で、その後そのことについて、ファカルティの皆さんで投票を行いましょうというコミッティからのメールがあったのだけど、それに対して数人のファカルティから、コミッティによる選考過程が不透明だとか、海外の候補者を除外するのは差別に当たるとか、その学生は自分の授業のレポートでAIを使ったから許可できないとかなんとか、否定的な意見が出てきてファカルティ全体のメールで結構激しいやり取りが交わされていた。結局、ファカルティミーティングを開いて皆で議論してから投票しましょうということになり、先週あったそのミーティングではこれまたかなりインテンスな議論が一時間以上続いた。反対意見を持つ数人のファカルティの意見は正義感のある方々の正論と言えばそうなんだけど、今は問題解決のためにもう少し柔軟な対応をした方が良いはずだし、コミッティが事前に決めてしまったように見えたのが気に入らなかったのだろうけど、それで候補の学生を執拗に貶めるようなことを言うのは自分は納得がいかなかった。議論の主な対象になったのが自分のラボを志望している学生二人と言うこともあり、皆さんの議論が少し落ち着いた頃に自分の意見を言わせてもらった。ファカルティミーティングで長々と自分の意見を述べるのは初めてだったのでちょっと緊張したけど、しっかり頷いて聞いてくれている人が多かったので落ち着いて話せたと思う。そのスピーチの効果がどれくらいあったかは分からんけど、その後行われた投票では3分の2以上の賛成票が集まって、結局 J と K の二人ともこの秋からうちのラボに来れることになった。
数人のファカルティが大きな声で反対意見を出してきた時は、なんとなく皆その雰囲気に流されてダメになるんかなぁとか思ったのだけど、ここまで真剣に意見をぶつけ合って決めるのはアメリカらしいなぁと思った。ということで、来月から大学院生が4人、学部生もたぶん3人来ることになるのかな。誰が何をするのか、ちょっと具体的に考えていかんとあきませんな。
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