2010年11月29日月曜日

準備完了

ハエも荷物もようやく全て準備完了。先程寝たロウチビは明日からの長旅にものすごく興奮していたのだが、24時間の旅を二人で最後まで楽しめるだろうか。先程ラボを出る前にもう一度顕微鏡を覗いて先週やった実験の結果を確認したのだが、やはりその中の一つの結果は確実にキテルと感じた。まぁ帰ってくるまでコレの続きはお預けだけども。

2010年11月28日日曜日

誕生日カレー

今日やっとストックのハエ達の更新を完了。あとは明日、ベンチの上に散らばっているハエ達を整理したらラボの方の準備は完了かな。まぁ一時帰国と言ってもたった半月ほどなんだけども。
先日誕生日のお祝いをしてもらったのだけど本当は今日が誕生日ということで、夕食はThe Curry Potという少し前に新しく出来たインド料理レストランのカレーをテイクアウトして、これまたワインで乾杯。自分のはスパイシーにしてもらったのでかなりの辛さだったけどもとてもおいしかった。これはもしかしたらこの町で一番のインド料理レストラン、Essence of Indiaより旨いかも。

2010年11月26日金曜日

Thanksgiving 2010

今日はサンクスギビングということで、アメリカは今日から四連休。昨日いろんなことがあったからか今日はなんだか朝から疲れ気味だったので、ニューヨークのパレードのテレビ中継を見ながらゴロゴロして寝サンクスギビングを過ごした。そして晩御飯は焼き肉。サンクスギビングと言えばもちろんあの詰め物をしたターキーなのだけども、どうもアレには馴染めないので焼き肉。サンクスギビングと言えば焼き肉、というウチだけの伝統を作ろうとしているのでした
さて、昨日いろいろあった内の一つは楽しみにしていた実験結果なのだが、どうも予想と違う。予想と違うということはオモシロイということでもあるのだが、やはり簡単には説明がつかない。やっぱりこの結果を今回の発表に含めることは出来なさそうだ。日本から帰ってきてからもう一度ゆっくりとやり直そう。他にあったことも研究のことだけども、自分に取っては結構嬉しいことが二つ。まだ一つは確定した訳ではないのでぬか喜びに終わる可能性もあるけど。少しずつ、歯車がかみ合い始めて何かが大きく動き始めるのかも知れない。

三日早い誕生日パーティー

三日早いけど昨晩家族で自分の誕生日パーティーをしてもらった。今年もAu Peche Mignonのケーキとボジョレーヌーボーで乾杯。

2010年11月23日火曜日

切り替え

先週金曜日のラボミーティングで再来週に迫ってきた日本での発表のための練習をさせてもらった。日本語で発表しないといけないので、まずは一応日本語で練習させてもらったのだが、アメリカ人達を前にして日本語で発表するのはなんともファニーフィーリング。まず英語で簡単な概要を説明して、いざ日本語で発表を始めようと思うと、「So、、、」と言ったきり日本語が出てこない。アメリカ人達を前にして日本語をしゃべることを脳が拒否しているような感じ。ジャッキーがつたない日本語で「ハヤクハヤクゥ」と言ってくれてようやく頭を切り替えることができた。もちろん切り替わりさえすれば問題なくしゃべれたのだが、終わってからドンちゃんが「かなり英語が混じっていたように聞こえたけどあれで良いのか?」と聞いてきた。まぁええんとちゃうのん?ということで一通りスライドは作り終わったけど、ちょっと情報を詰め込みすぎな気がする。もう少しシンプルにしてゆっくりと説明するべきなのは分かっているのだが。そう言えば、先々週にかけ合わせた実験は一応予定通り昨日から次世代のハエ達が出てきているのだけども、数はあまり多く取れなさそう。クリアーな結果が出ればこれを含めても良いのだが、そうするとさらにスライドが増えてしまう。まぁ結果を見てから考えましょう。

2010年11月22日月曜日

エイダーとソウシロ

誕生日が一週間しか違わないエイダーとソウシロ。二人ともそろそろ9ヶ月。

Birthday Party x3

昨日土曜日は朝からエイバーのバースデーパーティで、昼からはシャーロットのバースデーパーティ。そして今日日曜日も昼から近所のジュリアのバースデーパーティだった。週末バースデーパーティ三昧だったロウチビは大満足、なはず。

