだけども、どうやらこのpositiveな細胞に何か意味がありそうなことに気付いた。バルセロナの学会でDr. MVが言っていたことがずっと気になってはいたが、たぶんこれがそうなんだろう。Dr. TXラボから去年報告された重要な論文も発見した。今までに撮ったこの抗体の写真も全て見直してみるべきやね。過去の論文や教科書などから得た知識に基づいた思いこみというのは非常に強くて、今回のようにそれが間違いであると気付くことはなかなか難しいことを実感。常に先入観なしにその現象を見つめなければいけない、というのはまぁ当たり前のことなんだけども。しかし新しい発見が多いのはもちろんイイことだけど、最近一つ一つの発見に翻弄されてなかなか焦点が定まりにくくなってきている感じがしてそれほど心地良くはない。一度全てのアイデアを書き出して頭の中を整理せんとあきませんな。

2009年10月19日月曜日

寒い

ここ二三日急に気温が低くなって、いきなり冬になったかのよう。なんなんでしょうか。でもどうせまたすぐに暑くなるんだろうけど。写真はCollege of Medicine前の広場で走り回るロウチビ。

今週は水曜日のラボミーティングで研究発表しないといけないので、面倒臭いけど今からちょっと準備しましょう。

2009年10月18日日曜日

Pumpkin Festival

今日はTallahasseeの隣町、Havanaと言う町で毎年この時期に行われるパンプキンフェスティバルに行って来ました。Havanaは本当に小さな田舎町ですが、毎年この日だけは子供連れの家族で溢れかえっています。ロウチビは毎年だんだんと参加できるアトラクションが増えてきていて、今回はハッスルしてかなりいろんなものに挑戦しました。

2009年10月17日土曜日

一寸の虫にも

今日は朝からコンフォーカル。これはハエの幼虫の中枢神経系です。ハエの赤ちゃんの脳ですね。この立派な脳でどんなことを考えているんでしょうか。
「一寸の虫にも五分の魂」は、英語では「Tread on a worm and it will turn.」というらしい。

2009年10月15日木曜日

仮説棄却?

ギルスと一緒に取り組んでいるプロジェクトは最終的にはGenetic Screenをする予定なのだが、このプロジェクトの土台になっている自分の仮説がどうも違うような気がしてきた。最近試してみた数種類のGal4 lineが誘発するRNAiのphenotypeを見ているとcell-context dependentというかsite-specificな感じで、これは予想していたphenotypeとは少し違っている。まぁコレはコレでオモシロイんだけども。このsite-specificなphenotypeは今までにも幾度となく気になったことがあったので、過去のコンフォーカル画像をもう一度ざっと見直してみたらやはりコレが確かである気がしてきた。今の自分の仮説を棄却するかどうかは次の実験にかかっているけど、もし棄却して新しいphenotypeのほうに注目するとしたらGenetic Screenの作戦を立て直さんとあかんかな。。。考えましょう。でもコレ、ニッキーのプロジェクトとかぶってくるかも。

2009年10月12日月曜日

柿狩り

今日は一週間ほど前にアメリカに来たばかりのS博士御一家を誘って柿狩りに行ってきた。まだまだ生活のセットアップで大変な御様子だったけど、ちょっとしたリフレッシュになったんじゃないでしょうか。
日が高くなるとすぐに暑くなってきたので朝のうちに来て正解だった。毎年のように来ているけど、今年はちょっと実が少ないような気がしたな。柿狩りの後は、持ってきたおにぎりで腹ごしらえしました。

虻 vs. 蜂

近くを散歩しているとアブとハチが取っ組み合いのケンカをしていました。しばし観戦。結局、ハチの圧勝。ハチはアブを抱えて飛んでいきました。食べるんか?

凶悪蜘蛛

腹部がとげとげのドクロマークになっている見るからに凶悪そうなクモを庭で発見。何これ怖すぎ。どうやったらこんな凶悪そうな外見に進化するんでしょうか。

2009年10月11日日曜日

銃声

今、久しぶりに近所で銃声が聞こえた。8発連続で鳴ったかな。そういや最近あんまり聞いていなかったような気もするけど、少し前まで多かったときは二週間に一回くらいの割合で近所から聞こえていた。うちのストリートは閑静な住宅街なんだけども、ストリートを二本隔てた向こう側からはあんまり治安が良くなさそうな地域で、たぶんたいがいはそちらから聞こえているんだろうと思う。だいたいこういう週末の夜中に誰かが銃をぶっ放すのだが、聞こえるたびに何を撃ったのかが非常に気になる。銃声の後でパトカーが来たようなことは一回もないので、少なくとも人を撃っているのではないようだけど。まぁ週末の夜に酔っぱらって気分がよくなって庭で試し撃ちでもしてるんかなぁ。でも結構近くで聞こえると、流れ弾が飛んできやしないかとかちょっと心配になったりする。

