2013年6月29日土曜日

キタ

先々週、キテルかもと思った実験結果の続編が今週さらに出てきて、これでようやく8割方のサンプルが取れた。で、ドキドキしながら顕微鏡を覗いてみたのだが、これはマジでキテルと確信した。はっきり言って、こんなにクリアーに来るとは思っていなかった。ということで、今週は毎日少しずつ細胞を数えて定量化していたのだが、やっぱりティーテストかますまでもないなという感じ。これはどちらかというと「Phenotype」というよりは「Phenomenon」と言ったほうが近い感じなので、このメカニズムを解明するためにはここからまた長い冒険が始まる訳だけども、自分の感覚としてこの現象には色々と重要性の高いモノが隠れているはず。もちろんエキサイティングだけども、どうやってそれらを探していくのか、方向性を間違えないようにちょっと色々と考えていかねばならん。とりあえず遺伝学的に思いつくとこから行ってみるか、それともいきなり分子生物学的に攻めてみるか。でもやっぱりまずは組織学的にとことん見てみるか。

2013年6月27日木曜日

新しいポスドク

今日の朝、新しくうちのラボに来ることになったポスドクのトークを聞いた。ガンにおけるepigenetic alterationについて。この人、このテーマでの研究歴がもうかなり長い上に、今はResearch Assistant Professorなんだそうだ。すでに独立できる実績を十分持っているようにみえるんやけど、なんでまたウチのラボにポスドクをしに来るんだろうか。よう分からんけど、来月から来るらしいのでまたその辺り詳しく聞いてみなあきませんな。
ほいで午後からはいよいよスクリーニングの準備。今日はまずX chromosomeのDf、92ラインのバージンを集めた。ドライバーのほうのバージンもだいぶ集まってきたので、そろそろスタートできるかな。久しぶりのスクリーニング、やっぱりワクワクしますなぁ。

2013年6月25日火曜日

Mの修論発表

今日はモハメドの修士論文発表会だった。ラボミーティングでの発表を見ている時は、あんまりイイデータがないし英語もまだちょっとおぼつかない感じだったので、大丈夫かいなとちょっと心配していたのだけど、まぁまぁ今日はなかなかよくやったんじゃなかろうかと思う。このあともう数ヶ月したらトルコに帰って今度はPhDを取るんだそうだ。で、PhDを取ったらやっぱりポスドクをやるの?って聞いたら、いやいやトルコではポスドクをやる必要はなくて、PhDを取得したらたいがいすぐに大学でポジションに就けるんだよ、とのこと。。。マジで?じゃあオレもトルコに行こうかなぁって冗談で言ったものの、これが恵まれているのかはたまた恵まれていないのかは考え方によるよなぁ。

ヤードセール

さて、来月末に引っ越しすることになった。引っ越しと言っても町の中で、だけど。まぁ理由はいろいろとあるんだけども、一つはランドロード(大家)の夫婦が典型的なイナカモンダメリカ人だから。まぁ何事もテキトーで、何かを頼んでもすぐにしてくれるなんてことはまずない上にしょーもないウソの言い訳ばっかりで、それを責めると頭がショートしちゃって逆切れされるという感じ。6年間それに耐えつつなるべく関わり合わないようにしながら過ごしてきたけど、It's time to let you go from my life. という感じ。もう一つはリース契約の問題。基本的には一年のリース契約しか受け入れてくれないので、もし一年以内にこの家を出て行くことになってもリースを途中で打ち切ることができない。だからもう少し短期間の契約が可能なアパートメントに引っ越そうという話。
まぁそんな訳で、最近少しずつ引っ越しの準備を始めている。で、土曜日の午前中には久しぶりにヤードセールをした。ニューハンプシャーを出る時にして以来かな。細々としたジャンク以外にもいくつか大きなものが売れて良かったけど、引っ越しまでにまだもう一回ぐらいする必要があるかも。子供達はヤードセールの横にレモネードスタンドを作って、近所の子達と一緒にレモネードとクッキーを売って楽しみました。

