2025年2月8日土曜日

GMS.4

今週木曜の授業は「Recombination and Chromosomal Rearrangement」ということで、遺伝学の歴史におけるターニングポイントとなった二十世紀初頭の論文数編を紹介しながら。これらの論文で報告された数々の発見は、第2回の授業で話したメンデルの遺伝学実験、サットンやボベリの染色体説を統合して現代遺伝学の基礎を成すに至ったもので、全てT.H. Morganラボのフライルームで研究していた学生(A.H. Sturtevant, C.B. Bridges, H.J. Muller)による研究。ということで、いつもより説明に力がこもったかな。ショウジョウバエの数々の変異体を見つけてそれらを用いた遺伝学実験は、その後の生物学研究のアプローチも一変させた歴史的なものであることがよく分かる。
課題として出したのは、ショウジョウバエのオスで減数分裂時の組換えが起こらないAchiasmyの仕組みと性染色体の進化について考察した論文。これに関しては、実は自分もあまりよく知らないので、学生達と一緒に勉強できればと思う。

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