2011年3月8日火曜日

戦略変更

先週ボスはNYのDr. NBのとこへトークをしに行っていたのだが、ラボに帰ってくるなりエライ勢いで矢継ぎ早に実験結果に対する質問を浴びせてきた。たぶん結構な厳しい質問をたくさんもらったんだろう。まぁそれはいいとして、一つ重要な情報をもらってきたらしい。どうやら今自分がやっているSSTプロジェクトと似たようなことをある有名ビッグラボがやっている可能性があると言うのだ。これは大変なことになったと。。。まぁ、SSTの現象自体は今までに出た論文の中でもさらりと言及されているのを見たことがあったので、同じ分野でこの現象に気付いている人は意外と多いのではないかと思う。ただ、今自分が持っているこの現象を説明するためのデータはたぶん誰も持っていないだろうと思っているのでそれほど焦りはしないのだが、論文を投稿する上でこの現象を違う角度から説明する論文を先に出されてしまうと何かと面倒なことになる可能性が出てくるのは確か。そういう訳で、少し前にボスと話していた、後半部分を先に発表しようという戦略を考え直して、向こうのラボが出してきそうなデータを先に論文にしてしまおうという攻めの戦略に変更することになった。論文を書く上でこういう競争相手との駆け引きを考えたやり方はあまりしたくないのだけども致し方ないだろう。こういう噂が出てくるということは向こうはもうだいぶ論文発表の段階に近いと想像できるのだが、勝負に出るしかないか。

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