2013年6月21日金曜日

ホアンもオナーズ

指導しているアンダーグラジュエイトのホアンがHonors Programの学生として研究することになった。またオナーズか。ということで今日、彼が書いたProspectus(研究計画書)の添削をしている。今までの学生の中でもとりわけ優秀なホアンはさすがになかなかイイ感じのものを書いてくれているのだけども、どうも英語が稚拙なのでいろいろと直したくなってくる。なんでネイティブやのにこんな英語を書くんかねぇとか思うけど、やっぱりこういう学術的な文章を書くにあたって必要なのは基本的に英語ではなくて、こういうものに対する慣れと内容の理解なんやよね。まぁ当たり前か。
で、今日のラボミーティングはグンちゃんの研究発表。スクリーニングでひっかかってきた、あるsignaling pathwayの新しいcomponent geneに対する機能解析。これは彼のセカンドプロジェクトだったと思うけど、なかなかきれいなデータがたまってきて意外とイイ感じになってきている。自分はこういうタイプの仕事をすることにあまり興味が沸かないんだけども、やっぱりこういう地道な研究は大事やよね。お疲れさまです、という感じ。今日は自分がフードプロバイダーだったので、パパジョンズのピザを三枚注文した。最近人数が多いから結構な出費やでこれが。

2013年6月18日火曜日

278

なんか悪化させてしまった風邪がなかなか治らなくてきつい。でもそんなしんどい中、今日ついにDeficiency Kitの前半、Xと2ndの両染色体をカバーする計278ラインが到着した。仕込んでおいた二種類のドライバーラインもまぁまぁイイ感じで増えてきたし、いよいよ来週辺りからスクリーニングスタートできるかな。

2013年6月16日日曜日

Pensacola Beach

うーむ、ペンサコーラへ行く前に風邪はだいぶなおりかけていたのにかなり悪化させてしまったようだ。今日はしんどかったので一日中ごろごろして過ごした。やっぱり風邪気味の時に海水浴は良くなかったかなぁ。
まぁでもペンサコーラのビーチは噂通り、雪のように真っ白な砂浜と形容されるだけあって砂浜の美しさはこの辺りでも随一だった。ビーチは町から橋を二つ渡ったところ、Santa Rosa Islandというメキシコ湾沿いに細長く伸びる島にある。

2013年6月15日土曜日

疲れた

今日の夕方、ペンサコーラから無事帰宅。風邪気味なのに遊びすぎてかなり疲れた。。。

2013年6月13日木曜日

Pensacola

Pensacolaに到着。今日はシーフード食べてゆっくりするだけ。

Pensacolaへ

明日、マイアミの日本領事館がペンサコーラに出張サービスをしにきてくれる。ということで、ウチも子供達のパスポートを更新するために赴くことになったので、今日の午後から西へ向かって走る予定。インターステイトを二時間半くらいかな。なぜか今家族全員風邪気味なのだが、ペンサコーラは美しいビーチが有名なので明日元気ならビーチも行きたいところ。

2013年6月12日水曜日

キテルかも

来週NHで開催される「Tissue Repair & Regeneration」のゴードンカンファレンスで、ボスがCCHのことを話してくるんだそうな。プログラムを見てみたらかなり面白そうなミーティングなのでちょっとうらやましいやん。まぁ、土産話を楽しみに待つことにしよう。
で、昨日提出したプロポーザルに書いた実験計画1の途中経過を確認しつつあるのだが、なかなかクリアーにphenotypic changeが起こっているように見える。そっちにくるんかいなと思わず細胞達にツッコミを入れてしまったけど、これは意外にもガツンとキテルのかも知れない。まぁもうちょっと時間をかけてデータを取り続けて定量化する必要があるけど、これが本当ならここから新しい展開が始まるなぁ。

2013年6月11日火曜日

提出

週末でようやく書き終えた申請書を今朝オンラインで提出完了。まぁ、提出しちゃったらもうあとは結果を待つだけ。でも実はこのプロポーザルに書いた実験計画1は今すでに進行中で、長いこと時間がかかる実験なんだけどもそれだけに結構結果が楽しみ。絶対なんか出ると思うんやけどなぁ。この実験結果を予備実験データとして書きたかったんだけども、まぁそれは仕方なし。
次の申請書は7月末締め切りで、こちらはまた別のプロジェクトについても書く予定。今準備中の予備実験の結果を見ながらじっくり考えてみましょう。

