2009年10月20日火曜日

先入観打破

今日も午後中コンフォーカル。コンフォーカルに行く前にラボの顕微鏡を覗いている時に、今まで見落としていた重大なことに気付いた。コンフォーカルのZ stack画像で確認したところ、やはりこれが正しいことを確信した。この抗体を使い始めてもう一年ほどになるけど、今までmutant clone以外に強く来ているシグナルがendogenousなactivationだと思い込んで深く考えていなかったが、どうやら違う。いや、activation自体はendogenousなはずだけども、どうやらこのpositiveな細胞に何か意味がありそうなことに気付いた。バルセロナの学会でDr. MVが言っていたことがずっと気になってはいたが、たぶんこれがそうなんだろう。Dr. TXラボから去年報告された重要な論文も発見した。今までに撮ったこの抗体の写真も全て見直してみるべきやね。過去の論文や教科書などから得た知識に基づいた思いこみというのは非常に強くて、今回のようにそれが間違いであると気付くことはなかなか難しいことを実感。常に先入観なしにその現象を見つめなければいけない、というのはまぁ当たり前のことなんだけども。しかし新しい発見が多いのはもちろんイイことだけど、最近一つ一つの発見に翻弄されてなかなか焦点が定まりにくくなってきている感じがしてそれほど心地良くはない。一度全てのアイデアを書き出して頭の中を整理せんとあきませんな。

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