2010年11月18日木曜日

コレラ

CNNのニュースから
「A woman who recently returned to Florida from Haiti has been diagnosed with cholera, the Florida Department of Health announced Wednesday.」
今年一月の大地震で大きな被害を受けたハイチではコレラの感染が拡大しているようなのですが、ハイチの位置を地図で見ると実はフロリダからそれほど遠くは離れていないんですね。カリブ海諸国からの移民が多いフロリダにはもちろんハイチからの移民も多く、地震後ハイチとフロリダ間の人の往来が増加しているのでコレラの感染が懸念されていた訳ですが、ついに今日、ハイチからフロリダに帰ってきた一人の女性がハイチで拡大しているコレラと同じタイプのコレラに感染していることが確認されたということです。今後こういうケースが増えてきたとしてもアメリカの衛生状況を考えるとアメリカでは感染が拡大することはないのでしょうが、さすがにコレラはちょっと恐ろしいですね。早くハイチでの感染拡大が終息することを祈るのみです。

2010年11月17日水曜日

F1000一新?

今朝、F1000(Faculty of 1000)からのメールで気付いたのだけども、なんかF1000のウェブサイトが一新されましたな。ちなみにF1000というのは下記のようなスバラシイコンセプトを持ったウェブサイトです(全て読むには所属の機関が購読料を払っている必要がありますが)。
「F1000 is a revolutionary post-publication peer review service that comprehensively and systematically highlights and evaluates the most interesting articles published in the biomedical sciences, based on the recommendations of a Faculty of over 10,000 of the world's leading scientists and clinicians.」

しかも今まで気付かなかったけど、いつの間にかF1000 Reportsとかいうオープンアクセスのオンラインジャーナルまでできている。
F1000 Biology Reports publishes succinct peer-reviewed commentaries in which the most important biology articles identified by F1000 are put into a broader context with a focus on recent advances and future research directions. 」
ということらしい。いくつかちらっと見てみたけど確かに'succinct'でなかなかイイ感じ。今後F1000を訪れる機会がもっと増えそうです。

2010年11月15日月曜日

フロリダで聖マルティン祭

土曜日の夜、近所のアニカの家族に誘われて、この町のドイツ人学校の人達による聖マルティン祭に参加してきた(ドイツの聖マルティン祭についてはコチラを参照)。もちろん実際に家々を回ったりはしないけども、子供達はランタンを持ってドイツ語で聖マルティンの歌を歌いながら湖のある公園をひと周りした。その後、みんなに配られた甘いパンをかじりながら何人かとしゃべっていたのだが、あるドイツ人とイスラエル人のよくしゃべる夫婦が研究のことについて色々と尋ねてきた。ドイツ人の奥さんの方はガン研究にとても興味があるらしく、熱心に色々と細かい質問をしていた。イスラエル人の旦那の方はFSUで数学の教授をしているらしく、最近Theoretical Biologyに興味を持っているんだとか。で、こちらの研究内容を簡単に教えてあげたらエライ興味を持ってくれたのだが、実は自分も最近SSTプロジェクトで物理理論からのアプローチを考えていたところだったのでちょっと意気投合してしまった。この人と共同研究に発展させることができたらオモシロイかもしれんなぁ。

Saturday Morning

2010年11月13日土曜日

間に合うか

来月日本で発表する話をもう一つ面白く出来る実験があるのだが、その実験に必要なハエの系統を作るのになんやかんや結構時間を取られて結局昨日ようやくそのハエ達を実験のためにかけ合わせることができた。日本への出発は29日で、25日がThanksgiving、ということは24日までに結果が出ればコンフォーカルで写真を撮ることが可能。次世代の子供達がハエになって出てくるのは21日あたりになるはずなので、ギリギリ間に合うか間に合わないか微妙なところ。今回話す内容と同じものを来年4月、San DiegoでのFly Meetingでも発表する予定なので、そろそろこのプロジェクトも論文のことを考えなければいけなくなってきた。実はこの再来週に出るはずの実験結果がこの論文の鍵を握っている。 今日帰り際に確認したコントロールの実験結果は、この実験システム自体がちゃんとワークしていることを示していた。さぁ、結果や如何に。

2010年11月11日木曜日

マウマウ

このところ、今持っている仮説を脊椎動物というかできれば哺乳類でも確かめたいと思って、どのモデルが最適なのかを考えている。これはボスも結構乗り気のようで、毎週水曜日のスカイプデスカッションの時に「なんか思いついた?」と最近毎回聞いてくる。今朝もその話になった。色々と考えてみたけども今のところ、やっぱりマウスかな、と思ってストックセンターのウェブサイトで見慣れないマウスの遺伝系統を色々と見てみたりしている。しかしコレ、もし自分でやることになったら久しぶりに組織切片を大量に作らにゃいかんことになる訳で、ちょっと面倒くさいかも。。。