2013年6月10日月曜日

Don & Sons

Don Sebastiani & Sons Pinot Noir 2010
ソノマのピノノワール。グラスからジャスミンと樽のいい香りが漂う。甘いプラムとチェリーにスパイシーな余韻。これはなかなか旨いピノノワールですなぁ。World Marketで14ドル。

両日とも

この土日は両日とも、午後に子供二人を連れて大学へ来た。やっぱり子供達にとって大学とかラボは見慣れないものがいっぱいで楽しいんだそうだ。オフィスでお菓子を食べてから、ラボにいって顕微鏡でハエを見たり細胞を見たり。外ではトカゲを追いかけて汗だくになって、ヘンなベンディングマシーンでコーラを買ったりとか。

2013年6月8日土曜日

執筆ウィーク

昼、自転車に乗ってChipotleで昼御飯を買って帰ってきたら、研究棟の入口のドアのところでおじちゃんが頭から血を流して倒れていてギョッとした。たまたま近くにいた掃除係の人達と救急車を呼んで介抱したのだけど、おじちゃんは意識がもうろうとしていて何が起こったのか結局分からなかった。まぁたぶん大丈夫だとは思うけど、倒れて頭を打ったのかな。
さて、今週は来週締め切りのグラント申請にむけてひたすら執筆活動に励んだ。まぁ今日でほぼほぼ完成かな。ここで対象にしているのは一月に書いたプロポーザルのものとほぼ同じ現象なのだが、ちょっと違う仮説に基づいてもう一つ新しい概念の枠組みの中で見ていこうという試み。一月のものよりも重要性に関してはかなりストレートフォワードなので全体的には書きやすかったのだけども、実験計画はちょっと時間がかかったな。思い通りの結果が出れば発展性があってかなり面白いと思うのだが、さぁどうだろうか。

2013年6月5日水曜日

ラウル始動

自分が指導することになっていた新しいアンダーグラジュエイトのラウル君が今週からラボに来始めた。昨日は解剖の仕方を教えたりして、今日の午後はプロジェクトの基本的なバックグラウンドについて説明。基本的なバックグラウンドといっても何も知らないアンダーグラジュエイトに対してだから、結構基本的なところから色々な情報を与えてあげなければいけない。しかも興味を持ってもらえるようにオモシロおかしく。まぁ新しい学生が来た時はいつもそうなんだけども、今日も随分長いこと時間をかけて話したので疲れた。しゃべりすぎて喉が痛い。ラウル君はおとなしい感じで反応がちょっとうすいのだが、まぁまぁ理解してくれたのかな。
しかしながら実は一つ、申請書の締め切りが来週に迫ってきているので今週はちょっと執筆作業に集中したい。ということで、今日ホアンにその旨を伝えると、ラウル君の実験の基本的な技術指導はやってくれるとのことでホアンが頼もしく見えた。ホアンは数ヶ月の指導の甲斐があったなという感じ。二人ともアンダーグラジュエイトにはめずらしく夏休みの間も実験に励むらしいので、いろんな意味で熱い夏になりそうだ。

Montes Twins

Montes Twins 2011
チリ、Montesの赤ワイン。MalbecとCabernet Sauvignon 1:1のブレンド。「On their own, Malbec and Cabernet Sauvignon shine, but when paired up, these two classic varieties complement each other perfectly.」といううたい文句の通り、両方の特徴がうまく出ていてフルーティで豊かな味わい。なかなかイイ。

2013年6月1日土曜日

バナー

今週の始めにFSUのニュースサイトに論文のニュースが掲載されているのを確認したら、記事に使われている写真がボスだけだったので、これはさすがにマズイよなぁと思って担当の人に「ミーの写真も付けといてねっ」と言っておいたら三年前のプレスリリースの時に使われたのと同じ写真が載せられていた。本当は最近の新しい写真にしてほしかったんだけど、まぁエエかと。で、その担当の人がナイスな細胞の写真も欲しいというので良さげなのを二枚送ってあげたら、それを使ってなかなかイイ感じのバナー広告を作ってくれたようだ。ということで今日から二週間、約三年ぶりにFSUのホームページに登場です。