2010年7月30日金曜日

Dr. FG

昨晩自分のオフィスで、北京にいるボス、そしてNYのDr. FGと三人でスカイプのConference Call機能を使った三者間会議を行った。Dr. FGとは初対面、といってもConference Callではテレビ電話機能は使えないので昨日は声だけだったけど、印象は陽気なイタリア人のおじちゃんという感じだった。新しい出会いはいつでもワクワクしますなぁ。さぁ、ココから一体何が生まれてくることやら。

2010年7月29日木曜日

メールアドレス

なんだか昨日から頭が痛い。ひどい肩こりのせいもあるのだろうけど、なぜか今週は実験以外のことでも考えなければいけないことが出てきすぎて頭が破綻をきたし始めているのだろう。まぁ落ち着いて一つ一つ解決していくしかないのだけども。

これは関係ないけど、昨日ひょんなことから学生用のBlackboardというサイトでログインしてみたら、一つビックリの事実を発見した。メニューにWebmailというのがあったので、いつも使っている@bio.fsu.eduのwebmailがここでも見られるのか、と思ってクリックしてみたらなんと自分の知らない@fsu.eduというアドレスだった。しかもInboxに受信メールが729通も入っている。自分がこの大学に来てから今までこんなアドレスがあることを知らなかったので一度も開けたことなかったけど、この四年間で729通のメールを無視していたことになる。。。恐る恐るどんなメールが来ていたのかチェックしてみたら、幸いなことにほとんどが大学からのお知らせメールみたいなものだったのだが、その中にナタリアからのメールを三通見つけた。最後の日付は2009年2月。。。あぁ悪いことしたなぁ。ナタリアは自分がこのラボに来て初めて受け持ったアンダーグラジュエイトの学生で、確かちょうど二年前の夏に卒業していったのだった。ということで早速ナタリアにお詫びと近況報告を添えたメールを送ったのだが、今までこんなアドレスがあることを誰も教えてくれなかったよなぁ。それにしても、ナタリアが卒業してからもう二年も経つのか。。。

2010年7月26日月曜日

TAHs

金曜日のラボミーティングは自分が面倒を見ている子供達二人の発表の番だったのだが、手元にある大量のコンフォーカル写真をFigureにするのが面倒くさかったので、ニッキーには主に今やっているスクリーニングの説明、そしてギルスには論文紹介をしてもらった。ギルスに紹介させた論文は“Flower”の論文とともにDevelopmental Cellに出てきたもので、去年9月のバルセロナでDr. MVが発表していた内容。バルセロナで聞いた時もオモシロイナーと思ったのだが、やっぱりなかなか楽しい論文になった。内容を簡単にメモしておく。

scrib、dlg、lglといったneoplastic tumor suppressor geneのmutant cloneではEiger (Drosophila TNF homolog) によるJNK pathway activationがcell deathを引き起こすのに対し、これらのmutant cloneでoncogenic Ras (RasV12) を発現させた場合、このEiger-JNK pathwayのactivationがtumor growthとmetastatic behaviorを促すことが知られている。つまりtumor cellにおいて、TNFは“protumor”と“antitumor”としての相反する役割を持っていることになる。この論文でもegr-/- backgroundではdlg-IR cloneにおけるapoptosis、そしてcollagenase activity、delamination、ECM remodeling、invasionといったphenotypeが抑えられることが示されている。一方で彼らはRasV12; scrib-/-のtumor cellが誘導されたdiscにおいて、そのtumor cellに囲まれたWT cellがEigerを強く発現していることを発見した。しかもこのEiger expressing WT cellはhemocyteであることがanti-Nimrod C1抗体によって確認された。このことから彼らは、tumorにリクルートされたこのTumor-Associated Hemocytes (TAHs) がEigerを発現し、これがtumor cellでのJNK activationのトリガーになっているのではないかという仮説を持った。これを証明するためのhemolymph tranfusion assayが非常に面白い。まずhemocyteにRFPを発現させた個体 (he>RFP) のhemolymphをRasV12; scrib-/- cloneを誘導した個体に注入したところ、多くのRFP-labeled hemocyteがtumor cellにリクルートされていることが確認された。さらにegr+/+個体のRFP-labeled hemocyteをegr-/-; scrib-/-の個体、もしくはegr-/- backgroundにRasV12; scrib-/- cloneを誘導した個体に注入した場合、これらのegr-/- backgroundのscrib-/- cellでは抑えられていたはずのMMP1の発現がRFP-labeled TAHsがひっついた近傍では亢進されていた。またhe>egr-IRによってlgl-/- cloneのeliminationが抑えられることも確認している。つまり、tumor tissueにリクルートされたhemocyteによって引き起こされるTNF signalingがtumor cellでのJNK activation、cell deathのトリガーになっているのだが、oncogenic Rasを発現したtumor cellはこのinnate immune systemによるtumor suppressor functionをハイジャックしてinvasive growthに利用してしまうのであろう、という結論。
basement membrane disruptionが起こったtumor cellにhemocyteがひっついてtumor growthを抑えようとしていることは、2008年のDr. TX labからの論文で既に報告されていることだが、このhemocyteがEigerを発現していてこれがtumor cellのJNK activationを引き起こしているというのは非常にオモシロイ。