2009年10月9日金曜日

やっぱり暑い

先週「衣替え」とか書いたけど、涼しくなったのは先週の数日間だけだったようで、昨日と今日の昼間なんて真夏のように暑かった。毎日雨が降って湿度も高いし。当然、服装は短パンとサンダルに戻っています。まぁこれでこそフロリダなんやけど、もう10月なんやからそろそろ勘弁して欲しいですわ。早く寒くなって欲しいなぁ。。。って毎年思ってるな。

プレスクールで

今朝ロウチビをプレスクールに送りに行ったら、先日会った日本からアメリカに来たばかりのS博士御一家が下の男の子をプレスクールに送りに来ていたのだが、その子はプレスクールがイヤで泣きじゃくっており、先生を含めみんなで慰めているところでした。実は昨日からプレスクールに来始めたらしく、ベッツィ先生によれば昨日は一日中泣いていたらしい。アメリカに来たばかりで環境が変わって言葉も全く分からない上に知らない外人ばかり、ということで不安なのは当然でしょう。そんなことで昨日、慰めようにも言葉が通じなくて困り果てた先生達は、唯一日本語が話せるロウチビに助けを求めたんだとか。で、登場したロウチビは泣いてるその子に「You're gonna be OK. Your mom is coming back soon.....」と英語で話しかけ続けた。。。先生方は「オーゥノーゥ、イミアレヘンガナ。。。」とずっこけましたとさ。でもロウチビは困っている人を助けてあげるのが大好きなので満足していた様子。
今日は日本語で話しかけてあげてね、と言っておいたのだが、さてどうなっていることやら。

2009年10月7日水曜日

ギルスの論文紹介

今日のジャーナルクラブはギルスの論文紹介だった。先週まだどの論文にするか決めていなかったので、急いで探して勧めてあげた二つの論文の内Developmentの方を発表。発表前にギルスが論文の内容についていくつか質問してきたので二人でデスカッションしたのだが、準備の時間があんまりなかった割にはなかなか親切な感じのスライドを作ってあったし、内容もほぼ問題なく理解しているようだった。ギルスはなかなか要領がイイ。で、再来週の次回はニッキーの番なのでこれまたちょっと面倒見ないとあかんね。

2009年10月6日火曜日

metaphyta

metaphyta: multicellular plants

Biology of Cancer

先月のバルセロナでの学会で得たものは色々とあるのだが、その一つとして一度Oncologyというものを体系的に勉強する必要があるなと感じたことがある。今まで発生生物学を軸として生物学を学んできた訳だが、大学院でOncologyの授業はなかったし関連の教科書も読んだことがない。つまり今まで癌という現象にそれほど興味を持っていなかったということなのだけども、今研究しているcell competitionという現象が形態形成だけでなく腫瘍形成、癌発生に密接に関係しているという可能性を痛感したからである。まぁそんなことは実は分かっていたのだけど、今のプロジェクトからいくつか派生して出てきているアイデアの意義を確認するには、Oncologyに対する自分の基礎的な知識が少なすぎるという焦りを感じた次第。ということで、つい最近アマゾンで見つけた「Biology of Cancer」(Robert A. Weinberg 2007)という教科書を手に入れて読み始めた。大学院生向けのものだと思うけど、結構分厚い(800ページくらい)ので読破するのにどれくらいかかることやら。でもやっぱりこういう教科書を読んでいると自分の知らなかったことがたくさん発見できて楽しい。

2009年10月5日月曜日

Asian Festival

昨日はこの町の大きな祭りの一つ、Asian Festival(アジア祭)を見に行って来た。今年は日本人コミュニティーがオーランドから招待した和太鼓のグループ「祭座(Matsuriza)」がメインステージの目玉として演奏するとのことで、昼頃にロウチビを連れてメインステージへ。ディズニーワールドのEPCOTで出演している方々とあって、これがなかなか素晴らしいパフォーマンスだった。実は日本でも和太鼓の演奏なんて今まで目の前で見たことなかったかも。気付くとうちのボスがすぐそばで見ており、彼もたいそう満足した様子だった。そういやこのステージを見る前に、YK博士のラボに新しく日本から来られたポスドクのS博士御一家に初めて会った。御家族四人で一昨日アメリカに到着したばかりということで、まだみなさん時差ボケもあるようでちょっとお疲れの様子。S博士に挨拶したちょうどその時、ロウチビがアイスクリームを食べたいと駄々をこね始めていたので、S博士御一家と共にイタリアンジェラートの屋台へと向かった。ロウチビがブラックベリーのアイスクリームを注文しているのを見て、S博士のお子さんも同じモノを注文して、子供三人でアイスクリームを食べているのを横目にS博士といろいろとお話をしていた。それで、さてそろそろ行きまひょかという時になって見てみると、S博士のお子さん二人はアイスクリームをほとんど食べずに残していたのだが、ロウチビは全部たいらげていた。この時ハッと思ったのは、きっとアメリカーンなイタリアンジェラートが日本で生まれ育ったお子さんのお口には合わなかったんじゃなかろうかと。自分もロウチビのを少しもらった時に、コレなかなかオイシーな、とか思ってしまっていたけど、やっぱり日本のイタリアンジェラートってもっとおいしかったっけなぁ。。。

