2025年2月22日土曜日

GMS.6

今週の講義のトピックは、「Transposable elements I : Finding of transposon in Maize and Drosophila」。ということで、前半はBarbara McClintockがトウモロコシの粒の色の研究で発見したtransposable element、いわゆるトランスポゾンのお話。このところの講義では毎回、ノーベル賞を受賞した研究について話しているけど、このマクリントックという方はこれまたスゴイ研究者だなと再確認させられた。ゲノムの中で場所を変える遺伝因子という彼女の発見は、当時の遺伝学の常識を覆すものだったこともあり、発表後もかなり長い間周りからは理解されずほとんど無視されていたにも拘らず、自分の学説が正しいことは分かっていたのだという。で、後半はショウジョウバエのトランスポゾン、P elementの発見につながったhybrid dysgenesisのお話と、P elementを用いたgermline transformationの方法について。
これまで自分はトランスポゾンについてあまり詳しく勉強してこなかったけど、ヒトゲノムの40%以上がレトロトランスポゾンとか、よく考えてみるとかなり面白いよねぇ。来週はさらに「Transposable elements II」ということで、引き続きトランスポゾンの話をする予定。

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