2011年6月29日水曜日

憤懣やるかたなし

先週からしこしこ解剖して抗体染色した大切なサンプル達を今日の朝ワクワクしながら顕微鏡で覗いてみたら、どうも様子がおかしい。抗体のシグナルは弱いながらも見えるのだが、なぜか全てのサンプルからモザイクマーカーのGFPシグナルが消え失せている。しかもなんだか物理的にダメージを受けたようなサンプルが多い。解剖後に顕微鏡下でチェックした時には確かにGFPシグナルがあったので染色過程で失われたとしか考えられない。そういや先週辺りから解剖後にovaryを固定溶液の入ったチューブに入れたらベタベタとチューブの内壁にくっつくし、抗体反応中にはovary同士がくっついて塊になりがちだったり、なんやらいつもと様子が違っていたことをふつふつと思い出した。結構大切なサンプルが含まれていたのでショックを受けながらオフィスに戻ってきて、何が問題だったのだろうかと考えているところにジャッキーもオフィスに戻ってきて「今までにGFPシグナルが染色後に消えてしまったようなことある?」と聞いてきた。ジャッキーも抗体のシグナルはかろうじて見えたんだと言う。それを聞いた瞬間に、あぁ共用のfix solutionに何か問題があるんだとすぐに分かった。昼御飯後に共用のfix solutionの匂いを嗅いでみたら案の定ほとんどホルムアルデヒドの匂いがしない。。。たぶん誰かが間違えてPBSかなんかをここに入れたことは容易に想像がついた。せっかく一生懸命長い時間をかけて作った実験サンプルをなんでこんな誰かのつまらん不注意で台無しにされてしまうのか。。。怒鳴り散らしてやりたいが犯人は分からんし、まぁそんなことしてももう一度同じ実験を始めからやるしかないことに変わりはないからなぁ。でも考えてみりゃこの一週間ほどの間ずっとfix solutionに問題があったのなら結構ラボのみんながやられているということになるな。みんなのサンプルがダメになっているのを確認して笑い飛ばすしかないか。しかし、誰かもう少し早く気付けよ。って自分もか。。。

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