昨晩、中川昭一元財務相の訃報をニュースで見て驚いた。日本の国益のために言うべきことをしっかりと言ってくれる政治家というイメージがあって、個人的には最も期待していた政治家の一人だっただけにこれは結構なショックだ。まだ若いのになぜ。。。

2009年10月1日木曜日

dismantle

dismantle: 〜を取り壊す、取り除く、廃棄する、解体する
mantle: 〜を覆い隠す

衣替え

昨日から何やら急に涼しくなったので今日から衣替え。半年ほどの間ずっとTシャツと短パンにサンダルという格好で過ごしていたけど、昨日の朝から自転車に乗って通勤するにはその格好はちょっと寒くなってきた。やっと長い長いフロリダの夏が終わろうとしている。長いこと札幌で暮らしていた自分にとってこのフロリダの高温多湿の長い夏はかなりキツイのだけども、フロリダに暮らし始めてからこの短パンにサンダルというスタイルが完全に自分に定着したようだ。今や自分の一番慣れ親しんだジーパンにブーツというスタイルがちょっと窮屈に感じる。ちょっとくらい寒くても、やっぱり短パンとサンダルにしよっかなーとか思ってしまう自分はもうすっかりFloridianなのかもしれない。

2009年9月30日水曜日

リンリン

家に帰ってきたら、日本の実家から送ってもらったアンパンマンのDVD「妖精リンリンのひみつ」が届いていた。ロウチビは晩御飯の前に早速一回見たらしいのだが、「パパも見たいでしょ?」ということで、晩御飯のあとで二人で一緒に見た。ロウチビはこれまたもう一度大興奮したようで、ふとんに入った後も眠りに落ちる直前までずーっと今見たアンパンマンのお話について熱っぽくしゃべっていた。これだけ子供を熱狂させるアンパンマンはやっぱりスゴイ。まぁ大人である自分も、これでもかといわんばかりに自分を犠牲にしてみんなを守ろうとするアンパンマンの正義の姿にあっさり感動していたけど。その反面、今回はばいきんまんが随分悪いヤツに思えたな。あとロールパンナが今回あんまり冴えなかったのがちょっと残念だった。あぁでもそんなことより、プロポーザルの原稿を明日中に仕上げてしまわないといけない。。。
しかしいつも思っていたんだけども、カレーパンマンのあの口からカレーを噴出させる技はやっぱりなんかちょっとイヤやな。。。

2009年9月27日日曜日

予想外

学会前に何の気ナシにやっておいた実験の結果を今日の午後チェックしてみたら、一つえらい予想外のことが起こっていた。これについては、まぁ別に何も起こっていないんだろうと思いながら一応やっておいたという感じの実験だったので、これはかなりうれしい驚きだった。ちょっといくつか思い当たる論文を読み直して検討しないといけないが、これはニッキーのプロジェクトにとって非常に重要なデータとなるはず。普段、なるべく仮説に対するクリティカルな実験となるものだけをするように、と考えているけども、こういう感じの何の気ナシの実験が予想外の結果を出すことって意外とあるよなぁ。

夜のキッチン

ミトン失踪

そういや今日の朝からミトンがいない。
夕方になっても姿を見せないのでちょっと心配になって、夕飯の後にロウチビと二人で近所を散歩がてら探しに行ってきた。近所を一周したらもう暗くなってきたのであきらめて帰ってきたけど、明日の朝には戻ってきているだろうか。

松ぼっくり

今朝、家の前に巨大な松ぼっくりが一つ落ちていた。こんなデカイ松ぼっくりは初めて見た。午後、雨が降った後でもう一度見たら、松ぼっくりはかさを閉じていた。松ぼっくりが濡れるとかさを閉じるということを初めて知りました。それにしても今日は暑かった。真夏か?という感じで、ちょっと庭に出ていただけで汗びっしょりになった。早く涼しくなってくれへんかなぁ。暑いのは本当に苦手です。