2010年7月25日日曜日

キャラクターイベント

今日は午前中にTallahassee MallでSuper Why!のイベント、そして午後からはKids PointeでDoraのイベントに行ってきました。どちらも子供に大人気のキャラクターと会えるイベントということでロウチビは大喜び。なのですが、、、
あぁっ、スーパーワイだ。プリンセスピーとワンダーレッドもいる。おっきいねぇ。
うぉっ、、、ド、、ドーラ?
なんだかちょっとテレビで見るのとは雰囲気が違うようで、ロウチビは緊張気味でした。

2010年7月22日木曜日

ミッキー

今、玄関でグラネットがいつもとは違う変な声でエライ呼ぶので、あぁなんか獲ったのね、と思ってカーテンを開けて見てあげたら今夜は久しぶりのミッキーでした。
御苦労様です。

Discover Magazine

今日はDiscover Magazineの記者から電話でインタビューを受けた。"Year in Science" issueに内容を掲載してくれるんだそうな。やっぱり普通の新聞とは違って科学雑誌ということで、結構実験の細かいことまで質問されて結局40分ほども色々としゃべらされた。でも本屋で買える雑誌に載るのならこれはちょっと楽しみやねぇ。が、しかしそんなことをしているうちに今日も全てのハエをリストアップすることはできなかった。RNAi lineを入れたら300超えそう。

ストックリスト

フライプッシングしてると否応無しに新しいハエの系統がモリモリ増えてくる。今まで基本的に自分が作ったハエ達は自分で維持していたのだが、どうも最近(というかもう一年ほども前から)自分で維持する限界を感じてきた。というのも、確かに以前自分で作ったはずの系統がスペアを取っていなかったためにストックから無くなっていて、もう一度作らなければならないというようなことが最近度々あったのだ。こりゃイカン、といっても面倒くさがらずにきっちりリストを作って管理してれば問題なかったのだろうけど、コイツらの世話を全部自分でするのももうしんどい。ということで昨日から一生懸命在庫確認しながら全てのリストを作っている。全部で250系統くらいになるだろうか。コイツらをラボのハエストックリストに登録してあとはラボで管理してもらおうという訳。ラボで管理している系統は既に1500くらいあるので、これ以上ジャッキーの負担を増やすのは忍びないのだが、まぁ致し方ない。

2010年7月20日火曜日

細胞のお花畑

先週の金曜日はドンちゃんのジャーナルクラブで、最新号のDevelopmental Cellに出た論文について発表していた。ドンちゃんは最近エライcell competitionに興味を持っているようだったので、先週この論文を教えてあげたのだった。発表を聞いていると、ところどころちゃんと実験を理解できていないところがあったので逐一フォローをしてあげながらのゼミになったけど、まぁ結構トリッキーなテクニックがポンポン出てくるのでこんなもんか。ともあれ、非常に重要な論文なのでその内容を以下にメモしておく。

