2009年12月8日火曜日

Nutcrackerと事件

土曜日にTallahassee BalletによるNutcrackerを見に行ってきた。ロウチビはNew York City BalletのNutcrackerのDVDを見てからというもの、Nutcrackerが大のお気に入りで、毎日必ず一回はこのDVDを見て、夜はくるみ割り人形を抱いてクララになった気分で寝ている。そんな訳で自分も毎日のようにこのNew York City Balletの素晴らしいバレエを見ていた(というか見させられていた)ので、そのレベルの差にがっかりすることを覚悟の上で見に行ったのだが、実際はそれほどがっかりすることなく楽しめた(まぁやっぱりNew York City Balletとのレベルの差は歴然だったが)。ロウチビはやっぱり大興奮で音楽をずっと一緒に歌っていたし、終わった後会場に最後の一人になるまで残ってもう一度見たいと言って駄々をこねていたほど。実はこのバレエの前に一つ事件があった。開演の時間が押し迫っていたこともあって会場に着いたとき急いでいたので、まず車を会場の横に停めてユンナとロウチビだけ降ろして自分は一人で駐車場に車を駐車しに行ったのだが、ロウチビを抱っこして車を降りたユンナが車を降りてすぐのところにあった歩道の段差に足を滑らせて両足ひねって転んでしまったのだった。幸い膝から落ちてお腹は大丈夫だったし運動神経抜群のロウチビは上手く着地して何ともなかったのだが、ユンナは両足首をひねってしまったようで少しの間起きあがれなくなってしまっていたのだ。自分はそれを知らずに駐車場まで行って、その後急いで会場へ走っていたのだが会場の手前で駐車場の係員に大声で呼び止められた。それでまだユンナが座り込んでいるところへ助けに行ったのだが、少ししてユンナはなんとか歩けるようだったので三人でゆっくりと会場に入って席についたのだった。開演後少ししてから警備員のような人が来て、「転んで怪我をしたのはあなたですか?外に救急隊員が来ているので見てもらいますか?」と言うのでユンナは一旦外へ出て話を聞いてもらうことになった。どうやら駐車場の係員の人が通報してくれたようで、外に出ると5〜6人の消防隊員が消防車で駆けつけていたらしい。「救急車を呼びますか?」と聞かれて、ユンナは自分で大丈夫そうだと思っていたので「大丈夫です」と言ったところ、「自分は救急車の要請を拒否します」という旨の書類二種類にサインさせられたんだとか。ココは訴訟大国アメリカ。恐らくこういうことで後になってから、この施設が救急車を呼んでくれなかったから大変なことになったと訴えられることを回避するためのモノなんだろう。バレエの後で友達のシンシアがそれを聞いて「Welcome to America」と言っていたのが印象的だった。だいたいそういう書式があることに驚く。
バレエを観終わってから午後に病院に行って見てもらったら骨に異常はないということだったで一安心なのだけども、まだ右足の痛みがひどくて歩くのも大変な様子。早くよくなってくれればいいのだが。

3 件のコメント:

  1. 大変でしたね。でも大学もそうですが、公共の施設で救急車を呼ぶと必ず消防車も来るんですよね。
    アメリカは本当に訴訟する人が多いから、弁護士も多いと聞きますよ。以前マクドナルドのドライブスルーでコーヒーを買った人が、急いで足の間に挟んで車を走らせたらコーヒーがこぼれて焼けとをした、コーヒーが熱すぎたからだと訴えたそうです。もちろん客が勝ったのですが、それ以来飛行機のコーヒーはぬるくなるわ、あちこちの温かいはずの飲み物が冷めた飲み物にかわってしまったんですよ。
    いろいろな書類にサインするのも怖くなりますよね。

    ユンナさん大事でなくて良かったです。おなかの赤ちゃんも大丈夫で本当に良かったです。

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  2. ええぇ、“もちろん”客が勝ったんですか?やっぱり変な国ですね。。。
    そう、かなり焦りましたがおなかは大丈夫でした。まだ足の痛みはあるようですけど、ちょっとずつ良くなっているようです。

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  3. よくなってきているそうで良かったです。近かったらお手伝いにいけるのに、残念です。

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