つながり

今日は昼からずっとコンフォーカルしていた。
二つの離れたクローン同士がfilopodiaのようなものでつながっているように見える。コイツらどないなっとるんやろうか。

2010年11月9日火曜日

新しいブーツ

もう七年ほどもずっと愛用していたAlfredo Bannisterのブーツが先日ついに破れてしまったのだ。結構好きなブーツだったのだが仕方がない、ということで日曜日は靴を探してGovernor's Squareへ。といっても田舎町なのでこのモールの中でも思いつく靴のブランド店はALDOぐらい。ALDOではなかなかカッコイイブーツを見つけたものの自分に合うサイズがなかったので他の店を探していたら、意外と隣のDillard'sの中に色んなブランドが入っていることに今更ながら気付いた。ここでBornShoesというブランドのサイドゴアブーツをゲット。なかなか履き心地良い。そろそろ少しずつ、一時帰国への準備です。

NFF 2010

土曜日はロウチビとアニカを連れてNorth Florida Fairへ行って来た。毎年この時期にこの町で開催される見本市兼移動遊園地。この週末は随分気温が下がっていたので夕方からは結構寒かったのだけども、当然子供達にはそんなこと関係なく、大騒ぎでいろんな乗り物に乗って楽しんでいた。

2010年11月5日金曜日

尖閣ビデオ流出

なんていうのか、、、ちょっと予想していたけど本当にようつべにアップされるとか、痛快だけど間抜けすぎますな。とりあえず中国漁船がエライ勢いで海保の巡視船に衝突してきたシーンを見てみたけど、笑ってしまった。国会での限定公開を視聴したある民主党議員が「向こうが逃げまどって、当たっちゃったということだ。 」とかなんとか言っていたようだが、どこをどうみたらそんな風に見えるねんな?というか、なんでそんな印象操作をしようとするんでしょうなぁ?不思議なことですねぇ。それにしても中国への配慮ばかりで国民への配慮は全く見せてくれない政府がドエライ神経質になってひた隠しにしようとしていたものがコレか?まだ公開されていない部分にもっと大変なものが映っていたりするんだろうか。ちょっとオモシロくなってきたので明日あたり中国共産党員のドンちゃんとまたデスカッションしようかな。

2010年11月4日木曜日

生存へかける火花

cell competitionにおいて、loser cellはwinner cellに殺される、という表現は正しいだろう。なぜならcell competitionで敗者となって死んでいく細胞達も、敗者の細胞しかいないhomogeneousな環境だと生きることが出来る訳だから。一般的にこのシステムは、細胞社会の中で悪影響がある細胞を健康な組織から取り除くためのシステムの一つであると考えられている。つまりは組織のhomeostatic mechanismの一つ、もしくは発生におけるcanalization systemの一つとも言える。こう考えた場合、loser cellは自分が属する細胞社会もしくは生物個体のために自殺を促される訳だが、loser cellもこの生存競争を生き抜いてやろうともがいてはいないだろうか?主観的すぎるかも知れないが。実はもう随分前に、ある遺伝子がloser cellでupregulateされているのを発見して以来、competitionにおいてloser cellはその細胞死の運命に抗って生きようとしているような印象を持っていた。
さて、最新号のDevelopmental CellにマドリッドのDr. EMラボから、Cell Competition Screeningの論文第二弾が早速登場した。まぁ前回の「Flower」の論文で今後何本かの重要な報告が出てくるであろうことは容易に想像できたが、早い。今回の主役は、dSPARC(CG6378, Drosophila homolog of the SPARC/Osteonectin protein family, secreted multifunctional glycoprotein)という遺伝子。このdSPARCもFlower同様、cell competition誘導後loser cell specificに発現してくる遺伝子である。しかしながらそのfunctionはFlowerとは全く異なっており、互いにinteractionも見られない。以下、内容を簡単にメモっておく。
dSPARCはwild-type、M/+tub>dmycの各disc、つまり各々のhomogenousな状況ではほとんど発現していないが、M/+ clone、tub>dmycの中のWT clone、lgl mutant clone、brinker overexpressing cloneというcell competitionの状況に置かれたloser cellでspecificに発現している。しかしUAS-hidhepCAeigerのoverexpressionによってapoptosisをinduceされたcloneでは発現していないことから、このdSPARCはapoptosisによってinduceされるものではなく、cell competitionの状況においてのみloser cell specificに発現する遺伝子だと言える。また、loser cellにおいてUAS-p35dIAP1pucbskDNでapoptosisをブロックしてもdSPARCは変わらず発現しているがUAS-dppによって発現が抑制されることから、dSPARCの発現はcompetitionにおいてDppのdownstream eventであり、JNK-mediated apoptosisとはindependentな関係にあると言える。次にUAS-RNAi dsparcによってloser cellにおけるdSPARCの発現を抑えてみると、通常のcompetitionよりも早くloser cellが死んでいってしまうことが分かった。逆にUAS-dsparcをloser cellでoverexpressさせるとloser cellのapoptosisは抑制された。このレスキューの効果はp35よりも高い。これらのことからdSPARCはloser cellのprotective signalとして機能している可能性が考えられた。しかしながらdSPARC overexpressionはGMR>eigerによるapoptosis、terminalia rotationにおけるdevelopmental apoptosis、wing discにおけるrandom apoptosisやX-ray induced Caspase activationをブロックできる訳ではないことから、apoptosisのgeneral inhibitorではなくcell competition-induced cell deathにspecificなprotective signalであると言える。またさらに、S2 cellを用いて、細胞外にsecreteされたdSPARCがapoptosisに対するprotective effectを行使することも示されている。
dSPARCがcompetitionにおいてunknown secreted killing signalをどのようにしてブロックしているのかはまだ分からないが、loser cell達自身がdSPARCを発現することによって一時的に細胞死を免れようとしていることは確かなようだ。著者らは、「Transcriptional activation of dsparc protects cells against cell-to-cell differences in cellular fitness, setting a higher threshold for Caspase activation in loser cells. This mechanism allows useful cells to recover from transient and limited stress before they are unnecessarily eliminated by their neighbors.」と考察している。同意できるのだが、上に書いたようになぜか自分にはloser cellが生への執着を示しているように見えてしまうのだ。しかしまぁこのscreening、オモシロイ遺伝子がかかってきてますなぁ。とりあえず、このdSPARCがcell competitionのspecific markerとして使えそうなのは間違いない。