 この論文は最近のcell competition研究のパイオニア的存在、MadridのDr. EMラボからのもので、cell competitionにおいて細胞が勝者と敗者を見分けるためのタグとして機能しているFlowerという遺伝子を同定したことについての報告。
まず彼らは、tub>dMyc>Gal4 cassetteを用いてcell competitionを誘導したwing discと、そのcontrolとしてtub>CD2>Gal4 cassetteによるcontrol clonesを誘導したwing discの二者間のmRNAをマイクロアレイ解析することによって、cell competitionを誘導した場合特異的に発現量の変化がある遺伝子を抽出してきた。heat shock後12~24時間でupregulateされてくるearly rensponse geneを拾ってきて、それらの発現パターンをin situで確かめたところ、少なくとも6つの遺伝子がcompetitionが起こっているloser cellでのみ発現していた。RNAiを用いて各々の遺伝子をloser cellでknockdownしたところ、このうち3つのRNAiがloser cellをレスキューすることを発見した。この論文ではこの3つのうちFlowerという遺伝子の機能について調べている。
このFlowerは進化的によく保存されたtransmembrane proteinでintracellular N-terminusとextracellularly exposed C-terminusを持っており、このC末は3つの異なるsplice isoformがある。この3つの異なるisoformそれぞれの発現パターンを見たところ、そのうち一つは全てのimaginal epitheliaにユビキタスに発現しており細胞内ではapico-lateral membraneに局在していることが抗体染色で確認された(Fwe[ubi])。これに対し、残りの2つのisoformはWT imaginal discでは発現しておらず、cell competitionが誘導されたときのみloser cell特異的に発現していることをhigh-affinity LNA probeで確認した(fwe[Lose-A] and fwe[Lose-B])。この場合、fwe[Lose]はclonal boundaryだけではなくloser cellのクローン全体で発現していた。また、このfwe[Lose]のloser cell specificな発現は他のタイプのloser cell(M/+, tkv-/-, scrib-/-)でも確認された。
このfwe[Lose] isoformのflip-out overexpression cloneはWT cellにout-competeされ、apoptosisはclonal boundaryにある細胞でのみ観察された。同様にしてfwe[Lose]を強制発現させたS2 cellもWT cellとのコンタクトがある場合にのみapoptosisが誘導され、コンタクトがない場合はapoptosisを示さなかった。さらにact-Gal4でfwe[Lose]disc全体に発現させた場合にはapoptosisは観察されず、adultのサイズや形態形成にも影響を与えなかった。つまりcompetitionにおいて、隣接する細胞同士がfwe[Lose]発現レベルのrelative differenceを感知しているのだと言える。また、fwe[Lose]が発現しているloser cellではFwe[ubi]の発現は若干低下していることから、loser cellはfweのsplicingを変えていると言えるだろう。
次に彼らはP-element imprecise excisionによってfwe null mutant alleleを作成。FLP-FRTによってwing disc上に誘導したこのfwe mutant cloneではWT cellに隣接した細胞からapoptosisを起こしてout-competeされていった。また、RNAiによるknockdownでも同様のフェノタイプが見られることから、細胞はFwe[ubi]のexpression levelの違いでも勝者と敗者を見分けることが出来ると言える。また、hsFLPによってtub>CD2>dMycのflip-out clone、つまりsuper-competitior cloneをwing discに誘導し、同時にen-Gal4とUAS-fweRNAiによってP-compartment全体でFweの発現を抑えた場合、P-compartmentではtub>dMyc cloneはWT cellsをout-competeすることはなかった。このことはまた、Fweがないと細胞は勝者と敗者を区別することができないということを示している。
一つだけ、どうしてもFigure 7H and Iの実験結果が理解できない。7HではM/+ vs. fwe-/-の状況で、fwe-/-M/+ (expressing Fwe[ubi])にout-competeされていることが示されている。もしそうならば、fwe-/-M/+に対してgrowth advantageを持っていたとしても7Iの状況(en-Gal4/UAS-FLP; ubi-GFP RpS17 FRT80B/fwe FRT80B)でもP-compartmentでfwe-/-がout-competeされてP-compartmentは全てM/+ cellで占められることにならないだろうか?
ともあれ、このFlowerというタンパクが、cell competitionにおいて細胞同士がrelative fitnessを比べ合い、勝敗を見分けるためのextracellular codeとして機能していることは間違いないようだ。

