2010年4月23日金曜日

PBac{SAstopDsRed}

今日ようやく論文再々投稿完了。今回は一ヶ月という期限の最中に学会があったのでちょっと最後ドタバタとしてしまったけど、まぁこれが今出来るベストな形なんじゃないだろうか。後はもうエディターがレビュワーに回すことなくアクセプトしてくれるのを祈るのみ。今回エディターが要求していないにもかかわらず前回のリビジョンから省いたデータがあり、この点をあっさり納得してくれるかどうかがちょっと心配な点だが。でもこれで学会も論文も一段落ということで、今日からまたちょっと腰を落ち着けて何をやるべきか考えているところ。やりたい実験は山積みなのだが、どれから手を付けていくべきか。
で、今朝久しぶりにFlyBaseで自分が追っている遺伝子のデータベースを眺めていて、ふとゲノムマップのイントロン上に今までなかったトランスポゾンが一つ増えていることに気付いた。PBac{SAstopDsRed}という聞いたことのないPiggyBacだが、ソースの論文を見てみたらなんともシブイ改良型PiggyBacではないか。

To increase mutagenicity of existing piggyBac elements and to specifically render the high proportion of intronic insertions mutagenic, we added splice acceptors followed by stop codons in all three frames in both orientations of the mutator. We also swapped the existing marker with a DsRed fluorescent protein to allow for live screening of brains with MARCM clones expressing GFP (Schuldiner et al. 2008. Dev. Cell 14: 227-238).

ということらしい。つまりイントロンにインサートされてしまったものでもイントロン諸共スプライスアウトされないようにsplice acceptorなるものが付いていて且つそのすぐ後ろにストップコドンが入っているのでtruncated formになるという仕組み。しかもマーカーはDsRedで、2ndでも3rdでもFRTが左右ダブルで入っているというのがイカしてる。調べてみたら2000系統以上が京都のDGRCに保存されており注文可能。たまたま自分が追っている遺伝子上にこれが乗ってくれたのはラッキーなことだけど、また一つやるべきことが増えたな。。。"できること”と言うべきか。

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