2010年11月2日火曜日

Halloweenの週末

この週末はHalloweenということでイベントが盛りだくさんだった。まだちょっと風邪気味だったけどなんとか乗り切った、というか楽しめた。まず金曜日の朝はロウチビのプレスクールで毎年恒例、子供達のハロウィンパレード。
夜は8時からFSU Circusによるハロウィンショウを見に大学構内のサーカス小屋へ。このFSU Circusのショウを見に来たのは初めてだったのだが、学生達のパフォーマンスは予想していたよりもずっと素晴らしかった。子供はもちろん大興奮だしチケットも安いし、次の機会にまた見に来たい。

土曜日は朝からマイクとSt. Marksへ海釣りに出かける。この日は雲一つない秋晴れで涼しい風が吹く気持ちいい天気の下、二人でカヌーに乗り込み沖へ漕ぎだした。
穏やかな波間から大きなウミガメが顔を出したり、綺麗なオレンジ色の渡り蝶、Monarchが次から次へと海の上をメキシコへ向けて飛んでいくのを横目に、いつものようにビールを飲みながらキャスティング。マイクが持ってきたGulp!とかいうジグがいいのか幸先よくseatroutが何匹かかかった。結構小ぶりのものが多かったのが残念だったが、一匹かなりイイ大きさのseatroutを釣り上げた。その他にも自分の方にはsnakefish、マイクの方には小ぶりのmackerelもかかった。結局キープしても良い大きさのものは自分が釣り上げたseatroutだけだったが、結構当たりが多かったので二人とも満足して4時頃には帰宅。
その後、この日の夕方は家族全員でOptimist Parkのハロウィンパーティに参加。

で、Halloween本番の日曜日はこれまた毎年恒例、近所のジェネイの家でハロウィンパーティ。海賊の船長に扮したマイクは子供達に大人気。
満腹になった後、みんなで近所をTrick or Treatしに出発。毎年二本隣のストリートまで行って一周してくるだけだったけど、今年は最後まで残ったロウチビとオリビアとジュリアで、四本ほど向こうのストリートにある怖いと評判の「Scary House」まで行ってみることになった。この辺りでは有名な家と見えて、このストリートには結構たくさんの子供達が歩いていた。で、このScary House、確かにスケアリーだった。庭の飾り付けとかかなり凝っていて、庭の奥ではなんやらおどろおどろしいビデオが流されている。おまけに庭の木の陰には本気のメイクを施した何人かの大人が隠れていて、暗い庭を恐る恐る歩いて来る子供達を怖い声で驚かすのだった。やってる方も楽しいんだろうけど、普段普通の家なのにそこまで出来ることに感心。そんなこんなで大人も子供もしっかりと楽しんだ今年のHalloweenでした。