分かり易く言えば、普段健康な細胞にはきれいなお花が咲いている。つまり健康な組織は辺り一面のきれいなお花畑なのだが、そこに不健康な細胞(がん細胞になる可能性を持った細胞等)が出現した場合、その不健康な細胞はみんなとは違う変な形の花を咲かせており、周りの健康な細胞達はその変な花に気付いて、その変な花を咲かせている不健康な細胞をきれいなお花畑から排除しようとする。これはたぶん、周りの健康な細胞達が、その不健康な細胞がみんなと違う変な花を咲かせていることをなじって自殺に追い込む、という感じだろうか(ちなみに、花を咲かせていない細胞も自殺に追い込まれる)。ところが例えばお花畑の全ての花がその変な花だった場合、つまり全ての細胞が不健康な細胞だった場合、みんな自分が変な花を咲かせていることには気付かないので(もしくは別にそれでなじられることはないので)、自殺を考えるものなど出てこないのである。
さて次の謎は、なぜ不健康な細胞は変な形の花を咲かせてしまうのか?そして、細胞達はどうやってその花の形を見分けているのだろうか?ということになるが、その前にこの論文で彼らはFlower以外にもさらに2つのcell competitionに関わっているであろう重要な遺伝子(CG9233とCG3305)を見つけている訳で、近いうちにこれら二つの遺伝子についての論文も出てくるんだろうな。。。

2010年7月19日月曜日

コメント

先週、論文が出た次の日にOrlando Sentinelという新聞社から論文についての問い合わせがあって、そこの記者から電話でインタビューを受けた。で、その後オンラインで掲載されたそのインタビューの記事を見てみたら、そこに何人かの読者からのコメントが書き込まれてあったのだが、その中に次のようなコメントがあった。

「There is nothing worse than losing a loved one to cancer as many of us have.  Many thanks for the Biologists at FSU that have spent countless hours on research.  I can just continue to hope and pray that someday there will be a cure and it’s individuals like these that keep my hopes alive.」

これを読んだときちょっとジーンとして、なんとも言えないうれしい気持ちになった。
自分は完全に理学部の出身なので、今まで自分を研究へと駆り立ててきた原動力はオモシロイ現象を理解したいという興味と欲求だけだった。だから今まで、人の病気を理解してその治療法を見つけるための研究といったものには全く関わってこなかった。しかしながら、最近ふと気付くといつの間にやら自分の研究はどっぷりとがん研究に関わってきている。今回この論文がこれだけニュースにされるのも、今の研究ががんに関わっているからだ。当然今やっている研究も、元はと言えばがんに興味を持って始めた訳ではなくて、これは面白いと思った現象がたまたまがんに深く関わっていたのだ(といっても共同研究者のYF博士はがんの新たな治療法を開発する使命感に熱く燃えている方なので、その影響は大きいけど)。ただ、勉強しているうちに最近はどんどんがん研究にのめり込んできている。今回この論文の内容を伝えるニュースの記事やこのコメントを見て、ほんの少しだけ自分の中のサイエンスに対する考え方が変わった。

Jumperoo

昨日ゲットしてきたジャンペルーとかいう赤ちゃん用遊具。ソウシロ君はとても気に入ったようで、これに座らせてあげると結構長い間キャッキャいいながら一人で飛び跳ねています。これはなかなかイイですね。

2010年7月15日木曜日

解禁

昨日ようやく論文がPLoS Biologyにお目見えしました。

同時にSynopsisの記事も出ています。

うーん、やっぱり論文の完成形を見るのはいつでも気持ちがイイもんです。
で、FSUのニュースリリースがコチラ。

このニュースリリースの文章はFSUの広報課の担当の人が書いてくれたもので、校正の際に「これはいろんな報道媒体に使われることになるので、しっかり校正して下さい。」と言われたのだが、今その意味がよく分かった。というのも、先程Googleで検索してみたら出てくるわ出てくるわ、リリースされたのが昨日の午後5時だったのでまだ一日も経っていないのにも関わらず、既にいろんなウェブサイトでこの記事と自分の写真がニュースに使われている。スゴイ威力。なんかちょっと怖い感じもする。

2010年7月14日水曜日

日本語要旨

ちょっと気の早い話なのだが、今年の12月中旬に神戸で開催される分子生物学会と生化学会の合同大会、BMB2010の演題登録の締め切りが明後日15日に迫っているので、今度はそのための発表要旨を作成中。実は今年の四月にDCのハエ学会で知り合いになれた神戸のTI博士と早稲田のNM博士が今回、「組織構築とがん化を制御する細胞競合の分子機構」というワークショップをオーガナイズされるそうで、そのワークショップにスピーカーとして呼んで頂いたのでした。で、昨日から日本語の要旨を書き始めて気付いたのだが、なんだか日本語がうまく書けない。たぶんこの五年間、研究のことについては英語でしか話していない上に、今の研究分野についてはそのほとんど全てをアメリカに来てから勉強したので、実は日本語での適切な表現を知らないのかも知れない。。。なんやらこれはヤバい。こんなんで日本語でうまく発表できるんだろうかとちょっと不安になってきた。まぁでもその前に内容の方をもっと心配せにゃいかんかも。まだ五ヶ月ほどあるとはいえ、発表するからにはなるべく論文に出来るくらいの内容にまでしておきたいのだが、と言っても今書いている要旨にどこまで具体的な内容を書けるものか。あぁ、でも日本との時差のことを考えると明日提出しないと。

2010年7月13日火曜日

スペイン優勝

スペインの歴史的な優勝で幕を閉じた今回のワールドカップ、決勝戦は別にどちらの応援という訳でもなかったけどやっぱりドキドキハラハラさせてもらった。でもやっぱりスペインのビューチフルなサッカーに魅せられていたからか、延長後半のゴールが決まった時は大興奮してしまった。サッカーとグラント書きのこの一ヶ月はなんだかあっという間に過ぎてしまったなー。前回のワールドカップはニューハンプシャーで、前々回は札幌でと、このところ毎回違う場所でワールドカップを見ているのだが、ほぼ間違いなく次のワールドカップもまた違う地で見ているんだろうなぁと思うと次回の日本チームの躍進に加え、次回はどこで見ているんだろうかという漠然とした楽しみもある。ともあれ、楽しい(そして苦しい)一ヶ月でした。

あとは祈るのみ

グラントは今日が締め切り。ボスがオンラインで提出してくれているはずなので、あとは祈るのみ。

2010年7月11日日曜日

バレエのサマーキャンプ

今週一週間、ロウチビはバレエ教室(Tallahassee Ballet)のサマーキャンプに参加していました。もう随分前からずっとバレエに憧れていたロウチビにとっては非常にエキサイティングな一週間だったはず。一週間だけですが、最終日の金曜日にはちょっとした子供達の発表会がありました。子供達はみんな本当に嬉しそうで、しかも一生懸命で、なんていうか目の前でたくさんの天使が踊っているかのようでした。

2010年7月10日土曜日

脱稿

今週は毎日ボスとメールでプロポーザルを交換していた。ボスがいる北京とこちらの時差は12時間で、考えてみればちょうど昼夜が真逆になっていることがこのプロセスにベストだったようだ。というのも、自分が一日かけて書いたものを夜中にボスへ送ると向こうは昼な訳で、ボスはそれを手直しして向こうが夜中になった頃にこちらへ送り返してくる。その頃こちらは昼になっているので今度はまた自分が手直しをして夜中に送る、という繰り返しだったので時間のロスが最小限に済む素晴らしく効率的なシステムだったのだ。しかしながら、このシステムだと毎日寝ても覚めてもこのことばかり考えていた訳なのでもう読み直すのもうんざりという感じになっていたのだが、今日は昼からのラボミーティングでこのプロポーザルの内容を発表してラボのメンバー達とデスカッションしてもらった。結局2時間以上もかかったけど、ブンちゃんとニックが結構真剣にデスカッションしてくれたおかげでいくらか訂正すべき点を見つけた。ということで今から最終の校正をしたら脱稿。

2010年7月8日木曜日

脱稿目前

この三日間毎日ボスとメールで原稿のやり取りをして、ようやくプロポーザルの全体の形がほぼ固まった。今朝ラボでもう一度スカイプデスカッションした後、午前中はさらにもう一つFigureを作って、午後からはもう一度一つ一つの実験計画に対するRationaleとPotential Problems and Alternative Approachesをじっくり考え直す。どれだけ面白そうな予備実験のデータがあっても、仮説と実験計画の論理的根拠、予想される実験結果、起こり得る問題点、そして仮説と異なる結果が出た際の代替案を全てクリアーに示しておかないといけない。これらはレビュワーに指摘されてから気付くようじゃ遅いのだ。あと少しなのだが、どうも自分の中で納得のいっていない部分があって、ああでもないこうでもないといろんな文章を書いているうちに頭がおかしくなりそうになってきた。
そんなことで、リフレッシュも兼ねて今日の準決勝、スペイン対ドイツを観戦。ちょっと、ドイツは今まで見せたあの勢いはどこへ行ってしまったのかと思うほどスペインの見せ場が多かったですね。それにしてもスペインの攻撃は本当に見てて飽きませんなぁ。よくもまぁゴール前であんなにもおもしろいようにパスを通せるもんですねぇ。すっかりスペインの魅力にはまってしまいました。こりゃスペインやな。

2010年7月6日火曜日

昼寝

7月4日

昨日は独立記念日だったけどどこへもいかずに家でゆっくりしていた。
で、今日学校に来てみるとだーれもいない。なるほど、今日は振替休日なんですね。静かにデスクワークに集中できそうです。

2010年7月2日金曜日

小休止

さて執筆中のグラントだが、ようやく新しく考えた実験計画を一通り書き終えた。考えてみりゃあれか、昨日今日とワールドカップの試合がなかったからようやく静かに集中して書けたのか。まだまだ直していかないといけない上に締め切りが迫ってきているので全く安心は出来ないのだが、とりあえず書いた原稿をボスにメールで送ったのでちょっと一段落。前回書いたとき、もうこれ以上は無理と感じたのだが、4人のレビュアーからの色々な意見や批判を読み返しながらもう一度真剣に考え直すと、やはり不足していた部分に加えていくつか新たにオモシロイ実験計画も思いついた。レビュアーからの長々とした批判的な文章を読むのは時に苦痛でもあるけど、やっぱり非常に勉強になるんですね。さあ、まずはボスがどんな感想を述べてくるかが楽しみ。

2010年7月1日木曜日

アマンダ

ラボでテクニシャンとして働いていたアンダーグラジュエイトのアマンダがエディンバラの大学院へ進学することになり、今日の昼はいつものChina Delightでお別れランチパーティーとなった。アマンダとニックがうちのラボにアンダーグラジュエイトとして入ってきたのはもう三年ほど前になるのかな。思えば意外に長い付き合いだった訳だ。彼女はもう随分前からハエのエサ作りを担当してくれており、ラボのみんなが毎日大量に消費して行くエサ入りバイアルを毎週せっせと作ってくれていた訳で、実はラボで最も感謝されるべき人だったりするのだ。そんな彼女は実は昨晩彼氏にプロポーズされたそうで、外国での人生の新たなステージに向けて幸せいっぱいの様子だった。がんばって夢をかなえてほしいと思う。
アマンダと言えばよく思い出すしょーもない笑い話がある。アマンダとレイラと自分が三人で実験しながら雑談していた時のこと。とある女優の話になって、インターネットでその女優の画像を検索したレイラが一言、
「Wow, She is really gassy.....」それを聞いたアマンダは
「GASSY Huh!? How did you know that??」
「Oh no no, I said she is CLASSY.」ということで、三人で大笑いしたのでした。

ちなみに単語の意味は、
classy:品のある、カッコイイ
gassy:オナラがたまっている、オナラがよく出る